エステ脱毛より手軽に行えることから人気があるのが家庭用脱毛器です。自宅でできるというのが大きなメリットで、サロンに通うのが大変という方が数多く利用しています。しかし、家庭用脱毛器はサロンと同じような効果を得られるのか不安という人も多いでしょう。
この記事では、自宅でできる家庭用脱毛器は本当に効果があるのか、家庭用脱毛器のメリットデメリットを解説していきます。サロンとの比較なども行っていくので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
自宅用の脱毛器は本当に効果があるの?
自宅で使用できる脱毛器は気軽に脱毛ができることから人気が高いですが、サロンで使用している脱毛器に比べると照射パワーが弱いといわれています。そのため、脱毛効果はサロンやクリニックと比較すると実感しにくいです。
そもそも、家庭用脱毛器の仕組みはサロンやクリニックと同じで、メラニン色素に反応する光やレーザーを照射させて、熱で毛根にダメージを与えます。これを繰り返し行うことで、徐々に抑毛が進み脱毛につながっていくという方法です。
照射の光が強いほど高い効果を実感できますが、肌が受ける負担も大きくなるため、プロでなければ扱えません。そのため、誰でも自宅で使用することのできる脱毛器は照射パワーが弱く、効果が実感しにくいのです。
しかし、家庭用脱毛器が全く脱毛に効果がない訳ではありません。繰り返し使用することで抑毛が期待できるので、自己処理が楽になったと感じる人も多い傾向です。
自宅用の脱毛器の種類
家庭用脱毛器もサロンやクリニックの脱毛器同様に、いくつか種類があります。ここでは、自宅で使用される脱毛器を4つに分けてご紹介します。
- 家庭用光脱毛(フラッシュ脱毛)
- 家庭用レーザー脱毛
- 熱線式除毛器
- 電動毛抜き器
それぞれの脱毛器の特徴を見ていきましょう。
家庭用光脱毛(フラッシュ脱毛)
基本的に、脱毛サロンなどで行われる光脱毛と同様の方法で行うのが家庭用光脱毛器です。毛の黒いメラニン色素に反応して脱毛効果を発揮します。しかし、値段が7万円に近いことや、カートリッジが必要なことからも財布に優しいとはいいにくいです。
また、家庭で使用できる脱毛器は威力が弱いため、脱毛サロンのような効果はあまり期待できません。全体的に少し薄くしたいという場合にはおすすめです。永久脱毛の効果はないので、残念ながら何回照射しても永久に毛が生えないという訳ではないということには注意しましょう。
家庭用レーザー脱毛
「レーザー」で行う家庭用脱毛器は、クリニックで行うレーザー脱毛と同じ方法ですが、クリニックの脱毛よりも照射パワーはかなり弱いです。家庭用の光脱毛よりも効果は高いですが、施術の範囲が狭いのがデメリットとしてあげられます。足などの範囲が広い部位の脱毛を行いたい場合、時間や手間がかかってしまうでしょう。
また、家庭用の光脱毛よりも効果が高い分、痛みも強いという特徴があります。しっかりと説明書の内容に従って施術をして、アフターケアなども丁寧に行わないと肌トラブルが起こるリスクが高いというのが注意点です。
熱線式除毛器
毛を焼いて除毛するのが熱線式除毛器です。肌の表面をなぞるだけで毛を焼いてくれて、簡単に除毛できます。
脱毛器ではなく除毛器なので、抜いたり次に生えてくる毛が薄くなったりする効果はありません。カミソリなどでVIOの太い毛を剃るとチクチクしますが、熱線式除毛器は毛を焼くことでチクチク感が軽減できるといったメリットがあります。
熱線式除毛器を使用すると毛を焼く独特な匂いがするため、使う際には注意しましょう。
電動毛抜き器
電動毛抜き器は、毛を巻き取って抜いていく機械です。毛を抜くことで次に生えるまでの期間が空いて、自己処理が楽になります。
しかし、こちらも脱毛器ではないので、毛が薄くなる効果は期待できません。
また、毛を抜く際に痛みが出たり、毛穴に細菌が入り炎症を起こしたり、毛穴に毛が埋まる埋没毛になってしまったりと、毛を抜く処理は肌のダメージが大きいです。自己処理が楽になるといっても、あまりおすすめはできません。
家庭用脱毛器のメリット
家庭用脱毛器は自宅で簡単にできるというメリットから人気がありますが、それ以外にも魅力がたくさんあります。ここでは、家庭用脱毛器のメリットを4つ紹介していくので、見ていきましょう。
