女性にとって、肌荒れは悩みのタネです。しっかりとケアをしているのに、季節の変わり目や体調の変化などの影響で肌荒れが起きてしまうという人も多いでしょう。
この記事では、「なぜ肌荒れを繰り返すのか知りたい」「肌荒れを改善する方法はないのか」といった疑問を解決すべく、肌荒れの症状や原因、改善方法などを解説していきます。肌荒れにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
肌荒れの主な症状
一言で肌荒れといっても、肌荒れにはいくつかの種類があり、症状は人それぞれです。症状に合わせた対策を取らないと改善につながらないので、まずは症状を把握しましょう。肌荒れの主な症状としては、下記の5つが挙げられます。
- カサつき
- 毛穴の開き
- ニキビ
- 湿疹
- 赤み
1つずつ詳しく紹介していくので、自分の症状にあてはめてみてください。
カサつき
肌荒れの初期症状で現れるのが、肌のカサつきです。肌のカサつきは水分・油分が不十分な状態で、肌の表面がカサカサと手触りが悪くなる、キメが荒くなる、頬がつっぱる感覚がでるなどの症状が起こります。肌の水分不足が進むと、皮膚が剥がれて粉を吹くこともあります。
毛穴の開き
ファンデーションでカバーできないほどの毛穴の開きも肌荒れの一種です。Tゾーンや頬にできやすく、黒ずみが気になったり毛穴が縦長に開くようになったりします。皮脂の分泌が多いのが主な原因で、脂性肌の人や男性によく見られる肌荒れです。
また、年齢を重ねると毛穴は乾燥やたるみに肌が耐えられなくなり、しずく型に大きく開き、キメが荒い肌に見えてしまいます。
ニキビ
ニキビは、細菌の感染や毛穴の詰まりから炎症を起こしている状態です。ポツポツと肌に出来物が現れた状態を指します。ニキビには「白ニキビ」「黒ニキビ」「赤ニキビ」「黄ニキビ」の4つのタイプがあるので覚えておきましょう。
- 白ニキビ:ニキビの初期症状。毛穴に皮脂が詰まっているため白く見える
- 黒ニキビ:毛穴が開き、皮脂が空気に触れて酸化して黒くなっている
- 赤ニキビ:皮脂に細菌が繁殖して、炎症を起こし赤く腫れた状態になっている
- 黄ニキビ:赤ニキビが悪化した状態で、炎症が化膿して膿が毛穴に溜まって黄色く見える
ニキビは思春期に起こるニキビと、大人になってから起こるニキビがあります。思春期のニキビはTゾーンの付近にできやすいのが特徴で、皮脂の分泌が多いことによって起こることが多いです。
一方で大人のニキビは、乾燥やホルモンバランスの変化によって起こります。口や顎の付近に繰り返し起こるニキビは大人ニキビの可能性が高いです。
湿疹
湿疹は赤みのあるブツブツや出来物で、かゆみや痛みを伴う場合もあります。原因は人によってさまざまですが、主な要因としては、摩擦や花粉、ハウスダストなどの外的要因が挙げられます。また、体調不良や環境の変化も原因の1つです。
湿疹には赤みを伴うブツブツ、水ぶくれになったもの、膿がでてただれたものなどがあります。
赤み
ヒリヒリする感覚がある赤みも肌荒れの一種です。原因は肌のバリア機能が低下していることが考えられます。症状が軽いからといって放っておくと皮膚炎などにつながることもあるので、注意しましょう。
赤みの範囲が広い場合は、アレルギーなどの可能性も考えられます。気になる人は皮膚科を受診するようにしてください。
肌荒れの原因
肌荒れの症状について解説しましたが、ここからは肌荒れを起こす原因について見ていきましょう。肌荒れの原因はさまざまで、どれも日々の生活の中に潜んでいます。
- 肌の乾燥
- バリア機能の低下
- ターンオーバーの乱れ
- ホルモンバランスの乱れ
- 生活習慣の乱れ
- 外的要因
- 過度なストレス
- 間違ったスキンケア
それぞれの原因について詳しく解説していくので、自分にあてはまるものがないかチェックしてみてください。
肌の乾燥
肌の乾燥は、肌荒れを引き起こす原因の1つです。皮膚は「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層からできています。中でも、1番表面の表皮は外からの刺激から肌を守ったり、肌の水分を保つ役割を担っている部分です。
この表皮で水分不足が起こると、肌が乾燥して外部から刺激を受けやすくなって、肌荒れにつながる可能性があります。
バリア機能の低下
肌のバリア機能は肌の水分量と皮脂量のバランスが良いと十分な効果を発揮します。しかし、乾燥などが原因でバリア機能が低下すると、紫外線や花粉などの外部刺激から肌を十分に守れなくなくなって、肌荒れを引き起こしやすくなるのです。
ターンオーバーの乱れ
肌のターンオーバーとは、肌の生まれ変わりのことを指します。ターンオーバーは約6週間で古い皮膚が剥がれ落ち、新しい皮膚が押し上げられるというサイクルを繰り返しています。ターンオーバーの周期が乱れると、肌の乾燥や肌のバリア機能の低下を引き起こし、肌荒れの原因になるのです。
