脱毛をすると毛穴が目立たなくなる、逆に毛がなくなることで毛穴が目立ちやすくなるなど、脱毛による毛穴への効果については、さまざまな噂が飛び交っています。では、実際に脱毛をするとどうなるのでしょうか。
この記事では、毛穴が持つ役割、脱毛後の毛穴の変化、脱毛のアフターケアについてなどをまとめて解説していきます。
脱毛と毛穴の関係性について気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
そもそも毛穴の役割とは?
毛穴に関する悩みを抱えている人は多いですが、そもそも毛穴は何のためにあるのでしょうか。脱毛前後で毛穴がどう変化するのかを知る前に、まずは毛穴の仕組みと役割を知っておきましょう。
ここでは、毛穴の数や働きについて紹介していきます。
毛穴の数
人間の毛穴の数は、母親の体内にいるときから決まっているといわれ、誕生後もその数が大きく変化することはありません。
男女間でも毛穴の数に大差はなく、毛の本数が毛穴の数に比例するわけではないため、体毛が濃くても毛穴の数が多いというわけではありません。
女性からすると、いっそのこと毛穴もムダ毛もなければいいのにと思ってしまいますよね。ですが、毛穴は私たちが思う以上に大切な役割を担っています。
毛穴が持つ役割には下記のようなものがあり、体毛と連携してこのような働きをすることで、毛穴は私たちの皮膚を守ってくれているのです。
毛穴の働き
毛穴には重要な役割があり、主に以下の4つの働きをしています。
- 雑菌の侵入や外的刺激から皮膚を守る
- 適度に皮脂を分泌させて皮膚膜を作り、皮膚を乾燥から守る
- 体内の老廃物を皮脂と一緒に排出させる
- 毛穴の開きをコントロールし、体温が外部へ逃げるのを抑制する
毛穴からは皮脂が分泌されますが、この分泌された皮脂と汗が混ざって皮脂膜を形成し、肌を乾燥や雑菌などから守るバリア機能を持っています。また、皮脂や汗、老廃物といった体に不要となったものを排出する役割も果たしている重要な器官です。
さらに、寒さを感じるときに毛穴を引き締めることで毛を立たせ、体温が外へ逃げるのを防ぎ、体温調整なども行ってくれます。
毛穴のトラブルと原因
重要な役割を担っている毛穴ですが、何かとトラブルが多いことも事実です。皮脂や汚れが詰まって黒いブツブツに見えてしまったり、肌全体がくすんで見えたりと、ちょっとしたトラブルでも美容に大きな影響を与えます。
そんな中で、特に多くの女性を悩ませているのが、毛穴の開きに関する肌トラブルでしょう。
毛穴が開くと毛穴そのものが目立ってしまい、見た目的にも美しい肌とはいえなくなってしまいます。では、なぜ毛穴は開いてしまうのでしょうか。
毛穴が開く原因は、主に以下の3つです。
- 落としきれなかったメイクや皮脂汚れが詰まってしまう「汚れ詰まり」
- 過剰に分泌された皮脂による「毛穴詰まり」
- 年齢が原因で低下した水分量の影響で毛穴を引き締める力がなくなる「老化現象」
では、脱毛によって毛穴にどのような影響があるのか、見ていきましょう。
脱毛した後に毛穴が目立たなくなるって本当?
