ムダ毛が太くて濃いなどのお悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
ムダ毛の脱色は、ムダ毛を剃ったり抜いたりしないでムダ毛を目立たなくする方法です。ムダ毛を脱色すると、茶色や金色などの肌の色に馴染みやすい色になるため、露出が多くなる夏におすすめのケア方法といえます。
あまり日本では主流ではありませんが、ヨーロッパでは当たり前に行われているムダ毛ケア方法です。
この記事では、ムダ毛を脱色するメリットやデメリット、脱色クリーム・脱色剤の選び方や使用方法について詳しく解説していくので、参考にしてみてください。
目次
ムダ毛を脱色するメリット
ムダ毛の脱色はムダ毛のメラニン色素を分解し、ムダ毛の色素を抜くケア方法です。メラニン色素が抜けると、毛の色が茶色や金色に変化します。産毛のように肌に馴染むため、ムダ毛が目立ちにくくなります。
ムダ毛を脱色するメリットは主に下記の3つです。
- 肌が傷つくリスクが少ない
- 頻繁な手入れが必要ない
- 市販で簡単に手に入る
脱色は、自宅で手軽に試せるムダ毛のケア方法といえます。ここではムダ毛を脱色する3つのメリットについて詳しく解説していくので、ぜひご覧ください。
肌が傷つくリスクが少ない
ムダ毛を脱色する1つ目のメリットは、肌が傷つくリスクが少ないことです。カミソリを使って自己処理をすると肌の角質も一緒に剃ってしまうため、肌表面に傷がつきます。その傷によって肌が乾燥を引き起こし、肌トラブルや炎症につながります。また、カミソリで間違って肌を傷つけて怪我をすることも多いです。
ムダ毛の脱色なら、カミソリほどの強い刺激にはならないので、肌への負担を減らせます。肌が弱くカミソリ負けしてしまう人にとっては、肌へのダメージを少なくできる脱色はメリットが大きいといえるでしょう。
頻繁な手入れが必要ない
頻繁な手入れが不要なことも、ムダ毛を脱色するメリットの1つです。カミソリで自己処理する場合、毛が濃い人は数日に1回はお手入れする必要があります。一方ムダ毛の脱色は、根本が伸びて気になったら行えば良いので、1〜2週間に1回のペースが一般的です。
ムダ毛のケアに時間をかけたくない人にとって、ムダ毛の脱色はムダ毛ケアの頻度が減るのでメリットが大きいといえます。
市販で簡単に手に入る
ムダ毛を脱色するメリットの3つ目は、市販で簡単に手に入ることです。ムダ毛の脱色には、専用の脱色クリームや脱色剤を使います。これは、ドラッグストアやインターネットのECサイトでも簡単に入手できるアイテムです。
ムダ毛の脱色はカミソリや毛抜きに比べると認知度は低いですが、市販でリーズナブルに手に入れられるため、気軽に行えるムダ毛ケアです。また、1本あれば全身のいろいろな部位に使用できるため、コストパフォーマンスも良いアイテムといえるでしょう。
ムダ毛を脱色するデメリット
ムダ毛の脱色はメリットだけではなく、注意したいデメリットも存在します。脱色のデメリットは、主に下記の5つです。
- 肌トラブルが起きる可能性がある
- 顔やVIOには使用できない
- 手触りなどは変わらない
- 光が反射して目立つこともある
- 毛が生えてくると目立ってしまう
詳しく解説するので、脱色のデメリットについても理解しておきましょう。
肌トラブルが起きる可能性がある
脱色剤は医薬部外品として販売されており、肌への負担は少ないとされていますが、肌トラブルがまったく起きないわけではありません。敏感肌の人や薬剤に弱い人は。赤みや色素沈着などの肌トラブルが起きることも稀にあります。
脱色剤を初めて使用するときは、肌トラブルを避けるためにパッチテストを必ず行いましょう。また、使用中にひりつきが出た場合はすぐに使用を中断してください。
顔やVIOには使用できない
脱色剤は顔やVIOなどの皮膚が薄い箇所、粘膜に近い箇所には使用できません。眉毛やデリケートゾーンのムダ毛を目立たなくさせたい人にとっては、デメリットになるでしょう。
脱色剤は医薬部外品ですが、粘膜や肌が薄い箇所など弱い部分に使用すると、ただれや腫れなどの深刻な肌トラブルにつながることがあります。顔やVIOには絶対に使用しないようにしてください。
手触りなどは変わらない
ムダ毛の脱色は、毛を剃ったり抜いたりはしないため、毛の長さはそのままです。脱色はムダ毛そのものを除去するのではないので、手触りなどはまったく変わりません。
ムダ毛は目立ちにくくなりますが、手触りはあまり良くなく、ストッキングなどから透けてしまうのはデメリットといえるでしょう。異性に好かれるムダ毛のないすべすべの肌を目指している女子には、あまり適さないケア方法かもしれません。
