脱毛の基礎知識

アレキサンドライトレーザーの脱毛効果や特徴、導入しているクリニックの紹介

アレキサンドライトレーザーの脱毛効果や特徴、導入しているクリニックをご紹介。

医療脱毛クリニックに導入されているレーザーにも色々ありますが、とくに利用されているのが、今回ご紹介する”アレキサンドライトレーザー”と呼ばれるものです。

このレーザーは、アジア圏の方、日本人の肌質や毛質に合っているといわれていますが、世界的にみても広く利用されているものです。

各レーザーには得意とする毛質がありますが、アレキサンドライトレーザーの場合は、太く濃い毛に向いているといわれます。

例えば、ワキの毛やすねの毛などが当てはまります。

その理由は、毛の持つ”メラニン色素”に反応する性質があるからです。

顔やうなじの産毛と比べて、ワキの毛は太く濃く、黒々としていますよね?

その毛の”黒い部分”に反応する、というわけです。

今回はそんな”アレキサンドライトレーザー”の秘密に迫ります。

メリットはもちろんのこと、デメリット、導入しているクリニックもご紹介させていただきますので、是非参考にしてください。

アメリカの永久脱毛の認可を受けているアレキサンドライトレーザーとは?

アレキサンドライトレーザーは、「アメリカ食品医薬品局」(FDA)にて”永久脱毛”の認可を受けているレーザーです。

FDAは、日本でいうところの”厚生労働省”のようなもので、実際、日本の厚生労働省にも認可を受けています。

簡単にいってしまうと、「永久脱毛の効果がありますよ♪」とお墨付きをいただいているということになります。

◎特色

  • 世界で最も多く使用されている
  • 日本初のレーザー脱毛器にも使われた
  • 厚生労働省に認可を受けた初めてのレーザー
  • 濃く太い毛の脱毛を得意とする

アレキサンドライトレーザーは、色素の吸収力が高く、メラニン色素に反応して熱を出し、毛根にダメージを与え壊します。

例えば、”シミ”なんかもメラニン色素になるので、シミとりにも使われたりします。

太く濃い毛に効果的にはたらく

冒頭でも紹介した通り、ワキや足などの濃い毛に最適です。

ただ、シミとりに利用されていることからも分かる通り、色素沈着のある部分(黒ずみなど)がある部分には照射ができないため、脱毛できない部位もあります。

脱毛の可否については、セルフチェックができないため、カウンセリングの時に詳しく尋ねてみることをおすすめします。

脱毛できる
部位
  • ワキや足といった色素のある毛の脱毛
脱毛できない
部位
  • 顔やうなじといった産毛の多い部位
  • 色素沈着(黒ずみ)のある部位

デリケートゾーンの脱毛についてですが、IOラインは肌に色素沈着がみられることもあるため、脱毛できないこともあります。

肌の広い色素に反応してしまうと、火傷の恐れがあるためです。

また、色黒肌の方、褐色肌の方、アトピー肌の方、ニキビ痕のある方なども脱毛できない可能性があります。

アレキサンドライトレーザーを照射できる脱毛器

アレキサンドライトレーザーを搭載している脱毛器は、大きく分けて2つあります。

1つ目は”単発”といって、1つの波長のみを照射できるもの。もう1つは、異なる波長を同時照射できる”複合”タイプです。

レーザーの種類主要脱毛器
単発タイプ
(アレキサンドライトレーザー)
  • ジェントルレーズ
  • ジェントルレーズプロ
複合タイプ
(アレキサンドライトレーザー+ヤグレーザー)
  • ソプラノアイスプラチナム
  • ソプラノチタニウム
複合タイプ
(アレキサンドライトレーザー+ヤグレーザー+ダイオードレーザー)
  • ジェントルマックス
  • ジェントルマックスプロ
  • スプレンダーX

主要脱毛器の中でも脱毛実績が多いのが、”ジェントルレーズプロ”です。

日本初の厚生労働省の認可がおりた脱毛器もジェントルレーズプロであり、根強い人気と確かな脱毛効果があります。

また、複合して異なる波長を照射できるタイプのものであれば、男性のヒゲ脱毛やIOラインの色素沈着のある部位、顔などの産毛にも効果を発揮できます。

つまり、全身にある色々な毛質の脱毛すると考えると、脱毛部位に応じて異なる波長を同時照射できる複合タイプが有利に脱毛を進められる、ということになります。

アレキサンドライトレーザーを採用しているクリニック

日本国内、いや世界のシェア率もトップを誇るアレキサンドライトレーザーは、多くのクリニックで採用されています。

全てのクリニックをご紹介するのは難しいので、今回はおすすめの2院をピックアップして紹介していきます。

クリニック名脱毛料金導入脱毛器シェービング麻酔の処方
レジーナ
クリニック
レジーナクリニック 医療脱毛 スピードプラン 全身+VIO脱毛
全身脱毛(VIO込み)
6回:149,800円~
  • ジェントルレーズプロ(アレキサンドライトレーザー)
  • ダイオードレーザー
無料無料
アリシア
クリニック
アリシアクリニック
全身脱毛
7回:138,600円~
  • ソプラノチタニウム(3波長)
  • スプレンダーX(2波長)
  • ダイオードレーザー
襟足、背中、腰、Oラインは無料3,300円

