自宅で好きなときに好きな部位を気軽に脱毛できるとして人気の「家庭用脱毛器」ですが、その効果が不安という人は少なくないのではないでしょうか。実際に「家庭用脱毛器は効果なし」といっている口コミなどもあり、便利な反面思うような効果が得られないのではないかと不安に思ってしまいますよね。
この記事では、本当に家庭用脱毛器は効果がないのか、実際の効果や効果がないといわれる理由、高い効果を得るためのポイントなどをまとめて解説していきます。家庭用脱毛器の利用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
家庭用脱毛器は効果なし?実際の効果
結論からいうと、家庭用脱毛器は毛が生えるのを遅める作用が期待できます。実際に、繰り返し使用することで、「ムダ毛が薄くなった」「毛が生えるのが遅くなった」というように効果を実感している人も少なくありません。
しかし、家庭用脱毛器はサロンの光脱毛よりもパワーが弱いため、効果を実感するまでに時間がかかります。そのため、なかなか効果を実感できず、「効果なし」という意見に落ち着いてしまうのです。
家庭用脱毛器を使用する際は、その効果や効果を得られるまでの回数・期間なども事前に頭に入れておくと、「いつになったら効果が出るのか」と不安になってしまうことがありません。この記事で、家庭用脱毛器の効果について見ていきましょう。
家庭用脱毛器が効果なしといわれる理由
家庭用脱毛器は、「サロンの光脱毛よりもパワーが弱い」という理由以外にも、下記の3つのような理由から「効果なし」と思われてしまうようです。
- 毛質などによる個人差
- 部位ごとの効果の違い
- 脱毛器の種類による違い
それぞれ見ていきましょう。
毛質などによる個人差
効果の感じやすさは、「毛質」で大きく異なります。もっとも効果を実感しやすいのが「太くて濃い毛」の方です。一方で、白髪や金髪の方、ムダ毛が薄くて細い毛は、家庭用脱毛器の効果を感じにくいでしょう。このように、毛質などによる個人差で、家庭用脱毛器が特に効かない人がいるのです。
また、部位によっても毛の太さが異なるため、効果が出るまでの期間に差が生まれます。部位による違いについては、次の項をご覧ください。
部位ごとの効果の違い
ワキやVIOなどの太くて濃い毛が生えている部位は、家庭用脱毛器の光によるダメージが大きいため、早いうちから効果を実感できます。さらに、毛の1本1本が太いので、抜けた際に気付きやすいというのも、効果を実感しやすい理由といえるでしょう。
しかし、毛が薄く細い部位は、他の部位に比べて効果が感じにくいです。例としては、顔や背中などが挙げられます。これらの部位は照射の光による効果が出にくいだけでなく、少し抜けても「本当に抜けているのか」が分かりにくいというデメリットがあります。産毛は脱毛完了するまでにも時間がかかる傾向にあるため、産毛の脱毛を検討している方は注意してください。
家庭用脱毛器の種類による違い
家庭用脱毛器には、フラッシュ脱毛とレーザー脱毛の2種類があります。フラッシュ脱毛はサロンと同じ仕組みで脱毛をするもので、照射範囲が広く痛みが弱い反面パワーも弱く脱毛完了までに時間がかかるという点が欠点です。
一方のレーザー脱毛は、クリニックのレーザー脱毛と同じ仕組みでの脱毛となっており、効果が高いものの、照射範囲が狭く痛みが強いというデメリットがあります。ピンポイントで照射したい人にはおすすめですが、全身などの広い範囲の脱毛をしたい人にはあまりおすすめできません。
このように、家庭用脱毛器は種類によって大きな違いがあるのです。
さらに、同じ家庭用脱毛器でも、メーカーなどによってたくさんの種類があり、それぞれ1度に照射できる面積、照射による力や照射レベルの調整の有無、使用できる頻度といった細かい条件が異なります。
照射の力が低い家庭用脱毛器やレベルの調整があまりできない家庭用脱毛器の場合、照射する部位に合わせて効率良く脱毛を進めることができません。そのため、効果を実感するまでに時間がかかるのです。家庭用脱毛器を購入する際は、機械ごとの違いやメーカーごとの違いを比較してから購入するようにしましょう。
家庭用脱毛器で効果を得られるまでの回数・期間
家庭用脱毛器は毎日使用したからといって効果が早く出たり、脱毛完了が早まったりするわけではありません。家庭用脱毛器は、毛周期と呼ばれる毛の生えるサイクルに合わせて使用するのが効果的です。大体1〜2週間ほどが目安でしょう。
家庭用脱毛器を使用するうちに毛が薄くなかなか生えなくなってきたということであれば、1ヶ月に1回ほど2ヶ月に1回と少しずつ回数を減らしていくと良いです。薄くなってきた毛にアプローチをしても、効果が少なくなってしまう可能性があります。そのため、期間を開けてしっかりと生えそろってから照射をするのです。最終的には、脱毛してから何ヶ月も経っているのに全然処理をしてないまま過ごせているという人もいます。
3回程度から効果を実感する人もいれば5回以上から効果を実感する人もいるので、その辺りの細かい回数や期間はあくまで目安ですが、継続できれば少しずつ効果も現れていくでしょう。
家庭用脱毛器での脱毛が向いているのは?
