家庭用脱毛器の種類ごとの仕組みや効果を紹介

いつでも美しくありたいと思う女性にとって、ムダ毛処理は大切な美容ポイントです。しかし、サロンにわざわざ行くのは面倒、サロンでスタッフに処理をしてもらうのは恥ずかしいと感じる方も多いのではないでしょうか。そんな人には「家庭用脱毛器」がおすすめです。

今回は、家庭用脱毛器でのムダ毛処理を考えている方のために、家庭用脱毛器の仕組みや効果について解説していきます。メリットデメリットなども紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

家庭用脱毛器の種類と仕組み

手軽に自宅で脱毛ができると人気の家庭用脱毛器ですが、大きく分けて2つの種類があるので、使用する際には自分に合ったものを選ぶ必要があります。ここでは、フラッシュ式とレーザー式の2つの種類について、それぞれの仕組みなどと合わせて解説していくので、参考にしてみてください。

フラッシュ式

フラッシュ式の家庭用脱毛器は、毛のメラニン色素に光を当てて毛根にダメージを与え、徐々に脱毛をしていく仕組みの機械になります。

比較的広い範囲に照射できるので、短時間で施術を終えられるのがメリットです。さらに、レーザー式に比べて傷みが少ないので、痛いのが苦手な方にもおすすめです。一方で、レーザー式に比べると1回の効果が薄く、脱毛完了までに時間がかかるのがデメリットといえます。

フラッシュ式の脱毛器は、サロンなどで多く使用されていますが、近年では家庭用脱毛器としても普及している人気のタイプです。ちなみに、フラッシュ脱毛は光脱毛とも呼ばれるので、サロン脱毛などの光脱毛はフラッシュ脱毛と同じ仕組みとなっています。

レーザー式

レーザー式の家庭用脱毛器は、レーザーが毛のメラニン色素に反応し、毛を成長させる「毛乳頭」にダメージを与えて脱毛をする仕組みです。レーザー式の脱毛器のほうが脱毛効果が高いので、早めに脱毛効果を実感したいのであれば、レーザー式の脱毛器を選びましょう。

しかし、レーザー式の脱毛器は照射範囲が狭く、広い範囲の脱毛にはあまり向いていない方法です。また、フラッシュ式に比べると傷みも発生するので、傷みが苦手な方には苦痛が伴うかもしれません。

また、レーザー式はフラッシュ式よりも効果は高いですが、誰でも照射ができるように出力が抑えられているため、サロンやクリニックで脱毛をしたほうが効果を実感するのが早いです。

家庭用脱毛器の効果

フラッシュ式とレーザー式で効果に差があると紹介しましたが、それぞれの効果はどのくらいなのでしょうか。ここでは、家庭用脱毛器の効果を種類ごとに解説していきます。

フラッシュ式

フラッシュ式の家庭用脱毛器は、広範囲に使いやすいメリットがある反面、脱毛効果が比較的弱いというデメリットがあります。大体どれくらいの使用回数でどんな効果が期待できるのかを、下記で表にまとめてみました。

産毛まで完全に目立たなくさせるためには、20回程度はしないと、完全にムダ毛を除去することはできないでしょう。広範囲に照射できますが、逆に完全な脱毛を目指すには、ある程度の照射頻度が必要になってきます。

とはいえ、痛みも感じにくいので、利用時のストレスはそこまで大きくはないのがメリットです。

レーザー式

レーザー式の家庭用脱毛器のメリットは何といっても、1度の照射で強い脱毛効果が期待できるところです。

そのため、フラッシュ式と比べると少ない回数で十分な脱毛効果を期待できます。

レーザー式も、どれくらいの回数照射するとどんな効果が得られるのかを、表にまとめてみたので見ていきましょう。

このように、レーザー式は数回の照射でムダ毛が段々と生えてきにくくなります。個人差はあるものの、フラッシュ式よりも早く脱毛の効果が得られるでしょう。しかし、フラッシュ式と比べると照射範囲が狭く、1回の照射に時間がかかります。広範囲の脱毛を目指している人には、フラッシュ式がおすすめです。

家庭用脱毛器のメリット

家庭用脱毛器を使うのには、いくつかのメリットがあります。ここでは、主なメリットを3つ紹介していくので、ぜひご覧ください。

• 自分で好きなタイミングで脱毛できる
• 他人に体を見られることがない
• 費用の負担が少ない

それぞれのメリットを、詳しく解説していきます。

自分で好きなタイミングで脱毛できる

家庭用脱毛器は、自分の好きなタイミングで使用できるのが強みです。脱毛サロンに通うとなると、仕事や学校の予定がないときにしか施術をしてもらうことができませんし、事前に予約が必要なので早めにスケジュールを確認できる人じゃないとスムーズに通うのは難しいでしょう。

その点、家庭用脱毛器であれば、時間が空いたときに家庭ですぐに施術ができるので、かなりフレキシブルです。隙間時間を使って脱毛を進められるのは大きなメリットといえます。仕事などで忙しい人は、家庭用脱毛器を購入すれば気軽に脱毛ができます。

