肌の悩みは人それぞれですが、「オイリーなのにどこかカサつく」といったお悩みをお持ちの人も多いのではないでしょうか。
顔にテカリとカサカサ部分が混在している状態の肌を「混合肌」と呼びます。混合肌は、普段の生活やスキンケア方法が影響していることが多く、日々の習慣を変えることで改善する可能性があるんです。
この記事では、混合肌の特徴や混合肌を改善するためのスキンケア方法、スキンケアアイテムの選び方などについて詳しく解説していくので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
混合肌（インナードライ）の特徴
混合肌とは、顔の中に乾燥している部分と皮脂量の多い部分があることをいいます。混合肌を引き起こすのは肌の『インナードライ』です。インナードライは、一見オイリーに見える肌の内側で水分不足が起こっている状態です。肌の乾燥を防ごうとして、過剰に皮脂を分泌しているため、脂っぽいのにカサカサしている肌になります。
混合肌（インナードライ）の特徴は
- Tゾーンは皮脂が多くベタついているが、目もとや頬などは乾燥してカサカサしている
- 毛穴が目立ちやすい
- 肌トラブルが起きやすい
- メイク崩れしやすい
- ニキビや吹き出物が出やすいのに、カサカサしている部分がある
などがあげられます。
肌の状態に当てはまっていないか、チェックしてみましょう。
乾燥肌との違い
乾燥肌とは、肌の水分・皮脂が不足している状態の肌です。混合肌は顔の中に皮脂量が多くベタつく部分と乾燥してカサカサしている部分があることをいいますが、乾燥肌は顔全体にうるおいがなくカサカサしていることが、大きな違いです。
乾燥肌は、外部刺激から肌を守る皮脂膜や潤い成分のセラミドが不足し、バリア機能が低下するのが原因で引き起こされます。
混合肌の原因
混合肌を引き起こす原因は『乾燥』です。肌質の変化は外部刺激、生活習慣、加齢、ホルモンバランスの変化などによって起こります。
外部刺激
空気が乾燥していたり、紫外線を浴びたりすることによって乾燥するのが外部刺激です。その他にも、洗顔中ゴシゴシこする、熱いお湯を使う、肌に合わないスキンケア商品を使うなども、肌の乾燥を引き起こす要因になります。
生活習慣
睡眠時間が少ない、運動不足などの日々の生活習慣が原因で肌のターンオーバーを乱して肌の乾燥を招くこともあります。また、日々の食生活にも注意が必要です。脂っこいものや、炭水化物が多い食事を続けると、皮脂が多く分泌されるので、気を付けるようにしてください。
加齢
肌のバリア機能を担う「セラミド」や「コラーゲン」といった保湿成分は、年齢とともに減少します。肌の内側が乾燥して皮脂が多く分泌されるため、インナードライの状態を引き起こしやすくなるのです。
ホルモンバランス
女性は、生理周期や妊娠、出産によってホルモンバランスが変化します。ホルモンバランスの変化も混合肌を招く要因です。女性ホルモンのプロゲステロンが分泌されると、皮脂が増えて肌がベタつくことがあります。
混合肌向けのスキンケアアイテムの選び方のコツ
混合肌の人は、どのようなスキンケアアイテムを選んだら良いのか悩んでしまいますよね。ここでは、混合肌の人がスキンケアアイテムを選ぶときのポイントを紹介します。
- 保湿力が高い
- 皮脂をコントロールできる
- 肌を引き締める成分が配合されている
- 肌に優しい
- ベタつきが少ない
- 悩みに合ったものを選ぶ
スキンケアアイテムは、混合肌を改善するために重要なポイントです。肌質にあったものを選び、綺麗な肌を目指しましょう。
保湿力が高い
1つ目のポイントは保湿力が高いものを選び、肌に十分な水分を閉じ込めることです。混合肌はインナードライが起きている可能性があるため、乾燥部分にも皮脂の多い部分にも保湿が必要になります。
セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、リピジュア、プロテオグリカン、植物エキスなどの保湿成分が入っているものを選ぶと良いでしょう。
皮脂をコントロールできる
2つ目のポイントは、皮脂をコントロールする成分が入っているものを選ぶことです。ビタミンC誘導体、米エキス、大豆エキスなどは皮脂を抑える効果があるので、スキンケア用品を選ぶ際にはチェックしてみましょう。
肌を引き締める成分が配合されている
乾燥肌と脂性肌の特徴を持つ混合肌には、肌を引き締める収れん作用があるアイテムを選ぶのもポイントです。コハク酸、クエン酸などの有機酸や、硫酸亜鉛、酸化亜鉛などの金属塩または、アロエ、サルビアなどタンニンが含まれる植物エキスが配合されているものを選ぶと良いでしょう。
肌に優しい
混合肌の人は肌が敏感な場合も多いので、なるべく肌に優しい優しい成分のスキンケアアイテムを選びましょう。
パッチテスト済み・アレルギーテスト済みという記載があるものを選ぶのがおすすめです。絶対に安全というわけではありませんが、他記載されていない製品よりは安全性が高いでしょう。
防腐剤、アルコール（エタノール）、香料、合成着色料などはアレルギーを引き起こす可能性があるため、避けたほうが良いです。初めて使用するスキンケアアイテムは、試供品を使用したり、パッチテストをしたりして使用感を試してから使いはじめましょう。
ベタつきが少ない
スキンケアアイテムは毎日使用するものなので、使い勝手の良さも重要なポイントです。ベタつきが少なく、保湿力がある使い心地の良いものを選びましょう。サラサラ、しっとりといったつけ心地と保湿力は直接関係しないため、好みのものを選ぶことをおすすめします。
悩みに合ったものを選ぶ
スキンケアアイテムを選ぶときの最後のポイントは、肌の悩みに合ったものを選び、より効果が得られるものを使用することです。毎日使うスキンケアアイテムだからこそ、肌の悩みを改善してくれるアイテムを選びましょう。
- ニキビの悩み
ニキビを予防するには、抗炎症成分が入っているアイテムを選びましょう。グリチルリチン酸、アラントイン、アズレンなどが代表的な有効成分です。ニキビ予防のために、薬用で保湿力の高いアイテムを使用し、ニキビなどの炎症が起こりにくい状態にしましょう。
- 美白ケア
美肌ケアに重要なのは、色素沈着の原因であるメラニンの生成を抑える、日焼け後のターンオーバー促すの2つです。
メラニンの生成を抑制する有効成分は、カモミラET、トラネキサム酸、コウジ酸などが有名です。ターンオーバーを促す有効成分は、リノール酸S、デクスパンテノール、AMPなどがあります。美肌ケアをしたいときは、上記の有効成分が配合されているアイテムがおすすめです。
毛穴の悩み
乾燥で毛穴が目立ちやすくなったり、毛穴づまりが気になる人は、毛穴ケアができるアイテムを選びましょう。
乾燥による毛穴の目立ちには、アミノ酸、ヒアルロン酸、セラミドなどの成分が効果的です。皮脂や汚れが毛穴づまりになる場合は、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸が配合されたアイテムを選ぶようにしてください。
混合肌の人向けのスキンケア方法
混合肌の人は、肌にあったスキンケア方法を行うのがとても大切です。毎日行うスキンケアの方法が間違っていると、混合肌はなかなか改善されません。毎日のスキンケアが肌に負担をかけて、混合肌を引き起こしている可能性もあるのです。
ここでは、混合肌の人向けのスキンケア方法をクレンジング、洗顔、保湿に分けて紹介します。ぜひ毎日のスキンケアに取り入れてください。
クレンジング
