肌がカサカサする、突っ張る、粉をふくなど肌の乾燥に関する悩みは多いです。冬場は特に乾燥しやすく、痒くなったり、赤みを帯びたりと肌トラブルを抱えて悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「乾燥肌の原因を知りたい」「乾燥対策は何をしたら良いのか分からない」「肌の乾燥対策でしたらいけないことをしていないか不安」という方に向けて、肌の乾燥について詳しく解説していきます。
肌が乾燥する原因や効果的な乾燥対策の方法、乾燥肌への脱毛の効果などを紹介していくので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
乾燥肌ってどんな状態?
乾燥肌とは、肌に必要な水分・油分が不足して、うるおいがなくなっている状態です。乾燥肌になっていると、お風呂から上がった後に、肌が突っ張る、カサカサする、粉をふくなどの症状があります。
特に膝、肘、足の裏、目と口の周りなどは、もともと皮脂が少ない部分のため乾燥が目立ちやすいです。
肌が乾燥する原因は?
肌の乾燥を引き起こす原因は、肌の「バリア機能」の低下です。肌のバリア機能を守っているのは肌の一番外側にある角質層で、角質層は肌の水分を保ち、アレルゲンや外部刺激から肌を守る効果があります。
バリア機能が正常であれば、角質層の角質細胞と細胞間脂質が十分に満たされているため、肌の奥の水分が抜けていくのを防げるのです。しかし、何かしらの要因でバリア機能が低下すると、肌の水分を維持できなくなり乾燥肌につながります。
肌のバリア機能の低下を引き起こす要因は次の6つです。
- 生活習慣
- 紫外線
- 年齢
- 間違ったスキンケア
- 空気の乾燥
- ターンオーバーの乱れ
1つずつ詳しく解説していきます。日常生活で何気なく肌の乾燥につながる行為をしていないか、チェックしてみてください。
生活習慣
生活習慣の乱れは、肌の乾燥を招きます。毎日の食事は肌の細胞を作る材料となるため、栄養が偏っていると肌を健やかに保てなくなります。
また、普段から喫煙する人も注意が必要です。タバコの煙は肌の細胞を酸化させ、肌に負担をかけてしまいます。その他にも睡眠不足、ストレス、過労などの生活習慣の乱れは肌に悪影響を与え、乾燥を引き起こすので気を付けてください。
紫外線
紫外線は肌表面の角質層にダメージを与え、日焼けを起こし肌の水分を奪います。さらに紫外線に含まれるUVA波は、肌の真皮までダメージを与え、肌のうるおいやハリを保つ成分を損傷させます。紫外線を浴びることで肌の乾燥を引き起こし、肌老化につながってしまうのです。
年齢
年齢を重ねると、肌のうるおいを保つ水分、セラミド、天然保湿因子(NMF)が減少します。それによって肌のバリア機能が低下し、年齢と共に肌の乾燥も加速していくのです。
間違ったスキンケア
普段から行っているスキンケアが間違っていると、肌の乾燥につながります。クレンジングや洗顔の際に、肌をゴシゴシ強く洗ったり、熱いお湯を使ったりすると肌の負担になります。
また、肌に刺激の強い保湿剤や洗浄力の強い洗顔料、石鹸を使用することでも肌のバリア機能が低下し、肌が乾燥しやすくなります。
空気の乾燥
エアコンを長時間使用することで空気が乾燥し、肌のバリア機能を保つうるおい成分が減少します。湿度が60%以下になると、肌の水分が奪われ始めて乾燥するので注意が必要です。
ターンオーバーの乱れ
肌の新陳代謝をターンオーバーと呼び、一定のサイクルで新しい細胞に入れ替わります。正常にターンオーバーを繰り返している肌はバリア機能が保たれ、うるおいを保持できます。しかし、生活習慣の乱れやストレスなどのせいで、肌のターンオーバーのサイクルが乱れると十分にバリア機能を発揮できず、乾燥肌につながります。
乾燥肌対策として効果的な方法は?
