「赤みや乾燥が気になる」「肌トラブルが出やすい」など、敏感肌でお悩みの方は多いのではないでしょうか?この記事では、敏感肌の種類や原因、おすすめのお手入れ方法やスキンケア用品の選ぶポイントなどを詳しく解説していきます。
敏感肌とは
敏感肌とは、外気のほこりや、紫外線、化粧品の成分など、大抵の人は反応しない物質で肌が反応してトラブルが出てしまう肌のことです。健康な肌に比べるとバリア機能が低下しており、皮脂が少なく乾燥しやすい状態になっていることが多いです。体調の乱れや疲れ、空調、季節の変わり目などでも影響を受けやすい傾向があります。
敏感肌の種類
主な敏感肌は大きく以下の4つに分類されます。
- 乾燥性敏感肌
- 脂性敏感肌
- ゆらぎ敏感肌
- アレルギー性敏感肌
それぞれの肌質によって対策やお手入れ方法も変わってきますので、まずは自分はどのタイプか確認しておきましょう。
乾燥性敏感肌
乾燥性敏感肌とは、乾燥により角質と角質の間に隙間ができ、水分が蒸発しやすい肌のことです。乾燥することで肌ダメージを受けやすくなるため、バリア機能が低下しダメージを受けやすくなって、外からの刺激やアレルギー物質に反応しやすくなります。冬だけではなく、敏感肌用のスキンケアで日々保湿ケアを行いバリア機能の低下を予防しておきましょう。
脂性敏感肌
脂性敏感肌とは、皮脂の分泌が活発になりすぎることでトラブルを起こしやすく、敏感に反応してしまう状態です。洗顔の際にしっかり皮脂を取り除かないと毛穴に詰まり、毛穴の開きや黒ずみの原因になります。オイルカットやオイルフリーの敏感肌向けのスキンケアで水分と油分のバランスと整えることを心がけましょう。
ゆらぎ敏感肌
ゆらぎ敏感肌とは、季節の変わり目やホルモンバランスの乱れから一時的にバリア機能が低下し、さまざまな物質に反応してしまう状態です。ホルモンバランスの乱れは生理周期やストレス、睡眠不足などの生活習慣にも大きく影響します。忙しい日々が続いても規則正しい生活を意識し、疲れを溜め込まないことも大切です。低刺激でシンプルなスキンケアを行いましょう。
アレルギー性敏感肌
アレルギー性敏感肌とは、花粉やほこり、紫外線ダニ、食物などアレルギーの原因となるアレルゲンに反応し、敏感になっている状態です。アレルゲンの種類はたくさんあり、反応する物質は人それぞれです。敏感になっているときはバリア機能が低下し刺激物質が侵入しやすくなっています。そのため敏感肌向けのスキンケアで保湿しバリア機能の強化を目指しましょう。強いかゆみや痛みを感じるなど状態が悪化するようであれば、早めに皮膚科などでの受診や相談をおすすめします。
敏感肌の原因
敏感肌になる原因は、内的要因と外的要因に分けられます。間違ったお手入れをしてしまうと、皮膚のバリア機能が低下し水分量の維持ができなくなるため、乾燥して外部からの刺激物質やアレルギー物質、細菌などが侵入しやすくなります。
敏感肌になってしまう原因を知り、対策をしていきましょう。
内的要因
敏感肌の内的要因は、生活環境の変化による疲労、睡眠不足、偏った食生活、暴飲暴食、生理周期、妊娠、更年期障害、ストレスなどです。また、遺伝的な体質も関係している可能性もあります。家族に自分と同じように敏感肌の方がいる場合には、遺伝的な要因も考えられるでしょう。
保湿などで肌をケアするだけでなく、ストレスを無くす、生活習慣を見直すことによって改善される可能性もありますので、諦めずにできることをやってみてください。
外的要因
敏感肌の外的要因は、乾燥、紫外線や、大気の汚れ、化粧品などの外用剤、季節の変わり目の温度の変化、ダニ、金属、衣類などが挙げられます。
空気が乾燥している冬だけでなく、夏のエアコンによる室内の乾燥や、お風呂上がりにケアしないことによる水分が蒸発での乾燥など、シーズンを問わず乾燥の原因はあります。
また、紫外線や肌に合わない化粧品を使ってしまうことなども敏感肌になる原因になるので、ケアは怠らず、少しでも変だなと思ったら使用を中止するなどの対策が必要になるでしょう。
敏感肌の人におすすめのスキンケア方法
では、敏感肌の方はどのようなスキンケアをすべきなのでしょうか。ここでは、下記の4つの場面での敏感肌用のスキンケアについて、紹介していきます。
- クレンジング
- 洗顔
- 保湿
- UVケア
スキンケアでは、肌に合ったものを正しく使用するようにしましょう。
クレンジング
ファンデーションやメイクなどをクレンジングでしっかりと洗浄することは、健康な肌を維持する上でとても重要です。皮脂や脂が残っていると、毛穴に詰まって肌荒れにつながります。バリア機能が低下している敏感肌や乾燥肌の状態で間違ったクレンジングをすると、赤みやひりつき、かゆみの原因になるので、しっかり汚れを落としつつ保湿効果のあるものを選びましょう。
