背中は自分では確認しにくいのであまり意識しない箇所ですが、他人からは見られやすく、意外に目にとまりやすい部位でもあります。「久しぶりに鏡で背中を見たら丸くなっていてショック」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
「背中に脂肪がつく原因が知りたい」「背中痩せの方法を知りたい」「水着を着たときにも綺麗に見えるように背中をトータルで美しくしたい」という人のために、今回は背中痩せについて詳しく解説していきます。
背中に脂肪がつく原因や背中痩せに効果的な方法を中心に、背中を綺麗にする方法をまとめて紹介していくので、背中痩せして背中を美しく見せたいという人はぜひ最後までご覧ください。
目次
背中に脂肪がつく原因は?
背中が丸く見える、脂肪が下着からはみ出している、ふと自分の背中を見たときに「いつの間にかこんなに脂肪がついていた」と落胆してしまう人は珍しくありません。背中に脂肪がつく理由は、日々の生活の中に潜んでいます。背中の脂肪の原因は次の3つです。
- 食べ過ぎ
- 姿勢不良
- 運動不足
それぞれの原因について、1つずつ見ていきましょう。
食べ過ぎ
背中に脂肪がつく原因の1つ目は、食べ過ぎです。自分が口にしたものが材料となって脂肪がつきます。1日の摂取カロリーより消費カロリーの方が少ないと、エネルギーが脂肪に変わって体に蓄積していきます。
一般的な女性の1日の消費カロリーは1800〜2000kcalです。個人差はありますが、食べ過ぎると脂肪が増えていくため、カロリーの過剰摂取には十分気を付けましょう。
姿勢不良
背中に脂肪がつく原因の2つ目は、日々の姿勢の悪さです。背中は、ボディラインを美しくみせるための大切なパーツです。デスクワークの人や猫背の人は、前傾姿勢になりやすく、背中の筋肉が緩みます。そのため、背中の筋肉を使わなくなり、筋力が低下して脂肪が付きやすくなります。また姿勢の悪さは、血行不良を引き起こし代謝の低下を招くため、脂肪が溜まるのです。
運動不足
背中に脂肪がつく原因の3つ目は、運動不足です。運動不足になると、代謝が下がり脂肪が燃焼されません。さらに長い間運動不足が続くと、筋肉が脂肪に変わり筋肉量が減ります。効率良くエネルギーを消費できず、脂肪をますますため込みやすくなるという悪循環を引き起こしてしまいます。
効果的な背中痩せの方法
知らず知らずの間についてしまった背中のお肉を解消するには、どうすれば良いのでしょうか。ここでは、効果的に背中痩せする方法を5つご紹介します。
- 食事制限
- 有酸素運動
- 筋トレ
- ストレッチ・マッサージ
- 姿勢矯正
詳しく紹介していくので、ぜひ日々の生活に取り入れてみてください。
食事制限
食生活が乱れている場合は食事制限が必要です。1日の摂取カロリーが多いと、いくら運動しても背中に脂肪がつき続けます。1日に女性が必要な摂取カロリーは1400~2400Kcalとなっていますが、体型や運動量によっても個人差があるため、自分の体型などを元に確認しておきましょう。
やみくもに食事の量を減らすのではなく、バランスの良い食事をすることが大切です。脂質と炭水化物は必要最低限にして、タンパク質、ビタミン、ミネラルを意識的に摂取しましょう。
中でもタンパク質は、筋肉をつけるためにはとても大切な栄養素です。3大栄養素のタンパク質、脂質、炭水化物の中で1番脂肪に変わりにくいのが、タンパク質です。また、タンパク質を多く取ることで、代謝アップや筋肉増加につながります。日々の食生活で、良質なタンパク質を多く取る工夫をしていきましょう。
有酸素運動
有酸素運動とは、ウォーキング、ジョギング、水泳などの長時間継続する運動です。有酸素運動は脂肪をエネルギー源にするため、体を全体的に引き締める効果があります。背中だけ痩せるのは難しいため、背中をピンポイントで鍛える筋トレやストレッチと並行して、有酸素運動を取り入れましょう。
筋トレ
日々の習慣に筋トレを取り入れましょう。1日だけたくさん運動しても意味はないので、あまり無理はせずに、筋トレを少しずつ続けることを心がけましょう。背中痩せのために、鍛えたい筋肉は3つあります。
