顔にシミやそばかすがあると、どうしても気になってしまいますよね。クリニックによる治療などで解消できる可能性は高いですが、その分費用がかかってしまいます。しかし、顔脱毛によって顔のシミやそばかすが解消できれば、ムダ毛がなくなると同時にシミやそばかすの悩みも解消できて一石二鳥です。
この記事では、脱毛が原因でシミやそばかすができることはあるのか、顔脱毛でシミやそばかすは消えるのかなどをまとめて解説していきます。脱毛とシミ・そばかすの関係性が知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
脱毛がシミ・そばかすの原因になる？
サロン脱毛では光を照射して脱毛を行うため、「脱毛するとシミやそばかすが増えそう」という印象を持っている方もいるのではないでしょうか。太陽から出る紫外線はメラニン生成を促進するので、シミやそばかすの原因となります。しかし、脱毛で使われる光は紫外線とは別物であり、メラニンを生成する機能はありません。
結論からいうと、脱毛が原因でシミやそばかすができるということはないのです。では、そもそもシミやそばかすがどうしてできるのでしょうか。ここでは、そのメカニズムについて見ていきましょう。
シミ・そばかすができる原因
まず、シミは年齢を重ねるにつれて出てくるもので、老人性色素班と呼ばれることもあります。
シミの主な原因は紫外線です。紫外線を浴びすぎると多くのメラニンが作られ、色素として肌に沈着してしまいます。また、肌のターンオーバー周期が遅れることも原因となります。ターンオーバーが遅れると、なかなかメラニンが排出できず、結果として色素が沈着してしまうのです。
そのため、紫外線を多く浴びた、ターンオーバー周期が乱れてきたなどの理由で、加齢とともに現れることが多くなっています。
一方、そばかすの原因は少し異なり、先天性の場合も多いです。シミは加齢とともに現れますが、そばかすは子どもに多いという特徴があります。先天性の場合は紫外線対策をしていても現れてしまいますが、少しずつ薄くなっていくでしょう。
ただ、紫外線をたくさん浴びたことがきっかけで現れるそばかすもあります。その場合はシミと同様、自然と薄くなることはほとんどないので注意してください。
脱毛でシミ・そばかすができるといわれる理由
シミやそばかすの原因を考えると、やはり脱毛をすることでシミやそばかすができるとは考えにくいです。それでも「脱毛をするとシミやそばかすが増える」という意見があるのはどうしてなのでしょうか。
そこには大きく分けて3つの理由があります。
- ターンオーバーの促進
- シミの種類が異なる
- 脱毛後の処理不足
それぞれ詳しく見ていきましょう。
理由の1つに、ターンオーバーが促進されることが挙げられます。皮膚の中には「隠れシミ」といわれる、肌の奥には表面に出ていないシミが潜んでいる場合があります。脱毛によって肌のターンオーバーが促進され、この「隠れシミ」が表に出てくる可能性があるようです。
新しくシミが作られたのではなく、元々見えていなかったシミが見えるようになったということです。このシミは自然と剥がれていくので、気にしすぎる必要はありません。しかし、これが「脱毛をするとシミが増えた」という声につながってしまうのです。
また、サロン脱毛は施術部位に光を照射することで脱毛をしますが、その原理は光による熱で毛根にダメージを与えているのです。そのため、脱毛後の肌には熱が溜まりやすく、保湿などをしないで放置していると、肌の乾燥や肌トラブルによってシミが濃くなってしまう可能性もあるでしょう。
脱毛によるシミ・そばかすを防ぐには
基本的に脱毛が原因でシミやそばかすができることはありませんが、脱毛後の対応によってはシミやそばかすが増える、あるいは濃くなる場合もあります。それを防ぐためにできる対策を、ここでは3つ紹介していきます。
- 脱毛前後に保湿を徹底する
- 紫外線対策を行う
- 赤みが出たら対策をする
それぞれ見ていきましょう。
