脱毛後はなんでかゆいの?かゆみを感じる理由や対処法を紹介

脱毛後は肌がダメージを受けており、かゆみを感じやすくなっています。脱毛後の肌のかゆみを放置すると、さらなる肌トラブルにつながることもあるので、早めに対処しなければなりません。

脱毛後に肌がかゆくなるのはよくあることですが、肌に優しい脱毛方法を選べばかゆみを感じることなく快適な脱毛ライフを送れます。この記事では、脱毛後の肌のかゆみが不安な方へ向けて、脱毛後にかゆみを感じる理由やかゆみの予防・対処法、かゆみを感じにくい脱毛方法などを解説していくので、参考にしてみてください。

脱毛後にかゆみを感じる理由は?

脱毛サロンから帰った後に、お肌のかゆみを経験したことはある方もいるのではないでしょうか。実は、脱毛後は肌がダメージを受けた状態にあるため、かゆみを生じやすくなっているのです。脱毛後にかゆみを感じるのには理由としては、下記の3つが挙げられます。

  • 肌が乾燥している
  • 肌が火傷状態になっている
  • 毛が生え始めている

それぞれ見ていきましょう。

肌が乾燥している

脱毛を行うことで、肌の水分が奪われ乾燥した状態になります。脱毛は、光やレーザーを肌に照射して、メラニン色素に反応して熱を発する仕組みになっており、その熱によって水分が奪われて肌が乾燥するのです。

通常の肌では、表面の角層部分に角質細胞が積み重なり、その間をセラミドといわれる脂質が埋めています。この角層の構造が肌を外的刺激から守り、体内の水分が蒸発するのを防ぐ「皮膚のバリア機能」としての役割を果たしているのです。

皮膚のバリア機能が低下すると、外的刺激に敏感になりかゆみを生じやすくなるとともに、皮膚の水分を保つ働きが弱くなるため、さらに乾燥しやすくなります。皮膚の乾燥状態が続くと、かゆみを脳に伝える神経が反応しやすくなることも、肌の乾燥がかゆみを引き起こす原因の1つだと考えられています。

肌が火傷状態になっている

脱毛の施術により、皮膚が軽いやけど状態になっていることがかゆみを引き起こす原因になっていることもあります。

先ほども少し解説した通り、脱毛はレーザーや光を使って毛根に熱を与えることによって毛が生えるのを抑制します。毛根に与えられる熱エネルギーは、光脱毛の場合約60〜70度で、レーザー脱毛は200度以上です。

これらの熱はメラニン色素に反応して発生するため、直接肌に発生する熱はこれほどではありません。しかし、少なからず皮膚も熱によるダメージを受けるので、軽いやけど状態になることがあります。基本的には軽いやけど状態なのですぐに治りますが、やけどが治るときにかゆみが生じることがあるため、脱毛後にかゆみを感じやすくなるのです。

 

毛が生え始めている

脱毛後にかゆみを生じやすい原因としては、毛が生え始めていることも影響しています。

脱毛前には、電動シェーバーで自己処理をしなければいけません。通常、毛は根本部分が太くしっかりとしていて、先端にいくにつれて細くやわらかくなっていきます。しかし、自己処理によりムダ毛を根本からカットすると、毛の断面が太くなって、肌にあたったときの刺激が大きくなるのです。

脱毛を行ってもすべての毛がすぐに抜けるわけではなく、毛が抜けるまでに1〜2週間かかります。そのため、カットした毛が伸びて肌にあたることで、チクチクとしたかゆみが生じる原因となるのです。

かゆみの予防・対処法

いくら脱毛のためとはいえ、脱毛後にかゆみを我慢するのは辛いですよね。かゆみを感じたまま我慢したり放置したりしていると、無意識のうちにかきむしってしまって、さらに肌が荒れてしまうという場合もあるでしょう。

そこで、かゆみを感じたら適切な方法でかゆみをおさえる必要があります。

かゆみの原因ごとに、いくつかの予防法・対処法があります。ここでは、かゆみの予防法・対処法を紹介するので、快適な脱毛ライフを送るためにも、ぜひ知っておきましょう。

肌を保湿する

肌の乾燥によってかゆみが引き起こされている場合は、肌を保湿することでかゆみを抑えられます。

肌が乾燥すると肌の表面の角質層の構造が崩れて、皮膚のバリア機能がうまく働かなくなってしまいます。皮膚のバリア機能が弱くなると、衣服の摩擦や紫外線による刺激を受けやすくなり、かゆみにつながる可能性があるのです。