家庭用脱毛器の使いやすさには個人差があります。ここからは、家庭用脱毛器に向いている人の特徴と、向いていない人の特徴をまとめていきます。
向いている人
永久効果はない家庭用脱毛器ですが、以下のような人には向いているでしょう。
- 自分の好きなペースで脱毛したい人
- サロンやクリニックに通うのが面倒な人
- 他人に施術をしてもらうのが恥ずかしい人
- 脱毛効果を得るまでに長期間かかっても良い人
- 自分で細かな施術をしていくのが苦にならない人
- ムダ毛処理が楽になる程度で良いと思っている人
- 腕や足などの目に見える部位だけ脱毛をしたい人
こういった方は、家庭用脱毛器の使用が向いています。家庭用脱毛器は自分で照射をするため、どうしても手間や時間がかかってしまいますが、それらを苦に思わないようであれば、自宅でも十分脱毛ができるでしょう。
また、効果を実感できるまで、脱毛が完了するまでの期間は問わないという人にもおすすめです。家庭用脱毛器は一般の人でも使用できるように出力が抑えられているため、どうしてもサロンやクリニックに通ったほうが早く効果を実感できます。
自分がいつまでに脱毛したいのかも念頭に置いて考えてみてください。
向いていない人
反対に、以下のような人には向いていないといえます。
- 短期間で脱毛効果を出したい人
- 敏感肌の人
- 肌トラブルの心配がある人
- 全身の脱毛がしたい人
- サロンやクリニックに行くのが苦ではない人
家庭用脱毛器は自分で照射をするため、サロンなどでプロに行ってもらうよりも肌トラブルが起きるリスクが高いです。家庭用脱毛器の照射が原因でやけどを負ってしまったり、赤みや痛み・炎症などの症状が出てしまったりした人も少なからずいます。
そのため、肌が弱い人や敏感肌の人は、サロンなどでプロにお願いしたほうが安心でしょう。
また、家庭用脱毛器は全身脱毛をしたい人にもあまりおすすめできません。家庭用脱毛器は照射回数が決まっているため、全身の処理をしようとすると脱毛完了前に照射回数が切れてしまう可能性があります。また、毎回自分で全身の照射をするのは大変ですし、背中などの目に見えない部位に無理に照射しようとすると肌トラブルを起こすリスクが高くなります。
こういった方は、サロンでの脱毛を検討してみてください。
家庭用脱毛器で高い効果を得るためのポイント
家庭用脱毛器での脱毛が向いている人と向いていない人の特徴を見てきました。ではここから、家庭用脱毛器で高い効果を得るためのポイントについてまとめていきます。
- 脱毛部位をシェービングする
- 毛周期に合わせて照射する
- 日頃からしっかり保湿する
- 紫外線対策をする
以下にて、詳しい内容を見ていきましょう。
脱毛部位をシェービングする
家庭用脱毛器で照射をする際は、サロンでの脱毛と同様に事前に自分でムダ毛の処理をしておく必要があります。そのとき、毛抜きや脱毛ワックス、除毛クリームなどの処理方法は毛を根元から無くしてしまうので厳禁です。
家庭用脱毛器の光を効果的に脱毛をするには、ほんの少しだけムダ毛が出ている状態で照射をするのがおすすめです。前日までに電気シェーバーを使って丁寧に処理をしておきましょう。
毛周期に合わせて照射する
先ほども少し触れましたが、脱毛は毛周期によって効果に影響が出ます。毛周期とは、毛が生えてから成長して抜け落ちてまた生えてくるまでの期間のことです。それぞれ、「成長期」「退行期」「休止期」の3つの期間があります。
脱毛は機械から照射されるレーザーや光が、毛に含まれる黒いメラニン色素に反応し、熱が反応する仕組みを利用しています。つまり、脱毛には「メラニン色素」が必要不可欠になるので、それが1番濃くなる「成長期」の毛に照射することが大切なのです。
成長期は2〜8週間に一度のペースでやってくるので、まずは2週間に1回の頻度で始めてみましょう。家庭用脱毛器ごとに違いはありますが、1〜2週間に1回の使用を進めているメーカーも多いようです。回数を重ねていくうちに毛が生えにくくなってきたら、頻度を減らしていきましょう。
日頃からしっかり保湿する
肌が乾燥していると、照射の痛みを強く感じたり、肌トラブルのリスクが高くなったりなど、さまざまなトラブルを引き起こす可能性があります。ムダ毛が生えてくるときに角質に詰まってしまうリスクも考えられるでしょう。
普段からしっかりと保湿をして潤いのある肌になれば、照射の光が毛根まで届きやすくなり、高い効果が得られるようになるでしょう。
紫外線対策をする
日焼けは肌にメラニン色素が溜まっている状態なので、毛の黒いメラニン色素に反応する家庭用脱毛器で日焼け肌に照射をしてしまうと、肌に光が強く反応してやけどをする可能性があります。
また、肌のメラニン色素に光が反応することで、毛根まで光が届かなくなって効果が弱くなるというリスクもあるのです。しっかりと脱毛効果を得るためには、日焼け対策を徹底しましょう。
