「ムダ毛の処理に除毛クリームを使用したいと思っているけど、除毛クリームの使用を続けていればムダ毛が薄くなるのか気になっている」という方もいるのではないでしょうか。
除毛クリームでムダ毛が薄くなるのか、除毛クリームの効果について解説します。毛が薄くなったと感じられる理由、仕組みや使い方、自己処理に活用したくなるメリットなども紹介していくので、ぜひご覧ください。最後には、本当にムダ毛を薄くする方法についても説明します。
目次
除毛クリームでムダ毛は薄くなる?
除毛クリームでムダ毛が薄くなることはないので、使い続けるほど毛が薄くなっていくこともありません。除毛クリームに期待できる効果は、あくまでも除毛です。見えている部分の毛を取り除くことしかできません。
しかし、除毛クリームを使ってムダ毛を処理したところ、「毛が薄くなった」と感じる方は意外と多いようです。毛が薄くなったと感じる理由については、次項で見ていきましょう。
除毛クリームによってムダ毛が薄く感じる人も
除毛クリームでムダ毛は薄くなりませんが、薄くなったと感じる人は意外と多いようです。除毛しかできないのになぜ薄くなったと感じるのか、その理由には以下の3つが挙げられそうです。
- 毛の先端が太くない
- 毛が伸びきる前に処理をしている
- 抑毛成分が含まれている商品もある
なぜ「薄くなった」と感じるのか、3つのポイントに注目し、理由を解説していきましょう。
毛の先端が太くない
薄くなったと感じるのは、除毛クリームの毛を溶かす仕組みによって、肌に残った毛の先端が細くなったと感じるためです。
見えている部分の毛を処理する方法にはシェービングがありますが、シェービングは刃で毛を切るため太い断面が残り、ポツポツと黒い毛が目立ちます。さらに、毛が太い断面のまま伸びてくるため、毛が濃くなったと感じやすいです。
しかし、除毛クリームなら毛の先端が太くならないので目立ちにくく、毛が伸びてきても毛先が細いので、薄くなったように感じます。
このことから、普段シェービングをしている人が除毛クリームを使用すると、特に毛が薄くなったと感じやすいでしょう。
毛が伸びきる前に処理をしている
薄くなったと感じる2つ目の理由は、毛が伸びきる前に除毛クリームで自己処理をしている点が挙げられます。ムダ毛は、成長期が終わって新しく生えてくるまでにかかる期間が長く、例えば足の場合は6ヶ月以上かかるとされています。
これに対して除毛クリームによる自己処理のペースはどうでしょうか。1〜2週間の間隔で行っていた場合、目視できるムダ毛はそれほど多くないはずです。毛が伸びきる前に処理をしているため、毛が薄くなったと感じるのでしょう。
抑毛成分が含まれている商品もある
除毛クリームには抑毛成分が含まれている商品もあります。この場合は、実際に薄くなったのではなく一時的に薄くなる効果が期待できるだけですが、それでも薄くなったと感じることもあるでしょう。
抑毛成分が入っている場合は、毛の成長を促す細胞の増殖を阻害できる効果や、毛が生成されない休止期を伸ばせる効果が期待できます。除毛クリームの効果と相まって目に見える毛が少なくなるため、薄くなったと感じやすいです。
除毛クリームの仕組み
除毛クリームの仕組みは、毛を構成しているタンパク質「ケラチン」を溶かす有効成分を配合し、科学的な作用で毛を溶かすというものです。毛の80〜90%はタンパク質で構成されており、このタンパク質の90%をケラチンが占めているという点がポイントとなっています。
毛が生えている肌に除毛クリームを塗って一定時間放置すると、ケラチンがどんどん溶かされて、軽く拭き取るだけで毛がちぎれて取り除けます。
配合されている有効成分は肌を構成するタンパク質にも反応しますが、肌を守る成分もあわせて配合することで、ダメージを抑えられるようにできています。
除毛クリームの使い方
除毛クリームの使い方は以下の通りです。
- 除毛したい部位でパッチテストを行います。10円玉程の大きさにクリームを塗り、推奨時間放置した後に洗い流します。その後、48時間を目安に肌トラブルが起きないかを確認してください。
- 肌に問題が起きなければ本格的な除毛のスタートです。除毛したい部位を洗い、清潔な状態にしてください。日焼け止めや保湿剤などが付いていると、期待するような効果が現れません。水分や汗も同様で、しっかり拭き取ります。
- 脱毛クリームを、1〜3mm程度の厚みになるようたっぷりと塗ります。仕上がりにムラができないよう均等に広げてください。
- 使用方法に記載されている時間を確認し、放置します。
- 時間が経過したら、素早く専用スポンジやティッシュで優しく拭き取ってください。
- ぬるま湯で優しく洗い流し、水気を拭き取ってしっかり保湿を行います。
除毛クリームを使用するメリット