洗顔
洗顔の目的は皮脂やほこり、古い角質など不要な汚れを取り除き、清潔な状態を保つことです。しかし、洗いすぎると、細胞間脂質などのバリア機能に必要な成分まで失われてしまいます。洗顔料の選び方や使い方によっては、肌が乾燥して敏感になってしまう場合があります。いかに皮膚のバリア機能を守れるかが重要なため、うるおいもキープしつつ汚れはしっかり落としてくれる洗顔料を選びましょう。
保湿
正しいスキンケアは、肌を清潔に保つ、潤いを与える、紫外線から守ることがメインですが、乾燥肌や敏感肌のお手入れは保湿がもっとも重要です。美しい肌の条件は水分と油分のバランスが整っていることなので、バランスが乱れるとバリア機能も低下してみずみずしい状態がキープできません。化粧水などの保湿剤は不足した水分を補給し、乳液やクリームの油分がある保湿剤を重ねていけば、水分にふたをするように保湿効果を高められます。適切な保湿ケアで乾燥状態を減らし、美肌につなげましょう。
UVケア
敏感肌の状態はバリア機能が低下しているため、健康的な状態よりも紫外線ダメージを受けやすくなります。ダメージを受けると、炎症、しみやそばかす、たるみなどのトラブルにつながる可能性が高いので、日焼け止めを塗って紫外線からしっかり肌を守りましょう。
最近は、乳液タイプのような落としやすく低刺激な敏感肌向けの日焼け止めも増えています。乾燥が気になる人は乳液タイプ、軽い付け心地が好みの人はローションタイプを選ぶのもおすすめです。季節や使用用途によってSPFやPA値の異なる日焼け止めを使い分けたり、汗や水でも流れにくいウォータープルーフタイプも使うのも大切です。さらに、顔だけではなく身体もダメージを受けてしまうので、全身のUVケアをしっかりと行いましょう。
敏感肌向けのスキンケア用品の選び方
敏感肌といっても、肌質や肌悩みは人それぞれ違います。自分の肌質や肌悩みに合わせて必要な効果が期待できるスキンケアを選ぶのがおすすめです。また、医薬部外品であるか、アレルギーテストやノンコメドジェニックは実施しているかなどと考慮して選ぶことも重要なポイントです。
有効成分
敏感肌や乾燥肌は潤いの不足によりバリア機能が低下しています。まずは皮膚のバリア機能の3因子といわれる「NMF(天然保湿因子)」「細胞間脂質」「皮脂」のバランスを整えるうるおい成分が入っているものを選びましょう。
保湿成分
セラミドは細胞間脂質の1つで、主に化粧水に入っていることが多いです。アミノ酸はNMF(天然保湿因子)の1つで、数あるアミノ酸のうちグリシンやセリンの含有率がもっとも多いというデータも出ています。バリア機能が低下している敏感肌や乾燥肌の人には特におすすめの成分です。
皮脂にはスクワランが含まれています。スクワランは酸化がしやすく、酸化したスクワランは肌に刺激を与えてしまいます。そのため、化粧品はスクワランを還元し刺激を与えにくい配合になっています。化粧品原料のスクワランは化粧品によっては不純物を含み刺激を与える場合があるので、質の良いものを厳選しましょう。
低刺激
バリア機能が低下している乾燥肌や敏感肌の人は、少しの刺激にも反応しやすくなっています。肌に合わないスキンケアを使うと、赤みやかゆみ、ひりつきの原因になりますので、保湿剤、水分量の多い低刺激の化粧品を選びましょう。
テクスチャー
テクスチャーとは、化粧品のさわり心地やつけ心地、肌につけたときの質感のことで、さっぱりしたものやとろみのあるものなどさまざまです。ローションなどの化粧水にはさっぱりとした製品が多く、乳液やクリームなど保湿成分の高い製品はとろみのあるものが多いです。
テクスチャーと保湿力の高さは異なるため、「つけ心地が良い = 効果がある」というわけではありません。しっとりしているものは苦手、さっぱりしたつけ心地のものが良い、とろみがあるほうが保湿間があるなど、自分の好きなテクスチャーの化粧品を選ぶと良いでしょう。テクスチャーはテスターで確認できることも多いので、自分に合ったものを探してみてください。
医薬部外品
医薬部外品とは、肌への効果や効能が認められた成分が配合されたもので、「薬用」という表現は医薬部外品のみで表示できます。そのため、「薬用」という言葉が使われている化粧品は、ニキビやシミに効果的な有効成分が配合されていることが分かります。
「薬用」という表現があると、つい他のものに比べて効果が高そうに感じますが、人によって合う化粧品は異なるので、選ぶ際には注意が必要です。必ず、自分の肌に合っているか、パッチテストやサンプルなどで試してみることから始めましょう。
テスト済み
