除毛パッドは、手軽にムダ毛や角質を除去できる注目のムダ毛処理グッズです。価格の安さや、持ち運びのしやすさなどの手軽さがメリットである反面、脱毛効果は得られない、太い毛には効果が薄い、肌への負担が大きい、処理に時間がかかるなどの気になる点もあります。
この記事では、除毛パッドによる除毛の仕組みや除毛パッド選びのポイント、使用上の注意点などを紹介します。
目次
除毛パッドとは
除毛パッドとは、毛を剃ったり抜いたりすることなく、肌表面に貼り付けて擦るだけで毛を除去できるグッズです。紙ヤスリがついたパッドで肌表面を擦れば、ムダ毛を除去できます。産毛などの細かい毛や角質の除去効果もあるのが除毛パッドの嬉しいポイントです。
強く擦らなければ痛みを感じることはないため、痛みに弱い人でも安心して取り入れられます。しかし、肌を擦って除毛するので、肌の弱い人にはあまりおすすめできません。もし使用する場合は、肌への負担を抑えられるように、使用後の保湿を忘れないようにしてください。
自宅で手軽に除毛したい人にとって、除毛パッドは非常に便利なアイテムです。
除毛をする仕組み
除毛パッドには、除毛効果のある紙ヤスリが使われています。パッドにシール状の紙ヤスリを取り付け、乾いた肌に当てて除毛したい箇所を円を描くように優しく擦ることで、毛先を削ります。
除毛パッドには替えの紙ヤスリがついており、5〜7回程度使用して紙ヤスリの効果が落ちたら、新しい紙ヤスリに付け替えて使います。
除毛パッドは、肌に負担が少なく、痛みが少ないことが特徴ですが、一度に除去できる毛の量が少なく、効果が持続する期間も短いため、頻繁に使う必要があります。肌が弱い場合やアレルギーがある場合は、使用を控えることが望ましいです。
除毛パッドのメリット
最近は自宅で手軽にムダ毛処理ができるアイテムが豊富に出回っていますが、その中でも特に注目されているのが「除毛パッド」です。除毛パッドには、他の方法にはないさまざまなメリットがあります。ここでは、除毛パッドのメリットについて紹介します。
気軽に除毛ができる
除毛パッドは擦るだけで除毛ができるので、気軽にムダ毛の処理ができます。また、毛抜きやカミソリに比べて怪我をするリスクが低いため、自宅で簡単に痛みのない自己処理をすることが可能です。
さらに、除毛パッドは比較的低価格で販売されているため、できるだけ費用を抑えて除毛グッズにチャレンジしてみたい人にもおすすめです。
産毛の処理もできる
産毛は細かく柔らかいため、カミソリで処理をすると綺麗に剃れなかったり、しっかり剃ろうとすると肌を傷つけてしまったりします。毛抜きで処理をしようとすると、産毛まで目で確認して1本1本抜くのは大変ですよね。
しかし、除毛パッドはパッドに取り付けた紙ヤスリが産毛もしっかりとキャッチして除去してくれます。また、毛を引き抜くわけではないため、痛みもほとんどありません。
さらに、除毛パッドでムダ毛を処理すれば、産毛だけでなく角質まで除去できて、肌がスベスベになります。メイクのノリが良くなるところも除毛パッドのメリットですが、製品によっては顔への使用がNGなものもあるため、注意が必要です。
持ち運びがしやすい
除毛パッドは薄くて軽いため、持ち運びがしやすく、旅行や出張などで除毛をしたい場合にも重宝します。
除毛クリームや除毛ローションなどはかさばるので旅行の荷物を圧迫しますが、除毛パッドはスペースを取りません。その分、乳液や美容液など他の美容ケアグッズを持っていくことが可能です。
カミソリのような刃物だと普段使うポーチに入れっぱなしにしていると、機内持ち込みができず処分せざるを得ないというトラブルが発生することがあります。しかし、除毛パッドは危険物に該当しないため、普段持ち歩くポーチの中に入れたままで飛行機に乗ることもできます。
除毛パッドのデメリット
手軽に自宅で脱毛できる除毛パッドは、多くの人に利用されています。しかし、除毛パッドにはデメリットもあります。除毛パッドを使う場合はメリットだけでなくデメリットもしっかりと理解し、適切に使用することが重要です。
脱毛効果は得られない
除毛パッドは、毛を根元から引き抜くわけではなく、表面の繊維が毛を摩擦することによって、毛を切断する除毛方法です。そのため、毛がすぐに再生してしまい、頻繁に処理する必要があります。
さらに、除毛パッドの使用を繰り返したからといって、脱毛サロンのように毛が薄くなっていく効果は得られません。ムダ毛を薄くしたい、脱毛効果を得たいという方は、脱毛サロンを利用するのがおすすめです。
太い毛には効果が薄い
除毛パッドは毛の生えているところに紙ヤスリを当てることで毛を削り取る方法で、細い毛や産毛などには比較的効果的です。
しかし、太く濃い毛には効果が表れにくく、うまく毛が抜けないことがあります。除毛パッドで太く濃い毛を処理する場合は、何度も繰り返し処理しなければいけない場合もあるでしょう。