- 広背筋
脇から腰まで広がる三角形の筋肉です。背中の広い部分を占めるため、背中全体が引き締まります。
- 僧帽筋
肩甲骨を動かしたり安定させる筋肉です。背中上部にある筋肉で、鍛えることでブラに食い込む脂肪を解消できます。
- 脊柱起立筋
姿勢を安定させる筋肉です。背骨の周りに位置して鍛えることで、姿勢を良くしてくれます。
ストレッチ・マッサージ
背中の代謝をアップさせる効果があるのが、ストレッチやマッサージです。ストレッチは筋肉をゆっくりと伸張させ血行促進を促します。マッサージも筋肉を直接ほぐす効果があり、代謝をアップさせます。ストレッチとマッサージは新トレと同じく、部分痩せに効果がある方法です。
また、体に冷えがあると体に水分をため込みむくみやすくなるので、ストレッチやマッサージで体をほぐして水分を排出させましょう。ほぐれた背中は動かしやすくなって、脂肪も燃焼されやすいです。
姿勢矯正
日々の姿勢を正すことも、背中の脂肪を落とすためにはとても重要です。普段から美しく背筋を伸ばすことを心がけましょう。
姿勢を正すポイントは、立ったときに頭の先からかかとまで1本の筋が通っているのをイメージして背筋を伸ばすことです。肩が中に入って巻き肩になっていると、呼吸が浅くなるので注意してください。ゆっくりと深い呼吸を意識して、代謝アップを心がけましょう。
その他の背中痩せに効果的な方法は?
背中の見た目に直結するのが、ブラジャーです。新しく買い替えるのが面倒、まだ綺麗だから使えるなどの理由で、何年も同じ下着を使っている人もいるでしょう。
しかし、自分の体にフィットするブラを選べば、胸元や背中をすっきりと見せてくれる効果が期待できるのです。女性は年齢を重ねると体型が変化していくため、定期的に体型に合わせたブラを揃えるようにしましょう。
カップが浮いていたり、背中の脂肪に食い込んでいるブラを使用している人は、買い替えの時期かもしれません。
体にフィットしない下着をつけていると、ボディラインを崩す原因になります。下記のブラを選ぶポイントを元に、自分に合ったブラを探してみてください。
- カップが浮いていないか、または食い込んでいないか
- アンダーバストが苦しくないか、上がってこないか
- ストラップが緩かったりきつかったりしないか
- バストを支えるワイヤー(バストの底辺)が痛くないか、ずれてこないか
上記のポイントに注意してブラを選ぶと安心です。自分で判断するのが難しい場合は、店員さんに見てもらって、体に負担の少ないものを選ぶようにしましょう。
背中が綺麗になったら脱毛でさらに美しく
背中の脂肪が落ちてボディラインがスッキリしてくると、今まで挑戦できなかった服装にもチャレンジできるようになるでしょう。そういった際には、サロンで行う背中脱毛をしておけば、より美しい背中に近づきます。
サロンの背中脱毛は、専用の光脱毛機を使用して脱毛します。光脱毛は、脱毛したい部位に光を照射することで毛の働きを弱らせて、だんだんと毛が生えないようにしていく脱毛方法です。サロンの背中脱毛は広範囲になるため、ほとんどの場合が上・下2箇所に分けて行われるのが特徴です。
背中は自分では見えづらいですが、他人からはよく見える部分です。サロンで背中脱毛をすることで、さらに背中に自信ができて、より好きな服装や髪型を楽しめるでしょう。
サロンの背中脱毛のメリット
サロンで背中脱毛をするメリットは以下の3つです。
- 剃り残しの心配がない
- 自己処理の負担を軽減できる
- 背中ニキビの予防にもつながる
1つずつ詳しく解説していきます。
剃り残しの心配がない
背中は手が届きにくく、自己処理するのがとても難しい部分です。鏡などを使って自己処理をしても、どうしても剃り残しや怪我のリスクが高い部位といえます。
しかし、サロンの背中脱毛なら、プロの脱毛スタッフが背中をきれいに処理してくれます。そのため、剃り残しの心配がなく、背中が開いたファッションや水着ドレスなども気軽に楽しめるようになるでしょう。
自己処理の負担を軽減できる