今回は上記の表にある通り、脱毛料金や脱毛器、サービスを中心に2院を選出させていただきました。

どのクリニックで医療脱毛をするか決めかねている方は是非参考にしてください。

レジーナクリニック|人気の脱毛器を各種導入

レジーナクリニック

レジーナクリニック 医療脱毛 スピードプラン 全身+VIO脱毛

◎おすすめポイント

  • 人気の脱毛器を各種導入しているので、さまざまな毛質に対応できる
  • 追加料金がかかりにくく、脱毛費用を抑えることができる
  • 平日は夜9時まで営業しているので、仕事終わりの時間にも通いやすい
全身脱毛 6回スピードプラン
全身脱毛(VIO込み)
149,800円
(月々2,400円~)
導入脱毛器
  • ジェントルレーズプロ(アレキサンドライトレーザー)
  • ソプラノアイスプラチナム
  • ソプラノチタニウム(蓄熱式ダイオードレーザー)
シェービング剃り残しは無料
麻酔の処方無料
通院頻度最短2ヶ月に1回
施術時間30~90分
キャンセル料予約日2日前の20:00まで無料対応、それ以降は1回分消化扱い
予約方法電話、店頭※初回の予約はWEBから申し込める
診療時間<月~金>
12:00~21:00
<土日祝>
11:00~20:00
店舗数22院

※ダイオードレーザーのない店舗もあります。

レジーナクリニックは、日本初の認可を受けている”ジェントルレーズプロ”と導入しています。

すねの毛やワキの毛といった濃い毛を得意とするので、効果を実感しやすいです。

また、一部のクリニックは、お肌にやさしい蓄熱式の脱毛器も導入しているので、痛みも少なく、毛質・肌質に合わせて照射ができます。

おすすめプランは”スピードプラン”で、VIO脱毛も含まれているのが魅力的です。

15万円以下と相場よりやや安めの設定で、月々2,400円~医療脱毛を始められます。

さらに、レジーナクリニックは、シェービングや麻酔の処方といったオプションにお金がかからないので、脱毛費用を抑えることができます。

今回紹介しているアレキサンドライトレーザーは濃い毛に反応する分、やや痛みが強く出るため、麻酔が無料で利用できるの安心です。

痛みの具合については、カウンセリングの時にテスト照射を受けることもできるため、事前にスタッフさんに相談してみてください。

アリシアクリニック|異なる3つの波長を同時に照射できる

アリシアクリニック

アリシアクリニック

◎おすすめポイント

  • 異なる波長を同時照射することで、効果的にはたらきかける
  • 最大4回分までまとめて予約できる
全身脱毛 7回138,600円
(月々2,100円~)
導入脱毛器
  • ソプラノチタニウム(3波長)
  • スプレンダーX(2波長)
  • ライトシェアデュエット(ダイオードレーザー)
シェービング襟足、背中、腰、Oラインは無料(それ以外は1回 4,000円の予約制)
麻酔の処方1部位 3,300円
通院頻度最短1ヶ月に1回
施術時間最短30分
キャンセル料当日キャンセル無料
予約方法電話、店頭
診療時間11:00~20:00
店舗数24院

