気軽に脱毛ができるという点で人気の家庭用脱毛器ですが、本当に効果はあるのか、どのくらいの回数や期間で脱毛ができるのか気になりますよね。脱毛が完了するまでの期間は、家庭用脱毛器の機能や毛の質などによっても異なります。
この記事では、家庭用脱毛器で効果が現れるまでの期間、脱毛完了するまでの期間などを解説するとともに、効果的な使用方法や注意点なども合わせて紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
家庭用脱毛器を使用する頻度の目安
家庭用脱毛器で推奨されている使用頻度は、脱毛器のメーカーや種類によっても異なりますが、大体週に1回から2週間に1回の頻度とされています。ムダ毛が少なくなってきたと感じたら、3週間に1回、1ヶ月に1回というように少しずつ間隔をあけていきましょう。
家庭用脱毛器の大きなメリットは、家庭で気軽に使える点です。しかし、気軽に使えるからこそ使いすぎには注意をしなくてはいけません。脱毛を早く完了させたいからといって毎日使用しても、肌にダメージを与えるだけで、効果的な脱毛にはつながらないのです。
家庭用脱毛器で照射間隔をあけなければいけない理由
一般的な家庭用脱毛器は、ムダ毛の毛根にフラッシュ(光)を照射してダメージを与えることで毛を生えにくくします。もちろん1回の照射で毛が生えてこなくなるわけではないので、期間をおいて繰り返し照射をして、徐々に毛を薄くしていくのです。
では、なぜ照射間隔をあけなければいけないのでしょうか。理由としては、下記の2つが挙げられます。
- 毛周期に合わせて行う必要がある
- 高頻度で照射しすぎると肌への負担が大きい
順番に見ていきましょう。
毛周期に合わせて行う必要がある
どのタイミングで家庭用脱毛器を使っても毛根にダメージが与えられるかといえばそうではなく、実は効果的なタイミングがあります。それが「成長期」です。
毛はすべての毛穴から毛が一斉に生えて抜けるのではなく、毛によって異なるタイミングで「成長期」→「退行期」→「休止期」というサイクルを繰り返していて、このサイクルを「毛周期」と呼びます。
「成長期」は字のごとく毛が成長する時期で、メラニン色素が濃いです。「退行期」はメラニン色素が薄くなり、毛も弱くなります。そして「休止期」には毛が抜け落ちていきます。
家庭用脱毛器は、毛のメラニン色素に反応するので「成長期」を狙って照射しなければなりません。高頻度で照射をしても、成長期の毛に照射できなければ意味がないので、家庭用脱毛器を効果的に使うために2週間間隔から始めるのが良いとされているのです。
ムダ毛が今「成長期」にあたるかどうかは見た目で判断がつかないので、処理したい部分全体の成長期の毛に照射をして、期間をおいてからまた照射をすることですべてのムダ毛に少しずつアプローチをしていきます。
高頻度で照射しすぎると肌への負担が大きい
このように「毛周期」や「成長期」について理解すると、早くツルツルの肌になりたいからといって、毛周期を無視して頻繁に照射しても意味がないことが分かるでしょう。それどころか、過度の照射は肌へのダメージにつながりかねません。
家庭用脱毛器のメーカー側でも毎日の照射は奨励しておらず、部位ごとにおすすめの照射頻度が明記してあります。高頻度で使用すると、照射の熱で肌が乾燥してバリア機能が低下し、火傷などの肌トラブルにつながる可能性があるのです。肌トラブルのリスクを軽減するためにも、取扱説明書などに記載されている使用頻度を守るようにしましょう。
家庭用脱毛器で効果が実感できるまでの期間は?