背中の自己処理は面倒で時間がかかる行為です。背中の自己処理は難しく範囲も広いため、他の部位と比べても特に多くの時間を費やさなければなりません。
背中脱毛をすれば自己処理にかかる時間を省ける上に、今後使うはずだったシェーバーやスキンケア剤の費用を節約できます。このように自己処理の処理の負担を軽減できるのがメリットの1つです。
背中ニキビの予防にもつながる
背中脱毛は、背中にできるニキビや炎症などの肌トラブルを予防する効果が期待できます。
シャンプーやトリートメントの洗い残しなどが、背中の産毛に付着して残ってしまうとニキビや炎症につながりやすいです。また、背中は皮脂腺が多いため、ニキビができやすい部位といえます。
背中脱毛をして毛穴が引き締まれば毛穴に皮脂が詰まりにくくなり、ニキビの改善効果が期待できるのです。また、産毛がなくなって背中に汚れが溜まりづらくなれば、清潔な状態を保ちやすくなります。
サロンの背中脱毛にかかる回数や期間
背中は産毛が密集して生えている部分です。サロン脱毛で使用される脱毛機は一般的に黒いものに反応するため、背中の産毛には反応しにくい場合があります。そのため、足や脇などの毛の濃い部位に比べると、効果が出るまでに時間がかかる傾向です。
ここでは、サロンの背中脱毛にかかる回数や期間をまとめました。水着やドレスを着る場合は、下記の期間を目安に背中脱毛を始めると良いでしょう。
効果が出るまでの回数や期間
背中脱毛の効果を実感できるまでは、個人差がありますが、約5〜6回程度の回数を通う必要があります。脱毛は毛の成長サイクルの周期に合わせて通う必要があるため、2〜3ヶ月に1回のペースで施術を受けます。期間としては、約1〜1年半ほどです。
脱毛完了までの回数や期間
背中脱毛完了の目安は人によって異なるため、それぞれのパターンで見ていきましょう。シェービングが必要なくなるくらいまで毛が薄くなれば良いという人は、8〜10回ほどで満足できるケースが多いです。しかし、産毛もないくらいにツルツルの背中を手に入れたい場合は、約12〜18回程度の回数が目安となるでしょう。期間としては、2年〜3年程度です。背中脱毛は1回で終了するものではないため、計画的に脱毛を開始するようにしてください。
脱毛施術前に背中のムダ毛を処理するコツ
サロン脱毛では、脱毛の施術をする前日に背中のムダ毛の自己処理をしておく必要があります。背中の自己処理はとても難しいため、処理をする際には注意しなければいけないポイントがいくつかあります。自宅での自己処理の際に、ぜひ参考にしてください。
背中脱毛用のグッズも販売している
背中は手が届きにくい部位なので、普通の電動シェーバーではうまく剃るのは難しいでしょう。そういったときにおすすめなのが、背中用脱毛用のグッズです。ここでは2つ紹介していきます。
持ち手が長い電動シェーバー
背中まで届くように持ち手の部分が長く作られている、背中用の電動シェーバーが販売されています。普通の電動シェーバーでは背中にうまく手が回らず、背中全体を剃るのは難しいです。しかし、背中用の電動シェーバーなら、無理に腕を後ろに回さなくても全体を処理できるので、手間や負担を軽減できます。
しかし、簡単に届くからといって目で確認せずにシェービングするのは危険なので、鏡を使ったり、細かいところは家族にお願いしたりしたりしながら対応しましょう。
脱毛タオル
ムダ毛も絡みとるマイクロファイバーのタオルを使用すれば、お風呂で背中を洗うのと同時に産毛のケアも可能です。手が届かない部分もタオルで擦れば良いので、簡単にムダ毛を処理できます。
しかし、肌の表面も一緒に擦ってしまうため、肌が弱い人は肌トラブルが起こる可能性もあります。また、肌への負担が大きくなると脱毛の施術に影響が出る可能性があるため、脱毛施術前の使用は控えた方が良いでしょう。
肌の敏感さは人によってそれぞれなので、脱毛に差し支えない時期に肌に刺激がないかを1度確かめてから使うのがおすすめです。
自己処理の流れ
背中のムダ毛処理におすすめのアイテムを把握したところで、実際に背中の自己処理を行うときの流れを紹介していきます。
- 乾燥を防ぐために、背中をしっかりと保湿する