また、太い毛を除毛パッドで処理しようとすると、皮膚に負担がかかる可能性があります。除毛パッドで処理する場合は、あくまでも細い毛や薄い毛を処理するつもりで、無理に太い毛を処理しないほうが良いでしょう。
肌への負担が大きい
除毛パッドは毛を紙ヤスリで削り取る除毛方法であり、その過程で肌の表面に摩擦が生じます。この摩擦によって肌の角質層が削られるため、肌がツルツルになる方も多いですが、肌が弱い人は赤みが生じたり、かゆみを感じたりする場合があります。
また、除毛パッドを使いすぎると、肌が乾燥したり肌が粉をふいてしまったりする恐れもあります。
そのため、除毛パッドを使用する場合は、肌の状態に注意し、肌に負担をかけないようにすることが重要です。肌を清潔に保ち、除毛前後には保湿ケアを行うことで、ある程度は肌トラブルを予防できます。
処理に時間がかかる
除毛パッドは少しずつ肌表面の毛を削り取る方法なので、一度に多くの毛を処理するのが難しく、処理に時間がかかる傾向です。特に、広い部位や太い毛を処理する場合は、何度も繰り返し処理を行う必要があるため、30分以上程度時間がかかってしまうことがあります。
また、除毛パッドは毛を削り取るだけで、毛根から毛を抜くわけではありません。毛がすぐに生えてくるため、こまめに処理を行わなければならず、かえって手間がかかると感じる人もいます。
以上のような点から、除毛パッドを使用する場合は、時間に余裕があるときや旅行先での除毛に適しています。
除毛パッドの効果
除毛パッドは毛根から毛を抜くわけではないため、毛の成長を完全に止めることはできず、一時的な除毛効果しかありません。ムダ毛処理の効果が持続する期間としては、カミソリなどとほとんど違いはないです。
また、毛が細くなるという効果も期待できないわけではありませんが、太い毛には効果が薄いというデメリットがあるため、完全な脱毛効果は得られません。
除毛パッドの使い方
除毛パッドを使用する際、除毛パッドでは処理しきれないような長い毛はあらかじめカットしておく必要があります。
また、除毛したい部位は清潔にしておきます。化粧品や油分が残っていると、パッドが汚れやすくなり、うまくムダ毛を除去できません。
使用する際は、除毛パッドを手に取り、毛が生えている方向に沿って軽く撫でます。除毛したい部位にパッドを当て、円を描くようにゆっくりと擦っていきます。このとき、肌に負担を与えすぎないように適度な力加減で行うことが大切です。
除毛パッドの効果が弱まった場合は、パッドを取り替えましょう。製品によっては、パッドの表面を洗って再利用できるものもあります。
除毛が終わったら、肌を保湿してください。除毛によって肌の表面が乾燥しやすくなるため、保湿は欠かせません。
除毛パッドを使う際の注意点
除毛パッドは手軽に脱毛できる方法として、注目を集めている除毛方法です。しかし、正しい使い方や注意点を守らないと、肌にダメージを与え、かえって毛が太くなってしまったりトラブルにつながってしまったりすることがあります。
ここでは、脱毛パッドを使う際の注意点について紹介します。正しく使って、肌トラブルのない美しい肌を手に入れましょう。
強く擦りすぎない
除毛パッドは肌表面にある毛を削り取ることで脱毛効果を発揮しますが、過剰に力を加えて擦りすぎると、肌を傷つけたり、炎症を起こしたりすることがあります。特に敏感肌の方は注意が必要です。
除毛パッドを使う際には、適度な力加減で軽く擦るようにしましょう。肌に痛みや違和感がある場合は、すぐに使用を中止し、肌の状態を確認してください。
使用後は肌を保湿して負担を減らす
除毛パッドを使用することで、肌表面には微細な刺激が加わります。これによって、肌の保湿機能が低下し、乾燥してしまうことがあります。そのため、除毛パッドを使用した後は、保湿力の高い化粧水やクリームを使って、肌を保湿するようにしましょう。丁寧な保湿をすれば、肌の負担を減らし、肌トラブルの予防につながります。
除毛パッド選びで注目するポイント
除毛パッドを選ぶ際には、サイズや形、メンテナンス方法、保湿成分など、さまざまなポイントに注目する必要があります。それぞれのポイントを理解し、自分に合った除毛パッドを選ぶことで、除毛の効果を高め、肌に負担をかけずにスムーズな処理ができます。
また、メンテナンス方法が簡単なものや、保湿成分を配合したものも選択肢に入れることが大切です。続いては、除毛パッドを選ぶ際に注目すべきポイントを詳しく解説します。
サイズ・形
除毛パッドには多種多様なサイズや形のものがあります。サイズや形が合わないものを選ぶと、脱毛効果が得られなかったり、使用感が悪かったりしてしまうでしょう。そこで、除毛パッドのサイズや形についてそれぞれの使用感や目的を紹介します。自分に合った除毛パッドを選ぶための参考にしてください。