家庭用脱毛器を購入する際に気になるのは、その効果が感じられるまでの期間でしょう。結婚式や旅行など、目指すゴールがある場合はなおさら気になるものです。家庭用脱毛器での脱毛は、先に触れた「毛周期」がある関係で、一定の期間がかかります。
ここでは、下記の3つの段階ごとに期間を紹介していきます。
- 効果が実感できるまでの期間
- 自己処理が必要なくなるまでの期間
- ムダ毛もないくらいツルツルになるまでの期間
それぞれ見ていきましょう。
効果が実感できるまでの期間
一般的に、家庭用脱毛器で「毛が減ってきた」と効果が実感できるまでの期間は、約2ヶ月から3ヶ月とされています。ただし、これはもともとのムダ毛の濃さにもよりますし、家庭用脱毛器の照射レベルによっても異なるので、あくまで目安として考えてください。
一口に家庭用脱毛器といっても種類はさまざまで、照射の威力も違います。
肌が強い方や痛みに耐えられる方は高いレベルで脱毛ができ、効果が実感できるまでの期間も短い傾向です、それに対し、もともと肌があまり強くない場合や痛みに弱い場合には、低いレベルで照射するしかありませんので、必然的に効果が実感できるまでの期間も長くなります。
自己処理が必要なくなるまでの期間
使用頻度などによっても変わりますが、家庭用脱毛器を使って自己処理がいらなくなるまでに毛が薄くなるまでには、大体6ヶ月から8ヶ月ぐらいの期間が必要だといわれています。
「毛周期」がありますので、初めは2週間おきの照射からスタートします。しかし、半年ほどたてば毛が少なくなってくるため、肌のためにも少し間隔をあけて、3週間から4週間おきに処理をすれば十分という方も増えてくる時期です。
家庭用脱毛器を長い期間使い続けるとどうしても肌へのダメージが発生します。ですから、ムダ毛がまったくない肌よりも、自己処理がほぼいらなくなったこの期間をもって脱毛を終えてしまうという方もいます。
ムダ毛もないくらいツルツルになるまでの期間
では、多くの方が目指すゴールである、ツルツルの肌になるまでにはいったいどのぐらいの期間がかかるのでしょうか。
もちろん個人差や家庭用脱毛器の性能にも大きく左右されますが、一般的には10ヶ月〜12ヶ月ほど家庭用脱毛器を使用すればムダ毛がほぼなくなるといわれています。
腕や足などの細い毛が多い部位ならば10ヶ月ほど、VIOなどの太い毛が多い部位なら12ヶ月ほどです。また、うぶ毛まで完璧に脱毛したいのであればプラスで1ヶ月ほどは計算に入れておきましょう。
1年も照射をするのは大変と思うかもしれませんが、大変なのは前半の期間だけです。後半は3週間や4週間の期間をあけて照射をすれば良いので、あまり大きな負担にはならないでしょう。
しかし、脱毛を完了した後でも、少し毛が生えてしまうという人も多いです。数ヶ月に1回の頻度ですが、照射を続けなければいけない場合もあるという点に注意してください。
少しでも期間を短くする効果的な家庭用脱毛器の使い方
家庭用脱毛器は使用できる回数が決まっていますし、少しでも効率的に脱毛を進めたいという人は多いでしょう。ここでは、少しでも期間を短くするために効果的な家庭用脱毛器の使い方について解説していきます。
- 照射前日までに脱毛部位をシェービングする
- 肌にしっかりと密着させて照射する
- 使用後にはクーリングと保湿を欠かさない
それぞれのポイントを見ていきましょう。
照射前日までに脱毛部位をシェービングする
フラッシュ(光)脱毛を行う家庭用脱毛器は、毛のメラニン色素に反応します。つまり、毛根だけでなく毛の黒い部分にも反応するので、ムダ毛が伸びていると本来狙いたい毛根以外にも照射されてしまって大変効率が悪いです。
それを防ぐためには、家庭用脱毛器を使用する前に余分な毛を剃る必要があります。一般的に家庭用脱毛器を効果的に照射できる状態は、ムダ毛が2ミリほどの状態とされています。したがって、家庭用脱毛器を使用する前日もしくは前々日には脱毛したい部位のムダ毛を剃っておきましょう。
また、家庭用脱毛器を使うとどうしても肌へのダメージがあるので、ムダ毛処理をするときには、肌への負担が大きいカミソリの使用は避けて、電気シェーバーを使ってください。
肌にしっかりと密着させて照射する
