除毛スプレーはムダ毛に効果ある?使い方や注意点をまとめて紹介

足や脇、腕などの体のさまざまな部位に生える「ムダ毛」。気になって処理をしたいと思うものの、カミソリや毛抜き、脱毛ワックスなどを使った自己処理は、なかなか手間がかかるものですよね。「自己処理が面倒くさい」「もっと楽にお手入れできたら良いのに」と思ったことがある人も多いのではないでしょうか。

カミソリや毛抜きよりも手軽にムダ毛を処理をするなら、市販で買える「除毛スプレー」がおすすめです。今回の記事では「除毛スプレーについて知りたい人」という人向けに、除毛スプレーとは何か、除毛スプレーのメリットデメリットなどを詳しく紹介していきます。

この記事を読めば「除毛スプレーがムダ毛に効果があるのか」や「除毛スプレーの使い方・注意点」などが分かります。

ぜひ、記事を最後まで読んで、除毛スプレーを実際に使うかどうか判断の参考にしてくださいね。

除毛スプレーとは

除毛スプレーは、ムダ毛を処理したい部位に吹きかけて除毛するスプレー状の商品です。ドラッグストアや薬局など、市販で購入できるので、手軽に試すことができます。ここではまず、除毛スプレーの仕組みを解説します。どのような物質が働いて除毛できるのかという仕組みが分かれば、使うときの注意点も見えてくるので、よく確認しておきましょう。

 

除毛をする仕組み

人の毛は「硬ケラチン」という、脂質の少ない硬質の「タンパク質」で大部分が構成されています。除毛スプレーには、このタンパク質を溶かす「チオグリコール酸カルシウム」という成分が配合されています。この成分が毛の組織を破壊することで、除毛する仕組みになっているのです。

毛の主成分であるタンパク質の一種硬ケラチンは、アミノ酸との結びつきが強いという特徴があります。人の毛が硬いのは、「ペプチド結合・シスチン結合 ・イオン結合・水素結合」という、4つのアミノ酸結合が強く結びついているためです。この結合のうち、どれか1つでも結合が解けると、毛は状態を保つことができなくなります。

除毛スプレーには、「シスチン結合」を切断する作用を持つ「チオグリコール酸カルシウム」が配合されているため、除毛効果があるのです。

除毛スプレーのメリット

ここでは、まず除毛スプレーのメリットについて紹介します。他の自己処理方法と比較して、除毛スプレーにはどのようなメリットがあるのかを把握し、実際に使用するかどうかを検討しましょう。

簡単に除毛ができる

除毛スプレーはスプレーなので、背中などの手が届きにくい部位も処理しやすいのです。カミソリを使った自己処理だと、処理したい部位にシェービングジェルを塗ったり、剃り残しがないように確認したりといった手間がかかりますよね。

毛抜きも、一本一本ムダ毛を抜かなければならないため、処理にかなりの時間が必要になります。また、脱毛ワックスや脱毛クリームであれば、一気に処理することは可能ですが、ムラにならないように均一に伸ばすのが大変です。

しかし除毛スプレーは、処理したい部分にひと吹きすればOK。時間も大体5〜10分放置して洗い流すだけで良いので、とても簡単にムダ毛の自己処理が可能です。

肌を傷つけにくい

カミソリは肌に直接刃を当ててムダ毛を剃るため、肌へのダメージを避けられません。肌を切らないように気を付けて剃っていても、肌を切ってしまう恐れがあります。

また、カミソリはムダ毛だけでなく、本来肌に必要な角質層まで削ぎ落としてしまう可能性もあるのです。肌表面の角質層が傷つくと、肌の水分を保ったり、肌を埃やウイルスから守ったりする「肌のバリア機能」の働きが低下し、乾燥や肌荒れを起こしやすくなります。

しかし、除毛スプレーであればムダ毛にひと吹きして洗い流すだけなので、カミソリのように肌を傷つける心配がありません。

自分の肌に合う商品であれば、肌を傷つけるリスクも、肌が傷つくことに伴う肌荒れのリスクも少なくムダ毛の処理ができる点が、除毛スプレーのメリットといえるでしょう。

毛の太さが関係ない

カミソリを使ったムダ毛の自己処理は、毛の太さによって仕上がりが左右されます。産毛のように薄い毛であれば綺麗に剃りやすいですが、濃くて太い毛は剃りきれなかったり、剃っても断面が黒いポツポツとなって見える状態になってしまったりすることが多いです。

