Iラインは普段はあまり意識しない部分ですが、温泉やプールなどの予定が入ったときや、彼とのデートのときなどに、ムダ毛が伸びていないか気になってしまいますよね。万が一処理を忘れると、せっかくの機会を思う存分楽しめなくて、悲しい思いをしてしまう可能性もあります。
また、いざ処理をしたいと思っても、どう処理をすれば良いのか分からないという方は意外と多いのではないでしょうか。他の人の真似もしにくい箇所なので、どうしても自己流になってしまい、皮膚を傷つけてしまう危険もあります。
そこでこの記事では、Iラインを自己処理するのに使えるアイテムや、処理の具体的な方法を丁寧に解説します。
目次
Iラインのムダ毛を処理するメリット
Iラインのムダ毛を処理していないと、下着や水着からはみ出してしまう恐れがあります。Iラインは普段自分で意識しないところなので、海やプールに遊びに行く場面や着替えのときに「処理をするのを忘れていた」なんてことも珍しくありません。日常的にムダ毛を処理していれば、いつでも自信を持って過ごすことができます。
また、Iラインは特に陰部に近い箇所です。毛が伸びていると、排泄物や経血、おりものなどの汚れが絡まって、雑菌が繁殖してしまう恐れもあります。ムダ毛の処理をすれば、汚れが絡まりにくくなるので、衛生的に保てるようになるでしょう。
Iラインの処理に使える自己処理アイテムは?
Iライン周りは皮膚が薄く粘膜にも近いため、ムダ毛処理のアイテムには気をつける必要があります。ここでは、Iラインの処理で使っても良いアイテムを紹介します。
- ハサミ
- ヒートカッター
- 電気シェーバー
Iラインの処理をしたい方は、これらのアイテムでの処理を検討してみてください。
ハサミ
ハサミは、Iラインを含むデリケートゾーンの毛のボリュームを抑えるのにおすすめです。根元から切ると皮膚を傷つけて危ないので、毛の根元1〜1.5cm程度を残して、毛先を切る際に使用しましょう。ムダ毛が短くしておくことで、汚れがつきにくくなるだけでなく、電気シェーバーなどで根元を処理するときにも毛が絡まりにくくなります。
ヒートカッター
ヒートカッターは、熱で毛を焼き切ることでムダ毛の処理をするアイテムです。刃ではなく熱を使うため、切った後の毛先が丸くなってチクチクしないのが大きなメリットといえます。肌に直接当てることがないので皮膚を傷めにくく、肌がデリケートなIラインの処理にも向いています。
根元からの処理ができないことから、ツルツルにはならないというデメリットがありますが、自然な感触のまま全体的に薄くしたいという方におすすめです。
電気シェーバー
電動シェーバーには、刃の外側にヘッドと呼ばれる部分があります。皮膚に当てるのはこのヘッドで、ヘッドの内側の刃が振動することで毛を剃るという仕組みです。刃が直接肌に触れることがないので、皮膚が薄くデリケートなIラインの処理にもおすすめできます。
また、皮膚に沿ってなでるように使用するので、ハサミやヒートカッターに比べると、より根元からムダ毛を除去することが可能です。
Iラインの処理に不向きな自己処理アイテム
一方で、デリケートなIラインの皮膚や粘膜を傷つけてしまうアイテムもあります。Iラインに使うとなると、普段他の部位のムダ毛処理に使っているものでも皮膚を傷つけたり肌トラブルにつながったりする恐れがあるので、使用するアイテムには注意しましょう。
- カミソリ
- 毛抜き
- 除毛クリーム
- 脱毛ワックス
順番に解説していきます。
カミソリ
カミソリは肌に直接刃が当たるため、皮膚を傷つけやすいです。カミソリに雑菌が繁殖していると、傷ついた箇所から雑菌が侵入してしまい、毛嚢炎などの肌トラブルにつながるリスクもあります。
特に、Iラインは凹凸があって構造が複雑な上に、自分の目で見て処理をするのが難しい箇所です。他の部位に比べても肌トラブルを引き起こすリスクが高いので、カミソリを使うのはおすすめしません。
毛抜き
