一般的に「痩せたい部位」としてよく聞く二の腕やお腹・足よりも、実は人目につきやすい「前腕」の太さを気にしているという方は多いのではないでしょうか。
二の腕なら腕立て伏せ、お腹なら腹筋、足ならスクワットなどが良いといわれていますが、意外と前腕が痩せる方法はあまり紹介されていないのです。実際に、「前腕はどうやったら痩せるのか分からない」と思っている方は少なくないでしょう。
そこで今回の記事では「前腕痩せする方法を知りたい」という方向けに、前腕痩せする方法をまとめて紹介していきます。今すぐ家で試せる簡単な方法ばかりをまとめているので、前腕に効果的なストレッチやマッサージの仕方を知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
前腕が太く見える原因
そもそも、どうして前腕が太くなる、太く見えるのかご存知でしょうか。ここでは、前腕が太く見える原因から詳しく解説していきます。原因が分かれば、より効果的な対策をしやすくなるので、まずはしっかりと原因を知ることから始めましょう。
脂肪
前腕が太く見える原因の1つが「脂肪」です。人間の体には「食事から過剰に摂取した分のエネルギーを脂肪として蓄える働き」が備わっています。太る原因として思い浮かべやすい糖や脂質以外にも、炭水化物やタンパク質も、摂り過ぎた場合は脂肪になって蓄えられてしまうのです。
また、そもそも「女性は男性よりも脂肪がつきやすい」という特徴があります。前腕が気になる方は、食事の栄養バランスや間食の頻度・量を意識して改善するようにしましょう。
筋肉
「筋肉」がつくことでも前腕は太くなります。筋肉を鍛えるトレーニングなんてしていないという方でも、「スマホやタブレットを長時間使っている」という方は多いのではないでしょうか。電車やバスの中で、ほとんどの人が手にスマホを持って画面を眺めている、なんて光景は珍しくありませんよね。
長時間のスマホ使用は前腕に筋肉がつくだけでなく、首や目にも負担がかかるので注意が必要です。移動中や就寝前など、暇だとついスマホに手を伸ばしてしまうという方は、意識して途中で休憩を取るようにするなどの工夫をしましょう。
むくみ
足や顔と同じように、前腕も「むくみ」によって太ります。スマホを長時間同じ姿勢で使用し続けたり、エアコンの冷房や外気・冷たい飲み物などで体が冷えたりすることによって、リンパの流れや血行が悪くなります。その結果、老廃物や水分、脂肪などが溜まって前腕がむくみ、太く見えてしまうのです。むくみによって太くなってしまった前腕は、ストレッチや運動などで改善が期待できます。
前腕痩せに効果的なストレッチ・トレーニングは?
ここからは前腕痩せに効果的なストレッチ・トレーニングを紹介していきます。どれも今すぐ家で始められる簡単なストレッチとなっているので、ぜひ今日から実践してみてください。
- グーパー運動
- 手首・ひじ下伸ばし
- タオル絞りストレッチ
順番に見ていきましょう。
グーパー運動|椅子に座ったままできる
まずは、椅子に座った状態でできる「グーパー運動」から見ていきましょう。グーパー運動はその名の通り、手のひらをグーとパーに握ったり開いたりするだけの簡単ストレッチです。腕を肩の高さでまっすぐ伸ばした状態で、グーを5秒~10秒、パーでも5秒~10秒キープしてください。この動作を10回程度繰り返します。
グーとパーの動作を素早くしてもOKです。その場合は1秒の間にグーとパーをするようにしましょう。前腕が疲れればきちんと効いている証拠です。30秒を2セット程度でも構いません。仕事の合間や空いた時間に無理なくやってみてください。
手首・ひじ下伸ばし|お風呂でやるとより◎
前腕の筋肉の総称を「前腕伸筋群」といい、この筋肉を日頃からしっかり伸ばすようにすると、前腕痩せに効果的だとされています。
前腕伸筋群を伸ばすストレッチはとても簡単です。まず手のひらを上にして、ひじを伸ばして腕を肩の位置に固定します。もう片方の手で人差し指から小指までを掴んだら、下に向かって引っ張り手関節を曲げるだけです。「ちょっと痛いけど気持ちいい」くらいの力加減で行いましょう。そのまま20秒程度キープしたらもう片方の腕も同じように行い、3セットほど繰り返してください。
お風呂から出た後など、体が温まった状態でやると筋肉がより柔らかくなりやすいのでおすすめです。
タオル絞りストレッチ|絞るだけで超簡単
前腕痩せに効果的なストレッチの1つとして、「タオル絞りストレッチ」があります。家にあるハンドタオルやフェイスタオルを使って、立っていても座っていてもどこでもできるストレッチとなっています。
