脱毛の基礎知識

脱毛サロンとクリニックの掛け持ち!メリットと注意点を解説

医療脱毛 サロン 掛け持ち メリット 解説

脱毛サロンでできる”エステ脱毛”とクリニックでできる”医療脱毛”。

この2つの脱毛の併用は禁止されていないので、脱毛サロンと美容クリニックを掛け持ちして通っている方もいます。

また、サロン同士、クリニック同士を併用する方もいるなど、その利用方法は人によりさまざまです。

実際、どのクリニックやサロンもキャンペーンや安いプランを用意しているので、それらを上手く組み合わせることで脱毛にかかるコストを安く抑えることもできます。

ただ、脱毛のスケジュールを組みにくい、2つの場所に通うのは面倒、お肌への負担などのデメリットや注意点があるのも事実です。

今回は脱毛サロンと美容クリニックを併用するメリット・デメリット、脱毛の注意点、掛け持ちに適したケースなどを詳しく紹介していきます。

目次
  1. 美容クリニックと脱毛サロンを掛け持ちするのはあり?なし?
  2. 美容クリニックと脱毛サロンの掛け持ちに関するメリット・デメリット
  3. 美容クリニックや脱毛サロンを併用する時の注意点
  4. 美容クリニックと脱毛サロンの掛け持ちに適したケース
  5. 医療脱毛をはしごする(掛け持ちする)時のポイント
  6. 美容クリニックや脱毛サロンの掛け持ちが向いている人
  7. 医療脱毛とサロンの併用に関するよくある質問
  8. まとめ:医療脱毛とサロンの併用は慎重に検討しよう

美容クリニックと脱毛サロンを掛け持ちするのはあり?なし?

美容クリニックや脱毛サロンの規約に”掛け持ちをしてはいけない”などのルールはほとんどありませんので、あるなしでいえば、『あり』です。

ただ、他の美容クリニックや脱毛サロンで脱毛した箇所は一定期間脱毛できないといったルールを設けているところもあるので、掛け持ちをするにしても、同じ部位の脱毛は避けるべきです。

また、掛け持ち自体を自己申告する必要はありませんが、お肌への負担を考えると、申告するのが無難です。

仮に申告しても咎められるものではありませんので、「○○で○回脱毛したんですが…」など、しっかり伝える方が安心です。

美容クリニックと脱毛サロンの掛け持ちに関するメリット・デメリット

掛け持ちに禁止ルールはありませんが、メリットだけではなく、デメリットも存在します。

◎掛け持ちのメリット

  • 脱毛にかかるコストを安く抑えることができる
  • 自分に合ったクリニック、サロンを比較して探せる
  • 脱毛する部位毎に通うクリニック、サロンを変更できる
  • 上手くスケジューリングすることで、脱毛完了までの期間を縮められる

◎掛け持ちのデメリット

  • 脱毛サロンで脱毛した部位は”永久減毛”とはならない
  • 脱毛スケジュールを組むのが大変
  • 脱毛にかかるトータルコストが多くかかる可能性がある
  • お肌のトラブルが生じた時に保証外となることがある
  • 併用で逆効果になることがある

美容クリニックと脱毛サロンの掛け持ちのメリット

まずは美容クリニックと脱毛サロンの掛け持ちのメリットについて詳しく解説していきます。

脱毛にかかるコストを安く抑えることができる

各クリニック、サロンはそのお店独自のキャンペーンプランを準備しています。

お得に脱毛できる部位はそのクリニック、サロンで変わるため、安いプランやキャンペーンを狙って上手く組み合わせれば、脱毛コストを抑えることも可能です。

また少々裏技的なテクニックとしては、”乗り換え割”などを適用させることもできます。

他のサロン・クリニックの会員証を提示することで安く脱毛できるキャンペーンをしている店舗も多くあります。

自分に合ったクリニック、サロンを比較して探せる

脱毛は、脱毛と脱毛の間隔を開けなくてはいけないこと、また、脱毛は1回きりで完了するものではないことから、1年以上など長期に渡って通い続けなければなりません。

ただ、クリニックにもサロンにもいえることですが、施術するスタッフの対応や予約の取りやすさ、脱毛効果など、実際に通ってみないと分からないことも多くあります。

掛け持ちをすることで、クリニック・サロンを比較しながら脱毛が行えるので、自分にピッタリなクリニック・サロンを見つけることができます。

脱毛する部位毎に通うクリニック、サロンを変更できる

ワキ脱毛は何回でも通い放題のプランがある脱毛サロン、しっかり永久脱毛したいVIOの脱毛は美容クリニックなど、部位毎に脱毛する場所を変えるというのも1つの方法です。