他人に体を見られることがない

腕や足の脱毛をしたい場合は良いですが、全身脱毛やVIO脱毛をしたい人の中には、「施術してもらうスタッフにデリケートゾーンなどを見られるのは恥ずかしい」と思ってしまう人も多いでしょう。

スタッフは照射に慣れているのであまり気にしていませんが、見られる側としてはどうしても気になってしまいますよね。

その点、家庭用脱毛器を使うのであれば、自分自身で施術するので人に体を見られる心配はありません。他人に絶対に自分の体を見られたり触られたりするのが嫌という人は、家庭用脱毛器を使って脱毛をしたほうが良いでしょう。

費用の負担が少ない

脇などの脱毛であれば、数百円で脱毛ができるキャンペーンなどを展開しているサロンなどを利用するほうが安いですが、広範囲の脱毛をしたいのであれば家庭用脱毛器のほうが安く済む可能性が高いです。

家庭用脱毛器は、低価格なものであれば3万円から5万円程度で販売されています。安いものは、照射できる回数が少ないなどのデメリットもあるので、ある程度の予算をかける必要はありますが、それでもサロンやクリニックで全身脱毛をするよりも安くなる可能性が高いです。

家庭用脱毛器のデメリット

家庭用脱毛器にはさまざまなメリットがありますが、一方でデメリットも存在します。ここでは、家庭用脱毛器のデメリットを3つ紹介していくので、見ていきましょう。

• 脱毛完了までに時間がかかる
• 照射の手間がかかる
• 手の届かない部位の照射は難しい

それぞれのデメリットを、詳しく解説していきます。

脱毛完了までに時間がかかる

家庭用脱毛器を使って完璧に脱毛を完了させようとすると、かなりの頻度で照射を繰り返さなければいけません。家庭用脱毛器は、プロが使っている脱毛器よりも安全性を考慮して、光照射のレベルを落としています。そのため、何度も照射を重ねないとはっきりとした効果が表れにくいのです。

レーザー式であれば少ない回数で脱毛できますが、それでもサロンやクリニックと比較すると、効果が現れるまでに時間がかかる可能性があるでしょう。広範囲の脱毛をしたいが効果も早く表れてほしいという方は、サロンやクリニックを利用するのがおすすめです。

照射の手間がかかる

家庭用脱毛器は、自分で脱毛器を使って照射しないといけないので、かなりの手間がかかります。隙間時間を使って施術できるとはいえ、時間的にはかなりの負担です。脱毛が完了するまでに何度も照射をする必要があるので、完全に脱毛できるまでは、ある程度時間的な負担があります。

一方で、美容サロンに行って脱毛するのであれば、電話予約をしてサロンに行って施術を受けるだけなので、自分で手足を動かして施術する煩わしさがありません。

手の届かない部位の照射は難しい

家庭用脱毛器は、自分の手の届く範囲しか脱毛できないというデメリットがあります。VIOなどの目に見えにくい部位や、背中などの手が届きにくい部位は、きれいに脱毛をするのは難しいです。全身をきれいに脱毛したいという人には、家庭用脱毛器はあまり向かないでしょう。

脱毛サロンではプロのスタッフが照射をしてくれるため、照射漏れなどのリスクが少なく、きれいに脱毛ができます。また、事前の自己処理で剃り残しがあったのに気がつかないまま照射をすると火傷をしてしまう可能性もあるので、安全面から考えてもサロン脱毛のほうがおすすめできます。

家庭用脱毛器の使用方法

ここまで、家庭用脱毛器のメリットデメリットを紹介しましたが、これらの点を確認した上で使用したいという場合には、どのような手順で行えば良いのでしょうか。大体の流れを見ていきましょう。

• 事前にシェーバーを使用して、ムダ毛を剃っておく
• 照射レベルを一番弱く設定しておく
• 実際に肌に照射し、肌に異常がなければ段々と出力を強めて脱毛する
• 日にちを置いて何度か施術したら脱毛完了

まず、家庭用脱毛器を使う前には必ず、自分でシェーバーを使って処理をしておきましょう。脱毛器は体毛のメラニン色素に反応して、熱が発生するようにできているため、事前に処理をしておかなければ、過剰にメラニン色素に反応してしまうので危険です。

また、シェーバーでの脱毛は、施術の2〜3日前に行うのが良いでしょう。シェーバーはカミソリなどと比べると肌への負担は少ないですが、それでも少なからず負担がかかってしまうので、照射時の負担を考えると、2〜3日前に行うのがおすすめです。

さらに、実際に脱毛器で照射するときは、照射レベルを最小限まで落として行うのがおすすめです。最初から高パワーで照射してしまうと、火傷などの肌トラブルのリスクが高まります。初めは必ず弱い出力から始めるようにして、何度か当ててから皮膚に異常がないようであれば、段々と出力を強めていくと良いでしょう。