家庭用脱毛器は、フラッシュ(光)が照射される照射口を直接肌にあてて施術します。ここで、肌への密着度が低いと光が均一にあたらず、効果的な照射ができません。
家庭用脱毛器を使用する際は、肌から浮かせることなく、しっかりと密着させて照射しましょう。慣れないうちは照射レベルを下げて痛みを感じないレベルに留めておき、密着できているかを確認しながらゆっくりと家庭用脱毛器を動かすのがポイントです。
照射がうまくできそうにないという方は、照射範囲が広い家庭用脱毛器を選ぶのがおすすめできます。
使用後にはクーリングと保湿を欠かさない
家庭用脱毛器は熱で毛根にダメージを与える方法なので、少なからず肌にも負担がかかります。脱毛サロンなどでは、照射の前後には肌を落ち着けるためにクーリング(冷却)をしているところがほとんどです。
中には脱毛時の照射口にクーリング作用があるサロンもあります。プロが施術するサロンでもこれほどクーリングを重視しているので、家庭で脱毛をする際にもクーリングが重要です。
最低でも、脱毛の後にはクーリングを行うようにしましょう。よく冷やしたタオルで脱毛部位を覆うのも良いですし、タオルで包んだ保冷剤を準備しておくのもおすすめです。全体の脱毛を終えてからクーリングするのではなく、照射のたびにこまめにクーリングするほうが効果的なので、こまめに行うようにしてください。
また、ダメージを受けた肌は乾燥しがちです。脱毛を終えたら使いなれた保湿クリームやオイルなどをたっぷり塗っておきましょう。
家庭用脱毛器を使用する際の注意点
次に、家庭用脱毛器を使用する際の注意点について見ていきましょう。これらの注意点に気を付けて行わないと、肌トラブルが起きて思うように照射できなくなったり、効果が得にくくなってしまったりするので、必ずチェックしてください。
- ホクロやニキビは避ける
- 顔に使用する場合はメイクなどを落とす
- 日焼けをしない
- 脱毛前後の飲酒や入浴は控える
- 生理期間中や体調が悪いときは使用しない
順番に見ていきましょう。
ホクロやニキビは避ける
家庭用脱毛器はメラニン色素に反応します。つまり、黒い部分により強く反応するので、ホクロに照射してしまうと強い痛みを感じるだけでなく、火傷になってしまう可能性もあります。
また、ニキビにも注意をしましょう。ニキビがある部分に家庭用脱毛器で照射するとニキビが悪化してしまう恐れがあります。
家庭用脱毛器を使用する際には、ホクロやニキビの部分は避ける、もしくはどうしても避けられない場合は上から肌色のばんそうこうなどを貼っておきましょう。
顔に使用する場合はメイクなどを落とす
家庭用脱毛器は顔に使えるものもあります。家庭用脱毛器を顔に使用する場合には、事前に丁寧にメイクを落としておきましょう。メイクが残っている状態だと、フラッシュ(光)が毛根までしっかり届かない恐れがあります。
メイク落としをした後にローションや乳液などを使用すると、ローションや乳液が毛根に入ってしまい、フラッシュ(光)が効果的に届かない場合があるので注意が必要です。
また、家庭用脱毛器を使用した後にクーリングを丁寧に行ったとしても、その直後のメイクはあまりおすすめできません。フラッシュ(光)によって肌に熱がこもっているので、肌のトラブルを招いてしまう可能性もあります。しばらくは肌を休めてあげてください。
日焼けをしない
脱毛をする際には、乾燥だけではなく、日焼けにもいつも以上に気を付けましょう。
今までに解説した通り、家庭用脱毛器はメラニン色素に反応をします。日焼けをして黒くなった肌はメラニン色素が増えている状態なので、脱毛の前に日焼けをすると照射の光が日焼けをした肌に反応して、効果的に毛根へと届けられなくなってしまうのです。
さらに、肌がいつもより乾燥しているのでダメージを負いやすく、痛みが強くなったり火傷などの肌トラブルが起こったりする可能性もあります。
脱毛の直前だけでなく、脱毛をしている期間は日焼け止めをこまめに塗りなおすなど、いつもより念入りな日焼け対策をしましょう。
脱毛前後の飲酒や入浴は控える
家庭用脱毛器を使用した後は肌が非常に敏感になっています。そんなときに飲酒や入浴によって急に体温が上がって血行が良くなると、肌に赤みが出たりかゆみが出たりしてしまいかねません。