乾燥肌の対策には、普段どのような点に気を付けるのが効果的なのでしょうか。今回は、おうちで実践していただきたい効果的な乾燥肌対策を8つご紹介します。
乾燥肌対策に効果的な方法は、以下の8つです。
- 紫外線対策を行う
- 正しいスキンケアを心がける
- 肌を徹底的に保湿する
- 年齢によってケア方法を変える
- 食生活に気を付ける
- 睡眠時間を確保する
- 室内の湿度にも気を遣う
- 肌の乾燥対策でしてはいけないこと
日常生活で意識して行うことで、乾燥肌対策につながります。普段の生活に少しずつでも取り入れていきましょう。
紫外線対策を行う
外出する際は、紫外線対策を徹底することが大切です。基本的には、日焼け止めクリームやローションを1年を通して使用しましょう。紫外線の刺激に敏感な人は、帽子やサングラス、日傘などを日焼け止めクリームと併用するのがおすすめです。
日焼け止めクリームやローションは、肌への刺激が少ないものを使用してください。一度腕などでトラブルが生じないかをテストし、自分に合っている商品なのかどうか確認してから使用しましょう。
正しいスキンケアを心がける
無意識に肌に負担のかかるスキンケアをしてしまうと、肌へのダメージが蓄積されます。正しいスキンケア方法を確認して、普段行っている方法を見直してみましょう。クレンジングと洗顔は毎日するため、正しい方法で行うことが大切です。
下記で正しいスキンケア方法をご紹介します。ぜひ日々のスキンケアの参考にしてください。
クレンジング
メイク落としのクレンジングは、クリームタイプかミルクタイプを使用しましょう。洗い上がりがしっとりして乾燥しにくいためおすすめです。
オイルタイプのものは、しっかりメイクのときに洗い上がりがさっぱりして、メイクもきちんと落ちるため重宝します。しかし、乾燥肌の人にとっては、オイルタイプのクレンジングは洗浄力が強すぎて肌を乾燥しやすくなってしまうため、おすすめできません。
洗顔
洗顔は肌の乾燥を防ぐために、1日1〜2回までにしましょう。洗顔前に手を綺麗に洗うことを忘れずに行ってください。洗顔の際は、泡立てネットなどを使い洗顔料をたっぷりと泡立てます。きめ細かい泡ができたら、摩擦が起きないように柔らかく顔を洗いましょう。
すすぎ残しの無いように、泡をしっかりとすすぐことも大切です。洗い終わったら、清潔なタオルで肌をこすらないように優しく拭いてください。
肌を徹底的に保湿する
洗顔後や入浴後は肌から水分が出ていきやすい状態のため、時間を置かずにすぐ保湿することが重要です。保湿は肌の油分と水分のバランスを整え、肌のバリア機能を守るために行います。
肌の保湿は、化粧水、乳液、クリームの順に行いましょう。それでも乾燥が治らないという方は、必要に応じて、美容液の使用もおすすめします。化粧水は適量をとって、手で優しく肌に染み込ませてください。このとき、肌を擦りながら塗ると肌の負担になるので、擦らないように気を付けましょう。乳液とクリームも顔全体に優しくなじませます。
体が乾燥しているときは、お風呂上がりや寝る前にボディクリームを使用して肌を保湿しましょう。肘、膝、かかとは乾燥しやすい部位です。念入りに保湿剤を塗ることをおすすめします。
年齢によってケア方法を変える
乾燥肌を改善するためには、今の年齢に合った肌のケア方法を取り入れましょう。人は年齢を重ねるごとに、肌のうるおいを保てなくなっていきます。外部刺激に敏感になる、水分量が減る、ターンオーバーが遅くなるといった症状が徐々に起こります。
長年同じケア方法をしている人は、年齢に応じた方法に変えましょう。保湿アイテムやパックをしたり、フェイスマッサージを取り入れたりなど、肌のためになる方法を増やすのがおすすめです。