- 時間と場所が自由
- 好きな部位を施術できる
- 施術回数を調整できる
- スケジュールに合わせやすい
- 恥ずかしい部位の脱毛も抵抗がない
それぞれのメリットを詳しく解説していくので、見ていきましょう。
時間と場所が自由
脱毛サロンやクリニックで脱毛の施術を受ける際には、それなりの時間と費用を要してしまいます。
家庭用脱毛器による脱毛でも施設における脱毛でも、脱毛の施術そのものに時間がかかるのは当たり前です。しかし、サロンやクリニックでの施術は、施術場所までの移動にも時間がかかってしまいます。
それに比べると家庭用脱毛器での脱毛は、自分の好きな時間に好きなところで脱毛することができ、施術場所まで出向くという手間がかかりません。
好きな部位を施術できる
脱毛サロンやクリニックでの施術は、契約内容により、事前に施術する部位や範囲が決められています。
契約内容に従って施術されるサロンやクリニックに比べて、家庭用脱毛器での脱毛なら自分の好きな部位に好きなだけ施術可能です。
また、サロンやクリニックの脱毛では、料金の問題で施術部位を限定しなければいけないなど、思うように脱毛できない可能性もあります。家庭用脱毛器なら、自分の脱毛したい部位をまとめて施術できます。
施術回数を調整できる
脱毛サロンやクリニックでの施術は、基本的に契約によって施術回数が決められています。
契約内容によっては、無制限で施術が受けられる、脱毛完了後も施術を受けられるといったプランもありますが、そうでなければ決められた回数のみの施術となるのがほとんどです。
その場合、決められた回数内で満足のいく脱毛ができない可能性もあります。家庭用脱毛器なら、残りの施術回数を気にすることなく好きな回数を施術可能です。
スケジュールに合わせやすい
サロンやクリニックで脱毛の施術を受ける場合、最短でも1カ月~2カ月に1度しか施術を受けられません。また、土日などは2カ月先の自分の予約したい日時に予約を取ることもできない可能性があるため、スムーズに脱毛を進めるのは難しいでしょう。
一方で、自宅で行う脱毛であれば、自分が施術をしたいときにできます。仕事で忙しい方はもちろん、子育てに追われて脱毛をあきらめていた方でも気軽に脱毛可能です。
生理や毛周期にスケジュールを合わせてサロンの予約を取るといった、煩わしさもありません。
恥ずかしい部位の脱毛も抵抗がない
VIOの脱毛など、部位によってはサロンやクリニックで他人に施術してもらうのが恥ずかしいと感じてしまいますよね。
しかし、家庭用脱毛器での施術なら、そういった部位の施術も人に見られる心配がありません。人に見られるのが恥ずかしい部位などの脱毛を考えている方は、家庭用脱毛器がおすすめです。
家庭用脱毛器のデメリット
メリットがあればデメリットがあるのも当然です。ここでは、家庭用脱毛器のデメリットを紹介していきます。
- 付属品の購入が必要
- 手が届かない部位の施術が大変
- 脱毛効果がサロンより弱い
家庭用脱毛器も安い訳ではないので、しっかりとデメリットも考慮してから購入を検討しましょう。
付属品の購入が必要
家庭用脱毛器は、本体はもちろんのこと、それ以外にもカートリッジなどの付属品の購入が必要な場合があります。
また機器によっては、部品の一部として消耗品の定期的な交換が必要だったりと、最終的に脱毛にかかる費用がどんどんかさんでしまう可能性もあるでしょう。
事前に、交換が必要となる部品や消耗品の有無の確認と、ある場合それにかかる費用がどれくらいなのかを確認しておく必要があります。
手が届かない部位の施術が大変
手が届かない部位は、家庭用脱毛器での施術ができません。ムダ毛が生えている部位の中には、背中などの自分で脱毛するのが難しい部位がいくつかあります。そのような部位を自分で脱毛機器を照射するのはとても難しく、危険です。
そういった場合には誰かに手伝ってもらうのが一番ですが、家庭用脱毛器で誰かに手伝ってもらうなら、サロンでプロに施術してもらう方が肌トラブルなどのリスクも少なく安全に脱毛できるでしょう。
脱毛効果がサロンより弱い
前述の通り、家庭用脱毛器の効果はサロンやクリニックに比べて落ちてしまいます。家庭用の脱毛器はどんな人でも扱えるようにレベルを落としているので、相対的に脱毛の効果も弱いです。
