脱毛ではなぜ保湿が重要?部位別の保湿方法や保湿アイテムの選び方を紹介

脱毛期間中は肌が乾燥しやすいので、保湿が重要になります。この記事では、脱毛期間中の保湿の重要性、保湿不足で生じる4つのリスクを紹介します。部位別の保湿方法やおすすめの保湿アイテム、保湿アイテムの選び方、保湿ケアをする際の注意点なども解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

脱毛後は保湿が重要

脱毛施術を受けたあとに、特に意識して取り組むべきことの1つに「保湿」があります。脱毛施術で照射する光やレーザーは、毛のメラニン色素に反応し、熱を発生させて毛を生成する細胞にダメージを与える仕組みです。

このとき、熱が細胞にダメージを与える一方で肌に必要な水分を奪ってしまう他、水分が蒸発しやすい肌の状況を作り出してしまいます。放置すると乾燥が進み、肌にとって良くないのはもちろん、脱毛施術にも悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。そのため、脱毛後は特に保湿が欠かせません。

脱毛時の保湿が足りていないことで生じるリスク

もし、脱毛施術を受ける時に保湿が足りていなかった場合、以下のようなリスクが高まります。

  • 肌トラブルが起こりやすくなる
  • 施術時に痛みを感じやすい
  • 照射出力を下げられてしまう
  • 脱毛効果が下がる

もし、保湿を怠ってしまったことが「うっかり」であったとしても、それは脱毛施術には大きな影響を与える可能性があります。脱毛をムダなものにしないために、保湿不足によって高まるリスクについて解説していくので、ぜひ参考にしてください。

肌トラブルが起こりやすくなる

乾燥肌が脱毛に良くないとされるのは、肌トラブルが起こりやすくなるためです。肌の保湿が足りていない=肌が乾燥している状態は、肌の表面にあたる角質層が傷つき、バリア機能が低下しています。

こうした状態では、肌の水分が蒸発しやすいだけでなく、外部からの刺激に反応しやすくなっている点に注意しなくてはいけません。日常では紫外線や衣類による摩擦などがあてはまりますが、脱毛を行う際は脱毛施術が大きな刺激を与えます。

赤みやかゆみ、ヒリヒリ感などの肌トラブルを引き起こすリスクが高まってしまうでしょう。

乾燥肌の方は、「乾燥肌でも脱毛はできる?脱毛のリスクと脱毛前後のケア方法とは?」の記事も参考にしてみてください。

施術時の痛みが強くなる可能性がある

保湿不足によってバリア機能が低下すると、外部からの刺激に肌が敏感になりやすく、脱毛施術も肌に大きな刺激を与えます。このときに起こりうるリスクは、肌トラブルだけでなく、施術時の痛みも考慮されます。

脱毛方法の中でも光脱毛はレーザーに比べて痛みの少ない施術を実現しますが、肌が乾燥してバリア機能が低下していると痛みが強く出る可能性があり、最悪の場合は施術を中断しなければならないこともあるでしょう。

もし中断することとなった場合は、その脱毛施術1回分がムダとなってしまいます。

照射の出力を下げなければいけない場合がある

もし脱毛施術で痛みが強く出る場合に、中断ではなく脱毛施術を続ける選択をすると、照射の出力を下げるという措置がとられます。施術時は脱毛施術を受け続けられることに満足するかもしれませんが、通常より照射出力が下げられているという点に注意が必要です。

ダメージを与えたい組織へのアプローチ力の低下が予想され、理想とする脱毛効果を得られない可能性があります。

脱毛効果が下がる恐れがある

肌に保湿が足りていない=肌が乾燥している状態では、皮膚が水分不足で硬くなってしまいやすいとされています。皮膚が硬くなっている状態で脱毛施術を受けると、光やレーザーがダメージを与えたい組織まで思うように届かない可能性があります。

これが脱毛効果を下げる大きな要因の1つで、脱毛施術を繰り返しても十分な脱毛効果が得にくく追加施術が必要となる他、モチベーションの低下にもつながりかねません。

脱毛期間中の部位別の保湿方法

肌の乾燥は脱毛施術に大きく影響するため、脱毛を始めるならその期間中は特に保湿を意識して行う必要があります。

保湿は、肌に水分を補給し、その水分が逃げないように蓋をしてあげることが基本です。体の部位によって肌の角質層の厚さや肌が置かれる環境が違うため、保湿方法を変えると良いでしょう。