脱毛によって毛穴が目立たなくなるというのは本当なのでしょうか。脱毛によって毛穴が目立つようになるという噂もあり、どの噂を信じて良いのか分からないという人も多いでしょう。
脱毛したら毛穴が目立つといわれる理由や脱毛による毛穴の変化などを解説していくので、脱毛による毛穴への影響を知りたい方は参考にしてみてください。
脱毛前の毛穴の状態
脱毛前の毛穴とは、すなわちムダ毛の自己処理を繰り返している毛穴です。ムダ毛の自己処理を繰り返している毛穴は、決してキレイといえる状態ではありません。
完全に処理しきれなかった毛根が毛穴の表皮近くに残っていると、それだけで毛穴が黒ずんで見えることもあるからです。また、ムダ毛の自己処理を繰り返していると、カミソリの刃の摩擦や毛抜きなどの強い刺激により、肌には大きな負担がかかっています。
自覚はなくとも肌は確実にダメージを受け、そのダメージが知らず知らずのうちに蓄積されてしまっているのです。その結果、毛穴周辺の皮膚が炎症や乾燥などの肌トラブルを引き起こしてしまいます。
傷ついた肌やこれらのトラブルに見舞われた肌は、自然と肌のキメが乱れ毛穴が緩んでしまい、毛穴が目立って見えてしまうようになるのです。緩んでしまった毛穴は皮脂や汚れも詰まりやすくなり、しっかりムダ毛を処理したはずなのに毛穴が目立って見えてしまいます。
脱毛したら毛穴が目立つといわれる理由
脱毛をした後に毛穴が目立つといわれる理由は、脱毛によって肌が炎症を起こしてしまう可能性があることからです。
脱毛施術では、光脱毛やレーザー脱毛などのマシンを使用しますが、これらは肌に負担をかけてしまう場合があります。そのため、脱毛施術後に肌のケアをしっかりと行わないと炎症を起こして、毛穴が広がってキメの悪い状態になってしまうでしょう。
このような悪い状態が続いてしまうと、肌が乾燥してしまいどんどんと毛穴の広がりが目立ってしまいます。脱毛の際にはアフターケアなどをしっかりと行ってください。
脱毛で毛穴が目立たなくなる理由
脱毛は、しっかりとアフターケアを行えば毛穴は目立たなくなります。なぜ脱毛によって毛穴が目立たなくなるのか、ここでは理由を3つ紹介していくので、見ていきましょう
引き締め効果
もともと毛穴は、体毛が生えるために多少なりとも開きがあります。しかし、ムダ毛がなくなれば毛穴は広がる必要がありません。
皮脂分泌や老廃物の排出という機能も担っているため、完全にふさがることはありませんが、ムダ毛がなくなることで毛穴は少しずつ引き締まっていくのです。
皮脂や汚れ詰まりの改善
ムダ毛が生えた状態で肌トラブルを起こすと、ムダ毛がトラブルを助長してしまう可能性があります。
症状が悪化すると最終的に毛穴開きがひどくなることもあるため、肌トラブルの原因となる皮脂や汚れ詰まりはできるだけ避けるべきです。脱毛でムダ毛がなくなれば、毛穴は詰まりにくくなって肌トラブルを最小限に防げます。
肌ストレスからの解放
ムダ毛の自己処理を繰り返していると、自分でも気づかないうちに肌が傷を負い、大きな負担をかけることになります。
脱毛してムダ毛がなくなれば自己処理を繰り返す必要もなくなるため、肌ストレスもなくなって、キレイな肌を保つことが可能です。肌への負担による毛穴の開きがなくなるため、引き締まったハリのある肌が手に入るでしょう。
脱毛後は保湿が大事?アフターケアのやり方
脱毛後は肌が炎症を起こしている状態です。このときに肌の保湿ケアを行うことで肌の環境改善につながると同時に、毛穴を目立ちにくくします。なるべく無着色、低刺激の化粧品で保湿をしましょう。
脱毛部位によって、アフターケアのやり方は若干異なります。
顔の保湿は、いつもの化粧品をコットンに多めに乗せて、トントンと軽くたたくように肌をマッサージしてください。一見シンプルで簡単なやり方ですが、肌の保湿としては効果的です。お風呂の後に行えば、十分な保湿効果が得られます。
体などの場合は、保湿ジェルやローションなどで肌を整える方法がおすすめです。普段あまり保湿に力を入れていない部位も、意識的に保湿を行うようにしましょう。
肌のアフターケアにおいて、必ずしも高価な化粧品類を購入する必要はありません。普段使用している化粧品でも十分効果的なので、自分の肌に合ったものを見つけて使用しましょう。安いものでも良いので、無理なく手軽に毎日使用できるものを選んでみてください。
まとめ
毛穴は、乾燥や雑菌から皮膚を守るバリア機能、老廃物などの体にとって不要なものを排出するデトックス機能、体温が外に逃げるのを防ぐ体温調整機能などの大事な機能を持っています。
体にとって重要なのは分かりますが、毛穴の開きに悩んでいる人はできるだけ目立たないようにしたいですよね。毛穴が開く原因は、主に以下の3つです。
- 落としきれなかったメイクや皮脂汚れが詰まってしまう「汚れ詰まり」
- 過剰に分泌された皮脂による「毛穴詰まり」
- 年齢が原因で低下した水分量の影響で毛穴を引き締める力がなくなる「老化現象」
脱毛による、引き締め効果や皮脂や汚れ詰まりの改善、肌ストレスからの解放などによって、毛穴の開きは改善可能です。
しかし、しっかりとアフターケアを行わないと、皮膚が炎症を起こして逆に毛穴が目立ってしまう可能性もあります。そのため、脱毛後はしっかりと普段以上に保湿を意識するようにしましょう。