アリシアクリニックは、他のレーザーとの同時照射できる脱毛器を導入しているため、さまざまな毛質に対応しています。

例えば、ワキにはアレキサンドライトレーザーを、顔にはダイオードレーザーを、といった具合に脱毛器を使い分けてくれるので、脱毛効果を実感しやすいです。

また、契約後に最大4回分の予約をまとめて取ることができるので、予約の煩わしさがありません。

カウンセリング当日に空きがあれば、そのまま照射することもできるため、脱毛完了までの期間を短くしたい方にもおすすめです。

アレキサンドライトレーザーのメリット・デメリット

アレキサンドライトレーザーは世界シェア率ナンバー1ですが、全くデメリットがないわけではありません。

◎メリット

  • 脱毛と同時にお肌を整える効果がある
  • 日本人の肌質と相性が良い
  • 太く濃い毛に効果的

◎デメリット

  • 毛嚢炎や硬毛化のリスクがある
  • 産毛には効果が薄い

アレキサンドライトレーザー以外のレーザーも同じように、メリット・デメリットを併せ持っているため、気になる方は是非調べてみてください。

メリット① 脱毛と同時にお肌を整える効果がある

アレキサンドライトレーザーは、コラーゲンの生成を促す効果があるため、お肌のターンオーバーが活性化され、肌質の向上に期待できます。

例えば、シミとりの他、シワの改善、くすみの解消、毛穴の開きの改善にも使われたりします。

実際これらに使用しているのは、脱毛器とは別の”フェイシャルレーザー”になりますが、毛根を破壊するという仕組みは同じです。

メリット② 日本人の肌質と相性が良い

アレキサンドライトレーザーを開発したのは、アメリカ在住の日本人で、有色人種のために開発したものです。

そのため、アジア圏に住む人々、つまり日本人の肌質・毛質との相性が良いです。

世界的にみても有色人種は多いので、世界でも幅広く使われているというわけです。

実は、アレキサンドライトレーザー開発前は、色素の少ない白人にしか照射できないものでした。

そのデメリットを解消するため、波長を短く、色素に過剰に反応しないようにして生まれたのがアレキサンドライトレーザーです。

お肌表面の刺激は抑えつつ、毛根にのみ、ダメージを与えます。

日本人の場合は、日焼け肌や黒ずみのある箇所でなければ大抵脱毛できるので、肌質が気になる方も1度相談してみてください。

メリット③ 太く濃い毛に効果的

アレキサンドライトレーザーは、出力を抑えても、メラニン色素に上手く反応してくれます。

これは、メラニンへの吸収が良いこと、またそれを熱に変えやすい特徴があるからです。

アレキサンドライトレーザーは今生えている毛の色に反応するため、最初ほど効果を実感しやすく、他のレーザーよりも早く実感しやすいです。

個人差はありますが、通常約1~2週間で施術した箇所のムダ毛が抜け落ちます。

また、照射時には冷却ガスを噴射して、肌表面に伝わる熱を冷やすため、痛みにも考慮されています。

デメリット① 毛嚢炎や硬毛化のリスクがある

アレキサンドライトレーザーは確かに日本人の肌質に適していますが、硬毛化や毛嚢炎になる可能性は否定できません。

◎硬毛化と毛嚢炎とは?

硬毛化とは、照射時のトラブルの1つで、産毛が逆に毛深くなってしまうことをいいます。

また、毛嚢炎は、皮膚の傷から細菌が入り、炎症を起こしたものをいいます。

硬毛化になりやすい部位は、背中やお尻といった産毛の部分が多いです。

原因は明らかにされていませんが、レーザーの照射で毛根が破壊しきれず、逆に活性化してしまった結果起こっているものだと推測されています。

硬毛化になる確率としては低く、万が一なってしまっても、無料対応してくれるクリニックがほとんどですのでご安心ください。

今回はアレキサンドライトレーザーのリスクとして紹介させていただいていますが、全ての脱毛器で起こり得る話です。

不安な方は、肌トラブルが起きた時の対応がどうなっているのか、カウンセリングの時に詳しく聞いておくと良いでしょう。

デメリット② 産毛には効果が薄い

アレキサンドライトレーザーは、”メラニン色素”に反応するため、色素の薄い産毛への効果は少ないです。

例えば、白髪なんかは色素がありませんので、アレキサンドライトレーザーを照射しても脱毛はできません。

VIOなんかは年齢とともに白髪も増えてしまいますので、アレキサンドライトレーザーで脱毛したい場合は早めに行う必要があります。

全身に生えるさまざまな毛質の毛を脱毛したい場合には、アレキサンドライトレーザー以外の脱毛器があるクリニックを選ぶ必要があります。

おすすめは、先程も紹介した2波長、3波長を同時に照射できる”複合タイプ”です。

脱毛需要は、部位脱毛よりも全身脱毛に集まっていますので、近年は複合タイプの脱毛器を導入しているクリニックが増えているので、さほどクリニック選びには困りません。

異なる3つのレーザーの特徴と比較

レーザーは、アレキサンドライトレーザー・ダイオードレーザー・ヤグレーザーの3つがあります。

まずは、下記の表を参照いただき、それぞれの特徴を把握していきましょう。

アレキサンドライトレーザーダイオードレーザーヤグレーザー
脱毛方式熱破壊式蓄熱式・熱破壊式熱破壊式
波長の長さ755nm808~940nm1,064nm
特徴メラニン色素に反応する
色素沈着のある部位やほくろには照射不可
色黒肌や褐色肌にも照射できる
産毛にも効果的
波長が長い分根深い毛に効果を発揮する
痛み太く濃い毛ほど痛みが出やすい少ない剛毛は痛みが出やすい
照射されることの多い部位ワキや足全身ワキ、VIO、男性のヒゲ