そこで以下では、顔、カラダ、VIOの3つの部位に分けて保湿方法を解説します。肌のキメを整える大切なケアなので、脱毛をする部位以外の保湿方法にもぜひ目を通してみてください。

顔・フェイス

顔は皮膚が薄くデリケートな部位です。メイクや紫外線、冷たい空気など外部からの刺激が多く、肌は乾燥しやすい環境に置かれています。顔は皮膚が薄いため、水分補給をしてもなくなりやすいという特徴があり、徹底的な保湿ケアが必要です。

顔の保湿ケアにおいては、手に取った化粧水を少し温め、両頬、おでこ、あご、鼻に手のひらを当てて広げ、1〜3分かけてハンドプレスを行ってください。

手のひらが肌に吸い付く感触や、手の甲で触れたときのひんやり感が、肌に化粧水がなじんだサインです。その後、乳液を手にとり、化粧水を使用する際と同じように顔全体にハンドプレスを行ってください。

体・ボディ

体は顔に比べると皮膚は厚い特徴を持ちますが、衣類による摩擦を受けやすく、また場所や季節によっては紫外線や冷たい空気などの外部からの刺激を受けることが多く、肌が乾燥しやすい環境にあります。

体の保湿ケアのポイントは、顔と異なり少しずつハンドプレスすることが難しいため、垂れにくい化粧水を使うことです。範囲が広いため、伸びの良さにもこだわって選ぶと、ストレスなく保湿ケアが行えます。

体も顔のケアと同様に、乳液やクリームで仕上げることも忘れないようにしてください。手間を省きたい方は、水分と油分の両方が配合されている保湿ケアアイテムを選ぶと良いでしょう。

VIO

VIOは皮膚が薄くデリケートな部位です。生活の中で摩擦が生じやすく、清潔に保ちにくい環境にあります。VIOの保湿ケアのポイントは、入浴後の肌が清潔な状態で行うことです。そして、肌への摩擦を減らすために、ハンドプレスで押し込むように保湿することにも注意してください。

使用する保湿アイテムは、VIOはデリケートな部位なので、VIO専用のものを用意すると安心です。IラインやOラインは目で見ることができないため、特に乾燥している部分がないかを手の感触で確認しながら行いましょう。また、塗り忘れがないように丁寧に行ってください。

脱毛期間中におすすめの保湿アイテムは?

保湿ケアは、水分の多いアイテムから始めて、油分の多いアイテムで締めくくるのが基本です。したがって、「化粧水/ジェル→乳液/クリーム→オイル」の順に使用していきます。ここでは、まずそれぞれのアイテムがどのような特徴を持っているかを簡単に見ていきましょう。

化粧水・ジェル

化粧水は水分が多く、さっぱりとした着け心地がありながら、保湿効果をもたらしてくれるアイテムです。水っぽいタイプの他にはジェル状の化粧水もあり、つけたときに肌に留まりやすい特徴があります。どちらを使うかは、テクスチャーの好みで選ぶか、使用する部位で使い分けるのもおすすめです。

なお、化粧水だけでなく、乳液や美容液の機能を備えているオールインワンジェルも販売されています。顔に使用することもできますが、広い面積の体に使用すると時短で保湿ケアが行えるでしょう。

乳液・クリーム

乳液はクリームに比べて水分が多めの配合で、とろりとしたテクスチャーで伸ばしやすい特徴を持ちます。クリームは比較的油分が多く、こっくりとしたテクスチャーで肌に留まりやすいのが特徴です

この2つの保湿アイテムに関しては、テクスチャーの好み、あるいは肌質で決めると良いでしょう。

オイリー肌の方は、乳液を使用することでさっぱり感がありながらもみずみずしい肌が続く保湿ができます。乾燥肌の方は、クリームを使用することで肌にしっかり蓋をすることができ、補給した水分が逃げにくくなるでしょう。

オイル

オイルとは、名前の通り油分を主成分としているスキンケアアイテムです。保湿ケアにおいて最後の仕上げに使用すると、スキンケアアイテムで補ってきた水分や油分、美容成分の蒸発を防いでくれます

べたつくイメージを持つかもしれませんが、さまざまな種類のオイルが販売されており、さっぱりと使えるオイルもあります。使用感に注目して選ぶ他には、乾燥しやすい目元や口元、膝、ひじ、など乾燥が目立ちやすい部分にのみ使うという方法を検討してみるのもおすすめです。