食生活に気を付ける
食事をとるときは栄養のバランスを考慮して、規則正しい食事をとりましょう。タンパク質は肌の主成分になるため、積極的に摂取するのがおすすめです。
肌を健やかに保つ手助けをするのが、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEなどです。中でもビタミンEは血行をよくして、肌に栄養を運ぶ効果があります。アーモンドやナッツ類、すじこ、アボカドなどに多く含まれているので、日頃から意識して食事に取り入れてみてください。ただし、ビタミンEを多く含む食材は脂質も多いため、食べ過ぎには注意が必要です。
毎日のこまめな水分補給も大切です。水分不足だと血流が悪くなり、体の老廃物を排出できないため代謝が悪くなります。普段あまり水分を摂らない人は、少しでも水を多く飲むように心がけましょう。
睡眠時間を確保する
肌は眠っている間にターンオーバーを行うため、質の良い睡眠を取ることが大切です。日頃から睡眠不足になりやすい人は要注意です。十分な睡眠時間を確保するようにしましょう。
質の良い睡眠をとるためには、寝る3時間前には食事を済ませ、1〜2時間前には入浴しておきましょう。さらに、ベッドに入る1時間前には、スマホ、テレビ、飲食をしないようにするとリラックスした状態でいると、良質な睡眠に入れます。美しい肌がつくられるように、寝る前に意識してみてくださいね。
室内の湿度にも気を遣う
肌の乾燥を防ぐため、室内の温度は常に60〜65%に保つように心がけましょう。お部屋の湿度が50%以下になると、肌が乾燥し始めます。
冷暖房を長時間使用しないようにしたり、加湿器を置いたりして、室内の湿度を下げないように気をつけてください。加湿器がない場合は、お部屋に洗濯物を干すのもおすすめです。
肌の乾燥対策でしてはいけないこと
肌の乾燥対策中にしてはいけないことがいくつかあります。乾燥している肌はバリア機能が低下しているため、少しの刺激で赤みや湿疹などの肌トラブルにつながる可能性が高いです。ここでは、普段何気なくしてしまいがちな、乾燥対策のNG行動を6つご紹介いたします。
- 刺激の強い洗顔料を使う
乾燥している部位は普段よりも刺激を受けやすいため、低刺激のものを選びましょう。人によっては、低刺激と記載された商品でも肌に合わない場合があります。
美容有効成分が肌への刺激になる可能性もあるので、テスターなどで異常がないか確認してから使用するようにしましょう。オイルクレンジングや、拭き取り式のメイク落としは、肌への負担が大きいため使用しないことをおすすめします。
- 洗顔後・入浴時に熱いお湯を使う
お湯の温度が40度を超えると、肌の皮脂がお湯に溶け出してしまい、乾燥につながります。洗顔時・入浴時は38℃以下のぬるめのお湯を使用しましょう。
- 洗顔後に保湿せずに放置
洗顔後に保湿しないまま時間を置いてしまうと、肌の水分が蒸発します。洗顔後は5〜10分以内に保湿しましょう。
- 必要以上のパッティング
化粧水を染み込ませようと、必要以上に強い力でパッティングするのは厳禁です。コットンの繊維が肌に残り負担になります。摩擦が起き、肌を傷つけてしまうので、化粧水を染み込ませるときは手でゆっくりと押し当て圧をかけるのが良いでしょう。
- 長時間のシートパック
シートパックは規定の時間を守り、長時間つけっぱなしにするのは避けましょう。シートパックの美容成分を染み込ませるため、シートパックをつけたまま寝てしまったなど、長時間つけてしまう人もいますが、それは避けたほうが良いです。シートパックをつけたまま長時間おくと、パックの水分と一緒に肌の水分も蒸発するため、乾燥肌につながります。パックの後はクリームや乳液をつけ、油分で蓋をすることが大切です。