やり方は、濡れたタオルを絞るときにする動作、いわゆる「雑巾絞り」をするだけで、とても簡単です。実際に濡らさなくても、手首を使って絞る動作をするだけで、前腕の筋肉を伸ばすことができます。
前腕痩せするならマッサージもおすすめ
効果的に前腕痩せするなら、マッサージもおすすめです。ここでは、前腕痩せにおすすめのマッサージを2つ紹介していきます。
- 前腕摘まみマッサージ
- 前腕のリンパ流しマッサージ
先ほど紹介したストレッチと合わせて行ってみてください。
前腕摘まみマッサージ
前腕の気になる部分を指で摘まんで揉むだけの簡単なマッサージです。デスクワークでキーボードを叩いていない僅かな時間でも、移動中の電車やバスの中でも目立たずに行えるので、普段スマホをよく使っていて前腕を酷使している方は、スマホを使う代わりにマッサージをしてみてください。
前腕は手首や肩、首にもつながっている部位です。つながっている部位のどこかが悪くなると、そこから連動して他の部位も悪くなる場合があります。前腕を摘んで揉んだら、そのまま上に移動して二の腕や肩をマッサージしたり、手のひらを揉みほぐしてみたりするのも良いでしょう。
前腕のリンパ流しマッサージ
前腕痩せするマッサージの1つとして、「リンパを流すマッサージ」も挙げられます。前腕が太くなる一因である「むくみ」を取るには、リンパの流れを良くするのが効果的です。
まず、腕に乳液やボディクリームを塗って、マッサージを行う際の摩擦を減らします。次にもう片方の手で拳を作ったら、腕に塗ったクリームをさらに塗り込むようにして下から上へとスライドさせてください。強く押し当てる必要はないので、「自分が気持ちいいと思える程度の力加減」でマッサージしましょう。
前腕痩せと同時に肌を綺麗にするなら?
せっかく念願の前腕痩せが叶っても、腕の肌が乾燥していたりくすんでいたりすると自信を持って腕を出せませんよね。「どうせ前腕痩せするなら肌も綺麗にしたい」というときには、どんなことに気をつければ良いのでしょうか。
ここでは、「前腕痩せと同時に肌を綺麗にするポイント」を4つお伝えしていきます。
- 保湿を欠かさない
- 紫外線対策を忘れない
- スクラブで角質ケアをする
- 脱毛をする
順番に見ていきましょう。
保湿を欠かさない
前腕は皮脂の分泌が少なく、体の部位の中でも、特に乾燥しやすい場所の1つです。小鼻やTゾーンなどでは敬遠されがちな皮脂ですが、実は外から受けるダメージから肌を守ったり、肌から水分が蒸散するのを抑えたりするという働きがあります。
そのため、皮脂分泌の少ない前腕は、クリームやオイルなどでしっかり保湿してあげることが、肌を綺麗に保つポイントになるのです。
また、前腕は露出が多い部位でもあります。特に空気の乾燥する時期は、高保湿のボディクリームやオイルなどを塗り込むようにしてケアしましょう。前腕痩せするマッサージをする際に保湿も同時にすれば、肌を綺麗に保ちやすくなります。
紫外線対策を忘れない
シミの少ない綺麗な肌にするために「紫外線対策」を忘れないようにしましょう。日焼け止めを塗ったり、アームカバーを着けたり、日傘を差したりなど、日焼け対策にはさまざまな方法があるので、自分に合った方法を選んでみてください。
紫外線による日焼けは肌の乾燥にもつながります。肌が乾燥すると肌のバリア機能が低下して、ただでさえ皮脂が少なく乾燥しやすい腕の水分が蒸発しやすくなり、それによってさらに乾燥が進んでしまうのです。肌の乾燥は肌荒れにもつながるので、綺麗な肌に紫外線対策は欠かせません。
スクラブで角質ケアをする
肌を綺麗にするなら、頻度は1週間に1回程度の「角質ケア」でお手入れをするのもおすすめです。特にひじは、自分では普段見えない部分なので、お手入れを忘れがちだという方も少なくないでしょう。
スクラブで角質ケアをすると表面の凸凹がなくなって影ができにくくなるため、肌トーンがアップしたり、肌のキメが整って透明感がアップしたりする効果が期待できます。
また、ひじの黒ずみ予防・改善にも効果的だとされているので、綺麗な肌を保つにはスクラブによる角質ケアを試してみましょう。
脱毛をする
肌を綺麗にするなら「脱毛」するという方法もあります。脱毛で肌表面の黒い産毛がなくなれば、肌のトーンが明るく見えるようになるというメリットがあります。
また、ムダ毛がなくなることで毛穴が引き締まって、毛穴が目立ちにくくなるというのも魅力です。脱毛していれば、いつでも自信を持って腕を出すことができるようになるので、肌を綺麗にするなら脱毛を検討してみると良いでしょう。
前腕を綺麗にするならサロン脱毛!