クレンジングのときは清潔な手で始めましょう。まずクレンジング剤を手に取り、手のひらで温めてから顔に広げます。面積の広い頬から優しく馴染ませ、額、鼻、顎にくるくるとらせん状に指を動かしてメイクを落としてください。小鼻やTゾーンは毛穴に汚れが溜まりやすいので、念入りに指先を動かすのがポイントです。
最後に38℃以下のぬるま湯で素早く洗い流してください。お湯が熱すぎると必要な皮脂も流してしまい、乾燥しやすくなります。また洗い残しがあると、洗顔のときに泡立ちにくくなるため注意が必要です。
クレンジングは、肌に負担をかけないように優しく丁寧に行いましょう。オイルタイプのクレンジング剤は、肌に必要な水分と皮脂を一緒に落としてしまう可能性があります。肌に負担が少ないジェルやクリームタイプのクレンジング剤がおすすめです。
洗顔
洗顔料を手に取り、水分と空気を含ませ弾力のあるキメの細かい泡を作ります。はじめに皮脂の多いTゾーン、顎に泡をつけよく馴染ませます。その後、頬に泡を広げてさっと洗いましょう。このときもできるだけ優しく、摩擦が起きないように指を動かすのがポイントです。
すすぎは、ぬるま湯ですすぎ残しのないように行いましょう。髪の毛の生え際やこめかみ、顎などは泡が残りやすく、肌トラブルにつながる可能性があるので注意が必要です。
皮脂を長時間放置すると毛穴にダメージを与えてしまうため、洗顔は朝と夜の1日2回までにしてください。洗顔料はスクラブ入りなどの刺激の強いものは避けるようにして、肌に負担の少ないものを選びましょう。
保湿
混合肌は保湿ケアを十分にすることで、バリア機能が整い、皮脂の分泌を抑える効果が期待できます。化粧水はたっぷり使用し、肌にうるおいを与えましょう。化粧水を塗るときは、手やコットンによる摩擦に注意してください。優しく押さえて塗っていくのがポイントです。
化粧水だけだと水分が乾燥してしまうため、油分があるクリームや乳液を使い肌に蓋をしていきます。
クリームを顔全体に薄く伸ばし、乾燥部分に重ね塗りしましょう。乾燥が気になる部分にはこってりしたもの、オイリーな部分にはベタつきが少ないものと2種類のクリームを使い分けるのも良いです。
保湿剤の質感は好みが分かれるため、ベタつきが不快にならないように工夫してみましょう。
その他の混合肌を改善するポイント
混合肌を改善するには、スキンケア方法を改善するだけではありません。栄養バランスを考慮した食事など、日々の生活習慣の改善も大切なポイントです。ここでは、その他の混合肌を改善するポイントを紹介していくので、ポイントをおさえて、日々の生活に取り入れてみてください。
栄養バランスを考慮して食事を取る
栄養バランスの取れた食事は、肌質を改善するためにはとても重要なポイントです。食事は炭水化物、脂質、タンパク質をバランス良く取り入れましょう。特にタンパク質は皮膚を作る材料です。不足しがちな栄養素でもあるため、良質なタンパク質を意識的に摂取しましょう。
さらにビタミンとミネラルは、肌の状態を健やかに保つために重要な栄養素です。特に抗酸化作用のあるビタミンC、リコピン、アスタキサンチンや、皮脂の代謝を促すビタミンB 、血行促進を促すビタミンEなどを摂取するのがおすすめできます。脂っこいものや、辛いもの、アルコール類などは取りすぎると皮脂の分泌が多くなりやすいので、取りすぎには注意してください。
生活習慣を見直す
肌質改善には、規則正しい生活習慣を送ることがとても重要です。食事の他にも、睡眠時間を確保する、適度な運動をする、ストレスを溜めないことを意識しましょう。
睡眠不足にならないように、睡眠時間をしっかり取ってください。肌のターンオーバーはPM10:00〜AM2:00のゴールデンタイムに活発になるといわれています。できるだけこの時間に就寝し、質の良い睡眠を心がけましょう。
