日焼けしていると脱毛できるのか、途中で日焼けしてしまったら断られるのかなど、脱毛時の日焼けに関して悩んでいる方は多いようです。
脱毛を考えているなら、日焼け対策はマストです。
もし日焼けをした場合、その状態で光やレーザーを当てると、肌トラブルを招くかもしれないためです。
しかし、日焼け肌だと、脱毛の施術が絶対に行えないというわけではありません。
本記事の主な内容
- 脱毛中の日焼けがNGである理由
- どの程度の日焼けであれば施術可能?
- 日焼けした皮膚でも脱毛できるクリニック・サロン
- 正しい日焼け対策とは?
- 脱毛と日焼けに関するよくある質問
それでは解説していきます。
脱毛中に日焼けをしてはいけない理由
日焼けは、脱毛を考えているなら、徹底して対策をしなければなりません。
その理由を以下の3点にわけて解説します。
- 施術中に痛みを感じやすくなるため
- 肌トラブルを起こしやすくなるため
- 脱毛効果が低くなる恐れがあるため
それぞれについて、詳しくみていきましょう。
施術中に痛みを感じやすくなるため
日焼けによって、肌の水分が奪われて乾燥状態になるとバリア機能が低下した敏感肌となり、痛みを感じやすくなります。
皮膚の各層に維持されている水分には、脱毛マシンが放つ光やレーザーを原因とする痛みを和らげる働きがあります。
そのため潤いのあるコンディションの良い皮膚であれば、施術をしてもそれほど痛みは強くなりません。
しかし、日焼けによって水分が減れば、必要以上に痛みを感じやすくなってしまいます。
脱毛の施術は1年半など長い期間通うことになるため、痛みの有無は重要です。
施術の痛みについてはこちらの記事にも詳しく解説していますので合わせて参考にされてみてください
肌トラブルを起こしやすくなるため
日焼けをすると、脱毛中にヒリヒリとした痛みと合わせてヤケドを負うリスクが高まるため、非常に危険です。
紫外線を浴びた肌は、メラニン色素が過剰に作られ徐々に沈着していきます。
脱毛で使用するレーザーは、黒くなったメラニン色素に反応する性質を持っているため、毛だけでなく日焼け肌にも強く反応してしまうのです。
また、ヤケドの状態にはいかなくても、肌の赤みや毛嚢炎、シミ(色素沈着)を引き起こす可能性が非常に高いです。
肌トラブルが増えると、治療しなければならず脱毛がスケジュール通りに進まないことがあるため、注意しましょう。
脱毛効果が低くなる恐れがあるため
脱毛中に日焼けをしてしまうと、本来得られるはずの脱毛効果が期待できなくなります。
前述したとおり、脱毛のレーザーはメラニン色素に反応するため、肌トラブルを避けることが優先的になるからです。
つまり、日焼け肌に合わせて、レーザーの出力量を抑えるため、本来脱毛するのに必要なパワーを照射できません。
せっかく施術をしても、脱毛効果がほんの少しになってしまうため、治療期間も必然的に延長してしまいます。
スピーディーに脱毛を完了させたい人にとっても、日焼けを予防することは重要です。
脱毛期間にどのくらい日焼けしたらNG?
日焼け直後は、ヒリヒリと肌が敏感になり、皮がむけることがあるため施術できません。
肌の火照りが落ち着いて、「明確に黒いわけではない」というレベルであれば、原則として施術ができます(施術に対して目立った影響が及ぶわけでもありません)。
判断方法としては、「日焼けをしていない場所との違い」を比較することが多いです。
「服に隠れて日焼けしていない場所」との色の差が大きいのであれば、日焼けをしていると言えますから施術を拒否されるかもしれません。
ただ、その部位を施術するのでなければ当然全く問題はありません。
ですが、「日焼けした場所」と「施術する場所」が近いケースでは気をつけなくてはなりません。
施術による光が、日焼けした場所に反応する可能性があるからです。
いずれにしても「施術できるかどうか」の判断はスタッフが下しますから、まずはカウンセリングなどで相談しましょう。
「肌トラブルのリスクがある」ため施術を断られるケース
それでは日焼けが脱毛に与える悪影響に関してまとめます。
日焼けが脱毛に与える悪影響
- 肌荒れなどのリスクを高めてしまう
- 日焼けを原因とする皮膚の乾燥が施術に伴う痛みを招く
- メラニンのせいで脱毛効果も下がる
これらの事は言うまでもなくクリニック・サロンの店員も重々理解しています。そのため、利用者の健康を守るために施術を拒否する場合があります。
実際に「日焼け後に来店した際に施術を断られた」との声もよく聞きます。
ただ、皮膚の色は人それぞれ異なりますから、「どの程度の色であれば対応できるのか」は店によって見解が分かれるものです。
いずれにしてもまずはカウンセリングを行い、施術ができるか否かをチェックしてもらいましょう。
日焼け肌でも蓄熱式なら医療脱毛ができる
蓄熱式の脱毛マシンを使っているクリニックであれば、日焼けしていても医療脱毛ができます。
