化粧ノリが悪くなかなかメイクがうまくいかないとお悩みの方もいるのではないでしょうか。この記事では、化粧ノリが悪くなる原因を5つ取り上げて理由を解説するとともに、すぐに実践できる7つの対処法を紹介しています。ファンデーションがヨレてしまう、肌がくすんで見えるなどのお悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
化粧ノリが悪い原因5選
化粧ノリとは、化粧品の肌へのなじみ具合のことです。化粧ノリが悪くなると、いつもと同じように化粧をしているのに、ファンデーションがヨレる、厚ぼったくなる、くすんで見えるといった状態になります。
では、なぜ化粧ノリが悪くなってしまうのかというと、以下の5つのポイントが原因です。
- 肌の乾燥
- ホルモンバランスの乱れ
- メイクスポンジの汚れ
- 角質、毛穴の汚れ
- 顔の産毛
それぞれについて詳しく解説していきましょう。
肌が乾燥している
乾燥肌とは、肌の潤いが失われて角質がめくれ上がり、粉をふいているように見えたり触ったときにカサカサしたりする状態を指します。目には見えませんが、肌は微細な角質のめくり上がりで凸凹しているため、ファンデーションが肌に密着しにくく、化粧ノリが悪くなりやすいです。
また、肌の表面がベタついていても肌の内部が乾燥しているインナードライタイプの乾燥肌もあります。日常的にベタついているように感じても、洗顔後にツッパリ感がある方は、インナードライを疑い、適切な対処法を行う必要があるでしょう。
ホルモンバランスが乱れている
ホルモンバランスの乱れは、肌のターンオーバーの乱れにつながります。この肌のターンオーバーの乱れが引き起こすのが、肌のキメの乱れとバリア機能の低下です。肌のキメが乱れると肌の表面に凹凸ができるため、ファンデーションの密着度が低下します。バリア機能が低下すると肌の乾燥が進むため、結果的に化粧ノリの悪さにつながってしまうのです。
ホルモンのバランスは食生活や睡眠、運動などが深く関係していますが、女性の場合は生理や妊娠などによるホルモンバランスの乱れにも注意が必要となるでしょう。
メイクスポンジが汚れている
メイクスポンジが汚れていると、ファンデーションの適切な量をうまく含むことができません。通常であれば均一に塗れるところ、汚れたスポンジではダマやムラができやすく、結果として化粧ノリの悪さにつながってしまいます。
また、前回のメイク時に残った下地やファンデーションがスポンジに残っていることが、ムラや厚ぼったくなる原因となる点にも注意が必要です。
角質・毛穴の汚れがたまっている
角質・毛穴の汚れがたまっていると肌がブツブツしてファンデーションの密着度が低下します。ターンオーバーが乱れると角質・毛穴の汚れがたまりやすくなり、本来剥がれ落ちるはずの角質が肌表面に残ってしまったり、肌が硬くなって毛穴の汚れが詰まりやすくなったりします。
顔に産毛が生えている
顔の産毛は、肌の表面に凹凸をつくってしまうので、ファンデーションを塗っても肌にしっかり密着しません。さらに、ファンデーションの塗り方によって産毛がさまざまな方向に動いてしまうため、ムラやヨレが生じやすく、化粧ノリの悪さにつながります。
産毛は1本1本が細く目立ちにくいですが、顔がくすんで見える原因となる上にメイクに大きく影響を与えるため注意が必要です。
化粧ノリが悪いときの対処法
化粧ノリが悪い場合、その原因を見極めて対処することが重要です。ただ、化粧ノリの良さを追求するなら、化粧ノリの悪さにつながるすべての原因を排除する生活習慣を気にかけるようにすると良いでしょう。
以下では、化粧ノリが悪いときの対処法を7つ取り上げて解説します。
- 肌に優しいスキンケア用品を選ぶ
- 保湿力の高いスキンケア用品を選ぶ
- メイクスポンジをキレイに洗う
- 自分に合うファンデーションを選ぶ
- ファンデーションの塗り方を意識する
- 正しいクレンジングで角質・毛穴の汚れを落とす
- 産毛を脱毛してムダ毛をなくす
どれも今すぐ取り入れられる方法なので、ぜひ参考にしてください。
肌に優しいスキンケア用品を選ぶ
