脱毛を検討する方の中には、敏感肌でも脱毛できるのか不安に思う方も少なくないでしょう。この記事では、敏感肌でも脱毛はできるのか、脱毛が難しい場合のサロンの対処法、敏感肌の人におすすめの脱毛方法などを紹介していきます。敏感肌やムダ毛でお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
そもそも敏感肌とは
敏感肌でも脱毛できるのか見ていく前に、まずは敏感肌とはどのような状態なのかを紹介します。敏感肌とは、何らかの理由によって肌のバリア機能が低下して肌荒れを起こしやすい状態のことです。
原因は乾燥であることが多く、空気が乾燥しやすい冬やエアコンを使うことの多い夏に敏感肌によるトラブルに悩む方は少なくありません。生活習慣に左右されることも多く、疲れ・食生活の乱れ・睡眠不足なども敏感肌を引き起こすリスクがあるのです。
敏感肌で起こりやすいトラブルは、肌の赤み・かゆみ・ニキビなどが挙げられます。酷くなると炎症を起こしてしまうことがあるため注意が必要です。その他、キメが荒くなったり、化粧のノリが悪くなったりするケースも珍しくありません。
敏感肌を改善するのであれば、肌のバリア機能を高めるためにしっかりと保湿をすることが大切です。また、肌に刺激を与えないようにして、肌荒れを起こさないようにしましょう。
敏感肌でも脱毛はできる?
敏感肌でも脱毛できるのか不安に思う方は多いのではないでしょうか。脱毛は毛穴や肌に刺激が加わるため、不安に思うのも無理はありません。しかし、敏感肌でも脱毛は可能です。むしろ、自己処理の方が肌に負担が大きいため、脱毛の方がおすすめといえます。
自己処理で多い方法としてはカミソリがありますが、カミソリは肌に負担がかかるだけでなくカミソリ負けや傷などに気を付けなければなりません。また、角質を一緒に取り除いてしまい、肌荒れの原因になるケースがあります。
一方で、脱毛であれば回数を重ねるうちに自己処理の頻度が減り、肌への負担を軽減させられます。光脱毛の中には美肌効果のある脱毛器があるのもメリットです。
しかし、すべての肌に対して脱毛が可能というわけではありません。広範囲にニキビがある・肌が炎症しているといったケースでは、脱毛の施術が断られる可能性があるので、注意してください。
脱毛が難しいときのサロンの対処方法
敏感肌の方も脱毛は可能ですが、場合によっては断られることもあります。しかし、そういった場合にも、サロンで対処してくれることも少なくありません。
ここでは、脱毛が難しいときのサロンの対処方法を紹介します。敏感肌で脱毛を諦めていたという方も、対処できる可能性があるためまずはサロンに相談してることをおすすめします。
患部を避けて照射する
ニキビや炎症、傷などがある場合は脱毛が難しくなります。患部に照射することで、悪化してしまうリスクがあるからです。
しかし、広範囲でない場合には患部を避けて照射できる可能性があります。サロンスタッフは肌や脱毛のプロのため、肌の状態を見て照射の可否を判断します。避けて照射することができる状態であれば、施術を受けることが可能です。
照射レベルを下げて照射する
肌が敏感な状態で施術が難しい場合は、照射レベルを下げて照射するといった対処方法があります。脱毛機器には複数の照射レベルがあり、レベルが高いほど刺激が強くなります。痛みが強いと感じる方のために照射レベルを下げるように、肌の状態を見てレベルを下げることも可能です。
敏感肌が気になる場合は、無理に照射レベルを上げる必要はありません。肌への負担を考慮しながら照射レベルを決めるのが一番です。
敏感肌の人におすすめの脱毛方法
敏感肌の人は、肌への負担が少ない脱毛方法がおすすめです。ここでは、敏感肌の方におすすめの脱毛方法として、下記の4つを紹介します。
- IPL脱毛
- SSC脱毛
- SHR脱毛