広範囲の処理なら手のひらサイズ
広範囲の処理をする場合、手のひらサイズの除毛パッドが便利です。大きめのパッドは、一度に広い範囲を処理できるので、脱毛作業の時間や手間を省けます。また、パッドの形状が手のひらにぴったりフィットするので、握りやすく作業中の滑りも少なく、安定感があります。
ただし、大きいパッドは小さな部位には向いていないため、カーブのある部位や狭い範囲を処理したい場合は、別のサイズの除毛パッドやカミソリなどを併用したほうが良いでしょう。
持ち運ぶならミニサイズ
ミニサイズの除毛パッドは、ポケットやバッグに入れて持ち運びができるため、外出先でも簡単に脱毛できる便利なアイテムです。旅行や出張など、一時的に滞在する場所でも手軽に脱毛ができます。また、ミニサイズであっても、パッドの効果は手のひらサイズのものと同じで、使用方法や効果に変わりはありません。ただし、パッドの大きさが小さい分、処理に時間がかかる場合があることには注意が必要です。
使いやすく可愛い形も人気
最近では使いやすく可愛い形の除毛パッドも人気があります。一般的な円形ではなく、ハート型や卵型など、さまざまな可愛らしい形状が用意されているのです。これらの形状により、パッドを持ちやすくなったり、処理しやすくなったりするというメリットがあります。
また、可愛いデザインのパッドは、使うのが楽しくなり、気分を盛り上げる効果もあります。ただし、除毛パッド選びの際には、可愛いデザインを重視するあまり、機能性を見落としてしまわないように注意しましょう。機能性も踏まえた上で、自分が使いやすく可愛いと思える形状の除毛パッドを選ぶと良いでしょう。
メンテナンス方法
除毛パッドの効果が弱まってきたと感じたら、使用後に石鹸を使って表面の汚れを洗い落としてみることをおすすめします。ただし、製品によっては水洗いのできないものや、石鹸洗いできないものもあるため、使用上の注意を読んで判断しなければなりません。研磨面が紙製の場合は、水洗いができない場合がほとんどです。
一般的に、除毛パッドは5〜6回の使用で効果が弱まるので、効果が薄れた場合は新しいシートに取り替えましょう。替えのシートが別売りしていない製品の場合は、脱毛パッドごと買い換える必要があります。
手に取りやすい価格帯であることも脱毛パッドのメリットの1つです。効果が薄れてきたら適切なタイミングでシートを取り替えたり買い換えたりすることで、効果的にムダ毛の処理を行えます。
保湿成分
除毛パッド選びで注目するポイントの1つとして、保湿成分が含まれているかどうかが挙げられます。除毛パッドは毛を摩擦して削ぎ落とすため、肌に負担をかける場合があります。
そのため、コラーゲンなどの保湿成分が含まれている除毛パッドを選ぶことで、肌の乾燥を防いで、肌の状態を良好に保つことができます。
特に、乾燥肌や敏感肌の方には、保湿成分が配合された除毛パッドの使用がおすすめです。
脱毛効果を得たい人はサロン脱毛がおすすめ
除毛パッドは他の除毛方法に比べて、特別な技術や知識が必要なく、誰でも簡単に使用できます。除毛クリームやカミソリといった他の除毛方法と比較すると、除毛パッドは肌へのダメージが少なく、肌が敏感な人でも安心して使えるという点も魅力の1つです。
しかし、除毛パッドは一時的な効果しかなく、こまめに自己処理を行わなければならないため、自己処理を繰り返すことで、結果として肌に大きなダメージを与えてしまう可能性もあります。
脱毛サロンでの脱毛は光の照射によって毛根にダメージを与え、毛の再生組織を弱らせることで、長期的な脱毛効果を得られます。脱毛サロンで施術を行うと毛が生えにくくなるため、毎日のような手間暇のかかる自己処理が必要なくなり、肌への負担を抑えながら、毎日のお手入れをする必要がなくなるでしょう。
サロン脱毛は、自己処理と比べると1回の処理に費用がかかるというデメリットがあるのも事実です。しかし、脱毛してしまえば毛が生えにくくなることや、肌トラブルを回避できるという点を考えると、長い目で見ればかえって安くなります。肌に優しくムダ毛処理を行うなら、自己処理をするよりもサロン脱毛がおすすめです。
まとめ
除毛パッドのメリットとしては、気軽に除毛ができる、産毛の処理ができる、持ち運びがしやすいなどが挙げられます。一方デメリットは、脱毛効果が得られない、太い毛には効果が薄い、肌への負担が大きい、処理に時間がかかるなどです。
除毛パッドは、肌を擦るだけで除毛ができるアイテムですが、使用する際は、強く擦りすぎず、使用後は肌を保湿して負担を減らすように注意してください。
除毛パッドは自宅で手軽に除毛したい場合にはおすすめですが、脱毛効果を得たい場合にはサロン脱毛がおすすめです。ツルツルの肌を手に入れ、自己処理から解放されたい人は、除毛パッドだけでなく脱毛サロンでの脱毛も検討してみてください。