肌に優しいスキンケア用品を選ぶと、化粧ノリの悪さにつながる肌の乾燥を解決できます。スキンケアは大きく分けて、洗浄、保湿、保護の3つの工程があり、それぞれにおいて肌に優しいスキンケア用品を選ぶことが大切です。
洗浄工程では洗浄力が強すぎない製品を、保湿と保護の工程では刺激が強くないものを選びましょう。もちろん、どの工程においても、強くこすらない、何度もこすらない、部位ごとにケアを変えるなど、優しくスキンケアをすることに注意してください。
保湿力の高いスキンケア用品を選ぶ
保湿力の高いスキンケア用品を選ぶことも、肌の乾燥改善につながる対処法の一つです。ケア用を選ぶ際は、保湿成分の配合だけでなく、それぞれの成分がどのような役割を果たすかを確認してみてください。
保湿成分には肌の表面に潤いの膜をつくって水分を抱え込むものと、肌の奥まで浸透して水を抱え込むものの2つのタイプがあるためです。3大保湿成分を例に挙げるとすれば、セラミドが前者にあたり、コラーゲンやヒアルロン酸は後者にあたります。
両方の成分が配合されているスキンケア用品を選ぶことで、保湿力の高い肌を維持しやすくなるはずです。
メイクスポンジをキレイに洗う
メイクスポンジの汚れが確認できるなら、今すぐキレイに洗ってください。ただし、スポンジ全体にファンデーションがついて弾力がない、表面に穴が開いてキメが粗くなっている場合は、新しいものに交換するのがおすすめです。
多少の汚れなら、200:1の割合で中性洗剤を入れたぬるま湯で押し洗い、水気を切って乾かすことでキレイにできます。メイク完了後にメイク用品をすぐに片付けてしまう方は、スポンジを洗浄するまでをひとくくりとして習慣づけるのがおすすめです。
自分に合うファンデーションを選ぶ
自分に合うファンデーションを選ぶと、メイクが肌の調子を整える一つの役割を果たし、化粧ノリの悪さをカバーできます。
ファンデーションはそれぞれ特徴が異なりますが、自分に合うものを選ぶことでその魅力が存分に発揮され、理想とするメイク仕上がりになる点を頭に入れておく必要があるでしょう。
そこで以下では、パウダー、リキッド、クッションの3種類のファンデーションを取り上げて、特徴や選び方を解説します。今使っているファンデーションが自分に合っているかを確認して、ぜひ参考にしてください。
パウダーファンデーション
パウダーファンデーションは、粉を押し固めたタイプで、ふんわりとした付け心地が特徴です。パウダーはサラサラしていて吸収性を備えているため、余分な皮脂や汗によるテカリが目立ちにくく、化粧崩れもしにくい魅力があります。
そのため、皮脂性の肌の方は、パウダーファンデーションを選ぶことで化粧ノリの悪さを改善しやすくなるでしょう。
リキッドファンデーション
リキッドファンデーションは、水分、油分、液体が混ざっているタイプで、伸びが良く密着度が高い付け心地が特徴です。メーカーによって違いがありますが、配合されている成分による保湿効果を期待でき、みずみずしい仕上がりを期待できる魅力があります。
そのため、乾燥肌の方は、リキッドファンデーションを選ぶことで化粧ノリの悪さを改善しやすくなるでしょう。
クッションファンデーション
クッションファンデーションは、スポンジに染み込んでいるリキッドファンデーションをパフにとって塗るタイプです。リキッドファンデーションをパウダーファンデーションのように手軽に使えるという点が特徴となっています。
もう一つ大きな魅力は、メーカーによって違いがありますが、化粧下地を兼ね備えている、美容成分を配合しているといった特徴があることです。これらの特徴から乾燥肌の方に合うファンデーションといえるでしょう。
特に、重ね塗りをしたくない方や、配合成分にこだわりたい方におすすめです。
ファンデーションの塗り方を意識する
ファンデーションの塗り方を意識すると、化粧ノリの悪さの改善につながります。パウダーファンデーションは、付属のスポンジの約半分の面積にパウダーをとり、頬やおでこなどの大きな部位を内側から外側に滑らすように塗ります。最後に、残っているパウダーで目、鼻、口周りを仕上げてください。