光が反射して目立つこともある
脱色したムダ毛は茶色や金色になるので、太陽光などの明るい光に当たるとキラキラ反射して、逆にムダ毛が目立ってしまうことがあります。
ぱっと見ただけだとムダ毛は目立ちにくいのですが、じっとしているときに、周りの人からは意外と見えてしまう可能性があるのです。光の反射で不自然に毛が光り、周りの人に「脱色している」「よく見ると毛が生えている」と気付かれてしまうリスクがあることを理解しておきましょう。
毛が生えてくると目立ってしまう
脱色してムダ毛が目立たなくなるのは、毛先だけです。脱色してからしばらく経つと、根元が伸びていわゆる「プリン」の状態になるため、ムダ毛が目立ってしまいます。ムダ毛がプリン状態になっていると不自然なため、伸びてくるたびに脱色を繰り返すことになるでしょう。定期的に脱色を続けなければいけないことから、肌への負担・時間の負担も大きくなってしまうのもデメリットといえます。
ムダ毛の脱色がおすすめな人
ムダ毛の脱色がおすすめな人は、肌が弱くカミソリでの自己処理を行うと肌荒れを起こしてしまう人です。ムダ毛の脱色は肌のダメージを減らせるため、自己処理による肌トラブルに悩んでいる敏感肌の人には有効な方法といえます。
また、頻繁にムダ毛処理を行うのが面倒に感じている人は、ケアの頻度を少なくできるため、脱色は有効なケア方法です。剃るのではなく産毛のような自然な仕上がりを求めている人も、ムダ毛の脱色を検討してみると良いでしょう。
脱色クリーム・脱色剤を選ぶときのポイント
脱色クリーム・脱色剤は種類が豊富で、市販でも簡単に手に入ります。購入時に迷わないように、脱色クリームや脱色剤を選ぶときの4つのポイントを押さえておきましょう。購入時にチェックすべきポイントは、下記の通りです。
- 容量
- 成分
- 待ち時間
- 肌への優しさ
それぞれ順番に確認しましょう。また、男性はメンズタイプの脱色剤を選ぶのがおすすめです。その理由についても解説していくので、参考にしてみてください。
容量
商品によってさまざまな容量のものがあります。腕・足など体の広い範囲に使用する場合は、ボディ用に作られた大容量のアイテムを選ぶのがおすすめです。
指の毛や脇などの範囲が小さい部位に少量だけ使いたい場合は、保存が効く商品を選ぶと良いでしょう。必要な量を少しずつ使用できるので、使い切りタイプよりコスパが良いというメリットもあります。特にチューブタイプのものは、保存するときに場所を取らず、次回使用するまで保存するのに便利です。
成分
脱色剤のツンとした刺激臭が苦手な人には、アンモニアが入っていないものや、無臭タイプのものを選ぶと、ニオイのストレスを感じにくいのでおすすめです。
できるだけ肌に優しいものを選びたい人は、保湿成分をたっぷり含んだ商品を選びましょう。スクワランやホホバオイルなどの美容オイルが含まれているものは、肌への負担が少ないので、敏感肌の人に向いています。重視する成分は好みによって変わってくるので、使い勝手の良いものを選びましょう。
また、アレルギーテスト・パッチテスト済みの表示があるかもチェックしておくと安心です。表示があるからといって必ず安全なわけではありませんが、商品を選ぶ目安になります。より安全なものを選びたい人はチェックすべき項目です。
待ち時間
待ち時間が嫌な人は、短時間で脱色できるタイプのものを選ぶようにしましょう。脱色剤は一般的に10分程度の放置タイムが必要です。しかし中には、5分程度で脱色できるスピーディータイプの商品もあるので、急いでいるときには重宝します。
しかし、スピーディータイプの脱色剤は肌への負担が大きいため、肌がかぶれやすい人や敏感な人が使用するのは注意が必要です。
肌への優しさ
脱色剤の種類によっては「普通肌用」と「敏感肌用」の2種類を販売しています。肌が強く、毛が多くて濃い人には普通肌用の脱色剤を選ぶと良いですが、毛が薄く肌が弱めな人は低刺激に作られた敏感肌用の脱色剤を選びましょう。自身の肌や毛の状態に合わせて脱色剤を選ぶと、肌トラブルなどのリスクを軽減できます。
男性はメンズタイプがおすすめ
男性の太くて濃いムダ毛にはメンズタイプの脱色剤がおすすめです。メンズタイプの脱色剤は成分が強いため、剛毛や多毛にも高い効果が期待できます。しかし、効果が高い分、肌への負担も大きくなるため、肌へのダメージが心配な人は注意してください。男性が脱色剤を選ぶ際も、肌に優しい成分が配合されているかどうかをチェックするようにしましょう。
脱色クリーム・脱色剤の使い方は?