毛抜きは毛根から毛を除去できるので、次の毛が生えてくるまでに時間がかかり、ツルツルの状態を保ちやすいというメリットがあります。しかし、毛を引っ張って抜く際に、痛みが生じたり、皮膚に負担を与えて炎症や黒ずみの原因となったりする場合があるため、自己処理の方法としてはおすすめしません。Iラインの皮膚は薄いため、少しの刺激が思わぬ肌トラブルにつながる恐れがあります。デリケートなIラインの処理に毛抜きを使うのは避けましょう。
除毛クリーム
除毛クリームは、ムダ毛をなくしたい部分にクリームを塗って、クリームの成分が毛のタンパク質を溶かすことでムダ毛を処理できるアイテムです。ムダ毛が気になる部分に除毛クリームを塗って放置するだけなので、比較的手軽に処理をすることができます。しかし、除毛クリームを粘膜に近いIラインやOラインに使うと、刺激が強すぎて荒れてしまう恐れがあるので、使用は避けるようにしましょう。除毛クリームの説明書で、IラインやOラインへの使用が禁止されている場合もあります。
脱毛ワックス
脱毛ワックスは、ワックスをムダ毛の部分に塗った後、ワックスが固まってから一気に剥がしてムダ毛を毛根から一気に除去する方法です。ワックスを引き剥がすときに痛みが生じやすく、特に皮膚が薄いIラインでは相当な痛みになります。Iラインは刺激に弱く、処理後にヒリヒリ痛んだり、ひどいときには炎症になってしまったりする恐れがあります。Iラインの処理ができると謳っている脱毛ワックスもありますが、あまりおすすめできません。
Iラインの処理をするのにおすすめの範囲
Iラインのムダ毛処理というと、全部の毛をツルツルに剃るイメージがある方もいるかもしれませんが、実はそれだけではありません。Iラインを処理する範囲には、大きく分けて「全剃り」と「部分剃り」の2パターンがあります。それぞれの処理範囲と、特徴を紹介していきます。
全剃り
全剃りは、Iラインに生えている毛をすべて除去する剃り方です。毛を残さずツルツルにするので、下着や水着から毛がはみ出さず、いつでも自信を持ってファッションを楽しめます。毛に経血などの汚れが絡まることもなくなって衛生的になるのもメリットです。デリケートゾーンのムレが緩和され、嫌な臭いが発生しにくくなります。
デメリットは、Vラインに毛を残している場合は、毛がそこだけ浮いている印象になってしまうことです。人によっては不自然に見えてしまう場合もあります。また、陰部が丸見えになってしまうため恥ずかしいという人もいるので、最初に処理をする際によく検討しておきましょう。
Iラインの毛の全剃りに興味がある方は、「Iラインを全剃りする方法は?メリットデメリットや注意点も解説」の記事もご参照ください。
部分剃り
部分剃りは、気になる部分だけ毛を処理する剃り方です。剃り方はさまざまですが、「前部分だけ残す部分剃り」と「全体的に毛量を減らす部分剃り」の2パターンのデザインが主流です。
前部分だけ残す部分剃り
「前部分だけ残す部分剃り」は、Vラインの毛が残っていても浮いた印象にならない剃り方です。Vラインに自然につながる形でIラインの前部分を残します。前部分を除いてすべて剃るため、ムレや臭いなどの悩みは感じにくくなります。ただし、自己処理するときには範囲に迷ってしまう方が多いので注意が必要です。
全体的に毛量を減らす部分剃り
「全体的に毛量を減らす部分剃り」は、毛量を減らすことでデリケートゾーンのムレなどのトラブルの軽減ができます。全体的に毛を薄くするだけなので、自己処理も簡単で、かつ不自然に見えないのがメリットです。
一方、デメリットとしては、完全に毛がなくなるわけではないため、ムレや臭いなどの悩みは残りやすいという点が挙げられます。毛がないという解放感がほしい方には向いていない剃り方といえます。
Iラインを綺麗に処理する手順
Iラインのムダ毛の処理におすすめのアイテムや、処理する範囲について紹介してきました。ここからは、実際にIラインのムダ毛を処理する際の手順について解説していきます。
- 処理をする範囲を決める
- ハサミで毛を短くする
- 電気シェーバーで毛を剃る