ホルモンバランスの乱れ
女性は、生理周期によってホルモンバランスが変化します。生理の前後、妊娠中、出産後などは女性ホルモンの分泌量が変化するため、ホルモンバランスの乱れによって肌荒れを起こしやすいです。
例えば、生理前は黄体ホルモンが多くなることで皮脂量が増え、ニキビや毛穴づまりなどの肌荒れが起こりやすくなります。ホルモンバランスは女性の肌の状態に大きく影響するので、注意しましょう。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れにも注意が必要です。睡眠不足、栄養が偏った食事、運動不足は肌荒れを引き起こす原因です。
睡眠不足になると、成長ホルモンの分泌が減って肌のターンオーバーが乱れてしまいます。また、ダイエットによる食事制限などで栄養が偏っていたり、糖質や脂質を取りすぎたりするのも肌荒れの原因になるので注意しましょう。
普段から運動不足の人は、老廃物が体に溜まって肌荒れにつながりやすくなるので、注意してください。
外的要因
紫外線、マスクによる摩擦、エアコン、花粉、ハウスダスト、ホコリなどの外的要因によって肌荒れを起こすこともあります。
特に、紫外線は肌のバリア機能の低下に直結するため、日々の対策が重要です。紫外線予防を怠ると、肌荒れだけでなくシミやシワ、たるみなどの肌の老化にもつながります。
また、季節の変わり目は、肌が乾燥してバリア機能が低下し、さまざまな刺激を受けやすいので注意しましょう。
過度なストレス
過度なストレスは肌に悪影響を与え、肌荒れを引き起こす場合があります。ストレスによって自律神経が乱れて交感神経が優位に働くと、肌のターンオーバーの乱れから肌荒れにつながります。
過度なストレスは、肌荒れだけでなく体調不良など体に負担がかかる可能性が高いので、早めに対処するようにしましょう。
間違ったスキンケア
日々のスキンケアの方法が間違っていて肌荒れを起こしている可能性も考えられます。洗顔の際にベタつきが気になって1日何度も洗顔したり、肌をゴシゴシ洗ったり、熱いお湯ですすいだりする行為が肌荒れにつながります。
また、保湿剤が少なすぎる、不要なパッティングをする、クリームや乳液をつけないといった行為も肌荒れの原因になるため、注意してください。
スキンケアは毎日することなので、やり方が間違っているとダメージが蓄積され、肌荒れを繰り返してしまいます。長い間肌荒れに悩んでいる人は、一度スキンケアの方法を見直してみてください。
肌荒れを改善する方法
肌荒れを改善するには、日々の生活習慣を変えていく必要があります。ここでは、肌荒れを改善する方法を詳しく解説していくので、私生活で取り入れられそうなことがあれば試してみてください。
正しい方法で洗顔をする
まずは洗顔のやり方を見直してみましょう。洗顔は毎日のことなので、正しい洗顔の方法を習慣にするだけで肌荒れを改善できる可能性があります。クレンジングと洗顔で肌を清潔に保つことはとても重要です。クレンジングと洗顔の正しい方法を紹介するので、今日からおうちで取り入れてみてください。
クレンジング
メイクは必ずその日に落とすようにしましょう。メイクを落とさずにそのまま寝てしまうと、メイク汚れと皮脂汚れが毛穴に詰まって、肌荒れを起こすことがあるので注意してください。
クレンジング剤は、肌に刺激の少ないクリームタイプかミルクタイプのものがおすすめです。オイルタイプのクレンジング剤は洗浄力が強いため、肌に必要な皮脂まで取り除いてしまって乾燥を招く可能性があります。
また、クレンジング剤の量にも気をつけましょう。クレンジング剤が少なすぎると、塗布する際に摩擦が起きて肌トラブルを引き起こします。適量を手に取って優しく肌に馴染ませながら、力を入れずに優しく手を動かしてください。
メイクが落ちにくい部分や、小鼻などの細かい部分は、指の腹を細かく動かして汚れを落としましょう。すすぎのときは、ぬるま湯ですすぎ残しのないようにしっかり落としてください。
洗顔
洗顔は朝晩2回が基本です。乾燥が気になる人は、朝の洗顔を水洗顔にしてみるのもおすすめです。
洗顔料は洗浄力がマイルドで肌に優しいものを使いましょう。ネットなどを使って弾力のある泡をたっぷり作り、Tゾーンから泡をつけて頬に伸ばしていきます。このときも、肌に負担をかけないように優しく洗ってください。
洗顔料を使う時間が長いと肌が乾燥するので、素早く洗顔を終わらせるのもポイントです。ぬるま湯でぬめりがなくなるまで丁寧に流したら、綺麗なタオルで優しく押させるように水分を拭き取ってください。
保湿を徹底して肌の乾燥を防ぐ
肌の乾燥を防ぐために、保湿を徹底して行いましょう。洗顔後は肌が急激に乾燥するので、必ず10分以内には保湿をするようにしてください。