脱毛前後に保湿を徹底する
脱毛後のダメージを防ぐには、保湿が欠かせません。脱毛後の肌に目に見える炎症がなくても、脱毛時に刺激を受けているため、炎症が起きやすい状態になっています。赤みなどが出ている場合は、保湿だけでなく冷やすのも効果的です。
そしてしっかり潤った肌であれば、肌への刺激を軽減できます。逆にいうと、保湿の足りていない肌は刺激に弱く、脱毛の光がダメージとなって蓄積されてしまうかもしれないのです。潤いのある肌のほうが施術時の痛みも少なくすむため、脱毛の後はもちろん、前にも保湿しておく必要があります。
紫外線対策を行う
日焼けをした肌は皮膚にメラニン色素が溜まっている状態です。脱毛は毛のメラニン色素に反応して照射をしますが、肌にメラニン色素が溜まっていると肌に照射してしまって、毛根まで光が届かない、肌を火傷してしまうといった問題が起きてしまう可能性があります。
また、脱毛後は乾燥していて肌のバリア機能が低下しているので、いつも以上に紫外線の影響を受けやすいです。
夏はもちろん、冬や曇りの日であっても紫外線対策を怠ってはいけません。日焼け止めはもちろん、場合によっては日傘やサングラスなども使って紫外線対策をしてください。
赤みが出たら対策をする
場合によっては、施術箇所に赤みが出ることがあります。これは炎症が起きている状態なので、放置しておくとメラニン色素の生成・沈着につながってしまいます。
赤みが出た場合の対策は、まず冷却です。水で濡らしたタオルを顔に当てて冷やすようにしてください。保冷剤を使って冷やす場合は、直接顔に保冷剤が当たると冷えすぎてしまうため、タオルやハンカチで保冷剤をくるむなどの工夫が必要です。また、その際には保湿もしっかり行いましょう。
冷却と保湿を行ってもなかなか赤みが引かない場合は、必ずサロンに連絡してください。目安として施術後2日、あるいは3日ほど様子を見て改善されなければ、すぐに連絡しましょう。薬を処方してもらえる場合もあります。
顔脱毛はむしろシミ・そばかすが消えるって本当？
ここまで、脱毛してもシミやそばかすは増えないと説明してきました。それどころか、むしろ顔脱毛はシミやそばかすを消す働きも持っているといえるのです。では、なぜ顔脱毛でシミやそばかすが消えるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
照射の光による美肌・美白効果が期待できる
多くのサロンでは、「IPL（インテルス・パルス・ライト）」と呼ばれる脱毛機を使って施術を行っています。このIPLには、脱毛だけでなく美肌・美白効果があるといわれているのです。
IPLは脱毛サロンだけでなく美容医療でも使われているため、脱毛に加えてシミやそばかすの悩み、さらには毛穴の開きやニキビ跡といった悩みを改善することもできるはずです。ただ、サロンによって出力が異なりますし、効果には個人差もあるので、シミやそばかすが消えるかどうかは人によって違います。
あまり当てにはしすぎず、脱毛と一緒にシミやそばかすが消えたら嬉しいくらいに思っておくと良いでしょう。
肌が活性化されやすくなる
肌の細胞は約4週間ほどで新しいものに生まれ変わりますが、新陳代謝が良くないとこのターンオーバー周期が乱れてしまいます。しかし、脱毛によって肌が活性化されて新陳代謝が良くなれば、ターンオーバーが促されるのです。
ターンオーバーの促進によって「隠れシミ」が表に出てくるというリスクはありますが、それは一過性のものです。長い目で見れば肌のターンオーバー周期が整うので、美肌に近づいていきます。
シミ・そばかすが消える効果を期待するならサロン脱毛
脱毛によるシミ・そばかすを消す効果を期待するなら、IPL脱毛ができるサロン脱毛がおすすめです。
家庭用のIPLもありますが、サロンのものに比べて効果や安全性は劣ります。サロン脱毛を利用すれば安全に効果的な施術を受けられますし、万が一トラブルがあった際に相談することもできます。