脱毛器を使う際は、肌全体を満遍なく施術するようにします。局所的に脱毛するとムラになってしまうので、この辺りも抑えておきたいポイントです。

家庭用脱毛器の注意点

家庭用脱毛器を使う際には、いくつかの注意点があります。ここでは、下記の3点について詳しく見ていきましょう。

• 適切な頻度で照射する
• 家庭用の脱毛器では永久脱毛できないことを知っておく
• VIOには専用の脱毛器を使用する

家庭用脱毛器を使用する際には、「毛周期」に合わせて脱毛を行っていく必要があります。人間の毛周期はおおよそ、1ヶ月から2ヶ月程度なので、この周期に合わせて脱毛器を使うと、効率的に脱毛できるでしょう。前回いつ脱毛したのかを記録しておいて、適切な頻度が保てるようにしてください。

さらに、家庭用脱毛器では永久脱毛ができません。何度施術をしても、時間が経てばまたムダ毛が生えてくるので、そのことを事前に頭に入れておきましょう。

また、家庭用脱毛器でVIOを脱毛しようとしている人も多いですが、VIOはデリケートな部分なので、VIOへの使用を禁止している家庭用脱毛器もあります。VIOに使用する場合は、必ずVIO専用の脱毛器を使うようにしましょう。

家庭用脱毛器のデメリットを解消するならサロン脱毛

先ほども解説した通り、家庭用脱毛器にはメリットも多いですが、それに付随してデメリットも数多くあります。家庭用脱毛器の使用が不安、デメリットを解消したいという方には、サロン脱毛の光脱毛がおすすめです。

サロンの光脱毛は、家庭用脱毛器よりも効果が高く、プロのスタッフが行ってくれるので照射の手間もかからずきれいに脱毛をしてくれます。ここからは、サロン脱毛のメリットをさらに詳しく見ていきましょう。

サロン脱毛のメリット

サロン脱毛を行うメリットは以下の通りです。

• 自分で処理をしなくても良くなる
• 一定期間通うことで、ムダ毛が生えにくくなる
• プロの機器を使って処理してくれるので、効果も高く肌に優しい
• 肌がきれいになって化粧ノリが良くなる

サロン脱毛を行う最大の強みは、自分で処理をしなくても良いことでしょう。サロンはプロに施術をしてもらうだけなので、自分で行う手間がありません。剃り残しや肌トラブルのリスクが少なく、安全に脱毛ができます。

サロンの光脱毛の仕組み

サロンの光脱毛には、いくつかの種類があります。ここでは、サロン脱毛の4つの種類の特徴と仕組みを解説していくので、サロンを選ぶ際に確認するポイントの1つとして注目してみてください。

• IPL脱毛
• SSC脱毛
• SHR脱毛
• ハイパースキン脱毛

光脱毛の種類を見ていきましょう。

IPL脱毛

IPL脱毛は、光レーザーなどで毛乳頭や毛根に直接ダメージを与え、ムダ毛を抜け落ちさせる施術方法です。直接毛根にダメージを与えるので、ムダ毛の除去効果は高いですが、光脱毛の中では肌への痛みが強いというデメリットがあります。濃いムダ毛に有効的な一方で、日焼け肌などには照射ができないという点に注意が必要です。

SSC脱毛

SSC脱毛は、IPL脱毛から派生した脱毛方式です。直接毛根にレーザーを当てるのではなく、先に特殊なジェルを塗って、その上からクリプトンライトを当てる仕組みとなっています。一度ジェルを塗ってからライトを当てるので、IPL脱毛よりも傷みが少ない脱毛とされています。

SSC脱毛は一度ジェルを浸透させ、毛の成長を抑制させてから抜け落とす方法なので、長期間に渡ってムダ毛が生えにくくなるメリットもあるとされています。ただ、脱毛効果が得られるまでにある程度の時間がかかるのが難点でしょう。

SHR脱毛

SHR脱毛は、肌の発毛の指令を出す細胞に熱を与え、ムダ毛が生えないように処理する脱毛方法になります。一般的なレーザー脱毛よりも、弱い熱で効果があるので痛みが少ないのが特徴です。メラニン色素に反応させるわけではないので、産毛などにも効果があります。デメリットは、脱毛効果が表れるのに時間がかかる点です。

ハイパースキン脱毛

ハイパースキン脱毛も、SHR脱毛と考え方は同じです。毛を生やす指令を出している細胞に熱を加えて、毛を生やす指令を完全に止めてしまう脱毛方法になります。この方法も、弱い熱でも効果が得られるので、肌への負担や痛みが少なくて済むでしょう。子どもでも脱毛ができる方法として人気があります。

まとめ

今回は家庭用脱毛器の種類やその仕組みについて、詳しく解説してきました。家庭用脱毛器にはフラッシュ式とレーザー式があり、それぞれで特徴や仕組み、メリットデメリットが異なります。

家庭用脱毛器を購入する際には、種類ごとの違いなども把握した上でしっかりと検討する必要があるでしょう。家庭用脱毛器の使用が不安な方は、サロン脱毛という選択肢もあります。記事を参考に自分に合った選択肢を検討してみてください。

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