除毛クリームを使用するメリットは、主に下記の3つがあります。
- 手軽に自宅で処理できる
- 毛を剃るよりも効果が長持ちする
- 処理した後の毛がチクチクしない
- 見えにくい部位の処理もできる
他のムダ毛の自己処理方法には期待しにくい、除毛クリームのメリットについて詳しく解説します。
手軽に自宅で処理できる
除毛クリームは、塗って拭き取るだけという手軽さが大きな魅力です。ムダ毛が気になる部分にクリームを塗り広げるだけなので、カミソリや家庭用脱毛器のように神経を尖らせて作業を行うことはありません。
一定時間をおいた後はそっと拭き取って洗うだけという手軽さで、剥がさないといけない脱毛ワックスのような痛みもありません。
一定時間おくといっても、時間は5〜15分程度です。除毛クリームなら、早朝でも夜遅くでも、手軽に効果的なムダ毛の自己処理が行えます。
毛を剃るよりも効果が長持ちする
除毛クリームの効果は、3〜7日間ほど持続します。効果が長持ちする理由は、クリームに含まれる有効成分が、毛の深いところまで作用するためです。毛を溶かす効果によって毛先が細く見えるのも1つのポイントで、生えてきても目立ちにくく、ごまかしやすいです。
また、抑毛成分が入っている場合は毛が生えにくくなるため、除毛後の状態をより維持しやすくなります。
毛を剃る自己処理よりも効果が長持ちするため、休日前や旅行前に活躍する自己処理方法となるはずです。
除毛クリームの効果については、「除毛クリームの使用頻度は?効果の持続期間と効果を高めるポイントを解説」の記事をご参照ください。
処理した後の毛がチクチクしない
除毛クリームは、処理した後の毛がチクチク気になりにくい点も大きな特徴です。これは除毛クリームに配合されている有効成分が、毛のタンパク質を分解して溶かしてしまうためです。カミソリやシェービングは毛を切った断面の部分が太くなるので、毛が太く濃く感じる上に、チクチクとして少し触るだけで分かるくらいに目立ってしまいます。
しかし、除毛クリームなら残った毛の先端は細くなっているため、肌を逆なでしてもチクチクしません。人と肌が触れることに神経質になる必要がなく、人に不快な思いをさせることも少なくなるでしょう。
見えにくい部位の処理もできる
除毛クリームは、見えにくい部位のムダ毛処理をしやすい点もおすすめポイントです。うなじや背中、太ももの裏、腰、肩まわり、首周りなどの見えにくい部位は、自己処理をするのが難しく安全面でも不安がありますが、除毛クリームは塗るだけなので簡単に処理できます。自分では処理ができないうなじや背中などの部位も、ムダ毛の気になりにくい綺麗な状態を実現しやすいでしょう。
除毛クリームを使用するデメリット
除毛クリームのデメリットは、主に下記の4つあります。
- 一時的な効果しか得られない
- 肌トラブルのリスクがある
- 部位によっては使用できない
- 短い毛が残る可能性がある
ここからは、除毛クリームによる自己処理を始める前に知っておきたい、4つのデメリットについて解説します。
一時的な効果しか得られない
除毛クリームでムダ毛を処理しても、一時的な効果しか得られません。見えている毛を取り除くことしかできないので、毛は日に日に成長して伸びてきてしまいます。先ほども解説した通り、除毛クリームの効果が続くのは3〜7日です。
よって、ムダ毛を気にせずに安心して過ごせるのは、自己処理後の翌日か、翌々日まででしょう。綺麗な状態を維持するためには、週に1回のペースで除毛クリームによる自己処理を続けていかなくてはいけません。
肌トラブルのリスクがある
除毛クリームによる自己処理は、肌トラブルを起こすリスクがあります。理由は以下の2つです。
1つは、タンパク質を溶かす成分が配合されている点が挙げられます。タンパク質は肌を構成している成分でもあるため、除毛クリームを塗ることで肌にダメージを与えてしまう可能性があるのです。
もう1つは、肌質が除毛クリームと合わないケースです。除毛クリームには肌を守るための成分も配合されていますが、肌質によっては十分な効果が得られず、かゆみや赤みなどの肌トラブルにつながってしまいます。
敏感肌の人は保湿力の強い油性成分入りを使用するなど、選び方に注意が必要です。
部位によっては使用できない
商品にもよりますが、除毛クリームは顔やVIOに使用してはいけないと注意書きされているものも多いです。使用できない部位があるのは、腕や足に使用する除毛クリームは、顔やVIOのデリケート肌には強すぎるためです。強い刺激を与えると、ピリピリ感や赤みなどの肌トラブルにつながってしまいます。
また、顔の場合は、誤って目や口に入ってしまう可能性もゼロとはいえません。顔やVIOの毛を除毛クリームで処理したい場合は、必ず専用のものを使うようにしてください。
短い毛が残る可能性がある
