「脱毛でムダ毛をなくしつつ、フェイシャルエステで美容効果も得たい」という方もいますよね。しかし、同時に施術を進めても良いのか、どちらを先にやるべきなのか順番が分からないなど、疑問を抱えている方も少なくないでしょう。
この記事では、フェイシャルエステと脱毛をする場合、脱毛を先に行ったほうが良い2つの理由を紹介します。フェイシャルエステと脱毛の基本情報や違い、脱毛と同日にできるエステの施術と同日にできない施術を取り上げつつ、並行する場合の間隔や注意したい行動も解説します。
目次
そもそもフェイシャルエステ・脱毛の違いとは
透明感のあるきれいな肌を目指すなら、フェイシャルエステや顔脱毛は欠かせない美容方法です。できればエステと脱毛を同時進行してスピーディーに終わらせたいところですが、同日施術が可能なケースと、同日を避けなくてはいけないケースがあるので、エステに通う際には注意が必要です。
ここでは、脱毛と同じ日にできるエステ・同じ日にできないエステを紹介する前に、まずはフェイシャルエステと脱毛の基本情報を解説するので、見ていきましょう。
フェイシャルエステ
フェイシャルエステとは、手技や化粧品、専門的な機器による施術で肌トラブルにアプローチし、改善をサポートする施術のことです。フェイシャルエステを受ける大きな目的は、シミやくすみ、しわ、たるみといった顔に関するトラブルの解決です。
さまざまなトラブルに対応するために、フェイシャルエステを提供しているサロンやクリニックには、ピーリングやイオン導入、フォトフェイシャルなどさまざまなメニューが用意されています。
光脱毛
光脱毛は、専門的な機器による施術でムダ毛にアプローチし、ムダ毛のない美肌の実現を目指す施術を指します。光脱毛を受ける大きな目的は、ムダ毛の抑毛や減毛です。
毛の中にも濃くて太い毛や薄い産毛などさまざまなタイプがあることから、光脱毛にもIPL脱毛やSSC脱毛、SHR脱毛などのさまざまな脱毛方法があります。ちなみに、ムダ毛の処理は医療脱毛でも行えますが、肌にかかる負担を少しでも軽くするなら、出力の低い光を使用する光脱毛を選ぶのがおすすめです。
光脱毛について詳しく知りたい方は、「脱毛の仕組みを徹底解説|レーザー脱毛と光脱毛の違いは?」の記事をご参照ください。
フェイシャルエステと脱毛を行うべき順番は?
フェイシャルエステと脱毛を検討する場合、順番に行うなら光脱毛を先にするのがおすすめです。
脱毛によってムダ毛がなくなると、肌への負担が大きい自己処理を行う必要もなくなります。そのため、肌トラブルの心配がなくなった状態でフェイシャルエステの効果を得られるのです。フェイシャルエステをしたあとに、肌トラブルによって肌状態が悪い状態になってしまうと、フェイシャルエステの恩恵をあまり感じられないでしょう。
ただし、黒ずみやシミなどが多くて悩んでいる場合はフェイシャルエステを先に検討するのも良いかもしれません。肌の黒ずみが酷いと脱毛をする際に避けられる可能性がありますが、フェイシャルエステでケアをしておけば脱毛効果を最大に得られるでしょう。
フェイシャルエステと脱毛は同じ日にできる?