- 過度な飲酒・喫煙
過度な飲酒・喫煙は肌の乾燥につながり、肌年齢を老化させる行為です。お酒やタバコはできるだけ控えるようにしましょう。飲酒をするとアルコールを分解するために体内の水分を多く消費します。また、アルコールは利尿作用もあるため、水分を必要以上に体の外に排出してしまうのです。
タバコも肌には悪影響です。タバコを吸うと乾燥だけでなく、シミやしわ、たるみ、血色が悪くなるなど肌を老けて見せてしまいます。
また、タバコに含まれるニコチンは、毛細血管を収縮させます。血液が一酸化炭素と結びつき、体の血流を悪くするため、すみずみまで栄養が届かず肌に悪影響です。さらに、タバコから出る活性酸素がビタミンCを無駄遣いするため、コラーゲン不足につながります。
乾燥肌を改善し美肌を目指すためには、お酒とタバコは控えることをおすすめします。
肌の乾燥対策には脱毛もおすすめ
肌の乾燥対策にはサロン脱毛も効果的です。サロン脱毛とは、専用の脱毛器を使って光を照射することで、毛の毛根にある育毛細胞にダメージを与えて弱らせる脱毛方法です。施術を繰り返し受けることで、毛が薄くなったり、自己処理が必要ないほど毛が生えてこなくなったりします。
脱毛は抑毛・除毛の効果に優れているだけでなく、美肌効果もあるのが大きな特徴です。乾燥肌の人は、サロン脱毛をすることで大きなメリットが得られます。乾燥肌の人がサロン脱毛をするメリットは次の2つです。
- 自己処理による肌の負担を軽減できる
- ムダ毛がなくなって化粧水が浸透しやすくなる
1つずつ詳しく解説します。
自己処理による肌の負担を軽減できる
サロン脱毛をすると、ムダ毛が気にならなくなるため、自己処理の頻度が減り肌への負担を軽減できます。
ムダ毛の自己処理は、繰り返し行うと肌に負担になります。電動シェーバーは肌に刃が直接当たらないため肌に優しいといわれていますが、頻繁に使用すると少しずつ肌を傷つけます。
カミソリや毛抜き、除毛クリームなどはさらに肌に悪影響です。自己処理はどの方法も肌に負担が大きく、肌を乾燥させてしまいます。肌が乾燥するとメラニン色素を多く作る性質があるため、シミやくすみなどの色素沈着も起きてしまうのです。
サロン脱毛することで、今まで頻繁な自己処理のせいで起きていた肌トラブルが減る、肌がうるおう、トーンアップするといったメリットが実感できるでしょう。
ムダ毛がなくなって化粧水が浸透しやすくなる
ムダ毛がなくなると、毛が化粧水の浸透を妨げることがなくなります。特に顔は産毛が密集して生えています。毛は水分や油分を弾く効果があるので、化粧水も弾いてしまって肌に浸透しにくいのです。サロン脱毛を済ませるとムダ毛がなくなって化粧水が浸透しやすくなり、化粧水の効果を最大限に発揮できます。
サロン脱毛をすることで化粧水の浸透がよくなり、美肌効果が期待できますよ。
まとめ
乾燥肌は、肌に必要な水分・油分が不足して、うるおいがなくなっている状態のことで、肌のバリア効果が弱まると起きます。乾燥肌の原因は生活習慣、紫外線、年齢、間違ったスキンケア、空気の乾燥、ターンオーバーの乱れなどです。
乾燥肌対策に効果的な方法としては、徹底的に保湿をする、睡眠を見直す、湿度に気をつけるなどが挙げられます。
また、もしかしたら乾燥肌の原因は、ムダ毛の自己処理かもしれません。普段から頻繁に自己処理を行う人には、自己処理の方法を思い返して見ましょう。サロン脱毛をすると乾燥対策にもなるため、乾燥肌の人はぜひ検討してみてください。