リキッドファンデーションは、手に1円玉大の大きさをとって頬やおでこ、あご先、鼻に少しずつ置き、スポンジで内側から外側に滑らすようになじませていきます。そして最後に目、鼻、口周りを仕上げます。
クッションファンデーションに関しては、2〜3回パフを押し当ててファンデーションをとったら、頬の高い部分やカバーしたい部分からトントンと肌にファンデーションを置くようになじませます。
このようにファンデーションのタイプによって塗り方が違うため、正しい塗り方を意識してメイクする点に注意してください。
正しいクレンジングで角質・毛穴の汚れを落とす
正しいクレンジングは、角質や毛穴の汚れ改善につながります。正しいクレンジングとは、基本の手順を守って行い、メイクなどによる皮脂汚れや毛穴に詰まった角栓、黒ずみなどの洗顔では落とせない汚れをしっかりと落とすことです。
その基本的な手順は以下の通りです。
- 手をキレイに洗う
- 専用のリムーバーを使ってポイントメイクを落とす
- クレンジングを適量とってTゾーンにのせ、メイクをなじませる
- Uゾーン、目元、口元の順になじませる
- 30〜32℃ほどのぬるま湯で洗い流す
- 清潔なタオルで水分を拭き取る
クレンジング剤にはさまざまなタイプがあるため、洗浄力の強さや保湿力の高さなどに注目し、自分の肌質に合うものを選ぶ点には注意してください。
産毛を脱毛してムダ毛をなくす
産毛の処理をしていない方は、産毛の処理をすることで化粧ノリの悪さを改善できます。もっとも手軽な方法は、シェービング処理です。フェイス用の電気シェーバーを使用すると、キレイにムダ毛をなくすことができます。
ただし、自己処理は肌への負担が大きく、肌の乾燥を進めてしまったり、肌荒れにつながってしまったりする可能性がある点に注意しなくてはいけません。定期的に処理をしなくてはいけないので、常にリスクと隣り合わせといえるでしょう。
可能であれば、顔脱毛でムダ毛をなくしてしまうのがおすすめです。面倒な自己処理が必要なくなり、化粧ノリも良くなるでしょう。
顔脱毛とは
顔脱毛とは、顔に生えている毛の生成に関わる組織に光やレーザーを用いてアプローチし、毛を生えにくくさせる処理のことです。繰り返し施術を行うことで、発毛しにくいツルスベ肌を手に入れられます。
さらには、毛穴から毛がなくなることで汚れがたまりにくくなり、毛穴が目立たなくなるほか、ニキビや黒ずみも改善されることでしょう。保湿成分や美容成分も浸透しやすくなるなど、顔脱毛にはムダ毛をなくす以外にもさまざまな効果が期待できます。
顔のムダ毛をなくすならサロン脱毛がおすすめ
顔のムダ毛をなくす方法として脱毛を検討するなら、サロン脱毛がおすすめです。選択肢にはレーザー脱毛もありますが、レーザーは高い脱毛効果が期待できる一方で、痛みや費用の面でハードルを高く感じてしまうことがあります。一方、サロン脱毛は比較的痛みが少なく、施術費用を抑えやすい点が特徴です。
以下では、サロン脱毛の4つの魅力を紹介するので、顔脱毛を検討する際の参考にしてください。
施術の痛みが少ない
サロン脱毛は、光を使用して毛を生成する組織にアプローチする方法で脱毛を促します。「光」を使用することが大きな特徴で、レーザーとは違って出力が低く、肌に与える刺激があまり大きくありません。よって、施術時に感じる痛みが少なく、脱毛の検討のしやすさにつながっています。
特に、顔は他の部位よりも角質が薄く痛みに敏感です。サロン脱毛なら、痛みに不安な方でも敏感肌の方でも安心して施術を受けられるでしょう。
施術費用が安い
サロン脱毛は施術にかかる費用を安く抑えられているので、気軽に挑戦しやすいのもメリットです。基本料金だけでなく、割引やキャンペーンも多数用意されているため、選ぶサロンや脱毛部位によっては数百円程度で脱毛できる場合もあります。
ただし、対応している部位がサロンによって異なったり追加料金が求められたりするケースもあるので、よく比較して選ぶようにしましょう。
産毛が生えなくなっていく
痛みが少ない、費用が安い、といったメリットを挙げると、サロン脱毛の効果に不安を感じるかもしれませんが、サロンの顔脱毛では、産毛が生えなくなっていく効果をしっかり実感できます。