また、それぞれ採用している脱毛器が異なるので、脱毛器の違いからクリニック・サロンを選ぶというのもおすすめです。

上手くスケジューリングすることで、脱毛完了までの期間を縮められる

人気のクリニックやサロンは、自分の希望日に脱毛できないケースもあります。

特にムダ毛の気になる夏前~夏は脱毛に通う人が増えるので、予約が取りづらいこともあるでしょう。

そういった時に別のクリニック・サロンと併用していれば、予約も取りやすく、脱毛完了までの期間を縮めることも可能です。

美容クリニックと脱毛サロンの掛け持ちのデメリット

次に、美容クリニックと脱毛サロンの掛け持ちのデメリットについて詳しく解説していきます。

脱毛サロンで脱毛した部位は”永久脱毛”とはならない

医療脱毛は”永久脱毛”ですが、脱毛サロンで行える脱毛はあくまでも”一時的な減毛・抑毛”です。

そのため、医療脱毛した箇所は半永久的な脱毛効果に期待できますが、脱毛サロンで脱毛した箇所はまた毛が生えてきてしまう可能性があります。

脱毛スケジュールを組むのが大変

効率良く脱毛をするとしても、毛周期は無視できないため、同じ部位の脱毛と脱毛の期間は1ヶ月半~2ヶ月程度開ける必要があります。

予約が重ならないように、毛周期に合わせてスケジューリングするのはなかなかに難しいです。できないことはありませんが、負担になるのは間違いありません。

脱毛にかかるトータルコストが多くかかる可能性がある

脱毛においては、パーツ毎の脱毛プランよりも、全身脱毛やVIOなど、複数の部位を一気に脱毛するプランの方が安くなります。

確かに部位毎にみると格段安いキャンペーンなども存在しますが、全身脱毛のお得なプランも増えてきているので、初めから全身脱毛を選ぶ方が安くなることも多いです。

お肌のトラブルが生じた時に保証外となることがある

脱毛後の肌トラブルの可能性はゼロではありません。

毛のう炎や硬毛化、増毛化、火傷などのリスクがあり、100%肌トラブルにならないとはいい切れません。

掛け持ちしていると、お肌のトラブルの原因が特定しにくくなるため、アフターケアなどの保証外になることも充分に考えられます。

併用で逆効果になることがある

脱毛サロンで施術を受けてからクリニックで脱毛をすると、毛が細くなったことで逆に施術の効果が弱まる恐れがあります。

毛根組織を破壊できる医療用レーザーでは、細くて薄い毛が反応しにくい場合があるからです。

本来の毛周期を配慮して、照射のスケジュールを決めるのも難しくなる恐れがあります。

美容クリニックや脱毛サロンを併用する時の注意点

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ここからは、併用する際の注意点について解説していきます。

