ムダ毛処理を簡単にできる方法として人気の除毛クリームですが、毛がまばらに残ってしまって綺麗に処理できないとお悩みの方もいるのではないでしょうか。そんなときには、スポンジを使用するのがおすすめです。
この記事では、除毛クリームでスポンジを使用するメリットや、スポンジを使った使用方法について解説していきます。付属のスポンジをなくした場合の代用品について解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
除毛スポンジとは
除毛スポンジは、除毛クリームを使う際に利用するスポンジのことです。除毛クリームは、クリームを塗布して一定時間放置して、クリームを拭き取る脱毛方法となっています。手やヘラで塗布したりティッシュやタオルで拭き取ったりする人も多いですが、スポンジを使うと両方スポンジだけで対応できるので、とても楽です。
塗る用と取り除くとき用で使い分けられるように、スポンジは表面と裏面で素材が異なっているものも多いです。除毛クリームを購入した際にセットになっている場合もあります。
除毛クリームの脱毛の仕組み
除毛クリームには、「チオグリコール酸カルシウム」というタンパク質を溶かす成分が含まれています。毛の主成分はタンパク質なので、この成分が毛を溶かすことでムダ毛がなくなるという仕組みです。
人間の肌もタンパク質が多く含まれていますが、肌へ必要以上のダメージを与えないように調整されており、肌から露出している毛の部分だけを溶かします。そのため毛根への影響はなく、脱毛のように、毛が生えてこなくなるような効果は見込めません。
肌へのダメージが抑えられているといっても、全く影響がないわけではないので、肌質によっては肌が荒れてしまう方もいるでしょう。不安な方は、事前にパッチテストを行っておくことをおすすめします。
除毛クリームについては、「除毛クリームの使用頻度は?効果の持続期間と効果を高めるポイントを解説」の記事で詳しく紹介しています。
除毛パッドとの違い
除毛スポンジと聞いて、肌を擦ってムダ毛を取り除くものではないのかと思う方もいるかもしれませんが、それは「除毛パッド」です。除毛クリームを塗布するために使用するスポンジとは異なり、肌表面を擦って毛をヤスリで削り取ることで除毛するのが除毛パッドとなっています。
もちろん、削るといっても肌にダメージを与えすぎないように作られているので安心です。肌が傷付くどころか、むしろ肌の角質を取り除いて肌が綺麗になる可能性があります。しかし、強く擦りすぎると肌表面を削ってしまい、ケガや肌トラブルの原因につながるため、注意してください。
除毛パッドは、カミソリなどのムダ毛処理方法と違って毛先が尖らないので、毛が伸びて来てもチクチクしにくいです。見た目は除毛クリーム用のスポンジと似ているように感じるかもしれませんが、除毛する仕組み自体が大きく違っています。
除毛パッドについて詳しく知りたい人は、「除毛パッドはムダ毛処理におすすめ?メリットデメリットを解説」の記事をご参照ください。
除毛クリームでスポンジを使用するメリットデメリット
先ほど、除毛クリームを塗布する際や取り除く際には、ヘラやティッシュ・タオルなどを使用する方法もありますが、なぜスポンジを使用すると良いのでしょうか。ここでは、除毛クリームを使用する際に、スポンジを活用するメリットデメリットについて解説していきます。
メリット
除毛クリームは手で塗布することもできますが、爪などもタンパク質なので、クリームを長時間手につけていると爪が溶けて傷んでしまう可能性があります。もちろん短時間なら洗い流せば問題ありませんが、除毛クリームを扱う最中にずっと手につけているわけにはいきません。
ヘラを用いるのも良いですが、ヘラは塗布できる範囲が狭いだけでなく、手が届きにくい範囲に使用するのは難しいです。しかし、スポンジであれば広範囲にも簡単に塗り広げられますし、手が届きにくい範囲に塗るのも難しくありません。スポンジを撫でるように使うだけでムラなく塗布できるため、1部だけ毛が残ってしまうリスクも少ないです。
デメリット
スポンジは除毛クリームに付属している場合もありますが、付属していない場合は別途自分で購入する必要があります。スポンジの種類によって、使い捨てのタイプや繰り返し使えるタイプがあるため、どちらが良いのかを考えて選びましょう。
使い捨てタイプはコスパが悪いですが衛生的で、繰り返し使えるタイプは洗うのが大変ですが経済的というメリットデメリットがあります。それぞれの特徴を把握した上で利用することが大切です。
スポンジを使った除毛クリームでの処理の流れ
次に、スポンジを使った除毛クリームでの処理の手順を紹介します。
- クリームを塗る
- 指定の時間放置する
- スポンジで取り除く
- クリームを洗い流す
- 保湿ケアをする
実際に使用する前にはパッチテストを行って、肌トラブルが起きないかを確認しておきましょう。パッチテストをして問題がなければ、これから詳しく紹介する手順で除毛クリームを使用してみてください。
クリームを塗る