乾燥した肌を保湿することで、乾燥により弱くなっていた皮膚のバリア機能が取り戻されます。皮膚のバリア機能が回復すれば外部からの刺激に強くなるため、かゆみが軽減できるでしょう。脱毛の施術を受けたあとは、化粧水や美容液、保湿クリームなどをしっかりと塗り込み、普段よりも念入りに肌を保湿するように心がけてください。

クーリングをする

脱毛後にはしっかりとクーリングをすることで、かゆみを防止できます。脱毛によって肌に熱がこもると、かゆみを伝達する神経の働きが活発になって、かゆみが引き起こされます。皮膚にこもった熱が原因のかゆみを鎮めるためには、かゆみが生じた部分の皮膚を冷やすのが有効です。

皮膚を冷やして皮膚の温度が下がれば、神経の働きが鈍くなってかゆみを抑えられます。脱毛後に施術した部位やかゆみを生じた部分に、冷水に浸したタオルや保冷剤をあてて冷やすようにしましょう。

かゆいからといって強い刺激を与えると、かえって逆効果になってしまうので、こすらずに軽く肌にあてるようにしてください。また、冷やしすぎても肌の刺激になりかゆみにつながってしまうため、保冷剤を使うときはタオルやガーゼに包んで使用しましょう。

UV対策に力を入れる  

脱毛前後はUV対策に力を入れるようにしましょう。

脱毛によって刺激をうけた肌はいつもより敏感になっているため、紫外線の刺激がかゆみにつながってしまう可能性があります。レーザーや光で内部に熱がこもっていたり、肌の表面が刺激を受けていたりすることで、紫外線から受けるダメージが普段よりも大きくなってしまうのです。

脱毛で敏感になった肌を紫外線から守るため、こまめに日焼け止めを塗るようにしましょう。また、日焼け対策を徹底しようとすると、長時間日焼け止めを塗ることになるため、肌にやさしい日焼け止めを選ぶことも大切です。日焼け止めは汗や衣服の擦れなどにより落ちてしまう場合もあるので、日焼け止めに加えて日傘や帽子、UVカット仕様の服などを着用して、紫外線対策を徹底しましょう。

血行を良くする行動は避ける  

脱毛後は、かゆみを予防するために血行を良くする行動は控えるのが無難です。血行が良くなると皮膚に熱がこもりやすくなったり、かゆみを伝える神経が活発になることでかゆみが生じやすくなったりします。血行を良くする行為とは、具体的には次のような行為を指します。

  • 湯船に浸かる
  • お酒を飲む
  • 激しい運動をする
  • 岩盤浴やサウナに入る
  • エステやマッサージを受ける

脱毛後にはこれらの行為は控えるようにしましょう。

通気性の良い衣服を着る

脱毛後には肌がデリケートになるため、衣服との摩擦や蒸れが原因でかぶれてしまうことがあります。そのため、脱毛後には通気性の良い衣服を着ることを心がけましょう。特にVIOはかゆみを生じやすいので、ポリエステル素材などの通気性の悪い下着は避けたほうが良いです。下着は締め付けないデザインで、通気性が良く肌に優しい綿素材の下着がおすすめです。

長期的に続く場合は病院へ

脱毛後のかゆみは通常であれば一時的なもので、保湿やクーリングなどで対処すれば数日程度で治まるとされています。かゆみがなかなか治まらず、長期的に続くのであれば病院に相談しましょう。そのままにしておくと色素沈着が起こる恐れもあります。

病院で診てもらうときには、脱毛を受けていることや、その期間、脱毛方法などを伝えられるようにしておきましょう。医師の判断によっては、脱毛を一時中止したり、次の施術をずらしたりすることになるかもしれません。そのときは医師の判断に従い、ダメージを受けた肌の治療を最優先にしてください。

かゆみを感じにくい脱毛方法は?

