脱毛が目的で、脱毛サロンや医療クリニックに通っている際に、ふと脱毛と肌のシミの関係性が気になったことはありませんか?
脱毛の施術を受けているうちにシミができてしまったり、反対に元からあったシミが薄くなって消えたりすると、何かしら関係性があるのでは?と思う人もいるでしょう。
脱毛の施術を受けているうちに、いつの間にかシミが消えてしまったというのなら、思いもよらず嬉しい出来事となりますが、反対に新たにシミができてしまうようなことがあっては、一大事ですよね。
脱毛の施術で使用される光と、肌のシミには何か関係があるのでしょうか。
脱毛とシミの関係性について考えてみましょう。
目次
シミは薄くなる?
脱毛の施術を受けると、新たにシミができてしまったり、濃くなったりするよりも、薄くなったり消えたりする確率の方が高くなります。
その理由は、脱毛の仕組みにあります。
脱毛の主流となっている光脱毛と医療脱毛は、毛にある黒い組織のメラニン色素に反応する、特殊な光を使って脱毛していく仕組みです。
脱毛で使用される光が、毛のメラニン色素に反応するだけでなく、シミができる原因となるものにも反応するため、結果的に元からあったシミは、薄くなったり消えてしまったりするのです。
脱毛の施術を受けたことで、思いもよらず副産物的な恩恵まで受けることになります。
光脱毛の場合
光脱毛の施術を受け、シミが薄くなったと感じるのは、IPL方式による施術を受けた時です。
IPL方式とは、正式には「インテンス・パルス・ライト」と呼ばれ、フォトフェイシャルにも使用される光を使って、脱毛する方式です。
照射の際に、元からあるシミにも光が反応すると、肌のターンオーバーが活性化されます。
活性化された結果、新陳代謝がよくなり、シミが薄くなったと実感できるようになります。
肌の深層部には、紫外線によって作り出されたシミの原因となるメラニンが停滞していますが、表面には見えないこれらのメラニンにも脱毛の照射の光が反応し、ターンオーバーが活性化されることで、全体的に肌色が明るくなったと感じることもあります。
医療脱毛の場合
医療脱毛の場合、使用する光が光脱毛よりも強くなるため、さらにシミが薄くなる効果に期待が持てます。
脱毛のために照射した光が、より深層部で停滞し、シミを作りだしているメラニン色素に反応することで、シミが薄くなります。
医療脱毛は永久的な脱毛も可能であるため、毛穴から完全にムダ毛がなくなることで毛穴が引き締り、肌全体がきれいに見える効果もあります。
このような、脱毛によって生まれる美肌効果にプラスして、シミやほくろが薄くなるという嬉しい効果まで期待できることになります。
医療脱毛で使用される脱毛機器の中でも、「アレキサンドライトレーザー」と呼ばれる脱毛機器が、シミを薄くする効果も期待できる機器です。
シミは濃くなる?
反対に、元からあったシミが濃くなったり、新たにシミができてしまったように見えるパターンもあります。
ですが、これらの現象は一時的なものです。
脱毛のために照射された光が、シミやほくろのメラニン色素にも反応すると、肌の深層部で停滞していたメラニンはまず、拡散されます。
拡散されたメラニンが、やがて肌表皮まで押し上げられてしまうため、シミやほくろが脱毛前よりも濃くなったように見えてしまいます。
そのため、脱毛の施術を受けたらシミが濃くなったと勘違いしてしまうのです。
浮かび上がったメラニン
脱毛の施術の光の効果により、拡散されて肌表皮へ押し出されてしまったメラニンは、やがて色が濃いシミやほくろとなったものは、かさぶたとなります。
その後、脱毛の照射を繰り返し受けているうちに、自然と剥がれ落ちていきます。
薄い色のシミやほくろとなったものは、肌のサイクルが生まれ変わるターンオーバーのサイクルに合わせて、やがて自然と消えてなくなってしまいます。
一時的ではないシミ
とはいえ、一時的ではなく、脱毛後に本当にシミができてしまったり、元からあったシミが濃くなることもあります。
どのような場合に、シミが濃くなってしまうのでしょうか。
肝斑
肝斑とは、治りにくいシミの1つとされ、原因や治療法など他のシミとは違いがあるシミです。
女性ホルモンが関連してできるシミとも言われますが、はっきりとした原因が解明されていないのが現状です。
いずれにしても、通常のシミと違うため、脱毛の施術の光による効果はなく、照射すると反対に、シミを作りだすメラノサイトを活性化させてしまいます。
そのため肝斑の場合、脱毛の照射をすると、結果的に脱毛前よりシミが濃くなってしまうため、注意が必要です。
肝斑と一般的なシミの区別は素人では難しいため、専門家の判断のもと、照射が行われることになります。
肝斑を改善したい場合は、脱毛の施術ではなく、別の治療が必要となります。
施術後のアフターケア
脱毛の施術を受けた後の肌は、とてもデリケートで一時的に肌のバリア機能を失った状態です。
また施術の光の刺激により、軽く火傷を負った状態になるため、赤みがでることもあります。
この赤みに対してきちんとケアをせずに放置すると、やがて黒ずみや色素沈着を引き起こす可能性が高くなり、できてしまった色素沈着が、新しくシミができたように見えてしまいます。
施術を受けた後は、赤みの有無に関わらず、冷却してクールダウンさせたのち、しっかり保湿することが大事です。
日焼け
脱毛期間中や、脱毛直後の日焼けが厳しく禁止されていることは周知のとおりですが、施術後に日焼けしてしまうと、シミや黒ずみができてしまうリスクがとても高くなります。
施術後の肌は、とてもデリケートな状態であり、そんな時に紫外線の刺激を受けてしまうと、メラニン色素の生成が活性化され、新たなシミができてしまいます。
まとめ
せっかく脱毛の施術を受け、ムダ毛のないきれいな肌になるはずだったのに、思いもよらずシミなんてできてしまえば、受けるショックは相当なものになってしまいます。
脱毛の施術を受けると、結果的にシミやほくろが薄くなるという、副産物的なありがたい効果を発揮しますが、みんながみんな必ずシミに対して効果があるというわけではありません。
ですが、せっかく可能性があるのであれば、シミにも効果を得たいと誰もが思うものです。
どこで脱毛するか検討する際、シミやほくろを薄くする効果も期待できるような施術を行っているところを探すのもいいでしょう。
シミが濃くなる現象には、一時的なものが多く、時間の経過とともに薄くなる場合がほとんです。
ですが、中には本格的なシミへと移行してしまう場合もあるため、脱毛中はアフターケアや日焼け防止など、しっかりとしたシミ対策が要求されます。
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