除毛クリーム用のスポンジは表面と裏面で硬さが違います。クリームを塗る際には、スポンジの柔らかい面を使って塗っていきましょう。スポンジを利用してクリームを肌へ塗っていくときは、毛がしっかりと隠れるようまんべんなく塗ります。毛の根元にしっかりとクリームがつくようにすると、綺麗に除毛することが可能です。
スポンジでクリームを塗っている最中に、クリームが爪などに付着してしまった場合は早めに洗い流してください。もちろん髪の毛や服、床などについてしまったクリームも、しっかりと洗い流すようにしてください。
指定の時間放置する
除毛クリームを塗った後は一定時間待ちます。待ち時間は製品によって違うので、それぞれのパッケージなどに記載されている待ち時間を確認しましょう。決められた時間を大きくオーバーして塗ったままにしていると、肌へのダメージが大きく、肌が荒れてしまう可能性があります。
また、待っている間にシャワーを浴びる程度のことはできますが、極力クリームに水がかからないように注意してください。少しなら水に触れても流れませんが、水に触れすぎてしまうとクリームが流れて除毛効果が薄くなる可能性があります。
スポンジで取り除く
指定時間がすぎたら、除毛用のスポンジの硬い面を利用してクリームを取り除きます。一気に取り除くのではなく、まずは一部だけ取り除いて除毛効果が得られているか確認をしましょう。
問題なく除毛できているようなら、全体のクリームを取り除いていきます。クリームを取り除く際には、スポンジをくるくると円を描くように動かすと良いです。ぬるま湯で流しながらスポンジでクリームを全て取り除いていきます。
ただし、スポンジを強くこすり付けるように使用しないでください。また、肌が弱い部分のクリームを取り除く場合は、スポンジの柔らかい面を使ったほうが良いでしょう。
クリームを洗い流す
スポンジで除毛できたら、まだ肌に残っているクリームをぬるま湯で丁寧に流してください。クリームが残ったままになっていると肌荒れなどの原因になるため、しっかりと流すことが重要です。
除毛クリームを使った後は石鹸を使用するなど、強い刺激を与えるのは肌に良くありません。除毛の後にごしごしと肌を強く擦りながら洗うことはしないでください。
また、除毛に使用したスポンジや洗面器など、クリームが付着したものはしっかりと洗い流しておきましょう。
保湿ケアをする
除毛が終わったら、肌の保湿ケアをしっかりと行ってください。保湿用のローションなどを使用して、肌の状態をなるべく早く回復させます。除毛クリームの使用後は肌が弱くなっている可能性があるので、敏感肌用の化粧水などを使用すると安心です。
除毛クリームを使ってから1日の間は、できるだけ日焼け止めや香水などの使用も避けたほうが良いでしょう。除毛クリームを使う前の段階でしっかりと計画的に行うことが重要です。
スポンジをなくした場合の代用品は?
除毛クリームには専用のスポンジが付属しているものもありますが、なくしてしまう可能性もありますよね。そもそもスポンジが付属していないこともあるので、そういった場合に使える代用品も見ていきましょう。
代用品としてよく使用されるのが、100円均一などで販売されているメラミンスポンジです。安く購入できて使い捨てしやすいですし、スポンジも柔らかいので肌を傷つけるリスクが少ないのも使いやすいポイントといえます。
代用品とは別に、除毛クリーム用のスポンジ単体で販売されているものもあります。専用のスポンジを使用したい方は、単品で購入して使用してしまっても良いでしょう。
除毛クリーム以外の手軽な処理方法は?
自分で除毛をする方法はもちろん除毛クリームだけではありません。除毛クリームは自宅で手軽に行える除毛として有名ですが、人によっては別の方法が好みということもあるかと思います。
まずは、手軽に行える除毛の方法をいくつか紹介するので、気に入ったものがあれば検討してみてください。
除毛石鹸
除毛石鹸は、その名の通りムダ毛をなくすための石鹸です。普段から肌に使う石鹸を除毛石鹸に変えるだけで、除毛や抑毛の効果があります。
仕組みとしては、石鹸の成分にタンパク質分解酵素などが含まれているため、毛の成長を抑えてムダ毛を減らすというものです。ただし、ムダ毛を綺麗さっぱりなくすような効果はありません。
除毛効果としてはかなり弱めの部類ですので、他の除毛方法ほど劇的な効果はありません。少し毛を薄くしたいと考えていたり、楽な方法を取り入れたいと考えているのであれば一考の余地はあります。
除毛タオル
除毛タオルは、タオルの繊維で毛を絡め取って除毛するためのものです。主に背中の産毛などをタオルを使って除毛します。仕組みとしては除毛パッドと似たようなもので、使用する部位によって使い分けるようなイメージです。
使用する際には強く擦らずに、優しく使用しましょう。それほど強力な除毛方法ではありませんが、広い範囲の産毛処理には向いています。
脱毛ワックス
脱毛ワックスの仕組みはとてもシンプルです。粘着力が強いワックスを脱毛したい部位に塗ってシートを貼ります。そのシートを一気に剥がすことで、ムダ毛を毛根から抜き取って除毛します。
