ムダ毛を自己処理する方法の中でもっとも一般的なのはカミソリですが、背中や腰、うなじなど、「手が届きにくく目視できない部位を処理するのは難しい」と感じている人は多いのではないでしょうか。
手が届きにくい部位の自己処理には、除毛クリームや脱毛スプレーといった方法もありますが、臭いがきつかったり、肌に合わなかったりして使えない人もいますよね。
そんな人に人気なのが、脱毛タオルによる自己処理です。今回の記事では、除毛タオルの仕組みやメリット・デメリット、使い方や使う時の注意点などを詳しく解説していきます。
ぜひ、最後までこの記事を読み進めて、除毛タオルを試してみるかどうかの参考にしてみてください。
目次
除毛タオルとは
除毛タオルとは、文字通り除毛ができるタオルのことです。普通のタオルを使うときのように、ムダ毛の処理をしたい部位に使用するだけで簡単に除毛ができます。使い方に慣れればカミソリや毛抜きを使用した自己処理よりも簡単に、自分の手で届きにくい部位の除毛もできるため、とてもお手軽な自己処理方法といえるでしょう。
除毛をする仕組み
除毛タオルは、タオルで肌表面を擦ることで繊維にムダ毛を絡めて除毛する仕組みです。肌の表面に生えている産毛を絡め取るだけなので、除毛タオルでできるのはあくまで「除毛」だけです。毛根から取り除けるわけではないため、脱毛効果はないという点には注意しましょう。脱毛をしたい方は、サロン脱毛などを検討してみてください。
脱毛と除毛についての違いは、「脱毛と除毛の違いは?比較して分かるそれぞれのメリットデメリットとは」の記事を参考にしてみてください。
除毛タオルのメリット
除毛タオルを使うことで得られるメリットは、単に除毛ができるというだけではありません。ここでは、除毛タオルのメリットを4つ紹介します。
- 気軽に除毛ができる
- 産毛の処理もできる
- 持ち運びがしやすい
- 費用が安い
順番に見ていきましょう。
気軽に除毛ができる
除毛タオルのメリットは、まず何といっても「気軽に除毛ができる」ことが挙げられるでしょう。普段タオルで体を洗うときのように、除毛したい部位を除毛タオルで洗うだけで良いので、自分では手が届きにくい背中の除毛も容易です。
剃刀で自己処理する場合は、誤って肌を傷つけてしまうリスクがありますが、除毛タオルならそんな心配もありません。除毛タオルは体を擦るだけで除毛できるので、「自己処理は面倒臭い」という認識が変わる可能性もあるでしょう。
気軽に除毛できる点は、除毛タオルのもっとも魅力的なメリットの一つといえます。
産毛の処理もできる
除毛タオルのメリットとしては、「産毛の処理もできる」点が挙げられます。除毛タオルは繊維が毛を絡めとるので、太い毛ではなく、細くて薄い産毛の除毛にも適しています。背中や腰などの毛が比較的薄い人であれば、除毛タオルで擦るだけで産毛が処理できて、カミソリで時間をかけて剃る必要がなくなるというのは、大きなメリットといえるでしょう。
持ち運びがしやすい
除毛タオルは持ち運びがしやすいのも、メリットの一つとして挙げられます。除毛タオルはその名の通り、除毛ができる「タオル」です。そのため、外出する際にも小さく畳んで鞄に入れて持ち歩くことが可能です。長期の旅行や出張でムダ毛をどうすれば良いのか悩んでいるという方も、除毛タオルなら気軽に持っていけます。
特にミニサイズの除毛タオルであれば、ポーチに忍ばせることもできるので、常備しておけばいざというときに便利でしょう。
費用が安い
除毛タオルは、安いものだと500円程度、高いものでも1,500円前後で購入できる上に、洗って繰り返し使えるため、非常にコスパが良いアイテムです。カミソリの料金相場が1,000円程度、電気シェーバーだと10,000円程度かかることを考えると、除毛タオルの安さは大きなメリットといえるでしょう。
除毛タオルのデメリット
手が届きにくい部位であっても手軽に除毛ができる便利な除毛タオルですが、実はいくつかのデメリットも存在します。ここでは、除毛タオルのデメリットについて4つ解説します。
- 脱毛効果は得られない
- 太い毛には効果が薄い
- 肌への負担が大きい
- 処理に時間がかかる
除毛タオルの購入を検討している方は、デメリットも確認しておきましょう。
脱毛効果は得られない
先ほども少し解説しましたが、除毛タオルができるのはあくまで「除毛」であって、脱毛効果までは得られないという点は把握しておく必要があります。脱毛効果を得たい人は、サロンの光脱毛やクリニックのレーザー脱毛などの、確実に脱毛効果が得られる方法を選ぶようにしましょう。
編み込まれたタオルの繊維が肌表面の毛を絡め取るだけなので、除毛効果もとても高いとはいえません。剃り残しもしやすいため、除毛をする際はしっかりと処理できたかをよく確認しましょう。
太い毛には効果が薄い