効果のある家庭用脱毛器を選ぶコツ
家庭用脱毛器にはさまざまな種類や機能がありますが、どんな点に気を付けて選べば良いのでしょうか。ここでは、効果のある家庭用脱毛器を選ぶコツを紹介していきます。
レーザー式は効果が高い
前述の通り、家庭用脱毛器には、「レーザー脱毛」と「光(フラッシュ)脱毛」があります。レーザー脱毛は、クリニックと同じ脱毛方法なので効果が高く、ポイントで毛を直接照射するために照射の口が小さめという特徴があります。
しかし、レーザー脱毛は光脱毛に比べると痛みが出やすいので、痛みに弱い方は注意が必要です。また、照射口が小さいことから、広い範囲の脱毛にはあまりおすすめできません。購入を検討している方は、これらのデメリットも考慮してから選ぶようにしましょう。
据え置きタイプはパワーが強い
ハンディタイプのほうが軽くて場所も取らないのですが、「コンデンサ」と呼ばれる電気を蓄えたり放出したりする重要な電子部品の容量が限られてしまいます。一方で、本体がある「据え置きタイプ」なら容量の大きなコンデンサをつけられるため、その分強いパワーを出すことが可能です。強いパワーの脱毛器をお探しの方は、据え置きタイプを探してみてください。
レベルの調整ができる
脱毛に慣れないうちは痛みを強く感じることがあるので、照射レベルの強さが調整できる機能があると便利です。使いはじめは弱いレベルから挑戦して、慣れてきたら少しずつレベルを上げるのが効果的です。
VIOや顔など痛みを感じやすい部位を脱毛する場合は、弱めに設定できる家庭用脱毛器を使用したほうが、無理なく使えるでしょう。痛みがある状態で使用を続けると、肌にダメージを与えるだけでなく、脱毛をすることさえも苦痛になってしまいます。
無理のない範囲で使えるかどうかは、脱毛を続ける上でも大切なポイントの一つです。どこの部位を脱毛する場合でも、最初は弱い設定から少しずつ照射の力を上げていくのが良いでしょう。
家庭用脱毛器の効果が不安ならサロン脱毛がおすすめ
家庭用脱毛器の効果を不安に思うのであれば、サロン脱毛をおすすめします。サロン脱毛とは、「サロン」と呼ばれる脱毛を行うお店に通い、脱毛を行う方法です。
サロンには、一度行っただけでは脱毛が完了せず、何度も通う必要があります。しかし、何度も通うに足るメリットがあるのです。ここからは、サロン脱毛がおすすめの理由について紹介していきましょう。
サロン脱毛がおすすめの理由
サロン脱毛が家庭用脱毛器よりおすすめな理由は、以下の3つです。
- 家庭用脱毛器よりもパワーが強い
- 肌トラブルのリスクが少ない
- 照射漏れが起こりにくい
以下にて、詳しい内容を見ていきましょう。
家庭用脱毛器よりもパワーが強い
多くの脱毛サロンでは、「IPL脱毛」という光を照射して毛にダメージを与える脱毛方法を採用しています。この方法は、太い毛や剛毛に対して高い効果を発揮します。家庭用脱毛器は、一般の人が使用しても肌トラブルが起きにくいよう安全性を確保するために、毛に照射する際の出力パワーが弱いです。
使用する脱毛器の仕組みは同じですが、パワーが強く効果が得られるのはサロン脱毛です。
肌トラブルのリスクが少ない
家庭用脱毛器を使用する場合、肌トラブルが不安になる方もいるのではないでしょうか。家庭用脱毛器は肌トラブルが起こりにくいように設計されてはいますが、赤み・痒み・炎症・やけどなどの肌トラブルが起きた事例は少なくありません。
脱毛サロンは、高い技術を習得した専門のスタッフが肌の状態などを確認しながら脱毛を進めていくため、肌トラブルのリスクが少なく安心です
照射漏れが起こりにくい
VIOや背中、太ももの裏など自分の手では見にくかったり、手が届きにくい場所もあります。このような部位の脱毛は、レーザーが適切に照射できず部分的に毛が残ってしまったり、無駄に照射してしまったりする可能性が高いのです。
脱毛サロンはスタッフが行ってくれるため、背中などの手が届きにくい部分もしっかりと照射できるでしょう。
実際に足を運び、時間が決まっていて予約の取りづらさがあるのは難点ですが、安心・安全を考慮し、高い脱毛効果を期待するのなら、サロン脱毛はおすすめです。
まとめ
「家庭用脱毛器は効果がない」という噂は、
- 効果を感じるのに時間がかかる
- 毛の質によって個人差がある
- 永久的な脱毛はできない
という理由から、流れてしまったようです。
家庭用脱毛器は、毛が薄くなったり、生えるのが遅くなることは事実なので、効果が全くない、というわけではありません。しかし、早く脱毛を終了したい人や、肌のリスクが心配な方は脱毛サロンがおすすめです。それぞれのメリットデメリットなどを考慮しながら、自分に合った方法を探してみてください。