顔脱毛では「ニキビ跡が薄くなる」という、ニキビにお悩みの方に嬉しい効果が期待されていますが、本当に脱毛でニキビ跡は薄くなるのでしょうか。今回は、本当に脱毛でニキビ跡が薄くなるのか、脱毛とニキビの関係性について詳しく紹介していきます。
目次
そもそもニキビ跡とは?
「脱毛をするとニキビ跡が薄くなるって本当?」「ニキビ跡があっても脱毛できるの?」とお悩みの方は少なくありません。
脱毛とニキビ跡の関係を知って安全に脱毛をするために、まずはニキビ跡がどのようなものか知っておくことが大切です。ここでは、そもそもニキビ跡とはどのような状態のものか、パターン別に紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
赤いニキビ跡
赤いニキビ跡はニキビのようにも見えますが、肌が薄くなって赤く見える状態です。ニキビによって炎症を起こした肌は、ニキビ自体は改善してもダメージを負ったまま回復しないことがあります。
ダメージを受けた肌は他の部分よりも薄くなり、血管などが透けて赤く見えてしまうのです。炎症を起こしている状態のニキビも周囲が赤くなることが多いため、ニキビなのかニキビ跡なのか迷う方もいるでしょう。
ニキビによって起こる炎症はずっと続くわけではありません。数か月以上続く赤みは、ニキビ跡だと捉えてください。痛みを伴ったり膿があったりする場合は、ニキビ跡ではなくニキビの可能性があります。
色素沈着したニキビ跡
色素沈着したニキビ跡は、茶色や黒色になってシミのように肌に残ります。シミやほくろのようで気になるという方も少なくありません。
ニキビ跡が茶色や黒色になる原因は、炎症を起こしたときに発生するメラニン色素です。炎症が治まっても、メラニン色素が肌に残るとニキビ跡が目立ってしまいます。ニキビの影響でできた色素沈着を薄くするためには、ターンオーバーでメラニン色素を分解しなければいけません。ターンオーバーによって肌が生まれ変わり、色素沈着が薄くなっていくのです。
クレーター状のニキビ跡
クレーター状のニキビ跡は、ニキビが治ってからも多くの方を悩ませる存在です。その名の通り、クレーターのように肌がデコボコした状態になります。ファンデーションで隠そうとしても隠しきれなかったり、汚れが溜まって毛穴が目立ちやすくなったりして、コンプレックスに感じる方も少なくありません。
クレーター状のニキビ跡は、「真皮」という肌の表面よりも深い部分が傷付き、ニキビが治る過程で修復しきれないことで起こります。傷付く原因としては、ニキビを潰すことや炎症しているニキビを放置することが挙げられます。
いずれにしても、一度発生してしまったクレーター状のニキビ跡を治すのは難しいです。クレーター状にならないよう、ニキビ発生の段階から適切なケアを行いましょう。
しこり状のニキビ跡
ニキビのように盛り上がった状態で、しこり状にニキビ跡ができるケースもあります。クレーター状と同じく、ニキビを潰したり炎症を放っておいたりすることが原因で起こりうるニキビ跡です。
クレーター状のニキビ跡は修復の過程でくぼみができますが、反対に盛り上がった状態でしこり状になる場合があります。また、何度も同じ場所にニキビができることで肌にダメージが加わり、ケロイドになる方も少なくありません。
しこり状のニキビ跡やケロイドになったニキビ跡も、簡単に改善することはできません。適切なニキビケアで、肌へのダメージを最小限に抑えることが大切です。
ニキビ跡があっても脱毛はできる?
ニキビ跡があっても基本的には脱毛可能です。しかし、ニキビ跡の種類や状態によっては脱毛できないこともあるので注意しましょう。
ここでは、ニキビ跡があっても脱毛できるかどうか、3つのポイントから紹介していきます。ニキビができやすい顔や背中の脱毛をご検討の方は、ポイントをチェックしてください。
ニキビの種類によっては施術可能な場合もある
ニキビ跡があっても、種類によっては施術可能な場合があります。前述したようにニキビ跡にもさまざまな種類があり、肌の状態によって脱毛の可否が異なるのです。
ニキビ跡はすでに炎症が治まっている状態のため、基本的に脱毛可能なケースが多い傾向にあります。色素沈着がある場合は脱毛の光が強く反応しやすいので断られる可能性もありますが、ニキビ跡の色素沈着はそれほど色が濃くないため、基本的には脱毛が可能です。
しかし、脱毛時にニキビができている場合は別問題になります。施術できないケースについては、次項で解説するので見ていきましょう。
炎症しているニキビは避けて施術することが多い
ニキビの種類によっては脱毛できますが、ニキビを避けて施術する場合もあります。それは、ニキビが炎症しているケースです。ニキビ跡の状態なら炎症が治まっていますが、周りが赤くなっていたり中心が黄色くなったりしてきるニキビは炎症してしまっています。
炎症しているニキビに脱毛の光をあてると、刺激によって悪化するリスクが考えられます。悪化したニキビは治りが遅くなったり、炎症が酷くクレーター状やしこり状のニキビ跡になる可能性があるため、避けて照射されることが多いのです。ニキビが炎症している場合は、保護テープで隠す、もしくはニキビがある部位を避けて照射するという形になります。
顔や背中に広範囲にできているときもNG
顔や背中の脱毛をする場合、ニキビが広範囲にできていると、脱毛自体できない可能性があります。
前述したように、炎症しているニキビがある場合はそこを避けて照射することが多いです。ニキビの個数か少なければ避けることができますが、広範囲にできている場合はニキビを避けて脱毛するのが難しいため、施術自体を断られてしまうことがあります。
気になるニキビがあるのであれば、ニキビが治るまで脱毛を避けるのが無難です。サロン脱毛の場合は、サロンスタッフの判断に任せることをおすすめします。
脱毛でニキビ跡は薄くなる?