家庭用脱毛器を使った日は飲酒は避け、お風呂も控えてシャワーで軽く済ますようにしましょう。同じ理由で、サウナや岩盤浴なども避けたほうが良いとされています。
生理期間中や体調が悪いときは使用しない
脱毛を効果的に行うためには肌のコンディションを整えるのが大切です。体調があまり良くないときに家庭用脱毛器を使用すると、脱毛の効率が下がってしまうだけでなく、いつもより痛みを感じたり脱毛後に肌が荒れたりしてしまいます。
風邪気味なときや寝不足の日は、家庭用脱毛器の使用は控えましょう。また、女性の場合は生理周期と肌の状態が大きく関係します。生理直前や生理期間中には脱毛は避けるのがおすすめです。
家庭用脱毛器よりも早く効果を実感したいならサロン脱毛
家庭用脱毛器よりもサロン脱毛を選ぶ大きな利点は照射レベルの高さです。家庭用脱毛器にはさまざまな照射レベルがあり、中にはかなり高いレベルの照射が行える機器もあります。
しかし、やはり家庭用ですので、素人でも安全に使えるレベルに抑えてあります。それに対して、サロン脱毛で採用されている機械はトレーニングを受けたスタッフが使用するのが前提となっているため、照射レベルが高く効率的な脱毛が望めます。
さらに、サロン脱毛の機械は定期的なメンテナンスが施されていますので安全面や衛生面でも信頼度が高いです。より早く効果を実感したい、ムラなく綺麗に脱毛したいという方は、サロン脱毛を検討してみると良いでしょう。
サロン脱毛で効果が実感できるまでの期間は?
一般的に信頼度の高いサロン脱毛ですが、家庭用脱毛器に比べるとトータルのコストは割高になってしまいます。家庭用脱毛器よりも照射レベルが高いといっても、実際はどのぐらいの期間で脱毛効果を感じられるのでしょうか。ここでは、サロン脱毛で効果が実感できるまでの期間について解説していきます。
効果が実感できるまでの回数・期間
脱毛サロンで効果を実感できるのは、大体3回目ぐらいとされています。もちろん毛質などによって異なりますが、脱毛サロンに通った6割程度の方が5回目までには効果が実感できたというデータもあります。サロン脱毛は2週間から1ヶ月に1回ほど通えるところもあれば、2ヶ月から3ヶ月の周期で通うこともあるので期間に大きく差がありますが、1ヶ月半から半年ほどになるでしょう。
自己処理が必要なくなるまでの回数・期間
自己処理が必要なくなるまでの場合、大体5〜8回ぐらいで自己処理がいらなくなると答える方が多いです。
2週間おきに施術したとすると、約2ヶ月半〜4ヶ月ほどという計算になりますので、家庭用脱毛器よりも早く効果を実感できるでしょう。しかし、2ヶ月から3ヶ月の周期で通うと期間が長くなります。
ムダ毛もないくらいツルツルになるまでの回数・期間
サロン脱毛でツルツルになるまでの回数は平均して10回から15回といわれています。回数に開きがあるのは、もともとの毛の状態などに個人差があるためです。
2週間おきに施術した場合は約5ヶ月ほどですが、2ヶ月から3ヶ月の周期で通う場合は2年以上かかる場合もあります。そのため、早く効果を得たい人は、短期間で通えるサロンを探したほうが良いでしょう。
また、脱毛サロンを選ぶ際には予約の取りやすさにも注意してください。希望の日時に予約が取れないと、2週間おきに通えるサロンだったとしても思うように進まない可能性があります。
まとめ
家庭用脱毛器は、脱毛完了するまでには1年ほどの期間がかかります。脱毛を完了しても、少し毛が生えてくる可能性があるため、脱毛完了後も半年に1回ほどの頻度で照射をしなければいけないという人も多いので、その点を頭に入れておきましょう。
脱毛器は、毛周期を理解して、丁寧に肌のコンディションを整えて使用していけば、コスパ良くツルツルのお肌を目指せるのがメリットです。しかし、脱毛サロンよりも期間が長くなりやすい、自分で照射するので照射漏れや肌トラブルのリスクが高いなどのデメリットもあるので注意してください。
家庭用脱毛器のデメリットを解消したい場合には、脱毛サロンに通うのがおすすめです。脱毛をお考えの方は、期間やメリットデメリットなどを考慮しながら検討してみてください。