除毛クリームによる処理では、短い毛が残る可能性があります。理由としては、短い毛に除毛クリームが絡まりにくく、成分がうまく作用しないことが考えられるためです。水や汗が付着している、クリームが肌に密着していないといった理由で短い毛にアプローチできず、残ってしまうこともあるでしょう。
除毛クリームでムダ毛を綺麗にするなら、伸びたばかりの短い毛に慌てて使用するのではなく、毛が長く生えそろったタイミングで行うのがおすすめです。
除毛クリームで短い毛が残るのが気になるという方は、「除毛クリームで短い毛が残る理由は?綺麗に処理する方法を紹介」の記事も参考にしてみてください。
毛が薄くなる効果を得るならサロン脱毛がおすすめ
「ムダ毛が薄くなる」という効果を得たいなら、サロン脱毛がおすすめです。除毛クリームは手軽にムダ毛を処理できますが、目に見えている部分の毛の除去であり、効果も一時的でしかありません。
抑毛成分を配合しているものでも、抑毛効果は一時的であり、定期的な処理を継続しなければ毛は生えてきます。
サロン脱毛は、毛の生成に深く関係している毛母細胞や毛乳頭細胞に、光でダメージを与えることが可能です。一定回数の照射が完了するまでに期間はかかるものの、結果的に「毛が薄くなる」効果が期待できます。
サロン脱毛を利用するメリット
サロン脱毛を利用すると、毛が薄くなる効果が得られます。毛が薄くなることによるメリットは、下記の3つです。
- ムダ毛が薄くなって自己処理が不要になる
- 処理漏れの心配がなくなる
- 肌のトーンが上がって綺麗になる
ムダ毛処理の選択肢の1つにおすすめする、サロン脱毛の3つのメリットを解説します。
ムダ毛が薄くなって自己処理が不要になる
サロン脱毛では「ムダ毛が薄くなる」効果が得られるため、将来的に自己処理が不要になります。脱毛でムダ毛が薄くなるのは、脱毛機から照射される光が、毛を生成している毛母細胞や毛乳頭にダメージを与えるためです。
照射を繰り返すことで毛を生成する力が弱まり、毛が成長しにくくなる抑毛効果や、毛が生成されにくくなる減毛効果が表れていきます。10〜18回程度照射を繰り返せば、自己処理が不要の、ムダ毛が気にならないツルツル肌を手に入れられるでしょう。
サロン脱毛で効果を実感する回数については、「脱毛は何回くらいで効果を実感できる?回数や期間を解説」の記事をご参照ください。
処理漏れの心配がなくなる
サロン脱毛を利用すれば、プロが丁寧に施術を行ってくれるので、処理漏れの心配がなくなります。
また、脱毛を始める前には、毛の処理漏れがないかをスタッフが確認してくれます。これは脱毛機から照射される光がメラニン色素に反応する特徴を持っているためです。処理漏れがあると安全に脱毛施術を進められないことから、もし処理漏れがあった場合は、スタッフが丁寧に毛を処理してくれます。
脱毛をすれば他人に見てもらえるため、処理漏れの心配がなくなり、ムラのない綺麗な肌に仕上げられるでしょう。
肌のトーンが上がって綺麗になる
サロン脱毛をすると、肌のトーンが上がって綺麗になるという嬉しい効果も期待できます。肌のトーンが上がる理由は3つです。
- 肌がくすんで見える原因の1つであるムダ毛がすっきり綺麗になくなる
- 脱毛機の光が肌の細胞を効果的に刺激し、肌のターンオーバーを活性化してくれる
- 脱毛時に使用するジェルに配合されている美容成分が作用してくれる
脱毛機の光によってターンオーバーが活発になれば、古い角質が剥がれたり肌の黒ずみが改善されたりするため、肌のトーンアップを実感しやすくなるでしょう。
ちなみに、光による刺激や美容成分による肌のトーンアップ効果を期待できるかは、サロンによって異なります。いくつかのサロンを比較しながら特徴を把握し、自分にあった脱毛サロンを選ぶのがおすすめです。
脱毛によって得られる美肌効果については、「脱毛で美肌になるのはなぜ?サロン脱毛が美肌効果をもたらす理由とは」の記事で紹介しています。
まとめ
ムダ毛の処理方法の1つに除毛クリームがありますが、使用することで毛が薄くなることはありません。ただ、処理をした後の毛の先端が太くない、毛が伸びきる前に処理をしている、抑毛成分が含まれている商品もあるなどの理由から、毛が薄くなったように見えるケースがあります。
除毛クリームによって毛が生えなくなるということはありませんが、手軽に自宅でムダ毛処理ができる点や剃毛より効果が長持ちする点、処理後にチクチクしない、見えにくい部位の処理に使いやすいなどのさまざまなメリットがあります。
除毛クリームはムダ毛の処理に活躍するおすすめな方法の1つといえるでしょう。
ただし、除毛クリームでの自己処理は、ムダ毛が気になるたびに続けなくてはいけません。もしムダ毛をなくしてしまいたいなら、脱毛サロンの利用を検討してみてはいかがでしょうか。