また、「ヤグレーザー」は波長が長く、皮膚の深い部分にレーザーが及びますから、皮膚の表面に日焼けがあってもOKです。
ですから日焼けをしている人が医療脱毛をしたいのであれば、ヤグレーザーや蓄熱式が備わっているマシンを使用しているクリニックを選びましょう。
しかし、日焼け肌の程度によっては施術できない場合もあるため、カウンセリングで確認しなければなりません。
日焼け肌でもSHR式ならサロン脱毛できる
日焼け肌でも、SHR式のサロン脱毛なら施術できます。
従来の施術は「メラニンに反応して毛根を攻撃する」というものでしたが、SHR脱毛は「毛を生やす指令を出す『バルジ領域』に働きかける」という形式です。
つまりSHR脱毛であれば、メラニンと無関係に施術できるということですから、日焼けした皮膚であっても問題はないのです。
サロンでの脱毛方法の種類と特徴は下記の通りです。
SHR(蓄熱式)脱毛 | SSC脱毛 | IPL脱毛 | |
---|---|---|---|
日焼け時の施術 | OK | 過度な日焼けでなければOK | NG |
脱毛形式 | 毛を生やす司令を出す組織にアプローチする | ジェルの上より光を当てて抑毛する | メラニンに反応して毛根を刺激する |
特徴 | 痛みが小さい | 美肌効果が望める | 太い毛も処理しやすい |
IPL脱毛はメラニンに反応する形式ですから、メラニンを多量に含む皮膚に対して施術をするとヤケドなどのリスクが高くなります。
SSC脱毛の場合、軽い日焼けであれば施術を行える場合もありますが、明確に日焼けしていると施術NGとなります。
ですがSHR脱毛に関しては日焼けしていても施術OKです。
ですから、日焼けをしている方はSHR脱毛を導入しているサロンやクリニックを探しましょう。
日焼け肌でも安心!おすすめ医療脱毛クリニック
ここでは日焼けした皮膚の方でも脱毛できるおすすめサロン・クリニックを2つ挙げていきます。
フレイアクリニック:2種の蓄熱式脱毛マシン
フレイアクリニック
フレイアクリニックは2タイプの蓄熱式脱毛マシンを取り入れており、日焼けしていても施術できます。また、蓄熱式脱毛マシンですから痛みも小さいですし、毛や皮膚の色に関係なく施術が可能です。
また、麻酔料が0円ですから痛みが苦手な人にも向いています。
さらにテスト照射も無料ですから、「痛みの程度を知りたい」「きちんとムダ毛を処理できるのだろうか」などと不安な方にもおすすめです。
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全身脱毛5回(顔もVIOもなし):149,600円(月々2,000円)
ルシアクリニック
ルシアクリニック
ルシアクリニックでは、ジェントルレーズプロとジェントルマックスプロの2つの蓄熱式脱毛マシンがあります。
肌色だけでなく、毛の太さも関係なく個人に合わせて照射してくれるので安心です。
全身脱毛は5回で83,000円と比較的リーズナブルな価格なのも嬉しいポイント。
ただし、麻酔は3,300円と有料なので、日焼けをしないように徹底した紫外線対策を心掛けましょう。
ルシアクリニックは、全身と顔・VIOを一回の施術で1時間以内に済ませてくれます。
素早く照射して終わらせてほしい人におすすめです。
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全身脱毛5回:83,000円(平日限定、土日は10%増)
日焼け肌でも施術できる!おすすめの脱毛サロン
ここでは、日焼け肌に対応した脱毛サロンを紹介します。
SHR脱毛なら、メラニンとは無関係に施術ができますから、日焼けした皮膚の人でもOKです。
また、SHR脱毛は毛根ではなく「バルジ領域」と呼ばれる組織を低温で温めます。
そのため従来の施術における、いわゆる「輪ごむで弾かれるような痛さ」がなく、皮膚への負荷を抑えて施術をすることが可能です。
ラココ:SHR脱毛・1回の施術がおよそ30分
LACOCO
ラココの脱毛はSHR形式ですから、日焼けしていても施術可能です。
また、SHR脱毛であれば施術を繰り返して細くなった毛や、色素の淡い薄毛などもきちんと処理できます。
施術の際には生コラーゲンローションを使いますから、美肌効果も期待できます。
そして全身脱毛施術が1回30分で終わるのも魅力。
施術をスムーズに終わらせたい方にもラココはおすすめです。
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全身脱毛6回(顔&VIOつき):118,800円(月々3300円)
ストラッシュ
ストラッシュ
ストラッシュは独自の「ISGトリプルアタック」で日焼け肌に対応したSHR式脱毛を受けられます。
21種類の美容成分が含まれたSTスーパージェルを塗布してくれるので、肌の保湿もしっかりサポート。