- ハイパースキン脱毛
順番に見ていきましょう。
IPL脱毛
IPL脱毛は、照射した光が肌のメラニン色素に反応する仕組みで、濃いムダ毛に効果を発揮しやすい脱毛方法です。濃い色のムダ毛が生えやすいVIOや脇の他、美肌効果があることから顔脱毛にも使われています。
複数の光脱毛の種類がある中で、IPL脱毛は多くの脱毛サロンで採用されている方法です。そのため、サロンスタッフも扱いに慣れており安心して任せられるというメリットがあります。
メラニン色素に反応するため、ほくろや色素沈着には注意が必要です。ほくろや色素沈着には、該当箇所を避けたり隠したりして照射する形になります。敏感肌の方の場合、肌荒れを起こしている部分やニキビなどに気を付けましょう。
SSC脱毛
SSC脱毛は、ビーンズジェルという専用のジェルと光を用いた脱毛方法です。まず、ビーンズジェルを脱毛する部位に塗ります。ジェル単体では脱毛効果はありませんが、そこに照射することによって、ジェルの中の成分が毛穴に浸透します。
その成分こそが抑毛効果のあるもので、ムダ毛の濃さや太さなどに関係なく効果を発揮するのが特徴です。産毛にも効果を発揮するため、顔をはじめ小鼻のような細かな部分も脱毛できます。
敏感肌の方におすすめの理由として、ビーンズジェルに美肌効果が含まれている、ジェルが間に挟まることで直接肌に照射しないために肌への負担を軽減できるという点が挙げられます。
SHR脱毛
SHR脱毛は蓄熱式脱毛とも呼ばれ、熱の力を使って抑毛効果を発揮する脱毛方法です。毛根を包むように毛包があり、照射した部位の毛包に熱が溜まります。熱が溜まるとはいっても強い熱さではなく、温かみを感じる程度です。
痛みをほとんど感じないのがメリットで、痛みが苦手な方にもおすすめできます。また、光がメラニン色素に反応する仕組みではないため、ニキビ跡による色素沈着にも対応可能です。敏感肌でニキビができやすく、ニキビ跡が残ってしまったという方に向いています。
ハイパースキン脱毛
ハイパースキン脱毛は、ムダ毛が生える前の段階で毛包にアプローチをする方法です。照射によって、人肌程度の熱が毛包に加わります。熱とはいっても36〜38℃で、温かさを感じる位の温度です。
毛包にはムダ毛になる前の因子があり、熱が加わることによってムダ毛の発生を抑えられます。従来の脱毛とは異なるアプローチ方法であり、肌への刺激を最小限に抑えられるのがメリットです。
ハイパースキン脱毛は子どもにも使えるといわれており、それほど肌への刺激が抑えられる方法となっています。そのため、敏感肌の方も安心して施術を受けられるでしょう。
敏感肌の人にサロン脱毛がおすすめの理由
敏感肌の人にはサロン脱毛がおすすめです。ここでは、敏感肌の人にサロン脱毛がおすすめな理由を3つ紹介します。
- 肌への負担が少ない
- アフターケアが充実している
- テスト照射を受けられるサロンも多い
敏感肌で脱毛に迷っているという方は、ぜひサロン脱毛を検討してください。
肌への負担が少ない
敏感肌の人にサロン脱毛がおすすめな理由に、肌への負担が少ないことが挙げられます。自己処理は肌への負担が大きいですし、家庭用脱毛器も照射レベルやアフターケアを自分で行わなければいけないことから不安が大きいです。
一方で、サロン脱毛では正しい事前準備の説明もあり、当日は肌の状態をスタッフがチェックしてから施術を行います。そして、脱毛が難しい場合は前述したような対処法を取ることが可能です。
また、サロン脱毛で採用している脱毛機器は肌への負担を軽減できるようなものになっています。このように肌への負担が少ないため、敏感肌の方も安心して施術を受けることができるのです。
アフターケアが充実している
アフターケアが充実している点も、敏感肌の方にサロン脱毛がおすすめの理由です。脱毛の施術が肌に負担がかかることは否定できません。そのため、アフターケアをどれだけしっかり行うかが重要となります。