クリニックによって、使用する脱毛器には違いがあります。

また、複数の脱毛器を導入しているクリニックでは、スタッフさんが肌質・毛質をみて最適な脱毛器を選んでくれます。

アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーは、同じ”熱破壊式”と呼ばれる脱毛方式で、高出力のレーザーを照射するため、痛みが出やすいです。

対するダイオードレーザーは、”蓄熱式”のものも多く、肌にやさしく痛みも少ないです。

そういった特徴があるため、両方を脱毛器を取り揃えているクリニックがほとんどとなっています。

※医療脱毛で使用する医療脱毛器の種類と特徴はこちらの記事により詳細を解説していますので、合わせて参考にされてみてください。

医療脱毛 機器 選び方 効果
医療脱毛器12種類を徹底比較!効果が高い機器は?肌質・毛質別の選び方や特徴を紹介医療脱毛器の種類を解説。効果の高い機器や選び方・特徴を解説します。...

アレキサンドライトレーザーのよくある質問

Q1.副作用はある?

照射後、赤みや腫れ、ヒリつきといった症状が出ることもあります。

また、肌トラブルとして、火傷、硬毛化、毛嚢炎のリスクもあります。

脱毛時に出力を調整したり、冷却をしっかりすることで対策はとられていますが、肌トラブルのリスクはゼロではありません。

個人差やその日の肌質、体調にもよりますので、お肌の異常がみられる場合はすぐにクリニックに相談してください。

Q2.シミとりができる?

アレキサンドライトレーザーは、美容皮膚科の”シミとり”としても使われています。

そのため、脱毛を受けていたらシミが目立ちにくくなった、なんてことも症例としてあるようです。

ただ、シミのある部位には照射できないこともありますので、ご注意ください。

また、脱毛器とシミとりに使用する機器は異なりますので、副産物程度に思っておくと良いでしょう。

Q3.痛みはどのくらい?

メラニン色素の濃い毛の脱毛ほど、痛みが強く出ます。

痛みの感じ方は人それぞれですが、脱毛はよく”輪ゴムでバチッと弾かれるような痛み”と表現されることがあります。

アレキサンドライトレーザーの痛み自体は、ダイオードレーザーより強く、ヤグレーザーより少ないといわれています。

Q4.脱毛前の注意点は?

医療脱毛前、脱毛中は日焼けをしないようにUVケアを行ってください。

また、施術時は”すっぴん”の肌に照射しますので、当日はUVケアを行わないでください。

クリニックにもメイクルームがありますので、直前に落とす、といったこともできます。

日焼け止めやメイク用品がお肌の上にあると、過剰にレーザーが反応してしまい、火傷や肌トラブルのリスクが高まりますのでご注意ください。

Q5.脱毛効果を高めるコツは?

脱毛中は、体調管理を万全にしておくこと、また、お肌のコンディションをよくすることをおすすめします。

保湿の行き届いた肌は、肌トラブルになりにくく、レーザーも浸透しやすくなります。

また、体調管理は毛の生えるサイクル(毛周期)を整いやすくなるため、脱毛効果を実感しやすくなります。

アレキサンドライトレーザーの脱毛効果や特徴 まとめ

アレキサンドライトレーザーによる医療脱毛は、以下のような方におすすめです。

◎おすすめする人

  • メラニン色素の濃い毛を脱毛したい方
  • 永久脱毛の効果をしっかり受け取りたい方
  • 世界的に実績のある脱毛器で施術を受けたい方

アレキサンドライトレーザーの脱毛器は”永久脱毛”の認可を受けているものも多いため、しっかりと脱毛効果を実感していただけます。

また、日本人の肌質や毛質に合わせて開発されたものであることも、脱毛効果を実感しやすい理由の1つです。

ワキやすねなどの自己処理頻度の高い濃い毛の脱毛に適しているレーザーですので、これらの部位のムダ毛にお困りの方はまず、アレキサンドライトレーザーを導入しているクリニックの中からクリニック選びをはじめてみると良いでしょう。

初めて医療脱毛をする方は、支払い方法や金額、効果、予約の取り方など不安なことがたくさんあると思います。

今回ご紹介したレジーナクリニックやアリシアクリニックもそうですが、大抵の院は、無料のカウンセリングを行っていますので、まずはお気軽に予約して話を聞いてみることをおすすめします。