敏感肌や乾燥肌の人は、よりかゆみを感zじやすい傾向があります。しかし、デリケートな肌の人でも脱毛を諦める必要はありません。脱毛にはいくつかの方法があり、肌へのダメージや施術に要する期間などが異なります。

自分にあった脱毛方法を選ぶことで、かゆみのリスクを抑えることが可能です。ここでは、脱毛方法の特徴やメリット、デメリットを説明していくので、肌が弱くてかゆみを感じやすい人は肌への負担が少ない脱毛方法を選ぶようにしましょう。

光脱毛

光脱毛は光を毛根に照射し、毛根に熱刺激を与えることで毛が生えるのを抑制する脱毛方法です。熱刺激を与えるといっても、直接肌に強いダメージを与える訳ではありません。光脱毛と一言でいっても、メラニン色素に反応する光を照射する方法や、抑毛効果のある箇所をピンポイントに狙い比較的熱エネルギーの小さい光を照射する方法など、いくつか種類があります。

光脱毛のメリットの1つとして、施術の痛みが少ないことが挙げられます。レーザー脱毛やニードル脱毛は強い痛みを伴う脱毛法ですが、光脱毛は比較的痛みを抑えた施術が可能です。レーザー脱毛やニードル脱毛を医療クリニックで受けるより費用も安く、キャンペーンでさらに安く施術できる場合もあります。

光脱毛には、使用する光やジェルに美容成分が含まれているため、脱毛をしながらシミやくすみなどの色素沈着対策や毛穴の引き締め効果なども期待できます。肌へのダメージが少ない脱毛法なので、かゆみが起こるリスクも低いといえるでしょう。

脱毛に通う回数はレーザー脱毛よりも多くなる、光脱毛の方式によっては日焼けをした肌への施術ができないことがあるという点に注意しましょう。

レーザー脱毛 

レーザー脱毛は、レーザーを毛根に照射して強い熱刺激を与えることで毛根を破壊して毛を生えなくさせる脱毛方法です。毛根の組織を破壊するため、少ない施術回数で高い効果が期待できます。医療クリニックで受ける脱毛方法なので、医師がいる環境で安心して施術を受けることが可能です。

毛根を破壊するほど刺激の強いレーザーを肌にあてるため、施術後にかゆみを感じるリスクは上がります。また、脱毛に使用するレーザーはメラニンに反応するため、日焼けした肌には使用できません。メラニン量が増加している肌はレーザーが過剰に反応しやすく、火傷のリスクが高まってしまうからです。

レーザー脱毛は痛みを感じやすい脱毛法でもあります。施術の際に麻酔をすることもできますが、痛みが強い脱毛は肌への影響も大きくなるため、肌が弱い人は注意しましょう。

ニードル脱毛

ニードル脱毛は、細い針に電流を通して毛根の発毛組織を破壊する脱毛方法です。あらかじめ数ミリ毛を伸ばした状態の毛穴に絶縁針を差し込み、微弱な電流を流すことで毛根にある発毛組織を破壊します。

ニードル脱毛は発毛組織を破壊する脱毛方法なので、非常に脱毛効果が高いことが特徴です。光脱毛ではそれぞれの毛根を少しずつ弱らせていくイメージですが、ニードル脱毛はその場で確実に毛をなくせるのです。

あらゆる肌に対して施術できるのもニードル脱毛のメリットです。光脱毛やレーザー脱毛などのメラニンに反応する光を肌に照射する脱毛方法は、メラニンの量が多い箇所だと火傷のリスクが高くなってしまいますが、ニードル脱毛ならどんな肌にでも施術可能です。

ニードル脱毛のデメリットは毛穴1つ1つに対して施術を行うことから時間がかかってしまう、針を指して電流を流すので痛みが強い、レーザー脱毛や光脱毛と比べて 料金が高い、などが挙げられます。

脱毛後のかゆみが不安な方は光脱毛がおすすめ

光脱毛、レーザー脱毛、ニードル脱毛についてご紹介しました。それぞれの脱毛方法にメリット・デメリットがあるため、自分に合った脱毛方法を検討してみてください。脱毛後のかゆみが不安な方におすすめの脱毛方法は、肌への負担が少ない光脱毛です。光脱毛は肌へのダメージを抑えて脱毛を行うため、レーザー脱毛やニードル脱毛に比べて施術中の痛みが少ないだけでなく、施術後の肌トラブルも抑えられるでしょう。