自己処理や家庭用脱毛器の場合でも、処理や照射をした後のケアは必要不可欠です。しかし、自分でやろうとしても正しくできているのか不安になる方もいるでしょう。
サロンであれば、肌や脱毛のプロであるサロンスタッフが肌を労わりながらアフターケアを行ってくれます。施術後に自宅で行うケア方法を教えてくれるサロンもあるため、敏感肌の方も安心です。
テスト照射を受けられるサロンも多い
敏感肌の方にサロン脱毛がおすすめの理由として、テスト照射を受けられることも挙げられます。脱毛は1回で効果を実感できるものではなく、複数回通うことになります。しかし、コースを組んだ後で肌への負担や痛みなどによって後悔するケースも少なくありません。
そのようなトラブルを防ぐために、テスト照射を行っているサロンも多いです。テスト照射を受けることで、照射時の痛みや照射後の肌の状態を実感できます。また、アフターケアやサロンスタッフの対応を知った上で検討できるのもメリットです。
敏感肌だからこそ、肌を労わりながら脱毛したいと思う方は多いのではないでしょうか。自分に合った脱毛方法やサロンに出会うためにも、テスト照射を受けられるサロンを検討してみてください。
脱毛後に起こりやすい肌トラブルへの対処法
脱毛の施術は、少なからず肌に負担がかかります。そのため、肌トラブルを起こすリスクを考えておくことが大切です。特に敏感肌の方は、普段の生活の中のちょっとした刺激でも肌トラブルを起こすケースも少なくありません。
対処法を知っているのといないのとでは、いざ肌トラブルが起きたときの心構えが異なります。脱毛をする前に、起こりやすい肌トラブルとその対処法を押さえておきましょう。
赤み・かゆみ
肌の赤みやかゆみは、脱毛後に起こりやすい肌トラブルの1つです。脱毛後の赤みやかゆみは肌が炎症を起こしている状態であり、対処をして炎症を落ち着かせる必要があります。 適切な対処をすれば悪化することも少ないため、脱毛後は肌の状態をしっかりとチェックしましょう。
赤みやかゆみが出た場合、肌が熱を持っているようならその部分を冷却します。冷やし過ぎると反対に負担になってしまうため、保冷剤をタオルやハンカチで包んだり、濡れタオルを使ったりして冷やしましょう。
また、肌の保湿も大切です。脱毛後はアフターケアとして保湿をしますが、赤みやかゆみがあるときもしっかりと保湿をしましょう。
脱毛の刺激で肌のバリア機能が低下することもあり、それが赤みやかゆみを悪化させてしまいます。念入りに保湿をして肌を守り、炎症している状態を悪化させないのも対処法の1つです。
赤みやかゆみがあるときは入浴をやめて、ぬるま湯のシャワーで済ませる、紫外線を浴びないようにするといったことも大切です。
毛嚢炎
毛嚢炎とは、ムダ毛の根っこの部分である毛根を包んでいる毛包(毛嚢)に炎症が起こる状態を指します。脱毛の施術では肌に刺激が加わるため、肌のバリア機能が低下するケースも珍しくありません。そのバリア機能が低下した状態の毛包に細菌が入り込むことで、毛嚢炎になってしまうのです。
毛嚢炎の原因は照射だけでなく、施術の事前準備である自己処理の可能性もあります。自己処理の際に肌に傷ができ、そこに細菌が入り込んで毛嚢炎を引き起こすのです。
毛嚢炎は見た目はニキビに似ていますが、ニキビの治療薬を使っても改善は期待できません。また、毛嚢炎を潰すと跡になって残るリスクがあるので注意が必要です。
毛嚢炎になったときの対処法は、肌を清潔に保つことです。適切な方法で肌を洗浄し、サロンで説明を受けたようにスキンケアを行いましょう。汚れた手で肌を触ったり、気になるからと毛嚢炎を触ったりするのは避けてください。
初期段階で対処をすれば自然に改善しますが、1週間以上長引いたり悪化したりする場合には皮膚科を受診するようにしましょう。