- 毛がよく見える明るいところで、電動シェーバーを使ってシェービングする(見えにくい場合は鏡を使用するか、人に剃ってもらう)
- シェービングした後は、もう一度保湿をする
主な流れとしては、このようになります。また、背中のムダ毛処理をする際には下記のポイントも頭に入れておきましょう。
鏡を使用する
背中のムダ毛処理は、必ず鏡を見ながら行いましょう。ただでさえ確認しづらい背中をシェービングするのは、とても難しい行為です。誤って肌に傷を付けてしまわないように、できるだけ背中を見渡せる鏡を使用して、ムダ毛処理を行ってください。
家族に手伝ってもらう
鏡を使用しても背中を確認しづらい場合は、家族やパートナーにお願いして剃ってもらったほうが安心です。無理に背中のムダ毛を自分で処理すると、怪我につながるので避けるようにしてください。周囲にお願いできる人がいない場合は、シェービング対応をしてくれるサロンを選ぶと、綺麗に処理ができなくてもサロンのほうで対応してもらえます。剃り残しのシェービング対応をしてくれるサロンを選べば、自分で無理をして怪我をするリスクも軽減できるでしょう。
電動シェバーを使用する
脱毛の施術前のムダ毛処理には、電気シェーバーを使用しましょう。毛抜き、除毛クリーム、脱毛ワックスなどは脱毛効果を発揮できなくなってしまうため、使用しないようにしてください。また、カミソリも直接刃が肌に触れて、肌表面にダメージを与えてしまうのであまりおすすめできません。1番負担が少ない電気シェーバーがおすすめです。
背中脱毛の注意点
最後に、サロンで背中脱毛を受けるときの注意点をまとめました。脱毛を始めてから戸惑わないように、こちらも参考にしてみてください。
- 背中の脱毛は時間がかかる
- 料金が高額になる場合がある
- ニキビがあると施術を断られることがある
- 脱毛中は日焼けに気をつける
順番に詳しく解説していきます。
背中の脱毛は時間がかかる
サロンの光脱毛は肌のメラニン色素に反応して作用するため、背中の細かい産毛にはライトが反応しにくい場合があります。個人差はありますが、一般的に毛の濃い部分より施術回数が多くなる傾向で、他の部位よりも脱毛完了までに時間がかかりやすいです。イベントなどを控えている場合は、早めに背中脱毛を開始するようにしてください。
料金が高額になる場合がある
背中は範囲が広いため、上と下に分けて料金が設定されていることも多いです。また、うなじや襟足は、背中脱毛の範囲に含まれていないことがほとんどでしょう。背中脱毛と一言でいっても範囲はサロンによって異なるため、しっかりと確認しないと思ったよりも脱毛料金が高かったということになりかねません。事前にサロンに脱毛範囲を確認しておきましょう。
ニキビがあると施術を断られることがある
背中にたくさんのニキビや広範囲の肌荒れがある状態で施術をすると悪化する可能性があるため、サロン側に施術を断られるケースがあります。ニキビがある場合は、できるだけニキビが治ってから脱毛をするようにしましょう。
軽いニキビやニキビ跡は避けて施術してくれるところもあるので、ニキビに悩んでいる人は事前に相談してみてください。
脱毛中は日焼けに気をつける
日焼けをすると乾燥しやすくなって肌トラブルのリスクが高くなるため、脱毛の施術が受けられない場合があります。脱毛中は日焼け対策を徹底しましょう。背中は腕などと比べると露出する機会が少ない部位ですが、だからこそ日焼け対策を怠りがちです。背中を露出した服を着る場合や海などで水着になる場合は、しっかりと日焼け対策を行ってください。
まとめ
背中に脂肪がつく理由としては、食べ過ぎ、姿勢不良、運動不足の3つが挙げられます。背中痩せに効果的な方法は食事制限、有酸素運動、筋トレ、ストレッチなどです。背中の脂肪を落とすことで、ボディラインが美しくなり、周りからの印象も良くなります。この機会に背中痩せに挑戦して、すっきりとした背中を手に入れましょう。
また、背中痩せと並行して背中脱毛を行えば、より美しい背中が手に入ります。背中痩せをして綺麗になった背中をさらに綺麗にするために、ぜひ脱毛も検討してみてください。