サロンの光脱毛の種類

サロンの光脱毛には、いくつかの方式があります。中でも代表的な方式は、IPL脱毛、SSC脱毛、SHR脱毛です。これらの脱毛方式は照射する光の種類や脱毛へのアプローチの仕方が異なります。効果がでるまでの期間や肌へのダメージが変わってくるため、それぞれの方式を知っておき、自分に合った脱毛方法を選びましょう。

IPL脱毛

IPL脱毛は光を照射して毛乳頭や毛根に熱を与え、メラニン色素に反応して毛を生えにくくする脱毛法です。毛根の発毛組織に直接ダメージを与えるので、光脱毛の中でも効果が高い方法だといわれています。

IPL脱毛で照射する光はメラニン量の多い部分に反応しやすいので、特に太くて濃い毛に効果を発揮します。他の脱毛方法ではなかなか効果が出にくい濃い毛や太い毛もしっかり脱毛できるのがIPL脱毛の強みです。ただ、日焼けした肌やほくろ部分には刺激が強すぎてしまうため施術できません。光脱毛の中では比較的痛みを感じやすい脱毛法ですが、そのぶん脱毛効果の高い方法でもあります。

SSC脱毛

SSC脱毛は、抑毛効果のある成分が含まれたジェルを肌に塗り、光を照射する脱毛方法です。ジェルにはトレジャービーンズというカプセルが含まれており、クリプトンライトと呼ばれる光をあてることによってカプセルが弾けて、抑毛成分であるフィニリーブが出てきます。このフィニリーブが毛穴に浸透することで、毛の成長を抑えられるという方法です。

たっぷりのジェルで肌を保護しながら光を照射するため、肌にあまり負担をかけずに脱毛を行うことができます。ただ、IPL脱毛と同じくメラニン色素に反応する光を使うため、日焼けした肌への施術はできません。

SHR脱毛

SHR脱毛は、毛穴の中で発毛の司令塔となるバルジ領域に光を照射してダメージを与え、発毛を抑制する脱毛法です。バルジ領域の活動を弱めることで、毛を作るために必要な細胞が作られるのを防ぎ、徐々に毛が生えにくくしていきます。この方法はIPL脱毛やSSC脱毛とは異なり、メラニン色素に反応する方法ではないため、どんな肌でも施術可能です。

SHR脱毛は痛みを感じにくい脱毛方法なので、痛みに弱い人におすすめできます。IPL脱毛やSSC脱毛は濃い毛や太い毛に光を照射したときにバチっとした痛みを感じることがありますが、SHR脱毛はじんわりと温かい程度で痛みを感じることは少ないです。

そのため、他の脱毛方法に比べて肌への影響も少なく、かゆみを生じにくい脱毛法といえます。ただ、発毛を防ぐ仕組みなので、最初に効果が実感できるまで少し時間がかかります。

近年ではハイパースキン脱毛も注目されている

ハイパースキン脱毛は、発毛因子の細胞を分裂・減退させて発毛を予防する脱毛法です。特殊な光を毛穴に照射することで、毛に成長する前の段階の発毛因子の細胞に作用します。ハイパースキン脱毛の光の体感温度は36〜38度程度なので、肌にかかる負担が少なく熱さも痛みも感じません。

そのため、子供やアトピー肌、敏感肌、ニキビ肌でも施術が可能です。ハイパースキン脱毛で使う光はメラニンに反応するものではないので、日焼け肌でも問題なく施術できます。脱毛のパワーが優しいので、他の脱毛方法に比べると効果が現れるまでに時間がかかるでしょう。また、脱毛機器の流通が少ないため、費用は高めです。

まとめ

脱毛の施術後にはかゆみが生じることがあります。脱毛後の肌はダメージを受けており通常時より敏感になっているのです。脱毛後の肌のかゆみを抑える方法はいくつかありますが、その中でも特に重要なのが保湿とクーリングです。

そもそもかゆみが現れにくい方法で脱毛するというのも1つの対策になります。脱毛にはさまざまな方法があり、メカニズムや肌への負担の大きさが異なるため、自分に合った方法を選ぶのが大切です。脱毛後でも綺麗な肌を保ちたい方は、肌に優しいサロンの光脱毛を検討してみてください。

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