フェイシャルエステと脱毛を同日にできるかという点ですが、同じ日にできるエステとできないエステがあります。簡単にいえば、肌に負担の少ないエステは脱毛と同日施術が可能ですが、肌に負担の大きいエステは同日に受けられません。
以下では、具体的なエステの種類とともに、脱毛と同日にできるかどうかに言及していきます。サロンによっても異なるので、実際に行う際はカウンセリングで聞く必要がありますが、1つの情報として参考にしてください。
脱毛の施術と同じ日にできるフェイシャルエステ
脱毛と同じ日にできるフェイシャルエステは、ピーリングとイオン導入です。この2つの美容法に共通しているのは、肌への負担が少ない点と、同日に行うことで脱毛施術の効果を最大に引き出せる可能性がある点が挙げられます。
ピーリングとイオン導入なら、スピーディーに美肌を手に入れられるだけでなく、脱毛とエステを同じ日に行うことによる相乗効果も期待できるかもしれません。脱毛と同日にできるフェイシャルエステとはどのようなものなのか、それぞれについて期待できる効果を解説しますので参考にしてください。
ピーリング
ピーリングは、肌の表面にある古い角質層を取り除く美容法です。シミやくすみは、メラニン色素が沈着している角質をピーリングで剥がすことによって改善を促せます。脂性肌やニキビは、ピーリングで角質を取り除くことでふさがっていた毛穴が開くため、改善が期待できるとされています。
肌のターンオーバーを促せる美容法の1つでもあることから、肌の老化が原因の1つといわれている、しわやたるみも解決できる効果的な美容法です。肌トラブルに悩まされていなくても、健康的で張りのある若々しいツヤ肌を目指すために行う方もいます。
ピーリングを脱毛と同日に行うと角質の柔らかい肌が手に入るため、脱毛施術の光がほしいところに届きやすくなって効果を最大化できるという嬉しい効果も期待できるでしょう。
イオン導入
イオン導入は、肌に良いとされる成分を肌の深いところまで浸透させられる美容法です。さまざまな成分を使ったイオン導入がありますが、シミやくすみの改善、肌の弾力アップ、ニキビ予防といった効果を求めるなら、ビタミンCのイオン導入が有効といわれています。
そばかすの改善や予防、美白など、紫外線による肌トラブルの改善なら、トラネキサム酸のイオン導入を選ぶと良いでしょう。エイジングケアにはプラセンタ、みずみずしいキメの整った肌を目指すならグリシルグリシンのイオン導入がおすすめです。
イオン導入を同日に行うと肌に潤いを与えられるため、脱毛施術の光が届きやすくなる他、施術時に起こりやすい痛みや赤みなどの肌トラブルリスクの軽減効果が期待できるでしょう。
脱毛の施術と同じ日にできないフェイシャルエステ
以下の3つの美容法については、脱毛と同じ日に受けることができません。
- フォトフェイシャル・光フェイシャル
- ラジオ波フェイシャル
- フェイシャルマッサージ・痩身エステ
この3つの美容法に共通していることは、肌が熱を持ちやすかったり、肌にかかる負担が大きかったりする点です。痛みや赤み、かゆみ、火傷といった肌トラブルを起こしやすいため、同日の施術は控えるよう推奨されています。
以下では上記に取り上げた美容法に期待できる効果を解説していくので、ピーリングやイオン導入と比較しながら、フェイシャルエステを検討する際の参考にしてください。
フォトフェイシャル・光フェイシャル
フォトフェイシャル・光フェイシャルは、IPLと呼ばれる光を照射することで、肌トラブルの改善が期待できる美容法です。例えば、シミやくすみ、そばかすのケアにおいては、光でメラニン色素にダメージを与えて分解し、肌のターンオーバーで排出されることを狙います。
IPLの光によるアプローチにはコラーゲンの生成や肌のターンオーバーを促す作用も期待できるため、しわや毛穴の開き、ニキビなど、さまざまな肌トラブルの改善にも効果が期待できるといわれています。
サロン脱毛の中には、フォトフェイシャル・光フェイシャルに使用するIPLの光を活用して脱毛をする方法もあります。どちらも肌に熱を与える脱毛方法なので同日の施術はできませんが、IPL脱毛をすればフォトフェイシャル・光フェイシャルの効果が副次的に得られる可能性もあるのです。同時の施術を検討している方は、IPL脱毛を検討してみるのも良いでしょう。
IPL脱毛については「IPL脱毛とは?仕組みや部位ごとの効果を分かりやすく解説」の記事をご参照ください。
ラジオ波フェイシャル
ラジオ波フェイシャルは、高い周波数帯の電磁波を照射することで基礎代謝を促したり、老廃物の排出を促進したりする効果を期待できる美容法です。特に注目されている効果は基礎代謝アップによる脂肪を溶かす効果で、しわやたるみの改善や、リフトアップといったエイジングケアに効果的といわれています。
基礎代謝の向上で肌のターンオーバーが促されるため、くすみや黒ずみのない、健康的なツヤ肌の実現にも効果が期待できるでしょう。
フェイシャルマッサージ・痩身エステ
フェイシャルマッサージ・痩身エステは、手技による刺激によって血流を促し老廃物の排出を促す美容法です。フェイシャルマッサージには真皮層や血管に刺激を与える方法、萎縮した筋肉を伸ばす方法、毛細を圧迫する方法など、さまざまなアプローチ方法があります。
皮膚機能の活性化が期待できるため、皮脂の分泌や発汗の促進、肌のターンオーバーの促進などによる肌質改善が可能です。痩身エステは特に対象を脂肪の排出としており、リフトアップやむくみやたるみの解消に効果的なので、小顔効果を期待できるでしょう。
併用できないフェイシャルエステはいつからできる?