安全性にこだわりたいなら、テスト済みの化粧品を選びましょう。オイルタイプの化粧水は、オイルが肌トラブルの原因になることもありますので、ノンコメドジェニックテスト済みのものを選ぶと良いでしょう。ノンコメドジェニックとは、ニキビの原因となる成分をなるべく使用せず作られた、コメドができにくい化粧品です。
「ノンコメドジェニックテスト済み」と記載されてある成分は、コメドができにくいことが証明された製品なので、ニキビができやすい人は確認してみてください。
この他にも、アレルギー物質が使われていないか確認する「パッチテスト・アレルギーテスト」、商品を使用したときのぴりぴり感やヒリヒリする感じなどの刺激感を評価する「スティンギングテスト」などがありますので、使用する商品はどのようなテストが行われているのかを確認すると良いでしょう。
敏感肌を解消するスキンケア以外の方法
敏感肌を解消するには、スキンケアだけでなく、生活習慣を見直すことも重要です。バランスの悪い食事、暴飲暴食、お酒やカフェインの取り過ぎ、睡眠不足、喫煙、ストレス、不衛生な衣類や環境など、乱れた生活習慣を見直しましょう。ここでは、敏感肌を解消するスキンケア以外の方法について紹介します。
食事
肌のためには、3食バランス良く摂取しましょう。栄養バランスが乱れると肌にも悪影響を及ぼします。まずは、肌には欠かせない栄養素のアミノ酸からできているたんぱく質は積極的に取り入れることが重要です。皮膚や筋肉、爪、髪の毛などは主にたんぱく質から生成されています。たんぱく質が不足すると、肌のターンオーバーが乱れバリア機能が低下し肌トラブルの原因になります。
また、コラーゲンなどの皮膚の構造をキープするのもたんぱく質の役目なので、ツヤやハリ感も奪われてしまいます。タンパク質には、動物性たんぱく質(肉、魚、乳製品、卵など)と、植物性たんぱく質(大豆、穀物、野菜など)があります。動物性のほうがたくさん摂取しやすいのですが、植物性にもさまざまな良い栄養分が含まれているので、バランス良く摂取するのがポイントです。
一方で、食べ過ぎや、栄養素が不足している食材や肌の代謝を妨げるような食材の取り過ぎに注意しましょう。脂肪の多い赤身以外のお肉や糖質の多いラーメンやパスタなどは栄養が取りにくい食品です。また、生野菜や冷たい飲み物、アルコールの取り過ぎは体を冷やす原因となり、血行が悪くなって肌の代謝が悪くなることがあります。取り過ぎには十分注意しましょう。
ストレスを溜めない
精神的なストレスを抱え込む前に運動などでストレス発散しましょう。睡眠不足も、疲れが取れずストレスになってしまう場合があるのでたくさん休息を取ることも必要です。
ストレスを感じるとホルモンバランスが崩れ、ターンオーバーの乱れにつながって、黒ずみやシミの原因となってしまったり、肌がより敏感になってしまうこともあります。
身の回りを清潔に保つ
敏感肌は、身の回りの刺激から守ることが重要です。肌に触れるものを清潔に保つだけで肌への負担を最小限にできます。枕カバーやタオルなどはこまめに洗って清潔な状態を維持しましょう。また、見落としがちですが、メイクする際のスポンジやブラシなども定期的に洗っておくようにしてください。
空調での乾燥対策
エアコンなどは思った以上に乾燥してしまいます。加湿器を使ったり、保湿剤などでこまめに潤いを補うようにすると良いでしょう。最近は、保湿成分が配合されたミスト化粧水なども販売されており、化粧の上からつけられるのでおすすめです。
シャンプーの洗い残しがないようにする
敏感肌の人は髪の毛先が当たることでさえ刺激に感じてしまいます。髪の毛は顔にかからないようにまとめておきましょう。また、シャンプーやトリートメントの洗い残しも肌の刺激につながります。きちんとすすぐように意識しましょう。
敏感肌の解消にはサロン脱毛がおすすめ
敏感肌の人はバリア機能が低下しているため、カミソリなどのムダ毛処理は刺激を感じやすくとても危険です。肌を傷つけずにムダ毛の処理をするには、サロン脱毛がおすすめです。敏感肌でも脱毛はできるので、敏感肌やアトピー肌でお悩みの人も安心して脱毛できます。サロンによって使用する脱毛器はそれぞれなのでしっかりカウンセリングを受け、自分に合ったサロンを選びましょう。
まとめ
今まで赤みやかゆみなど感じたことがなかった人も、生活習慣や生活環境の変化、季節の変わり目などの影響で、敏感肌になってしまう可能性があります。日々の肌の変化を観察し、気になることがあればスキンケアや生活習慣の見直しをしましょう。
まずは、健康な肌の条件の水分と油分のバランスを整え、バリア機能を守るお手入れが大事です。そしてサロン脱毛をすることによりカミソリなど刺激を減らすことも可能です。健康的な状態をキープし、トラブル知らずの肌を手に入れるためにも、サロン脱毛も検討している人は一度チェックしてみてください。