ちなみに、産毛は他の毛に比べるとメラニン色素が少ないことから、IPL脱毛機などは反応しづらく、脱毛効果を実感しにくいです。顔脱毛を検討するなら、メラニン色素に効果が左右されにくい蓄熱式脱毛を選ぶと良いでしょう。
蓄熱式脱毛については、「蓄熱式脱毛とは|仕組み・効果からメリットデメリットまで解説」の記事をご参照ください。
美肌効果が期待できる
サロン脱毛を受けると、毛が生えなくなってくるだけでなく、美肌効果も期待できます。特に、サロン脱毛で主に使われているIPLと呼ばれる光はフォトフェイシャルにも採用されており、新陳代謝を促す作用が期待できるといわれているのです。
また、特別なジェルを使用するS.S.C脱毛も美肌効果を期待できる脱毛方法です。ジェルには抑毛成分だけでなく保湿成分や美容成分も含まれ、光をあてることで浸透し、抑毛と美肌効果が期待できるとされています。
顔脱毛をするサロンの選び方
顔脱毛をサロンで検討しようと思ったときにまず悩まされるのが、どこのサロンを選ぶかではないでしょうか。よく名前を耳にするサロンを思い浮かべるかもしれませんが、サロンによって費用、脱毛範囲、アフターサービス、店舗の場所が異なるため、比較して検討しないと後悔することとなるかもしれません。
以下では、サロンを決める際にチェックしておきたいポイントを4つ取り上げて選び方を紹介します。
脱毛費用
脱毛費用はサロンによって違うため、いくつかのサロンをピックアップして比較し、顔脱毛にかかる費用の相場を知ることが大切です。まずは基本料金を確認し、次に追加施術を受けた場合にトータルでかかる費用を計算して比較してみてください。
もう一つ大切な点は、割引やキャンペーンの内容です。学割、ペア割、乗り換え割などがあるため、自分が使えるキャンペーンがあり、かつ割引額が大きいところを選ぶと良いでしょう。
脱毛範囲
顔脱毛といっても、鏡で見えている肌全体の脱毛をできるわけではありません。サロンによって脱毛の範囲が異なるので、脱毛範囲も確認して比較することが大切です。特に顔脱毛は細かい部位が多いので、対応している範囲に違いが生まれやすい傾向にあります。
例えば、おでこや頬、フェイスラインなどの大きめの範囲だけの脱毛が可能なところもあれば、眉間や鼻下、あごなどの細かい部位に対応してくれるサロンもあります。
施術可能なパーツはホームページなどで確認できますが、微妙な範囲に関してはカウンセリング時にしっかり示してもらって確認するのがおすすめです。
アフターサービス
サロンを選ぶ際はアフターサービスにも注目してください。ポイントとしては、万が一脱毛施術が原因で顔の肌にトラブルが起きた場合に、どのような対処をしてもらえるかです。脱毛サロンが医療機関と提携していれば、病院選びに迷わず、スピーディーに治療を始められます。
もし脱毛後の肌のアフターケアに不安がある場合は、適したケアアイテムを購入できるサロンを選ぶというのも良いでしょう。
店舗の場所
店舗がある場所の確認も、サロン選びには欠かせません。遠い場所にあると行き来に時間をとられてしまい、仕事終わりや休日に時間が空いても気軽に施術予約を入れられません。せっかく安いサロンを選んでも、交通費で結果的に高くついてしまう恐れがあります。
サロン選びで4つのポイントを取り上げましたが、まずは自宅から通えるサロンをすべてピックアップし、それぞれの費用、範囲、アフターサービスを比較検討すると決めやすいかもしれません。
まとめ
化粧ノリが悪くなる主な原因は、「肌の乾燥」「ホルモンバランスの乱れ」「メイクスポンジの汚れ」「角質や毛穴の汚れ」「産毛」の5つです。考えられる原因の対処法を7つ紹介してきましたが、原因の改善の参考にするだけでなく、スキンケアやメイク方法の見直しの参考にもしてください。
5つの原因のうちの「産毛」にはシェービングの対処法を紹介しましたが、気軽に産毛をなくせるものの、頻繁なケアから逃れることはできません。脱毛をすることで産毛が生えてこなくなっていくため、ここで紹介した選び方を参考に、サロンでの顔脱毛を検討してみてはいかがでしょうか。