上記で紹介してきた通り、フォトフェイシャル・光フェイシャル、ラジオ波フェイシャル、フェイシャルマッサージ・痩身エステは、脱毛施術と同日に受けることはできません。脱毛施術を受ける前日や後日なら良いのかというと、施術日が近くなってしまうのも良くないといわれています。
以下では、いつからフェイシャルエステをできるのかについて解説しますので、脱毛と上記の3つのエステを並行して行っていきたい方は、1つの参考にしてください。
フォトフェイシャル・光フェイシャル
フォトフェイシャル・光フェイシャルは、脱毛施術日から最低でも2〜3週間あけて行うのが良いとされています。フォトフェイシャルや光フェイシャルは脱毛と同じ光を使用しているため、日程が近すぎると肌への負担が大きくなってしまうのです。
また、フェイシャル施術後からは肌のターンオーバーの促進が始まります。活性化した肌が落ち着く頃に肌トラブルのない健康的な肌が手に入るため、このタイミングを意識することで、フェイシャルの効果も脱毛の効果も最大に引き出すことができるでしょう。
ラジオ波フェイシャル
ラジオ波フェイシャルは脱毛と同日の施術ができませんが、どのくらい日をあけるべきかについては詳しく言及されていません。同日でなければ受けられると解釈できますが、自己判断は非常に危険です。
そのため、脱毛やラジオ波フェイシャルを受ける際のカウンセリングで相談し、提案された間隔で施術を並行していくことをおすすめします。
フェイシャルマッサージ・痩身エステ
フェイシャルマッサージ・痩身エステは、脱毛施術日の翌日〜3日あけて行うのが良いとされています。日数に幅があるのは、サロンやクリニックによって推奨している間隔に違いがあるためです。もしあける日数に悩んだ場合は、3日以上あけると良いでしょう。
日をしっかりあけることで火照っている体をしっかり落ち着かせられるため、脱毛施術で肌トラブルが起こるリスクを下げられます。
マッサージ以外に脱毛後にしてはいけないことは?