掛け持ちの注意点

  • 同じ部位の掛け持ちは避ける
  • 事前にカウンセリングをしっかり受ける
  • 脱毛スケジュールは慎重に検討する

同じ部位の掛け持ちは避ける

早く脱毛完了したいという気持ちは分かりますが、脱毛をするほど効果が出るというものではありません。

例えば、医療脱毛直後に脱毛サロンで同じ部位を照射したとしても、効果は早まりません。

お肌へのダメージが増すだけなので、同じ部位への照射は避けるべきです。

同部位の脱毛に関しては禁止しているクリニック・サロンもあるくらいですので、注意してください。

事前にカウンセリングをしっかり受ける

美容クリニックも脱毛サロンも契約前には、60~90分ほどのカウンセリングがあります。

掛け持ちをするにしても絶対受けなくてはならないものなので、多くても2~3店が限度だと思います。

また、掛け持ちしたいという希望や既に通っているクリニック・サロンがある場合は、カウンセリング時に伝えておくとより安心です。

脱毛スケジュールは慎重に検討する

医療脱毛にしても、エステ脱毛にしても、毛周期に合わせて脱毛する必要があります。

脱毛に通う期間は1ヶ月半~2ヶ月開けないといけないため、掛け持ちする際は、自分で脱毛スケジュールの調整が必須です。

VIO脱毛の場合は生理周期を避けなければならないため、予定通りにならないことも少なくありません。

また、脱毛完了までの期間も確認して、慎重に検討してください。

脱毛する部位や毛質、毛量により完了までにかかる回数は個人差がありますが、医療脱毛の場合は5~8回ほど、エステ脱毛の場合は12~18回ほどかかります。

自己処理不要になるまでには結構な回数クリニック・サロンに通うことになるので、その点も加味して検討するべきです。

さらにクリニックとサロンを併用すると脱毛完了までの回数にズレが生じることも考慮しておきましょう。

美容クリニックと脱毛サロンの掛け持ちに適したケース

医療脱毛 サロン 掛け持ち 適したケース

医療脱毛とエステ脱毛の最も大きな違いは、”永久脱毛”であるか、どうかです。

エステ脱毛の場合は一時的な減毛・抑毛になるため、どの程度脱毛したいかによって掛け持ちの方法も変わってきます。

目立つ部分は医療脱毛!それ以外の部位は脱毛サロン!

ワキや腕、足は人目に付きやすい部分なので、徹底的に脱毛したいと考える方が多いです。

目立つ部分はツルツルになるまで医療脱毛を行い、それ以外の部分は脱毛サロンで済ませると自己処理の手間がほとんどなくなります。

毛が太く濃い部分は脱毛サロンにする!

医療脱毛は毛の「黒の色素(メラニン)」に反応するレーザーによる脱毛のため、毛の太く濃い部位は痛みが強く出ます。

脱毛の痛みに不安を覚える方も多く、痛みの出やすい箇所のみ、痛みの少ない光脱毛(脱毛サロン)にするといった方法もあります。

また、医療脱毛なら、事前に麻酔クリームを塗ってもらえるクリニックもあるので、上手に活用しましょう。

都度払いできる医療脱毛を活用する

減毛目的で、手入れを楽に済ませたい方であれば、脱毛サロンをコース契約して、医療脱毛を都度払いで利用する方法もおすすめです。

都度払いとは、医療ローンを組むことなく1回毎に施術料金を支払うシステムのこと。

好きなタイミングで脱毛したい部位を選んで、自由にスケジュールが組めるのが良い点です。

ただし、VIOやワキの毛は、医療脱毛であっても定期的に通わなければ効果が期待できません。そのため、初めは都度払いよりもコースを選んだ方が結果的に安く済むこともあります。

医療脱毛をはしごする(掛け持ちする)時のポイント

医療脱毛 サロン 掛け持ち ポイント

脱毛サロンではなく、美容クリニック同士の掛け持ちの場合も同じで、同部位の脱毛は避けるべきです。

部位毎に安いクリニックを選ぶ

パーツ毎の脱毛費用はクリニックによる値段差が大きいので、安いプランをチョイスして通うというのも1つの方法です。

また、美容クリニックの中には、レーザー脱毛の他、光脱毛を採用しているところもあります。

VIOなど痛みの出やすい部位は、蓄熱式の光脱毛器(SHR方式)を採用しているクリニックを併用するというのもおすすめ。

熱破壊式より即効性はありませんが、毛周期に関わらず、一定の効果が期待できます。

顔・VIOは別のクリニックにする

美容クリニックの全身脱毛プランは、顔脱毛、VIO脱毛が含まれていないことも多くあります。

そのため、顔脱毛とVIO脱毛のみを別のクリニックで脱毛するという方も多いです。

毛の太い部分は熱破壊式、細い部分は蓄熱式の脱毛器

SHR脱毛と呼ばれる蓄熱式の脱毛器は、顔やうなじ、背中の産毛にも効果が高い脱毛方式です。

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ワキやVIOといった毛が太く濃い箇所は熱破壊式のレーザー脱毛、毛の薄い部分は別のクリニックでSHR脱毛をするといった選択も可能です。

熱破壊式とSHR脱毛を上手く切り替えて脱毛してくれる美容クリニックであれば併用する必要もなくなるので、このあたりも考慮しながらクリニック選びをすると良いかもしれません。

キャンペーン、乗り換え割を活用する

脱毛サロンやクリニックでは、お得な割引キャンペーンや乗り換え割を用意してくれているところがほとんどです。

「初回限定」「初めての契約者限定」といった格安プランがあれば、まず受けてみてから次を探すという流れで利用すると、難しくないでしょう。

また、「乗り換え割」は他のサロン・クリニックに契約していた人が対象の割引プランです。

併用の場合は、最後に施術を受けた日が分かれば適切なスケジュールを提案してくれるので、安全性も高いといえます。

お得に脱毛を済ませたい人は、ぜひチェックしましょう。

美容クリニックや脱毛サロンの掛け持ちが向いている人

結局のところ、美容クリニックや脱毛サロンの選び方、また利用方法は個人差が大きいので、”自分に合っているか”がカギとなります。

では、具体的に美容クリニックと脱毛サロンの併用が向いている人、逆に向いていない人とはどんな人でしょうか?