シンプルゆえに場所を選ばずに使用できますし、毛根から抜き取るので除毛後はつるつるにできます。ただし、毛を抜くためにはある程度の長さが必要なので、毛が伸びてからでないと使用できません。
さらに、1番のデメリットは、使用すると非常に痛みを感じるという点です。痛みを我慢できるのであれば、効果的な除毛方法の1つといえます。
除毛スプレー
除毛スプレーがムダ毛を処理する仕組みは、ほとんど除毛クリームと同じです。クリーム状なのかスプレーとして使うのかの違いくらいしかありません。手軽さという意味では除毛スプレーの方が少し楽かもしれませんが、しっかりと除毛するという意味ではクリームのほうがおすすめです。
もちろん。どちらの方法でもしっかりと除毛できるので、好みの問題ともいえます。除毛スプレーも除毛クリームと同じく、表面に出ている毛を処理するだけなので毛根は残ります。
抑毛ローション
抑毛ローションは、毛の成長を阻害する成分が含まれており、肌に塗るだけで抑毛効果が得られるアイテムです。もちろん直接的な除毛効果はありませんし、抑毛といっても一切毛が生えなくなるわけではありません。
ムダ毛の量が減ったり、生えてくるムダ毛が薄くなるといった効果があるローションです。効果は薄いですが、手軽に始められて費用が安いことから導入しやすいケアの1つとして挙げられます。
脱毛効果を得るならサロン脱毛がおすすめ
ここまで紹介してきた除毛方法は、あくまでも一時的にムダ毛を処理して目立たなくさせることが目的となっています。根本的にムダ毛をなくしたい場合は、除毛ではなく脱毛をするのがおすすめです。
サロン脱毛は、ムダ毛を生やす毛根に直接ダメージを与えて、ムダ毛そのものを生えなくさせる方法となっています。ムダ毛がなくなれば、自分で除毛をする必要もなくなるため、ムダ毛処理にかける時間を軽減できます。
サロン脱毛のメリット
サロン脱毛の最大のメリットは、先ほども解説した通り、ムダ毛そのものが生えなくなってくることです。最初は効果を実感しにくいかもしれませんが、施術を繰り返し行っていくことで明確に生えてくるムダ毛が減り、最終的には全く生えて来なくなります。
また、サロン脱毛には美容効果が期待できるものも多いです。そのため、ムダ毛がなくなると同時に肌が綺麗になる効果が得られる可能性があるのもメリットといえるでしょう。
さらに、脱毛をしてムダ毛が生えなくなれば、自分で処理をした際に中途半端に毛が残ってしまった、一部だけ処理しきれていなかったなどのトラブルもなくなります。
サロンの光脱毛の効果
サロンの光脱毛は、メラニン色素に反応する光を照射して毛根にダメージを与えるのが一般的な方法です。脱毛方法によって多少異なりますが、光脱毛を行うと大体1週間程度で毛が抜け落ちていきます。その後はまたムダ毛が生えてきてしまいますが、2回目3回目と光脱毛を行っていくと、どんどん生える毛が薄く細くなり、最終的に生えなくなっていくのです。このように、光脱毛は1回で脱毛が完了するのではなく、一定期間繰り返し行うことで徐々に効果を得られるようになっています。
では、その効果を得られるまではどのくらいの期間が必要なのでしょうか。ここでは、サロンの光脱毛の効果を紹介します。
回数
サロンの光脱毛は、効果が得られるまでは大体5〜6回ほどになります。個人差があるため、速い人は3回目くらいから効果を感じられますが、遅くても6回ほど照射をすれば効果を実感できるでしょう。
8〜10回ほど繰り返していくと、自己処理の回数が大幅に減少し、人によっては満足したと思えるレベルになります。産毛までなくしたい、元の毛量が多いという方は、10〜15回ほどは必要と考えておいたほうが良いでしょう。
期間
光脱毛は基本的に、毛が生えるサイクル(毛周期)に合わせて行います。成長期、退行期、休止期とある中で、成長期の毛にしかダメージを与えられないので、1回施術をしたらまた成長期の毛がある程度生えそろうまで待たなければいけないのです。
そのため、サロン脱毛は2〜3ヶ月ほどの期間を開けて施術をする必要があります。効果を感じるまでは1年程度、脱毛完了するまでは2〜3年ほどかかると考えておいたほうが良いです。
もっと早く脱毛を完了させたいという方は、毛周期に関係なく施術ができる、SHR脱毛やハイパースキン脱毛を導入しているサロンを選んでみてください。
まとめ
除毛クリームを塗布したり取り除いたりする際に便利なのが、スポンジです。スポンジを使用することで、簡単にムラなく広範囲に塗り広げられる、手が届きにくい部位にも届きやすくなるなどのメリットがあります。
一方で、除毛クリームにスポンジが付属していない場合は自分で購入しなければいけないなどのデメリットもあるため、自分に合っているかを考えながら購入を検討してみてください。
また、除毛クリームはあくまでも一時的にムダ毛を除去しているにすぎません。もし一時的な処理ではなく、ムダ毛を根本から生えてこないようにしたいと考えている方がいれば、除毛よりも脱毛を検討してみたほうが良いでしょう。