そのため、サロンよりも高頻度で行ってようやく同程度の効果が得られます。スケジュールを立てやすいのは良いですが、何度も照射をするのは面倒という人もいるでしょう。
また、家庭用脱毛器での脱毛は自分で行わなければいけないので、施術がキレイにできない、1回の施術でできる範囲に限界があるなどの問題が出る可能性もあります。施術がうまくできないと、まばらに毛が生えてしまいますから、自信がない人はプロにお願いした方が良いです。
どこまで違うの?脱毛サロンとの比較
家庭用脱毛器の利用を考えている人が一番気になるのは、サロンとの違いでしょう。どんな点が異なるのか、家庭用脱毛器とサロンはどちらが良いのかなどを知りたいという方のために、ここでは以下の3つの観点で比較していきます。
- 効果
- 費用
- 照射範囲
家庭用脱毛器とサロンはどのような違いがあるのか、詳しく見ていきましょう。
効果
家庭用脱毛器と脱毛サロンの大きな違いはやはり、何といっても効果です。家庭用脱毛器は、家庭に居ながら脱毛することを目的として開発されています。
家庭内において素人が扱えるように威力が抑えられていることから、その光の威力は当然脱毛サロンや医療クリニックには及びません。
効果の実感までに時間がかかるだけでなく、再度毛が生えてくるリスクも高くなってしまいます。家庭用脱毛器でサロンやクリニックと全く同じレベルで脱毛するのはとても難しいです。
費用
家庭用脱毛機器も立派な家電であるため、購入するにあたっては初期投資としてそれなりの費用がかってしまいます。
ですが、脱毛サロンなどに通う際にかかる施術費用に比べると家庭用脱毛器の方が低価格で、手軽に脱毛を始められるのもメリットの1つです。
価格は1万円ほどから10万以上するものまで幅広く、安いものでは照射回数少なくほとんど使い捨ての場合もあります。商品によっては、カートリッジなどの消耗品の交換が必要となるため、それらの費用も含めて決めると良いでしょう。
場合によっては、クリニックや脱毛サロンの方が長い目でみると安くなる可能性もあります。費用対効果を考えて、トータルで判断することが大事です。
照射範囲
サロンやクリニックに比べて脱毛効果に差が出てしまう原因は、この照射範囲にもあります。
家庭用脱毛器で1回の照射で施術できる範囲はサロンやクリニックの照射範囲より狭いため、1回で施術できる部位にも差が出てきてしまいます。さらに、脱毛サロンやクリニックでは慣れているスタッフが施術をするので施術がスムーズですが、自分で脱毛をするとかなりの手間と時間がかかります。
特に、全身を脱毛する場合は想像以上に時間がかかるため、続けられない人も多いです。自分でできない範囲の部位の施術も難しいですし、照射漏れをしてしまう可能性も高いので、家庭用脱毛器で広範囲の施術をするのは避けた方が良いでしょう。
自宅で脱毛するのとサロンに行くのはどっちがおすすめ?
自宅で脱毛をするのとサロンで脱毛するのではどっちが良いのかと悩む方も多いでしょう。
脇や指など範囲の狭い部位だけを脱毛したい場合は自分で脱毛しても大丈夫ですが、足全体や全身など、大きな部位を脱毛したい場合は脱毛サロンがおすすめです。
先ほども少し述べましたが、サロンで脱毛をすれば脱毛の照射にムラが発生することはないので、キレイ脱毛できます。万が一発生した場合も保証などが付いており、無料で照射漏れした場所の追加施術が可能です。
また、デリケートゾーンなどを他人に見られたくないという人は、自宅用脱毛器と脱毛サロンを使い分けるのもおすすめできます。
まとめ
家庭用脱毛器は、サロンで使用している脱毛器に比べると照射パワーが弱く、効果を実感するまでに時間がかかります。自分で手が届かない部位の施術が大変、付属品の購入が必要などのデメリットもあるので、購入の際には注意しましょう。
しかし、好きな時間に好きな場所で脱毛ができる、脱毛部位が自由、施術回数を調整できる、恥ずかしい部位の脱毛も自分でできるなど、メリットも豊富です。
サロンと家庭用脱毛器のどちらが良いのか悩んでいる方は、狭い部位や恥ずかしい部位を脱毛したい場合は家庭用脱毛器が向いています。一方で、広い範囲を脱毛したい場合はサロンに通うのがおすすめです。