基本的に、サロン脱毛は医療脱毛と比べて時間がかかります。使用する器具の出力が低いのがその理由ですが、かかる費用が抑えられること、美肌など嬉しい副次効果も付いているのがサロン脱毛の魅力です。
サロンの脱毛方法
先ほどシミやそばかすにはIPL脱毛がおすすめとしましたが、そもそもサロン脱毛にはどのような方法があるのでしょうか。ここでは、サロンで行われている代表的な脱毛方法をまとめて紹介していきます。
- IPL脱毛
- SSC脱毛
- SHR脱毛
- ハイパースキン脱毛
自分に合った脱毛方法を行っているサロンを選ぶと良いでしょう。
IPL脱毛
メラニンに反応する高温の光を使って、熱によるダメージで毛をなくしていく脱毛方法です。毛の成長する周期に合わせて光を当てるので、1〜2カ月に1度ペースで通うことになるでしょう。
医療脱毛のような大きな痛みは伴いませんが、多少の痛みは伴います。また、反応するほどのメラニンがない産毛に対しては効果が薄くなってしまうのがデメリットといえるでしょう。
先ほども解説した通り、IPLは美容医療でも使われる光なので、美肌や美白効果が付いているのも嬉しいポイントです。他の光と比べても、美肌・美白効果は高いといえます。
SSC脱毛
スムース・スキン・コントロールと呼ばれる脱毛器具を使った方法です。IPLはメラニンに反応する光を当てますが、SSCでは抑毛効果のあるジェルを塗り、その上から光を当てます。毛にダメージを与えるというより、毛が生えないように抑えるというイメージです。
いくらか刺激は伴いますが、IPLと比べると痛みは少ないでしょう。ジェルにも抑毛効果があるため、産毛にも効果があるというのもポイントです。IPLほどではないものの、こちらにも美肌成分が含まれています。
SHR脱毛
スーパーヘアリムーバルと呼ばれるもので、最新式の脱毛方法です。最大の特徴は、毛の生え変わる周期を気にしなくても良いことでしょう。毛包（毛根を包んでいる組織）に対して熱ダメージを与え続ける仕組みで、短ければ2週間に1回ペースで通うことができます。
痛みもほとんどなく、じんわり温かいという程度です。また、メラニンに反応するわけではないので、産毛はもちろん日焼けした肌、色素の薄い白毛などにも効果があります。ただ、最新の方法なので取り入れているサロンが少なく、施術を受けられる場所には限りがあるので注意してください。
ハイパースキン脱毛
こちらも新しい脱毛方法で、子どもでも受けられるほど安全かつ痛みがないのが特徴です。生えている毛にアプローチするのではなく、まだ生えていない毛に対して光を当て、生えてくるのを抑えます。
熱でダメージを与えるわけではないので、光の温度は36度ほどとかなり低温です。肌への刺激が少なく、肌荒れをしている方、あるいは日焼けをしている方でも受けられて安心です。さらに、コラーゲンの活性化を促す成分が入っているため、美肌効果も期待できます。
一方で他の方法と比べると値段が高いことと、生えている毛にアプローチするわけではないため効果が実感しづらいことがデメリットといえるでしょう。
サロンの顔脱毛
ここからは、実際にサロンで脱毛をする場合に知っておくべき基本情報について見ていきましょう。具体的な回数や期間などを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
回数
顔の毛は産毛が多い上、デリケートな部位なので高出力の施術を受けることが難しいところです。そのため、個人差はありますが、目安として10回〜18回前後と考えておくと良いでしょう。4〜5回頃から効果を感じ始める方が多いですが、完全に生えなくなるまではある程度時間がかかります。
期間
脱毛方法によって大きく異なるのが期間です。毛の生える周期に合わせて施術を行う場合、2〜3ヶ月に1度ペースで通うことが多いため大体2年〜3年ほどかかることになります。周期に関わらず施術が受けられる脱毛方法であれば、およそ半分ほどの期間で完了させることができるでしょう。
範囲