医療脱毛・脱毛サロンの掛け持ちが向いている人

◎掛け持ちが向いている人

  • 多くのサロン、クリニックの中から自分に合ったところを探したい人
  • 全身脱毛ではなく、気になるパーツのみ安く脱毛を済ませたい人
  • 2箇所以上のクリニック、サロンに通う手間や時間を惜しまない人
  • 脱毛のスケジュール管理が面倒にならない人

美容クリニック、脱毛サロンを併用する1番のメリットはやっぱりコストを抑えられる点です。

部分的に安く脱毛したいと考える方にはピッタリな方法ですが、2箇所以上のクリニック、サロンに通う手間を気にしない人でないと面倒に感じてしまうかもしれません。

しかし、複数のサロン・クリニックの良さを体験しながら、スケジュール調整ができる方なら、掛け持ちに向いているといえます。

医療脱毛・脱毛サロンの掛け持ちが向いていない人

◎掛け持ちが向いていない人

  • 全身くまなく脱毛したい人
  • 脱毛のスケジュール管理をするのが面倒な人
  • 通う手間や時間はなるべく軽減したい人

全身脱毛を初めから検討している方は、掛け持ちには向いていないといえます。

全身脱毛は、1つのクリニックやサロンに絞ってお得なプランで契約する方が安く済ませられることがほとんどです。

しかし複数のサロン・クリニックから一つに絞る為に、体験コースや都度払いで施術してもらうことは良いかもしれません。

また、複数の美容クリニックや脱毛サロンに通うのはスケジュールの管理も必須です。最近は夜遅くまで営業しているところも多いため、スケジュールの都合はつきやすくなっていますが、それでも2箇所以上に通うとなると大変です。

スケジュール上なかなか厳しいと感じるのであれば、併用はおすすめしません。

医療脱毛とサロンの併用に関するよくある質問

ここでは医療脱毛と脱毛サロンの掛け持ちに関するよくある質問を紹介します。

脱毛サロンとの併用がバレたらどうなる?

医療脱毛クリニックと脱毛サロンの併用がバレないか心配している人も多いようです。

しかし、仮にバレたとしても、罰則があるわけではなく、そのまま利用できるので安心してください。

ただ、施術を受けた日を正直に事前申告しないと、肌に負担がかかるなどのリスクはあるため、隠さずにスケジュール間隔の相談をすると良いでしょう。

違う部位なら肌への影響はない?

同じ部位じゃなかったら、掛け持ちによる肌の影響はないと一概に言えるわけではありません。

例えば、顔脱毛とVIO脱毛を別々に行うなら、心配ないといえます。

しかし、ワキと腕など施術部位が近い場合、施術する際に照射が重なるところが出てくる恐れがあるため、注意してください。

脱毛サロンから医療脱毛への乗り換えなら早く終わる?

脱毛サロンでは、毛根組織を破壊する永久脱毛ができないため、一時的に毛が減ったとしても、まだ毛の生える可能性は残っています。

そのため、脱毛サロンから乗り換えたとしても、少なくとも5回の施術(約1年半が目安)が必要です。

1回あたりに効果が期待できる成長期の毛は約2割程度だといわれているので、施術回数は5回、部位によっては8回程度を想定しておくと安心でしょう。

まとめ:医療脱毛とサロンの併用は慎重に検討しよう

脱毛サロンとクリニックの併用は、賢く使い分けができればメリットも大きいです。

特にキャンペーンや乗り換え割を活用すれば、総費用を抑えることができてお得でしょう。

一方で、同じ部位を掛け持ちするのは、スケジュール調整が難しかったり、肌の負担が大きくなったりと面倒なことも多いです。

無理なく通い続けられるかどうか十分に検討して、併用するか一つに決めるのか自分に合った選択をしましょう。