前述したように、除毛タオルは編み込まれたタオルの繊維に肌表面の毛を絡め取る仕組みです。そのため、脇などの太い毛には効果が薄く、絡め取ることができても痛みを感じる可能性があります。基本的に薄くて細い産毛しか処理できないというのは、除毛タオルの最大のデメリットといえるでしょう。
肌への負担が大きい
除毛タオルは、使い方に気を付けなければ、肌に大きな負担がかかってしまう可能性があります。
例えば、除毛タオルを使う際、しっかり除毛したいからといってごしごしと力任せに体を擦るのはNGです。肌を強く擦ると肌表面が傷付くことで肌のバリア機能が低下し、結果としてかゆみや赤みなど、肌トラブルを生じやすくなってしまいます。
除毛タオルの効果がいまいち感じられないという人や、何としても除毛タオルでムダ毛を処理したいという人は、つい力一杯除毛タオルで体を擦ってしまいがちですが、強く擦ったからといって効果が高まることはありません。肌への負担がかかるため、決して強く擦らないように注意しましょう。
処理に時間がかかる
除毛タオルは、目視できない部位でも簡単に自己処理できる優れものですが、除毛したい部位を何度も擦らなければならないため、時間がかかってしまう点がデメリットです。自己処理したい箇所が多ければ多いほど、時間が必要になります。
また、除毛したい部位に生えている毛が、除毛タオルに向いている産毛であっても、その毛質・毛量には個人差があります。結局取り切れなかった毛は剃刀など別の方法で処理しなければならず、時間がかかってしまったというケースも少なくありません。
除毛タオルの効果
除毛タオルが得意とするのは、細くて薄い毛です。そのため、毛が比較的他人より薄い人の場合、入浴のついでに除毛タオルでムダ毛の自己処理をすれば、背面にある背中や腰など、手が届きにくくて処理が難しい部位も簡単にできるのでおすすめです。
しかし、除毛した後の効果はあまり長続きせず、もって数日程度でしょう。綺麗に剃りたい、ムダ毛がない状態を長持ちさせたいという方にはおすすめできません。
また、除毛タオルには産毛を取り除く以外に、肌の角質を取り除く効果もあります。除毛タオルは毛とともに肌を擦るため、基本的にはどの商品も角質処理はある程度行えるのですが、「角質処理もできる」などの記載のあるアイテムであれば、より角質処理による肌ケアが期待できるでしょう。
除毛タオルの使い方
除毛タオルの使い方は至ってシンプルです。とても簡単に使えるため、誰でも購入してすぐに試すことができます。除毛タオルの使い方は、次の通りです。
- 除毛タオルに石鹸またはボディソープを付ける
- 除毛したい部位をタオルで円を描くように擦る
- 普通のタオルで拭き取るか、水またはお湯で洗い流す
普通のタオルで体を洗うときと、全く同じ手順でOKです。肌への負担を抑えるために、除毛タオルはしっかりと石鹸またはボディソープで泡立てるのがポイントになります。
ちなみに、除毛タオルで除毛できる毛の長さは特に決まっていませんが、除毛タオルは繊維に産毛を絡めて除毛する仕組みなので、僅か1〜2mmほどしか表面に出ていない毛は除毛しにくいでしょう。その反対に、1㎝以上の長い毛の場合は、絡め取る前に毛が途中で切れてしまう可能性があります。
除毛タオルを頻繁に使いたい人は、自分の毛の生えるスピードに合わせて様子を見ながら、どのくらいの頻度で使用するかを決めると良いでしょう。
除毛タオルを使う際の注意点
除毛タオルは上手に使えばとても手軽で便利なアイテムですが、実際に使用する際には注意しなければならない点があります。除毛タオルは正しく使用しないと、ムダ毛が処理できて綺麗になるどころか、むしろ肌トラブルを生じてしまう可能性もあるのです。
そこで、ここでは除毛タオルを使用する際の注意点を簡単にまとめました。除毛タオルを使うことを検討している人はよく確認して、後悔しないようにしましょう。
強く擦りすぎない
これまでの見出しの中でも何度か説明しましたが、除毛タオルを使用する際は決して強く擦りすぎないようにしてください。
「ちゃんと擦っているのに綺麗にならない」と焦ってごしごし擦ってしまうと、肌が赤くなったり、酷いときにはそれが原因でブツブツができて荒れたりなどの肌トラブルを発症する恐れもあります。
どうしても、力を入れて擦るほど毛が取れそうな気がするかもしれませんが、除毛タオルは複雑に編み込まれた、毛を絡め取るほどの繊維があるのです。普通のタオルで擦るよりもずっと肌を傷つけてしまうため、除毛タオルを使用する際は強く擦りすぎないように注意しましょう。
使用後は肌を保湿して負担を減らす
除毛タオルを使用した後は、除毛タオルの摩擦による肌への負担を軽減するために、必ず保湿クリームやジェルなどで肌を保湿しましょう。