しかし除毛スプレーは、毛を構成しているタンパク質を溶かす成分が、毛の組織を破壊し状態を保てなくするため、太さに関係なくムダ毛を処理できます。

除毛スプレーのデメリット

メリットだけでなくデメリットについても知ることは、じっくりと配慮した納得できる選択をするのに役立ちます。ここでは、手軽にムダ毛処理できる除毛スプレーの、気を付けなければならないデメリットをいくつか解説します。ぜひ、意思決定の参考にしてください。

脱毛効果は得られない

除毛スプレーは、あくまで「除毛」できるスプレーであって、決して「脱毛」できるスプレーではないことを理解しておきましょう。サロン脱毛のように、ムダ毛の抑制・減毛の効果が得られるわけではありません。

除毛スプレーは、カミソリや除毛クリームなどで自己処理したときと同じように、一時的に皮膚の表面に出ている毛を取り除ける商品のため、早い人だと約2〜3日でまたムダ毛が伸びてしまう点がデメリットといえます。

コスパはあまり良くない

除毛スプレーのデメリットとしては、カミソリなどの他の自己処理方法よりもコスパがあまり良くないことが挙げられます。カミソリは高いものでも1,000円前後、脱毛テープは100均にも取り扱いがあり、ドラッグストアなどの市販でも1,000〜2,000円もあれば購入可能です。

しかしながら、除毛スプレーは安いものでも2,000円程度、高いものだと5,000〜6,000円程度かかります。

内容量・使用範囲などにもよりますが、ムダ毛が生えてくる度に使用すると、処理1回当たりの金額は他の自己処理方法よりも高いため、除毛スプレーはコスパがあまり良くないといえるでしょう。

肌荒れをするリスクがある

除毛スプレーは、カミソリのように刃を直接肌に当てるわけではないため、肌を傷つけるリスクはありません。しかし、毛のタンパク質を溶かす成分が入っている以上、肌にノーダメージというわけでもないのです。

除毛スプレーに配合されている「チオグリコール酸カルシウム」は、パーマをかけるときの薬剤にも含まれています。パーマに使う薬剤は、ツンとした刺激臭がしますよね。臭いからも分かる通り、チオグリコール酸は刺激が強く、人によっては気化した薬剤が目に沁みたり、頭皮に痛みを感じたりすることもあります。

同じ成分が含まれている除毛スプレーが、決して「肌に優しいものではない」ことが分かるでしょう。特に敏感肌の人は、薬剤の刺激で炎症やかゆみなどの肌荒れが起こる可能性があるので、除毛スプレーの使用前には、パッチテストを怠らないなど注意が必要です。

除毛スプレーの効果

「除毛スプレーの仕組み」でも紹介したように、除毛スプレーにはチオグリコール酸カルシウムという毛を溶かす成分が主成分となっています。そのため、剃る、抜くといった方法で処理するよりも、肌への負担が少なく高い除毛効果が期待できます。

また、除毛スプレーの成分は、実は脱毛クリームと変わりません。つまり除毛スプレーは、脱毛クリームと同じ除毛効果を持ちつつも、背中など手の届きにくい部位にもムラなく均一に塗布しやすいという特徴があるのです。

除毛スプレーの使い方

除毛スプレーを使った経験のない人は、どのようにムダ毛を処理をしたら良いのか迷ってしまうでしょう。ここでは、除毛スプレーの基本的な使い方を紹介します。除毛スプレーの使い方は、以下の通りです。

  • パッチテストをする
  • 除毛したい部位に吹きかける
  • 説明書に書いてある時間だけ放置する
  • しっかりと洗い流す
  • 使用部位の保湿

使用部位の毛が長い場合は、スプレーの浸透力を良くするために、除毛スプレーを吹きかける前に毛を短くカットしましょう。この一手間があるだけで、仕上がりに差が出ます。除毛スプレーを使う上での注意点については、次の見出しで詳しく解説していきます。