脱色クリームや脱色剤は、使い方を誤ると肌トラブルにつながる可能性があります。ここでは、脱色クリーム・脱色剤の使い方を詳しく紹介するので、使用前にしっかり確認して正しく使いましょう。
- 初めにパッチテストをおこないます。肌が柔らかい腕や太ももの内側に1cmくらい脱色剤を塗り、説明書に記載された脱色時間と同じ時間放置します。脱色剤を洗い流して肌に異常がないか確認してください。
- 脱色剤の2つの液を混ぜ合わせます。
- 脱色したいムダ毛部分に脱色剤を塗布します。付属のヘラなどを使い、ムダ毛が隠れるくらい厚めに塗るのがポイントです。
- 説明書に記載された脱色時間を置きます。
- 脱色剤を一部分だけヘラで取って、毛が脱色されているか確認しましょう。
- 脱色されていれば、ぬるま湯か水で優しく洗い流します。(熱いお湯を使ったり、強くこすったりすると肌トラブルにつながるため注意してください)
- 最後に肌をしっかりと保湿しましょう。肌の乾燥を防ぐために「多すぎるかな?」と感じるくらいの保湿剤を使用するのがおすすめです。
【注意したいポイント】
ムダ毛を脱色するときは、ボディ専用の脱色剤を用意しましょう。ネットなどで、オキシドールで代用できる方法が紹介されていますが、こういった方法はトラブルにつながるため、使用しないでください。
また、パッチテストを行って赤みやかゆみが起きた場合、脱色剤は使用しないようにしましょう。
ムダ毛をなくしたいならサロン脱毛が安心
これまでご紹介した通り、ムダ毛の脱色は毛が目立ちにくくなりますが、皮膚の上からムダ毛を除去するケアではありません。ムダ毛がないツルスベの肌がご希望なら、サロン脱毛をするのがおすすめです。
サロン脱毛とは、脱毛サロンやエステサロンで受けられる光脱毛です。専用の脱毛機の光を肌に照射し、ムダ毛の毛根にある細胞にダメージを与えます。繰り返し脱毛することでムダ毛の成長が抑制され、徐々にムダ毛が細くなる、少なくなるといった脱毛効果を発揮するのです。
また、サロン脱毛は美肌効果が期待できる脱毛法です。サロン脱毛に使われる光は、肌を活性化させ新陳代謝を促すので、色素沈着や黒ずみにも効果があるといわれています。
サロン脱毛をするメリット
サロン脱毛は、脱色のデメリットを補うメリットがあります。サロン脱毛のメリットは、主に下記の3つです。
- 肌トラブルのリスクが少ない
- 手触りもツルツルになる
- 顔やVIOも脱毛できる
細かく解説していくので参考にしてみてくださいね。
肌トラブルのリスクが少ない
サロン脱毛は、毛根にダメージを与えてムダ毛の量を減らすため、脱色や自己処理の頻度を減らすことが可能です。カミソリや脱色剤の使用は肌の負担が大きいため、頻度が減ると肌トラブルのリスクが少なくなるメリットがあります。
カミソリを使った自己処理は肌の表面を削るため、炎症や毛嚢炎などの肌トラブルを引き起こす可能性があります。脱色はカミソリでの自己処理に比べると負担は少ないですが、肌トラブルにつながる可能性はゼロではありません。サロン脱毛は、肌トラブルや敏感肌に悩んでいる人にとっては有効な、ムダ毛ケアの方法です。
また、脱毛による肌トラブルを心配される人もいますが、サロン脱毛の光脱毛は医療脱毛に比べると出力が弱く設定されています。そのため、脱毛による肌トラブルも起きづらいのが特徴です。
手触りもツルツルになる
サロン脱毛を継続すると徐々にムダ毛が細く少なくなり、自己処理がいらないくらいの毛の量になります。ムダ毛を根本から処理できるため、手触りが良くツルツルした肌に近付くこともメリットも1つです。
そして、ムダ毛がなくなることで毛穴が引き締まり毛穴が目立たなくなるため、肌も綺麗に見えます。ムダ毛の脱色では、手触りは変わらないのがデメリットでしたが、サロン脱毛をすれば手触りも見た目もツルツルの美肌に近付きます。
顔やVIOも脱毛できる
サロン脱毛の3つ目のメリットは、サロン脱毛は顔やVIOなどの肌が薄い部位や粘膜の近くでも脱毛できることです。さらにサロン脱毛は美肌効果があるため、顔をトーンアップしたり、VIOの黒ずみを目立ちにくくしたりする効果が期待できます。
顔やVIOといったデリケートな部位は、自己処理やムダ毛の脱毛では処理するのが難しく失敗したり、トラブルが起きたりしやすい箇所です。サロン脱毛はプロに施術してもらえるため、自分では難しい部位のムダ毛ケアも安心しておまかせできます。
まとめ
ムダ毛の脱色は、カミソリや毛抜きを使った自己処理に比べると認知度は低い方法ですが、肌への負担が少なく肌に優しいケア方法です。また、頻繁な手入れが不要なことや、手軽に試せることもおすすめできるポイントです。
しかし、ムダ毛の脱色には、使えない部位があったり、手触りが良くなかったり、ムダ毛が逆に目立ってしまったりするといったデメリットも存在します。
また、使い方を誤ると、トラブルにつながる可能性があることも覚えておきましょう。ムダ毛脱色のメリット・デメリットをしっかりと把握してから、使用することをおすすめします。
肌のツルツルした手触り感を求めている人や、顔やVIOなどのケアも必要な人はぜひサロン脱毛もチェックしてみてください。