また脱毛サロンでは珍しい、医師の診察も可能なので、肌トラブル時にも安心です。
シェービングは、1回1,000円と有料ですが、手の届きにくい背中は無料で行ってくれるなど細やかな配慮があります。
SHR脱毛なら、成長期の毛だけでなく、退行期の毛も脱毛できるので、いつでも通える点も魅力的です。
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全身脱毛 6回 125,400円(月々2,900円)
脱毛期間中の日焼け対策5選
ここでは、脱毛期間中や脱毛開始直前の日焼け対策のポイントを下記の5点に分けて解説します。
日焼け対策のポイント
- しっかり保湿する
- 日焼け止めをこまめに塗る
- UVカットアイテムを駆使する
- ビタミンCを積極的にとりいれる
- うっかり日焼けしたらすぐに冷やす
日焼け止めを使うことはもちろんですが、他にも色々な対策方法があります。
また、日焼けしてしまった場合にするべきこともあります。
では、それぞれについて解説していきます。
しっかり保湿する
日焼けを防ぐには、肌の保湿をしっかり行うことが大切です。
肌が乾燥していると、バリア機能が低下してますます日焼けしやすい肌になってしまいます。
特に汗をかきやすい夏は、水分が奪われやすいため、化粧水と乳液クリームで丁寧にスキンケアを行いましょう。
日中にも美容成分の含まれたミストを使うと保湿効果が期待できます。
日焼け止めをこまめに塗る
やはり日焼け止めを使うことが大事です。
ただ、適切に使用できている人はあまりいないようです。
日焼け止めを用いる際のポイントを紹介しますのでご覧ください。
日焼け止めを用いる際のポイント
- 保湿ケアを行ってから日焼け止めを塗布して皮脂崩れを防止する
- 日焼け止めクリームは多めに使う
- 室内で過ごす場合でも塗布する
- 2~3時間に1回は塗り直す
塗る量が少なかったり、ペースが不足していたりすると日焼けする恐れがありますから気をつけてください。
また、室内であっても日焼けする可能性はあるため注意が必要です。
ただ、日焼け止めを塗布していると施術ができません。
施術当日は、クレンジングオイルなどで日焼け止めを直前に落として施術を受けましょう。
UVカットアイテムを駆使する
長そでや日ガサを使って陽の光を浴びないようにすることも大事です。
特に紫外線対策用の手袋やアウター、日ガサなどにはUVカット加工が施されているものもありますから、それらを利用するのも良いでしょう。
ただ、日陰であってもUVはありますから、「直射日光さえ避ければ万全」というわけではありません。
ですから日ガサや長そでを使いつつ、日焼け止めなども用いることが大事です。
また、以下の箇所は日焼け対策が漏れやすいので気をつけてください。
日焼け対策が漏れやすい箇所
- 顔の出っ張ったところ(鼻、額など)
- 服で隠れにくいところ(うなじ、首など)
- 晒す機会が多いところ(指、手の甲など)
紫外線は外出中だけでなく、家の中にいても肌に届きやすいです。お出かけ予定がない場合は、UVカットのレースカーテンを使うなどして対策しましょう。
ビタミンCを積極的にとりいれる
「皮膚を白くする」という発想の下、美白ケアを行うのもおすすめです。
美白ケアをするためにはビタミンCが必要です。
ビタミンCにはメラニンの生成を抑える作用がありますから、どんどん取り込みましょう。
日焼けに対処する美白対策
- 美白ケアができるビタミンC含有の化粧水を使う
- ビタミンCやトラネキサム酸サプリメントを摂取する
- ビタミンCが豊富な食品を食べる
例えばキウイ、ブロッコリー、ピーマンなどにビタミンCが豊富に含まれています。
ビタミンCは熱で壊れやすいため、生で食べると効果的に摂取できます。
ただ、ビタミンCは熱で壊れやすいですから、生で食べることをおすすめします(もしくはあまり熱を加えないようにする)。
うっかり日焼けしたらすぐに冷やす
日焼けとは「皮膚が軽くヤケドをしている状態」であり、「熱」により肌荒れや乾燥を招く恐れがあります。ですから日焼けをしたらすぐに冷やしましょう。
日焼け後に肌を冷やすポイント
- 濡れタオルや冷たいシャワーで軽く冷やす
- 日焼けをしてから数日は長時間の入浴や熱いシャワーを避ける
ただし保冷材や氷を直に皮膚につけるなど、過度に冷やすのは厳禁です。
別の肌トラブル(凍傷など)が起きるかもしれないためです。
保冷材や氷を使うのであれば、タオルにくるんでください。
また、熱は拡散するものですから、ピンポイントではなく広い範囲を冷やすことをおすすめします。
脱毛する時の日焼けに関するよくある質問
ここでは、日焼けと脱毛に関するよくある質問を紹介していきます。
日焼けと脱毛に関するよくある質問
- 日焼けを気にせず脱毛を始めるのに適した時期は?
