これから脱毛をしようと考えている人は、傷跡に脱毛ができない可能性があると聞いたことがある方も多いでしょう。
結論から言うと、ほとんどのサロン・クリニックでは傷跡への脱毛は行っていません。
ただし、例外もありますので今回は、傷跡がある部分には光脱毛ができるのかどうか徹底的に解説していきます。なお、傷跡以外にも光脱毛できない条件についても記載していますので、参考にしてみてください。
目次
傷がある部分は光脱毛できない!?
「ひっかき傷ができて脱毛してもらえなかった」「昔の傷跡があって脱毛を断られた」などの経験をされた方も多いでしょう。
基本的にサロン・クリニックでは傷跡があると脱毛をすることはできません。
主なサロン・クリニックの傷跡への対応方法について見てみましょう。
〈傷跡への対応〉
・サロン
ミュゼプラチナム:傷跡などを避けてのお手入れ、またはお手入れが出来ない可能性があります。
脱毛ラボ:傷跡などを避けて脱毛を行います。ただし、肌を確認し、場合によっては脱毛ができない可能性もあります。
・クリニック
リゼクリニック:実際に医師が目視で確認し、状態によっては可能です。
このように、ほとんどのサロン・クリニックでは傷跡への脱毛は不可となっています。
ただし、傷跡が小さい場合は、傷跡に保護シールを貼って施術することもあります。
心配な方は、サロン・クリニックで事前に確認しましょう。
傷跡を光脱毛できない理由
傷跡が治っている場合なら、光脱毛をしても問題がないと思う方も多いでしょう。
では、なぜ傷跡へは光脱毛ができないのでしょうか。
出来たばかりの傷跡の場合、傷跡の周辺は炎症を起こしています。
光脱毛は、もともと高い熱エネルギーを利用して毛根などにダメージを与えて脱毛を行います。
そのため、炎症を起こしている傷跡に高い熱エネルギーを照射すると、傷部分にダメージを与えてしまい傷跡が悪化する可能性があるのです。
サロンの光脱毛であれば、70度前後、医療脱毛なら200度前後の高温になりますので、傷跡に光脱毛を行っていないところがほとんどなのです。
では、既に傷跡が治っている場合はどうでしょうか。
その人の傷跡の状態によって対処法は異なりますが、色素沈着を起こしている傷跡の場合は、脱毛が出来ないことがほとんどです。
一般的に、脱毛はムダ毛に含まれるメラニン色素(黒い部分)に反応して、毛根を弱らせていきます。
しかし、ムダ毛だけに反応するのではなく、メラニン色素(黒い部分)全てに反応してしまうため、色素沈着を起こした傷跡に光を照射すると、その傷跡に残った色素に反応し、高いエネルギーが発生し肌を傷つけてしまう可能性があるのです。
傷跡だけでなく、「ほくろ」のような黒い色素のある部分も基本的に照射は、不可のサロン・クリニックが多いです。
傷以外で光脱毛ができない条件とは?
傷以外にも以下のような光脱毛が出来ない条件があります。
日焼けした肌
日焼けした肌は、火照っており、軽い火傷をしているような状態です。
その状態で照射を行うと、肌にダメージを与えて傷つける可能性があるためほとんどのサロン・クリニックで照射は不可となっています。
服薬・飲酒・予防接種後
基本的に体調および肌が健康ではない状態では、お手入れ不可のところがほとんどです。
なお、飲酒した場合、体温が上昇しているため、脱毛で肌トラブルが発生する可能性があるため不可のところが多いです。
アトピー
肌への刺激が少ない脱毛方法をとっているサロンなどでは、アトピーでも脱毛が可能な場合があります。
ただし、肌に薬を塗っている状態では一般的にお手入れは不可です。
その他、医師の許可が必要なケースもあり、心配な方は医師や、サロン・クリニックに相談しましょう。
ケロイド体質
ケロイド体質の人は、光脱毛を行うと毛穴が盛り上がる、火傷のような症状が出る、さらにケロイドが悪化するなどの症状が出る可能性があります。
そのような症状が出た場合、医師がいなければ対応が難しいため、ほとんどのサロンでは脱毛が不可となっています。
ケロイド体質の人は、医師がいるクリニックであれば照射できる可能性もありますので、クリニックで1度、相談してみましょう。
妊娠中、授乳中
妊娠中、授乳中というのはホルモンバランスが乱れがちで、肌トラブルが起きやすくなっています。また、妊娠中であれば痛みによって陣痛を誘発する可能性もあるため、光脱毛は不可となっています。
傷に照射できない光脱毛は危険?体への影響は?
光脱毛は、発がんのリスクがあるのではないかと心配する人も少なくありません。
しかし、サロンやクリニックで使用される機器には、人体に悪影響を与える放射線や赤外線は使用されていませんので安心です。
肌トラブルを心配されている方も、クリニックの場合は医師がしっかりと診断の上で脱毛を行います。
またサロンの場合は、クリニックと比べてマイルドな光エネルギーですので肌へのダメージが少ないです。そのため、しっかり条件を守っていれば光脱毛は危険ではなく心配する必要はありません。
まとめ
傷跡には基本、サロン・クリニックどちらも脱毛を行うことはできません。
ただし、場合によっては可能な場合もあり、傷跡に保護シールを貼って施術が可能な場合もあります。まずは、サロン・クリニックで相談の上、施術を検討しましょう。