一口に顔脱毛といっても、顔にはさまざまなパーツがあります。サロンによってはセットメニューとして全てのパーツに対応できるサロンもあれば、「鼻の下」「おでこ」などパーツごとに施術しているサロンもあります。
基本的に対応できないのは目の周り、鼻の中です。強い光を使うため、目の周りや鼻の中に照射すると危険であるためです。眉下や鼻毛などが気になる方もいるかもしれませんが、それはサロン脱毛の範囲外だと考えておいてください。
- おでこ
- 頬
- あご
- フェイスライン
- 小鼻
- 鼻下
- もみあげ
サロンによってかなり異なりますが、この辺りの部位は施術を受けることが可能です。ただし、サロンによっては頬とあごのみといった場合もあるため、脱毛範囲は事前に確認しておきましょう。
サロンの顔脱毛に関するQ＆A
最後に、顔脱毛に関して気になるQ&Aを解説していきます。サロン脱毛についての疑問がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
顔脱毛をする前の準備は？
肌の準備が整っていないと、きちんと施術を受けることができません。あまりにも肌トラブルがひどい場合は、施術を断られる場合すらあります。そのため、脱毛には下記3つの事前準備が必要です。
- コンディションを整える
- シェービングをする
- メイクに注意
まず、肌のコンディションを整えておくことが必要です。具体的には、ニキビや吹き出物ができないように体調や食生活を管理しておく、日焼けをしないなどが挙げられます。施術の直前に予防接種を打つなど、体調が変わる要因も避けておきましょう。
2点目として、シェービングが挙げられます。「これから脱毛するのになぜ剃る必要があるのか」と感じる方もいるかもしれませんが、毛が長い状態だと光の刺激をかなり強く受けてしまうため、必ず行ってください。
シェービングをする際は、顔に傷がつかないよう、顔用の電気シェーバーを使うのがおすすめです。シェービングは他の自己処理方法に比べると肌への負担が少ないですが、それでもゼロではありません。肌への負担を軽減するために、シェービング前後は必ず丁寧に保湿してください。
また、剃り残しをなくすためには、明るくてよく見える場所で行うのもポイントです。直前のシェービングは肌に負担をかけるので、2日前、遅くとも前日までには済ませておきましょう。
さらに、メイクの仕方にも注意が必要です。施術時はメイクを落とさなければいけないので、メイクをしていく場合は落としやすいナチュラルメイクを心がけてください。クレンジングのしすぎも肌に負担をかけてしまいます。
顔脱毛をするメリットは？
顔の毛は腕や足と比べて薄く、気にしたことのない方もいるかもしれませんが、鼻の下などの濃い産毛に悩んでいる方もいるでしょう。この産毛の悩みから解消されるのが大きなメリットの1つです。
さらに、顔脱毛は毛穴の開きに悩んでいる方にもおすすめです。顔脱毛をする際に当てる光の効果で、毛穴がきゅっと引き締まるというメリットがあるのです。ムダ毛がなくなることで毛穴も締まりやすくなります。
また、産毛がなくなると肌との間に阻まれるものがなくなってスキンケア用品の浸透が良くなり、化粧ノリもアップします。このように、毛の悩みを解消する以外にも多くのメリットがあるのです。
そして最初にお伝えしたとおり、IPLを使えばシミやそばかすを消す効果もあります。悩みに合わせた脱毛方法を選び、一気に悩みを解決してしまいましょう。
まとめ
シミやそばかすは主に紫外線が原因でできるため、脱毛が原因でできることは基本的にありません。ターンオーバーの促進によって隠れシミが表れることもありますが、あくまで一時的なものです。
むしろ、顔脱毛によってシミやそばかすの悩みが解決する可能性があります。顔脱毛で使用されるIPL脱毛は、美容医療でも使用されるため、美肌・美白効果が期待できるのです。
顔脱毛と同時にシミやそばかすを改善したいという方は、ぜひサロンのIPL脱毛を検討してみてください。