「脱毛でニキビ跡が薄くなる」という話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。ムダ毛がなくなる上にニキビ跡が薄くなるとなれば、肌の悩みやコンプレックスからまとめて開放されると期待してしまいますよね。
脱毛でニキビ跡が薄くなるのは、脱毛による肌への刺激で新陳代謝が促されてターンオーバーによってメラニンが分解されやすくなるからです。
しかし、すべてのニキビ跡が脱毛で薄くなるとは限りません。薄くなる可能性があるのは色素沈着のニキビ跡です。さらに、必ず薄くなるわけではないという点に注意してください。薄くなるかどうかには個人差があるため、気になる方はサロンスタッフに相談してみましょう。
脱毛でニキビが改善するって本当?
炎症しているニキビがあると脱毛をするのは難しいですが、脱毛でニキビを予防・改善できるケースもあります。ここでは、脱毛でニキビが改善するのは本当なのか、理由を踏まえて紹介していきます。
- 雑菌の繁殖が抑えられる
- 毛穴が詰まりにくくなる
- 自己処理による肌の負担を軽減できる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
雑菌の繁殖が抑えられる
脱毛をすると、雑菌の繁殖が抑えられてニキビが改善する場合があります。ムダ毛があると汗や小さな汚れが溜まりやすく、雑菌が繁殖しやすいです。ニキビの原因の1つに雑菌があるため、雑菌の繁殖を抑えることが新しいニキビを増やさない第一歩になります。
脱毛によって汚れが溜まりにくい肌になれば、新しいニキビができにくくなる効果が期待できます。また、汚れにくい肌になれば、今あるニキビの改善も期待できるでしょう。
毛穴が詰まりにくくなる
脱毛によって毛穴が詰まりにくくなれば、ニキビができにくい肌を目指せます。もともとニキビができやすい肌の方は、毛穴が詰まりやすい状態になっていることが多いです。しかし、脱毛によって毛穴からムダ毛が生えてこなくなれば、毛穴がキュッと締まって汚れが溜まりにくい肌になります。
汚れが溜まらなければ詰まることもなく、ニキビができにくい肌になる効果が期待できるのです。毛穴が詰まりにくくなれば、それだけニキビの発生を防ぎます。新しいニキビができたとしても、悪化させずにすむ可能性もあるでしょう。
自己処理による肌の負担を軽減できる
脱毛をすることによって、顔や背中などニキビができやすい部位の自己処理をしなくてもよくなります。
カミソリなどによる自己処理は、手軽な反面肌を傷付けてしまうリスクが潜んでいるのです。カミソリで自己処理をした際に、肌に傷ができて赤くなったりヒリヒリしたりという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
肌に傷ができて雑菌が入り込んだり汚れが溜まったりすると、ニキビになる可能性が高くなります。脱毛をすれば、そういったリスクが潜む自己処理をしなくてすむため、ニキビができにくい肌が期待できます。
脱毛が原因でニキビができることはある?