前腕の脱毛はセルフでも可能ですが、脱毛サロンで行うことも可能です。サロン脱毛はプロが施術を行ってくれるため、セルフで行うよりも肌を美しくできるでしょう。
サロン脱毛の種類には、光脱毛、ニードル脱毛、ブラジリアンワックス脱毛などがありますが、現在サロン脱毛で主流なのは「光脱毛」になります。
光脱毛とは、脱毛効果のある光を肌に照射して、毛母細胞などの毛を作る細胞の活動を抑制することで脱毛する方法です。料金が医療脱毛よりも比較的リーズナブルで、個人差はありますが、痛みも少ないという特徴があります。
サロンの前腕脱毛の効果
実際に「サロンで前腕を脱毛したい」と思っても、どのような効果があるのかが分からないと不安に思ってしまいますよね。ここでは、サロン脱毛についての質問で挙がりやすい「効果が出るまでの回数・期間」「脱毛完了までの回数・期間」を解説します。
効果が出るまでの回数や期間
結論からいうと、一般的には「薄くなってきたな」と前腕の脱毛効果を感じ始める回数は大体3~5回程度とされています。効果を実感するまでには個人差がありますが、早い人は3回目からしっかりと効果を感じられるでしょう。
サロンは毛の生える周期である「毛周期」に合わせて施術を行います。毛は、成長期・退行期・休止期と成長を繰り返していきますが、サロン脱毛で効果があるのはその中の成長期の毛のみです。成長期の毛に合わせて施術をするためには、2〜3ヶ月の期間を開ける必要があるため、効果を実感するまでには半年〜1年ほどかかるでしょう。
脱毛完了までの回数や期間
こちらも個人差はありますが、前腕の脱毛で自己処理が必要なくなるほどの効果を得るためには、平均12回以上の照射が必要とされています。2ヶ月に1回のサロン施術をした場合、脱毛完了するまでに2年かかる計算です。
しかし、自分がどの程度まで脱毛したいのかや脱毛にかけられる金額によって、脱毛完了までの回数や期間は変わってきます。次の見出しでは「前腕脱毛にかかる料金」について詳しく解説していくので、そちらも参考にしてみてください。
前腕脱毛の料金相場
前腕の脱毛をするなら、コースでは6回程度で約50,000円~70,000円が料金相場です。腕の毛が濃くまだ物足りないという場合は、それ以上必要ということになります。料金はサロンによってさまざまなので、先程挙げた料金相場を目安にしながら、コースやプランの種類や料金を何件かのサロンで比較検討すると良いでしょう。
前腕脱毛をするときの流れ
サロン脱毛に行ったことがない方は、当日サロンに行った後の流れがどんなものなのか気になるところでしょう。「前日は何をすべきなのか」「前腕は剃らずに行ったほうが良いのか」など、ちょっとしたことでも疑問があると不安になりますよね。ここでは、前腕脱毛をするときの流れを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
施術前日の準備
脱毛前日に大切なのは、体をしっかり休めることです。激しいスポーツをしたり、お酒を飲みすぎたり、血圧・血流が上がったりするような行動は極力控えましょう。紫外線対策や乾燥対策・肌の保湿ケアなどをして、肌を守ってください。
カミソリや毛抜きは肌への負担が大きかったり、脱毛効果が得られなくなってしまったりするので控えたほうが良いですが、電気シェーバーを使ってのムダ毛処理はしても構いません。むしろ前日までに処理を済ませておきましょう。
何故かというと、ムダ毛が伸びたままだと毛穴以外の周囲の皮膚にも光を照射してしまって、やけどする可能性が高まるためです。
また、前日までにムダ毛処理をしていなくても、当日にサロンで丁寧に処理してくれることもあります。しかし、別途処理代を請求させる可能性もあるので、サロンにはムダ毛処理について事前に確認するようにしましょう。
施術当日の流れ
前腕脱毛当日の流れは、まとめると以下の通りです。
①予約時間に来店し、受付をする。
②施術着に着替える。
③施術しても大丈夫かどうか、肌のチェックを受ける。
④脱毛施術
⑤アフターケアをしてもらう。
⑥次回予約をし、帰宅する。
剃り残しがあると、その場所を避けて施術される可能性もあるので、前日までに前腕のムダ毛処理を済ませてください。
「それなら、施術当日にシェービングをしたほうが良いのでは」と考える方もいるでしょう。しかし、当日の処理は肌を刺激したり傷つけたりしてしまう可能性があるため、なるべく前日までに処理するのが望ましいです。
まとめ
前腕痩せするためには、前腕の筋肉をしっかりと伸ばして解し、リンパや血液の流れを良くするストレッチやマッサージが効果的です。また、日頃スマホを長時間使用している心当たりのある方は、意識して使用を控えたり、やむを得ず使用が長くなる場合は間に休憩を挟むようにするといった工夫もしてみてください。
今回の記事では、「前腕に効果的なストレッチやマッサージの仕方」を解説しました。今すぐ自宅でできる簡単なストレッチやマッサージばかりなので、ぜひ実践して理想の前腕を手に入れましょう。