除毛スプレーを使う際の注意点

手軽に除毛して肌をツルツルの状態にできる除毛スプレーですが、使用上の注意点を守らなければ、肌荒れなどのリスクにつながる恐れがあります。ここでは、除毛スプレーを使用する際に、気を付けて欲しいポイントを3つ解説していきます。

使用前にパッチテストを行う

除毛スプレーの使用前には、必ずパッチテストを行うようにしましょう。「敏感肌ではないから」「ヘアカラーでもパッチテストは面倒でやったことないけど、問題なかったから大丈夫」といって、パッチテストを怠らないようにしてください。

除毛スプレーの除毛する仕組みでも解説した通り、除毛スプレーには毛のタンパク質を溶かす薬剤が配合されています。この薬剤は刺激が強いため、パッチテストをしないで使用すると、吹きかけた肌の広範囲に肌トラブルを引き起こす可能性があります。

ムダ毛を処理してツルツルの肌になりたくて除毛スプレーを使ったはずなのに、肌トラブルが出てしまっては本末転倒です。「強い薬剤が含まれている」ということをしっかり念頭に置いて、除毛スプレーを使用する前には面倒くさがらずに、購入した商品の説明書に書いてある通りの正しい方法でパッチテストを実施してください。

使用部位に気をつける

除毛スプレーは足や腕の他に、背中などの手が届きにくい部位も処理しやすい便利な商品ですが、「使用可能部位を必ずチェックする」ようにしましょう。商品によっては、顔やVIOなどのデリケートゾーンへの使用を非推奨、または禁止しているものがあります。

顔やVIOなどのデリケートゾーンへの使用が可能な商品についても、その使い方には注意が必要です。デリケートゾーンの皮膚は、他の部位と比べて皮膚が薄く柔らかいため、とても敏感で、除毛スプレーに含まれる薬剤の刺激に強く反応してしまう場合があります。

デリケートゾーンの中でも、特にIラインは粘膜に近い部位なので充分気を付けましょう。粘膜は、分泌した粘液によって微生物などが侵入するのを防ぐ働きを持っています。その粘膜が傷ついてしまうと、痛みや炎症などが生じる恐れがあります。

デリケートゾーンへの使用可能な除毛スプレーを使う場合も、布やタオルでカバーするなど

して、粘膜にスプレーがかからないようにしましょう。

放置時間を守って使用する

除毛スプレーの使用の際は、必ず付属の説明書に書いてある放置時間を守るようにしましょう。放置時間は商品によって異なりますが、5〜10分程度に設定されているものが多く、短いものでは3分のものもあります。

しかし、しっかり除毛したいからといって、説明書記載の時間より長く放置するのはNGです。放置するほど除毛効果が高まるわけではありません。むしろ、説明書に書いてある時間より長く放置すると、肌が綺麗になるどころか肌トラブルが生じる恐れがあります。

また、もしも放置時間が経過する前に使用部位にヒリヒリした痛みが生じたり、赤みが出たりした場合には、直ちに使用を中断して患部を水で洗い流し、念のため病院を受診するようにしてください。

除毛スプレーにおすすめのシーン

除毛スプレーは、毛を除毛するための薬剤が含まれている故に肌に優しいものとはいえず、全ての人におすすめなムダ毛の自己処理方法というわけではありません。

しかし、除毛スプレーを使用するのに、効果的な場面があるのも事実です。除毛スプレーは、賢く利用すればとても便利な除毛アイテムとなっています。

例えば、急にムダ毛の処理が必要になった場合などです。、急に友人や家族に誘われてプールや温泉に行くことになる、なんてこともあるでしょう。そんなとき、背中などの手が届きにくい部位も簡単に除毛できる除毛スプレーは大活躍します。

除毛スプレー選びで注目するポイント

実際に除毛スプレーを試してみたいと思っても、初めてだと「商品が色々あり過ぎて、どれを選べば良いのか分からない」という人も多いのではないでしょうか。ここでは、除毛スプレーを選ぶときに注目すべきポイントを5つ紹介します。

配合成分

除毛スプレーを選ぶときに注目すべきポイント、まず1つ目は「配合成分」です。毛を溶かす「チオグリコール酸カルシウム」が配合されているかを、必ずチェックするようにしましょう。チオグリコール酸カルシウムは、厚生労働省の医薬部外品に指定された、除毛効果のある成分です。