- 日焼けを理由に施術を拒否された場合の対応は?
- 日焼けをしてからどれくらい経てば脱毛できるようになる?
- 施術直後に日焼けするのはOK?
どの程度の日焼けなら施術できる?
紫外線は一年中降り注いでいるため、冬でも日焼け対策は必要です。
しかし、日焼けが心配な方は、秋~冬に脱毛をスタートするのも良いでしょう。
比較的紫外線が弱い時期であり、肌を晒す範囲が狭くなるため、日焼けを防ぎやすいと言えます。
特に脱毛開始初期は1~2か月に1回の頻度で施術をすることになりますから、日焼けの影響が小さい時期に始めておくと楽になるはずです。
秋~冬は、夏に備えて脱毛を始める人が増えるため、予約が埋まりやすいことに注意しなければなりません。
予約を入れやすいサロン・クリニックを選んで。計画的に通いましょう。
日焼けを理由に施術を拒否された場合の対応は?
脱毛サロン・クリニックによっては、日焼けによって施術できないと断られるケースもゼロではありません。
もし、断られた場合は以下の対策をとることをおすすめします。
日焼けを理由に施術を拒否された場合の対応
- ヤグレーザーやSHR(蓄熱式)脱毛を取り入れているサロンやクリニックに変える
- 日焼けが落ち着いてから施術を受ける
- 美白や保湿ケアをする
SHR(蓄熱式)脱毛であればメラニンとは無関係に施術できますから、皮膚の色を理由に施術を拒否された方は、SHR脱毛を取り入れているサロンやクリニックを探しましょう。
また、ヤグレーザーは波長が長く、皮膚の深い部分まで照射可能ですから、肌の表面に日焼けがある方でも施術可能です。
日焼けをしている人が脱毛サロンを選ぶときのポイント
やはり「SHR脱毛を行えるサロン」を選ぶことが重要です。
SHR脱毛に関してはメラニンとは無関係に施術ができますから、日焼けした皮膚の人でもOKです。
また、SHR脱毛は毛根ではなく「バルジ領域」と呼ばれる組織を低温で温めます。
そのため従来の施術における、いわゆる「輪ごむで弾かれるような痛さ」がなく、皮膚への負荷を抑えて施術をすることが可能です。
ですから、痛みが苦手な方や肌が弱い方などにもSHR脱毛を導入しているサロンが向いています。
日焼けをしてからどれくらい経てば脱毛できるようになる
脱毛期間中に日焼けをしたら最低2週間は肌を休めましょう。
日焼け直後は皮膚のバリア機能が衰えるため、光やレーザーによるダメージが大きくなってしまいます。
まずは、脱毛を任せているサロンやクリニックで相談して、施術スケジュールを調整してください。
また、日焼け後の皮膚は乾燥していますから、いつも以上に保湿ケアを行い肌の回復に努めましょう。
保湿パックをつけたり、ビタミンサプリメントを摂取したりと継続してケアを行うことが重要です。
施術直後に日焼けをするのはOK?
施術直後に日焼けをするのも好ましくありません。皮膚に熱がこもり、肌トラブルのリスクが上がるためです。
シミ・そばかすができたり、赤みなどの炎症反応が強く出たりする恐れがあります。
施術直後は敏感肌の状態になっているため、メイクをするとしても薄めにして、肌の負担を減らしてください。
まとめ:日焼け対策をして、自分にあった脱毛サロン・クリニックを選ぼう
脱毛期間中・脱毛直前に日焼けをするのは好ましくありません。
脱毛効果が落ちたり、肌トラブルや痛みを招いたりするかもしれないからです。
ですから以下のことに注意して対策をしましょう。
日焼け肌でも脱毛に通うための対策
- 紫外線対策と美白ケアを徹底的に行う
- 日焼けしてしまったら冷却、保湿をする
- 特に施術前後2週間の日焼けはしっかりと避ける
- 日焼けしていても施術できるSHR(蓄熱式)脱毛を選ぶ
蓄熱式・SHR脱毛を取り入れているサロン・クリニックであれば、日焼けしていても施術できます。
もし、脱毛中に日焼けしてしまった場合は、すぐに冷却して皮膚を休めることが大事です。
これから脱毛したい方は、肌の状態をカウンセリングで診てもらい、施術できるか判断してもらいましょう。