- 肌を保湿する
それぞれのステップごとに見ていきましょう。
処理をする範囲を決める
まずは、「全剃り」「部分剃り」など、処理をする範囲を決めましょう。範囲を決めないまま処理を進めてしまうと、途中でどこまで剃って良いのか分からなくなり、理想と違うIラインになって残念な思いをしてしまう恐れもあります。
「思い切って全部剃る」「前部分のこの辺りまでは剃らないで、あとは全部剃る」「まずは全体的に量を減らしてみたい」など、ざっくりで良いので理想のデザインを決めてみましょう。
処理に使うアイテムを消毒する
処理をする前に、ハサミや電気シェーバーなどの自己処理に使うアイテムを洗浄したり、アルコールなどで消毒したりして、清潔にしておきましょう。あらかじめ消毒しておくことで、万が一皮膚に傷がついても感染症が起こるリスクを低くすることができます。
また、入浴時の体を洗った後に処理をすると、剃った後のムダ毛の処理が楽になるのでおすすめです。入浴前にアイテムの準備をしておくと、スムーズに処理を始められます。
ハサミで毛を短くする
まずは、ハサミで毛を短くしましょう。毛が長いまま剃ると毛が絡まってうまく剃れない可能性があるので、電気シェーバーで剃りたい場合でも、先にハサミを使って毛先を短くしておくのがベターです。
ハサミで毛を切る際は、刃先で粘膜を傷つけないように注意しましょう。ハサミを持っていないほうの手の指先で毛を何本かまとめてつまみ、根元から1~1.5cm程度のところで切るようにすると、無理なく自然に処理することができます。
「全体的に量を減らすだけで良い」という場合には、ハサミで毛を短くするだけで終了しても問題ありません。もし脱毛を検討している方は、ハサミでの処理だけだと毛が長すぎてしまうので、脱毛前の自己処理では電気シェーバーを使用する必要があります。
電気シェーバーで毛を剃る
毛を短く切った後は、電気シェーバーで全体的に毛を剃っていきます。電気シェーバーを優しく肌に沿わせながら動かすことで、怪我のリスクを軽減しながら簡単に毛を剃ることが可能です。毛流れに沿って電気シェーバーを当てるようにすると、肌への刺激が少なくて済むので、肌も荒れにくくなります。
処理をする際には、毛を根元から処理しようとするあまり、皮膚に強く押し当てすぎないように注意してください。刃はヘッドの内側にあるので基本的に安全ですが、あまり強く押し当てすぎると刃が皮膚に当たってしまいます。処理後にヒリヒリ痛むなどの肌トラブルにつながる可能性があるので、深剃りをしないように意識しながら処理を行いましょう。
肌を保湿する
剃り終わったら、最後に肌を保湿しましょう。毛を剃った後の肌は刺激に弱くなっているため、保湿クリームなどを塗ることで肌トラブルを防ぎます。保湿クリームは粘膜に塗ると刺激になってしまう場合があるので、粘膜に触れないように少しずつ塗るようにしてください。
普段使用しているクリームでも、敏感になっているIラインの皮膚には刺激になってしまう可能性があります。敏感肌用などの肌に優しいクリームを使用するのがおすすめです。
Iラインの自己処理をする際の注意点
生理期間中のIラインは不衛生な状態で、肌が敏感になっています。いつもよりも肌トラブルが起こりやすいので、自己処理は控えるようにしましょう。ムダ毛が気になっていても、生理期間中は処理を控え、生理が終わってから行うようにしてください。
また、粘膜や粘膜付近の肌は特にデリケートなため、肌トラブルのリスクが高いです。また、粘膜を傷つけてしまうと、雑菌が侵入して感染症を引き起こす恐れもあります。無理して処理しようとせず、確実に皮膚と分かる部分だけを処理するようにしましょう。
Iラインの自己処理で起こりうるトラブル
Iラインの自己処理には細心の注意が必要ですが、注意をしていてもトラブルが起きるリスクがゼロになるわけではありません。Iラインの処理をする際には、下記のトラブルに注意しましょう。
- 自己処理による刺激で肌が黒ずんでしまう
- 毛が濃くなったように見える