化粧水は、肌の角質層に水分を補給するために行うので、化粧水をたっぷり手に取って、手の平で優しく肌を包みましょう。化粧水のときに、浸透させたいからといって強くパッティングするのは逆効果です。必ず肌の負担にならないように優しく行いましょう。
化粧水の後は、クリームや乳液を使い油分を補ってください。乾燥がひどいときは、クリームを重ねて塗ってしっかり保湿すると良いです。
肌荒れが起きてしまっている人は、「低刺激」と記載のある肌に刺激の少ないアイテムや敏感肌の人向けのアイテムを選ぶと安心です。
季節に関係なく紫外線対策を行う
紫外線は肌へのダメージが大きいので、季節に関係なく紫外線対策を行うのが重要です。1年を通して日焼け止めクリームを使用するようにしましょう。日差しの強い日はSPF50のもの、普段使うものはSPF20というように使い分けると、肌への負担を軽減できます。
普段から帽子やサングラスを着用したり、肌の露出を控えたりして紫外線対策を徹底してください。万が一日焼けした場合は、十分に保湿をする、肌を冷やすなどの方法でしっかりとケアをすることが大切です。
睡眠時間を確保する
質の良い睡眠は、肌のターンオーバーに必要不可欠です。特にPM10:00〜AM 2:00の間は成長ホルモンが分泌されて、肌の生まれ変わりを促します。できるだけ、この時間帯に就寝をするようにしてください。
良質な睡眠を取るためには、就寝の2時間前に入浴を済ませるのも大切です。スマホを見ていると良質な睡眠が取れないので、睡眠前はスマホの使用を控えられると良いでしょう。
食生活に気をつける
肌荒れの改善には食生活を整えることが重要です。脂質や糖質の取りすぎは皮脂量を増やして肌の老化を招く原因になるので、注意してください。
肌荒れ対策には、バランスの良い食事を取ることも大切です。特にタンパク質は肌の主成分になる栄養素なので、積極的に摂取しましょう。タンパク質は肉類、魚類、乳製品、大豆製品などに多く含まれます。納豆、卵、豆腐などを1品プラスするだけでも効果的です。
肌を健やかに保つためには、ビタミン類や鉄分も重要です。ブロッコリー、キウイ、アーモンド、アボカド、ひじき、レバーなどを意識的に食べるようにしてみてください。
自分なりのストレス発散方法を見つける
ストレスを溜め込んでしまっている人は、自分なりのストレス解消方法を見つけましょう。ストレスを解消するためには、適度な運動がおすすめです。軽いジョギングやウォーキングをする、ストレッチやヨガをするなど、私生活に運動を取り入れて新陳代謝を高めましょう。
また、好きな音楽を聴く、好みの香りのアロマを焚く、お茶などを飲みながらリラックスするなどといった、自分がストレスを発散できる方法を見つけることも大切です。生活の一部に、自分だけのリフレッシュタイムを設けて、ストレスを溜め込まないように心がけましょう。
肌荒れの予防には脱毛も効果的
肌荒れの予防には、サロン脱毛も効果的です。サロン脱毛は、専用の脱毛機を使って光を照射することで毛根にダメージを与え、毛の成長を抑制する脱毛方法です。毛の育毛サイクルに合わせて施術することで、毛が細くなったり少なくなるといった脱毛効果が期待できます。
そんなサロン脱毛は、肌荒れの予防にも効果的とされています。なぜ脱毛が肌荒れの予防につながるのか、その理由を詳しく見ていきましょう。主な理由としては、下記の3つが挙げられます。
- 自己処理の頻度を減らせる
- 保湿効果が高まる
- 美肌効果が期待できる
それぞれ見ていきましょう。
自己処理の頻度を減らせる
サロン脱毛をするとムダ毛が薄くなって自己処理の回数を減らせるため、肌の乾燥を防げます。自己処理でカミソリを使用すると肌の表面が傷ついて乾燥しやすくなり、肌荒れにつながる場合があります。
脱毛をすると自己処理がいらないレベルまで毛を少なくできるので、自己処理の頻度を軽減できて肌荒れ防止につながるでしょう。
保湿効果が高まる
サロン脱毛でムダ毛が少なくなると、毛にはじかれて浸透しなかった保湿剤が密着するため、今までより保湿効果が高まる効果が期待できます。保湿効果が高まると、肌が乾燥しにくくなるため、肌荒れ防止につながるでしょう。
美肌効果が期待できる
サロン脱毛で使われる光脱毛機は、光フェイシャルに使用されているものもあり、脱毛と同時に美肌効果が期待できる場合があります。肌の黒ずみやシミの改善効果も期待できるため、美肌を目指している方はIPL脱毛などを採用しているサロンを探してみてください。
まとめ
肌荒れには、カサつき、毛穴の開き、ニキビなど、種類はさまざまですが、生活習慣を変えたり、スキンケア方法を見直したりすることで改善できる可能性があります。
肌荒れの改善には、普段から規則正しい生活を心がけて、ストレスを溜めないようにすることが大切です。紫外線対策も重要なので、忘れずに取り組んでください。
肌荒れの予防には、サロン脱毛も効果的です。脱毛が気になっている人は、ぜひサロン脱毛も視野に入れてみてください。