脱毛施術と同日にできないフェイシャルエステの特徴は、肌に熱を持ちやすいことと、肌への負担が大きいことです。この特徴に当てはまる施術は、脱毛後はもちろん脱毛前も行ってはいけません。
では、エステの施術以外に脱毛前後にしてはいけない行動はあるのでしょうか。ここでは、脱毛後にしてはいけない5つの行動を紹介します。脱毛を検討している方は、脱毛後のNG行動と控えるべき理由をしっかり把握しておきましょう。
飲酒
飲酒は、アルコール成分によって血行が促されるので、体が温まりやすいです。肌が熱を持つとかゆみや赤みが生じやすくなるため、脱毛の前後は控えなくてはいけません。
また、アルコールには利尿作用があり、体が水分不足に陥りやすくなります。脱毛施術で熱を持った肌からは水分がどんどん蒸発してしまうので、肌の乾燥が悪化して肌トラブルのリスクが高くなってしまいます。普段から飲酒をする方は注意しましょう。脱毛施術を受ける場合、飲酒は前後12時間は控えるようにしてください。
入浴
入浴は、体が芯から温まってしまうことから、脱毛前後は控えなくてはいけません。脱毛施術を受ける場合、前後12時間の入浴は避けるのがおすすめです。シャワーについては問題ありませんが、肌を擦る動作には注意してください。
たっぷりの泡で洗うことで刺激を軽減し、あがった後に水分を拭くときも強く擦らないように気をつけましょう。
サウナ
サウナも体が芯から温まるという点で、脱毛前後は控えなくてはいけません。また、サウナの発汗作用で体が水分不足に陥りやすい点でも、控えたほうが良いとされています。脱毛施術を受ける場合は、当日と施術日から約1週間は控えるのがおすすめです。
運動
運動は、体が温まりやすく汗をかきやすいという点で、脱毛前後は控えなくてはいけません。運動する習慣がある方は、当日と施術日から3日間は控えるのがおすすめです。もしどうしても体を動かさないといけない場合は、汗を拭くときに強く擦らない点や、制汗剤の使用を控える点に注意してください。
日焼け
日焼けは、体が温まりやすい他、肌が焼けることでメラニン色素が多くなってしまう点で、脱毛前後は控えなくてはいけません。
ここで取り上げた飲酒、入浴、サウナ、運動とは違い、日焼けは肌トラブルが起きやすい点に加えて、脱毛施術を全く受けられなくなる可能性があるため、特に注意してください。
屋外でのレジャーを楽しんで日に焼けてしまうと、元の肌の色に戻るまで脱毛施術が受けられない可能性があるのです。脱毛後はもちろん、脱毛を計画する時点から日焼け対策で肌を守っておくことをおすすめします。
エステと脱毛に関するQ&A
最後に、エステと脱毛に関するよくある質問を2つ取り上げて紹介します。
- フェイシャルエステで脱毛効果は得られる?
- 脱毛と同時に美肌効果は得られる?
ぜひ参考にしてください。
フェイシャルエステで脱毛効果は得られる?
フェイシャルエステは顔脱毛で使用されるIPLと呼ばれる光を使用して行われるため、ムダ毛に反応し、毛が生えにくくなる可能性はあるでしょう。
ただ、使用されているIPLについて詳しく言及すると、全く同じ種類のIPLを使用しているわけではありません。フォトフェイシャルでは肌トラブルの改善に効果的なIPLを使用し、脱毛では抑毛や減毛に効果的なIPLを使用しています。
そのため、フェイシャルエステで脱毛ができるのは副次的な効果であり、本格的な脱毛効果は期待できないと理解しておかなければいけません。
脱毛と同時に美肌効果は得られる?
脱毛にはさまざまな方法がありますが、その中でも美容法にも使用されるIPLを使った脱毛なら美肌効果が期待できるといわれています。IPLの光にはメラニン色素を分解し排出する効果や、肌のターンオーバーを促す効果が期待できるためです。
ただ、脱毛施術で得られる美肌効果は、副次的な効果です。フェイシャルエステと同じような高い効果は得られないと理解しておくと良いでしょう。
脱毛の美肌効果については、「脱毛で美肌になるのはなぜ?サロン脱毛が美肌効果をもたらす理由とは」の記事を参考にしてください。
まとめ
フェイシャルエステと顔脱毛を行いたい場合は、先に脱毛をしてから、次にフェイシャルエステを行うと良いでしょう。
ムダ毛を先になくしておくことで肌に大きな負担をかける自己処理の回数を減らせます。さらに、ムダ毛も肌トラブルもない肌のほうがフェイシャルエステの効果を最大にできるでしょう。
もし、少しでも早くフェイシャルエステも脱毛も終わらせたい場合は、脱毛と同じ日に施術を受けられるピーリングやイオン導入を検討するのがおすすめです。この他のエステは、体に熱を持ちやすく肌に与えるダメージが強いことから同日施術は行えませんが、日をずらせば並行できます。
ここで紹介した情報を参考にエステと脱毛を並行し、スピーディーに透明感のあるきれいな肌を手に入れてみてはいかがでしょうか。