敏感肌の人が脱毛をするときの注意点
普通肌の方も脱毛後に肌トラブルが起こることがありますが、敏感肌の方は特に注意が必要です。ここでは、敏感肌の方が脱毛をするときの注意点を4つ紹介します。
自己処理は負担の少ない電気シェーバーで行う
脱毛の施術の前に、事前準備として自己処理を行います。自己処理にはカミソリ・電気シェーバー・毛抜き・脱毛テープなどさまざまな方法がありますが、事前準備の際には電気シェーバーを用いるのが一般的です。
自己処理のときに肌に傷を付けてしまうリスクを抑えられて、他の方法と比較すると肌への負担が抑えられるため、脱毛後の肌トラブルの予防になります。
電気シェーバーを使うときは、ジェルやシェービングフォームを活用しましょう。自己処理後は保湿をして肌を労わることも大切です。
保湿や日焼け対策を徹底する
敏感肌の方が脱毛をするときは、保湿や日焼け対策を徹底するようにすることをおすすめします。敏感肌の方は、もともと肌に刺激が加わると肌荒れを起こしやすい状態です。バリア機能が低下している場合も多いため、いつもより念入りに保湿しましょう。
また、脱毛をすると肌は軽い火傷のような状態になります。そこに紫外線の刺激が加わるとさらに肌に負担がかかってしまうので、肌荒れを起こしやすい方は特に要注意です。
脱毛の数日前から日焼けに気を付けて、施術後も紫外線に当たり過ぎないように注意しましょう。施術当日はなるべく紫外線に当たらないよう、外での用事は入れないことをおすすめします。
日焼け止めを塗ったり、帽子・UVカットパーカー・アームウォーマーなどを活用したりして、脱毛した肌を日焼けから守ってください。
体温が上がるような行動を避ける
脱毛後は、体温が上がるような行動を避けてください。身体が温まると赤みやかゆみなどの症状が出てくる可能性があるからです。
体温が上がるような行動には、激しい運動や入浴・サウナなどが当てはまります。脱毛当日は激しい運動をするような予定を入れないようにして、肌を休ませてあげましょう。特に、紫外線に当たるような屋外でのスポーツは避けてください。
熱いお湯での入浴は肌にとって刺激になることもあるため、脱毛後はぬるめのシャワーがおすすめです。脱毛した部位は清潔にするとともに、熱いお湯をかけるのもやめておきましょう。
強い薬を使っている場合はカウンセリングで相談する
敏感肌で肌荒れが起こっており、皮膚科で処方された塗り薬を使っているという方もいるでしょう。塗り薬を塗っている場合、その塗り薬によっては脱毛器の光が反応してしまう場合があります。
光が強く反応すると通常よりも刺激が加わりやすく、肌トラブルの原因になるリスクも否定できません。そのため、塗り薬を使っているという方は、脱毛サロンのカウンセリングで相談するようにしてください。
特に、ステロイドのような強い薬は注意が必要です。脱毛ができないケースもあるため、カウンセリングの際には使っている薬剤名を伝えるようにしましょう。
そもそも、薬を塗るほど炎症が起こっている場合は脱毛ができない可能性もあります。まずはカウンセリングで、肌状態や使用している薬などを把握した上で相談するのがおすすめです。
まとめ
今回は、敏感肌でも脱毛ができるのか、おすすめの脱毛方法や肌トラブルへの対処法について紹介しました。敏感肌とは肌のバリア機能が低下し、何らかの刺激によって肌トラブルが起こりやすい状態のことです。
敏感肌の場合、自己処理をするよりも脱毛をする方が肌への負担を減らせます。しかし、場合によっては脱毛が困難なケースもあり、部分的に避けて脱毛するケースも少なくありません。
敏感肌の方は、普通肌の人よりも特に保湿や日焼け対策などに気を付けましょう。サロン脱毛であれば注意点も含めて相談できるため、敏感肌で脱毛を検討している方は、まずはサロンで相談してみることをおすすめします。