人の肌は、菌やほこり、乾燥などから肌を守るための「バリア機能」を持っています。しかしその肌のバリア機能は、刺激によって弱まってしまう可能性があるため、保湿ケアで肌を保護しないと赤みやかゆみなどの肌トラブルを生じやすくなります。
ムダ毛をなくして肌を綺麗にしたいと思って使用した除毛タオルで、逆に肌トラブルが起きて肌が荒れてしまっては本末転倒ですよね。肌トラブルを未然に防ぎ、肌への負担を減らすためにも、除毛タオルの使用後は肌を保湿して労わってあげるようにしましょう。
除毛タオル選びで注目するポイント
カミソリや除毛クリームに色々な種類があるように、除毛タオルにもさまざまな種類があります。そのため、初めて購入する人はいざ売り場に行くと、「どれを選べば良いのか」と混乱してしまうでしょう。
ここでは、除毛タオルを購入する際に注目すべきポイントを紹介します。
- サイズ
- 素材
- 価格
除毛タオルの使用を検討している人は、実際に購入する前にチェックしてくださいね。
サイズ
一口に除毛タオルといっても、ワイドサイズやミニサイズなど大きさもさまざまです。ミニサイズであれば持ち運びが容易ですし、大きいサイズであれば背中の除毛がしやすくて便利です。自分がどの部位に使用したいのか、持ち運びをしたいのかどうかなど、自分の使いたい方法を元に利用しやすいサイズを選びましょう。
素材
除毛タオルの素材は、一般的に「天然素材」と「化学繊維」の2つに大別されます。「天然」と「化学」という文字が並ぶと、何となく「天然素材の方が肌に良いのではないか」とイメージを持つ人が多いかと思いますが、これは全くその通りです。以下でそれぞれの特徴を見ていきましょう。
天然素材
天然素材には「綿」と「シルク」があります。これらは化学繊維と比較すると、石鹸やボディソープを除毛タオルにつけても泡立ちにくいのが特徴です。しかし、化学繊維よりも肌触りが良く、肌への刺激も少ないというメリットがあるため、肌があまり強くない人は天然素材の除毛タオルを選ぶと良いでしょう。
化学繊維
「ナイロン」や「ポリエステル」などの化学繊維の除毛タオルは、安くて泡立てやすい点がメリットです。また、天然素材より刺激が強い分、除毛効果は天然素材のものよりも高いといわれています。
しかし、化学繊維でできた除毛タオルは、普通のボディタオルよりも網目が複雑で、凹凸がはっきりとしているものが多くあるため、力を入れすぎないようにして使用しないと、肌を傷つけてしまう可能性があります。しっかりと泡立てたい」という人は、化学繊維の除毛タオルを選ぶと良いでしょう。
価格
除毛タオルに限らず、ものを購入する時の選択基準において「価格」は欠かせません。除毛タオルは、ドラッグストアや薬局、ネット通販などで気軽に購入できます。
価格は基本的にネット通販が安く、商品によっても異なりますが、大体500円〜1,500円程度です。一般的には天然素材の除毛タオルの方が化学繊維の除毛タオルより高価です。
効果がどれだけあるかまずは確認したいという人や、なるべく安く入手したいという人は、ネット通販で除毛タオルを購入すると良いでしょう。
脱毛効果を得たい人はサロン脱毛がおすすめ
除毛タオルはムダ毛の自己処理方法として手軽なアイテムですが、基本的に効果が薄めで、脱毛ではなく「除毛」しかできません。結局、何度も使用しなければならず、おまけにあまり綺麗にできないため、脱毛効果を得て自己処理から解放されたいという人も少なくありません。
脱毛効果を得て自己処理の手間をなくしたいという人には、サロン脱毛がおすすめです。サロン脱毛は、医療脱毛よりもリーズナブルに脱毛ができますし、毎日の面倒な自己処理が必要なくなり、いつでもつるつるとした綺麗な肌を手に入れられます。
脱毛効果を得たい、ムダ毛に悩まされたくないという方は、サロン脱毛を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
除毛タオルは、自分では目視できずに手も届きづらい背中であっても、普段使っているボディタオルを使う要領で簡単に除毛ができる、手軽で便利なムダ毛の自己処理アイテムです。
あくまで除毛ができるだけなので脱毛効果はなく、太い毛にはあまり向いていないという点に注意は必要ですが、賢く利用すれば自己処理がとても楽になります。さらに、除毛タオルは産毛と一緒に古い角質も処理できるため、ニキビ改善の効果が期待できたり、肌の透明感が上がったりといった嬉しいメリットもあるのです。
除毛タオルが気になっている、使用感を確かめてみたいという人は、一度試してみることをおすすめします。安いものであれば500円程度で購入できる商品もあるので、まずはお試しとして使用してみてください。
除毛タオルを使用してもあまり効果が感じられない、やっぱり自己処理を手間に感じるという方は、サロン脱毛や医療脱毛を検討してみてください。