脱毛でニキビやニキビ跡が改善する可能性があると紹介しましたが、反対に脱毛が原因でニキビのような状態になることがあります。脱毛で綺麗な肌を手に入れるはずが、実際はニキビに悩まされているという状態は避けたいものです。脱毛が原因でニキビができることを避けるために、理由と対策を知っておきましょう。
サロンで行うにしても家庭用脱毛器を使うにしても、肌に光をあてて刺激を与えるという脱毛方法に違いはありません。脱毛の多くはメラニン色素に反応して熱を与えるため、軽い火傷状態を起こす場合があります。
アフターケアをしっかり行わなかったり、光が反応しやすいほくろ・日焼け肌に照射したりすると、炎症を起こすリスクが高まってしまうのです。肌に炎症が起こると「毛嚢炎」というニキビに似た症状が出てしまう可能性があります。
ニキビはアクネ菌が毛穴に詰まって繁殖しますが、毛嚢炎はアクネ菌に関わらず雑菌が毛穴に詰まって炎症を起こした状態です。アフターケアをしっかり行わなかったり、脱毛後に肌をかいたりこすったりしてしまうと、雑菌が繁殖するリスクを高めます。
毛嚢炎を起こさないためには、脱毛部位を清潔にして、脱毛後のアフターケアもしっかりと行うようにしましょう。保湿やクーリングをしっかりと行えば、毛嚢炎のリスクを軽減できます。
ニキビやニキビ跡にお悩みの方はサロン脱毛がおすすめ
ニキビやニキビ跡にお悩みの方は少なくありません。そして、「ニキビがあるから脱毛できないのではないか」と不安に思う方も多いでしょう。前述したように、ニキビ跡であれば脱毛できますが、ニキビの状態や範囲によっては脱毛できない場合があります。
脱毛ができない状態の肌に照射すると、ニキビやニキビ跡が改善するどころか、悪化するリスクがあるため、「脱毛しても良い状態なのか」という判断を適切に行う必要があるのです。これは自己判断では難しいため、脱毛サロンのスタッフに相談してみましょう。
サロン脱毛はプロのサロンスタッフが脱毛の可否の判断を行ってくれるため、安心して施術を受けられます。ニキビやニキビ跡にお悩みの方は、ぜひ一度サロン脱毛をご検討ください。
ニキビ跡を薄くするためには脱毛方法に注目
ニキビ跡を薄くできる可能性のある脱毛ですが、その方法にもいくつかの種類があります。ここでは、サロン脱毛で代表的な脱毛方法を4つご紹介します。それぞれの脱毛方法がニキビ跡にどのような効果があるのか、チェックしながら見ていきましょう。
- IPL脱毛
- SSC脱毛
- SHR脱毛
- ハイパースキン脱毛
順番に解説していきます。
IPL脱毛
IPL脱毛は、多くのサロンで導入されている光脱毛です。IPL脱毛の光は肌のメラニン色素に反応しやすく、色の濃いムダ毛に高い効果を発揮します。そのため、濃いムダ毛が生えやすい脇やVIOに向いている脱毛方法です。顔や背中などの産毛の脱毛にも使用されており、幅広い部位の脱毛ができます。
色素沈着を起こしている肌に照射をすると火傷をするリスクがあるため、あまり酷い色素沈着には照射できません。ニキビ跡は色素沈着をしていても色が薄いので、心配しすぎることはありませんが、気になる方はカウンセリングでスタッフに相談してみてください。
SSC脱毛
SSC脱毛は、専用のジェルと光を使った脱毛方法です。ビーンズジェルを脱毛部位に塗り、そこに光をあてることで抑毛効果のある成分が毛穴に浸透していきます。肌に直接照射するのではなく、ジェルが間に挟まってクッションの役割を果たすので、肌に優しい脱毛方法です。
成分が毛穴に浸透して抑毛効果を発揮するため、背中や顔といった産毛にも効果が期待できます。また、脱毛の際に塗るジェルには美肌効果もあるため、肌が綺麗になるというメリットもあるのです。
ただし、SSC脱毛もあまり酷い色素沈着には照射できないので、不安な場合は事前に相談しておくようにしましょう。
SHR脱毛
蓄熱式脱毛とも呼ばれるSHR脱毛は、毛包に熱をためて抑毛効果を出す脱毛方法となっています。痛みが少ないのが特徴で、照射をしても温かみを感じる程度で痛みは感じないという人も多いです。
IPR脱毛やSSC脱毛とは異なり、メラニン色素には反応しません。そのため、日焼け肌や色素沈着が目立つ肌にも安心して使用できます。ニキビ跡による色素沈着が濃くて不安という方も、SHR脱毛なら問題なく脱毛できるでしょう。ムダ毛の濃さに左右されないため、顔や背中などの産毛にも効果的です。
ハイパースキン脱毛
ハイパースキン脱毛は従来の脱毛方法とは異なり、ムダ毛が生えてくる前の状態にアプローチするのが特徴です。
光をあてると36~38℃の人肌程度の熱が毛包に加わり、ムダ毛になる前の因子に作用します。熱の刺激によってムダ毛の発生を抑え、「ムダ毛が抜ける」ではなく「ムダ毛が生えない」という効果を発揮するのです。
人肌程度の熱のため、肌への刺激を最小限に抑えられるのがハイパースキン脱毛のメリットといえます。子どもにも使えるといわれるほど肌への負担が軽く、ニキビ跡がある方や敏感肌の方にも安心です。
まとめ
ニキビやニキビ跡に悩む方は多く、コンプレックスを抱くことも珍しくありません。また、脱毛に興味があってもニキビ跡を気にして躊躇される方もいます。
しかし、ニキビ跡があっても脱毛を受けることは可能です。むしろ、色素沈着のニキビ跡の場合は脱毛によって新陳代謝が促進されて、ニキビ跡が改善する可能性も期待できます。ただし、炎症しているニキビができていると脱毛ができない場合があるので注意してください。
「ニキビやニキビ跡があって脱毛が不安」とお悩みの方は1人で悩まず、まずはサロンにご相談ください。サロンの光脱毛なら、ニキビやニキビ跡でお悩みの肌にも最適な方法をご提案できる可能性があります。