また、適度な運動も体に溜まった老廃物を排出するために重要です。普段から運動不足の人は、空いた時間で軽いストレッチや筋トレをしてみてください。
過度なストレスは、ホルモンバランスを乱してしまうことがあります。自分に合ったストレス解消法を見つけて、ストレスを溜めずに生活することが重要です。
混合肌のよくあるお悩みを解決！
ここからは、混合肌のよくあるお悩みと、解決方法を詳しく紹介します。ポイントをおさえて、肌に負担がかからないようにしましょう。
ベースメイクはどうすれば良い？
ベースメイクの下地は、場所によって2種類を使い分けるのがおすすめです。皮脂が多いTゾーンには、油分を吸着してくれるテカリ防止下地を使用します。一方、乾燥する部分にはしっとりタイプの下地を使用すると、化粧崩れを防止することが可能です。
また、ファンデーションも肌の状態によって使い分けると良いでしょう。乾燥が気になるときはリキッドタイプ、ベタつきたテカリが気になるときはパウダータイプを使用してください。
肌質が違うところには、ファンデーションの量を調節して塗るのがポイントです。小鼻やTゾーンなどの皮脂が多く、よれやすい部分はファンデーションを薄く、頬などのよれにくい部分は少し厚めに塗るなどして調節してみましょう。
拭き取り化粧水でケアできる？
拭き取り化粧水は、拭き取るとき肌に強い摩擦がかかりやすく、肌を傷付ける可能性があるため、あまりおすすめできません。ニキビなどの肌トラブルが起きている肌には、使用しないほうが良いでしょう。
メイクや皮脂汚れを落とすときは、洗顔で落とすことを心がけ、肌への負担になる摩擦は避けるようにしてください。
混合肌の改善にはサロン脱毛もおすすめ
混合肌を改善するには、サロン脱毛もおすすめです。サロン脱毛とは、エステサロンや脱毛サロンで行う光脱毛です。専用の光脱毛器を使い、ムダ毛の毛根にある育毛細胞にダメージを与え、毛の成長を抑えます。
サロン脱毛は継続すると、毛が薄くなる、毛が細くなるといった効果が期待できます。また脱毛時に痛みが少ないため、通いやすいのが特徴です。その他にも、ムダ毛がなくなることで保湿しやすくなる、美肌を目指せるといった、混合肌の改善につながるメリットもあります。ここでは、混合肌の改善につながるメリットを詳しく解説していくので、見ていきましょう。
ムダ毛がなくなって保湿をしやすくなる
顔には細かいムダ毛が密集して生えているため、化粧水や乳液などがムダ毛によってはじかれ、肌に浸透しにくくなります。
顔のムダ毛がなくなると、肌を遮るものがなくなり、保湿剤が肌に浸透しやすくなるのです。サロン脱毛をすることで、高い保湿効果が得られるようになり、混合肌の改善につながります。
脱毛と同時に美肌も目指せる
サロン脱毛で使われる光脱毛は、肌の新陳代謝を促す効果が期待できるのです。色素沈着や黒ずみを排出したり、血行が良くなったりする効果があるといわれています。また、ムダ毛がなくなることで、毛穴が引き締まるため、混合肌のせいで気になっていた毛穴も目立ちにくくなるでしょう。
さらに、今まで密集して生えていたムダ毛がなくなると、肌が明るく見えるため、トーンアップ効果も期待できます。脱毛しながら美肌も目指せるのが、サロン脱毛のメリットです。
まとめ
混合肌は、顔の中に乾燥した部分と皮脂量の多い部分があり、水分不足が原因となっていることが多いです。
混合肌の改善には、肌に合った使用感の良いスキンケアアイテムを選び、効果的な方法でケアすることが大切です。また、スキンケアだけでなく普段の生活習慣を見直して、肌質改善を目指していきましょう。
サロン脱毛することで、さらに混合肌の改善が期待できます。脱毛をご検討の場合は、ぜひサロン脱毛もチェックしてみてください。