他にも、肌への負担を少しでも軽くするために「美肌・保湿効果」のある成分が配合されているかも確認すると良いでしょう。具体的な成分としては、「アロエエキス・コラーゲン・ヒアルロン酸・カモミラエキス」などが挙げられます。

除毛効果のあるチオグリコール酸カルシウムと、美肌・保湿効果のある成分が配合された除毛スプレーならしっかり除毛できるだけでなく、ツルツルとした仕上がりが期待できます。

使用可能部位

除毛スプレーを選ぶときは、自分が「除毛したいと思っている部位への使用が可能かどうか」を確認してください。

除毛スプレーは、足や腕・背中などへの使用が可能なものが多いです。簡単に除毛できるからといって、使用可能と書かれていない除毛スプレーを顔やデリケートゾーンに使用してしまうと、かゆみや痛み・炎症などの肌トラブルを引き起こす恐れがあります。

除毛をして肌を綺麗にしたかったのに、肌トラブルで肌が荒れてしまっては意味がありません。除毛スプレー購入の際は、使用可能部位をしっかり確認するようにしましょう。

タイプ

ムダ毛の自己処理を、お風呂に入ったついでに行うという人は多いですよね。除毛スプレーをお風呂で使用したいという人は、「インバスタイプ」のものを選びましょう。

インバスタイプの除毛スプレーなら、そのままお風呂で洗い流すだけで良いので、使用がとても簡単です。また、使用中に多少スプレーが周囲に飛び散っても気になりません。背中やお腹などの広範囲に使いたいという人には「トリガータイプ」のものがおすすめです。中身の成分が均一に噴射できるので、綺麗に除毛することができます。

香り

除毛スプレーには「無香タイプ」と「香り付きタイプ」があります。香り付きが苦手な人は無香タイプを、ムダ毛処理しながら香りも楽しみたいという人はシトラスやフローラルなどの甘い香りが付いたタイプの除毛スプレーを選ぶと良いでしょう。

アルコール

敏感肌の人は、「アルコール不使用」の除毛スプレーを選ぶようにしましょう。パッケージに「敏感肌用」と記載があっても、油断は禁物です。実際にはアルコールが使用されていることもあります。

敏感肌の人は除毛スプレーに記載のある成分表示をチェックして、アルコールが使用されていないものを選び、尚且つ使用前には必ずパッチテストを行ってください。

脱毛効果を得たい人はサロン脱毛がおすすめ

除毛スプレーは、正しく効果的な場面で使うことができれば、とても便利なアイテムです。しかし、人によっては配合成分の刺激が強い、脱毛できるわけではないため継続した使用が必要など、デメリットもあります。より肌への負担を少なく、もっと自己処理を楽に、または不要にしたいという人には、脱毛サロンがおすすめです。

脱毛サロンでは、「光脱毛(フラッシュ脱毛)」とも呼ばれる脱毛方法をとっています。光脱毛とは、毛の黒色、所謂「メラニン色素」に反応する光を照射して「抑毛・減毛する」脱毛方法です。

脱毛サロンは痛みが小さく、少額から脱毛が始められるという特徴があります。また、一度で脱毛完了はしないので、時間をかけて通う必要がありますが、専門のスタッフによる施術が受けられるため、自己処理よりも肌への負担を少なく、さらに施術前後の肌ケアなどで美肌効果も期待できるのです。

 

  • 自己処理の手間から解放されたい
  • 医療脱毛ほど費用はかけられない
  • 美肌になりたい
  • 肌への負担をかけずにムダ毛を処理したい

 

上記のように考えている人は、ぜひサロン脱毛を検討してみてください。

まとめ

除毛スプレーは、カミソリや除毛クリームなどの自己処理方法よりも、手軽で簡単に且つ綺麗に除毛することができる便利なアイテムです。

ただし、配合成分には「毛を溶かす」という性質があるため、パッチテストをしなかったり使用部位を確認しなかったりすると、重大な肌トラブルを生じてしまう恐れもあります。特に、敏感肌の人は「敏感肌用」「アルコール不使用」のものを選ぶなど、注意しなければなりません。

また、除毛スプレーは脱毛効果はないので、使用を続けていても毛が薄くなっていく効果は得られないのです。脱毛効果を期待している方は、脱毛サロンの利用を検討してみてください。

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