それぞれ解説していきます。
自己処理による刺激で肌が黒ずんでしまう
毛の自己処理は、どうしても肌にとって刺激になります。肌に刺激が起こると、皮膚を保護するために、シミの元となるメラニン色素が生成されます。自己処理による肌への刺激を繰り返すと、このメラニン色素が原因で肌が黒ずんでしまうことがあるのです。
Iラインの黒ずみにお悩みの方は、自己処理を控えてクリームなどでしっかりと肌をケアすると良いでしょう。
Iラインの黒ずみを解消したい方は、「Iラインの黒ずみの治し方を解説!黒ずみがあっても脱毛はできる?」の記事をご参照ください。
毛が濃くなったように見える
毛を切ったり剃ったりする行為によって毛が濃くなることは基本的にありません。しかし、ハサミやシェーバーで毛を処理した場合に、切った毛の断面が目立ち、毛が濃くなったように見えてしまうケースも多いです。
そのため、せっかく処理したはずなのに、もっとムダ毛が目立って見えるようになってしまったというお悩みを抱えている方も少なくありません。
Iラインのムダ毛の処理はプロに任せると安心
ここまで、Iラインのムダ毛を自己処理する方法を紹介してきました。
自己処理は自分の都合に合わせて手軽にできますが、処理に気を使わなければいけなかったり肌トラブルのリスクがあったりと、初心者には難しい方法です。また、一度処理しても再び生えてきてしまうので、時間と手間がかかります。
Iラインのムダ毛を安全かつ確実に処理したい場合は、脱毛サロンのプロに任せるのも良いでしょう。ここでは、脱毛サロンでIラインを脱毛するメリットを紹介します。
Iラインの肌トラブルのリスクが軽減する
繰り返しになりますが、Iラインはデリケートな箇所なので、自己処理による肌トラブルが起こりやすいです。また、処理中に失敗して肌や粘膜を傷つけてしまうと、感染症や炎症のリスクも高まります。
Iライン脱毛をしてムダ毛がなくなれば、自己処理の必要性がなくなるため、自己処理による肌トラブルのリスクを軽減できるのです。脱毛に使用する機械も清潔に保たれていて、施術をするのは脱毛のプロなので、施術に関しても安心です。
ムダ毛がなくなって肌が綺麗になる
ムダ毛がなくなって自己処理の必要がなくなれば、毛穴に黒いポツポツとした毛が残らなくなって肌がスベスベになるだけでなく、Iラインの黒ずみも目立ちにくくなっていくでしょう。
特に、サロンの脱毛に使用されている脱毛機の中には、脱毛効果と同時に黒ずみの解消効果が期待できるものもあります。Iラインの黒ずみにお悩みの方は、フォトフェイシャルにも使用されている光によって脱毛を行う「IPL脱毛」を導入しているサロンを検討してみると良いです。
IPL脱毛については、「IPL脱毛とは?仕組みや部位ごとの効果を分かりやすく解説」の記事をご参照ください。
ムダ毛処理にかかる時間や手間がなくなる
自己処理の場合、処理してもまたムダ毛が生えてきてしまうため、数日から数週間単位で何度も処理する必要があります。
しかし、脱毛の場合は施術を重ねるごとに毛が薄くなっていくので、だんだん処理の必要がなくなってきます。自己処理にかかる時間や手間を節約できて、ムダ毛を気にするストレスからも解放されるのです。
Iラインの脱毛を検討している方は、「人気のVIO脱毛とは|メリットデメリットや人気のデザインを解説」の記事もご参照ください。
まとめ
Iラインは、全身の中でも特にデリケートな部分です。そのため、ムダ毛処理には、ハサミやヒートカッター、電気シェーバーなどの肌を傷つけにくいアイテムがおすすめです。
Iラインのムダ毛を処理する際は、ハサミやヒートカッターで毛を短くしてから、電気シェーバーで剃っていくと、肌を傷つけるリスクが少なくスムーズに処理ができます
自己処理をすると、毛の断面が目立って濃く見えてしまったり、刺激で肌が黒ずんでしまったりするため、継続して行うのはおすすめできません。綺麗に確実にIラインのムダ毛を処理したい場合は、脱毛サロンのプロに任せるのもおすすめです。