脱毛期間中の保湿アイテムの選び方

保湿アイテムを選ぶ際には、役割やテクスチャーに注目するだけでなく、脱毛期間中に使用することから以下の2つのポイントで選ぶことも重要となってきます。

  • 保湿力が高いもの
  • 低刺激なもの

脱毛期間中の肌は乾燥しやすいだけでなく肌が敏感な状態にあるため、この2つの条件を備えていることが必須といえるでしょう。成分についても触れながら選び方を解説しますので、ぜひ参考にしてください。

保湿力に注目して選ぶ

脱毛後の乾燥している肌に水分を補給する目的でケアアイテムを選ぶときは、保湿力に注目して選ばなくてはいけません。ヒアルロン酸、グリセリン、コラーゲン、アミノ酸、セラミドといった高保湿成分が配合されているかを確認すると良いでしょう。

パッケージや商品説明で保湿力に言及しているアイテムを選ぶだけでも問題ありません。口コミを参考にするのも良いかもしれません。

ニキビ対策や美白効果にこだわってしまうと、保湿成分の配合が少なくなる可能性があるため、注意してください。

低刺激な成分のものを選ぶ

脱毛後の肌に使用するケアアイテムは、保湿力だけでなく、肌に刺激を与えやすい成分が配合されていないかに注目して選ぶことが重要です。例えば、アルコール、メントール、合成着色料、鉱物油、パラペン、香料などが挙げられます。

いくら保湿力が高くても、刺激が強い成分を配合していると肌トラブルを引き起こしてしまうかもしれません。敏感肌用、低刺激、弱酸性、オーガニックといったフレーズに注目すると、肌に優しいスキンケアアイテムを見つけやすいでしょう。

脱毛期間中の保湿ケアの注意点

脱毛期間中の保湿ケアにおいては、保湿方法と保湿アイテムの選び方に加えて、以下の2つのポイントに注意が必要です。

  • 季節や気候に合わせて方法を見直す
  • 施術当日は化粧水ケアまでにとどめる

上記の2つのケースに限っては、普段通りに保湿ケアを行っていてはいけません。なぜ注意が必要なのかについて、以下で詳しく解説していきます。

季節や気候に合わせて保湿の方法を見直す

季節や気候に合わせて保湿ケアの方法を見直す理由は、気温や湿度、紫外線量、冷暖房器具などの変化が肌のコンディションに大きく影響するためです。

例えば、夏に脱毛を始めると、さっぱり感を重視した保湿ケアアイテムを選びがちですが、冬を迎えたときもそのまま使用していると、乾燥や刺激を感じやすくなるかもしれません。

また、1つの季節でも気候の変化で寒暖差が激しい場合は、ベタつきや乾燥といった変化が表れやすいです。そのため、季節や気候の変化には注意し、使用するアイテムを変えたりプラスしたりできるように対応することをおすすめします。

施術当日は化粧水だけで保湿をする

脱毛期間中は保湿に徹底する必要がありますが、施術を受ける当日は化粧水ケアまでにとどめておく点に注意してください。乳液やクリーム、オイルまで使用してしまうと、光やレーザーがメラニン色素に反応しにくくなり、脱毛施術の効果が低下する可能性があります。

いつも通りに保湿ケアをしてきてしまった場合は、施術を受ける前に拭き取るか洗い流すかで対処できますが、体やVIOの場合は拭き取りに時間がとられてしまう点に注意が必要です。

したがって、施術当日は化粧水のみで保湿を済ませるという点はしっかり覚えておきましょう。

施術期間中に保湿ケア以外に気を付けるべきポイント

脱毛施術中、特に意識してほしいポイントに保湿ケアを取り上げましたが、以下に紹介する4つのポイントにも注意が必要です。

  • 日焼け
  • 摩擦や刺激
  • 自己処理
  • 体温の上昇

それぞれにおいて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

日焼け対策をする

脱毛施術を受けるにあたって日焼け対策が必要な理由は、主に下記の2つです。

  • 肌が熱を持ちやすく火傷につながりやすい
  • メラニン色素の生成が過剰となって肌が黒くなると肌トラブルにつながりやすい

脱毛施術を受ける時に肌が熱を持っていると、火傷などの肌トラブルを引き起こすリスクが高まってしまいます

また、肌が黒くなると脱毛機の光が過剰に反応して火傷を負ってしまったり、毛根まで光が届かなくなって思うような効果を得られなくなったりする可能性があるのです。施術を断られる恐れもあることも頭に入れておきましょう。

摩擦や刺激を避ける

肌のコンディションを乱す要因となりやすいのが摩擦や刺激です。すべてを完全に避けることは難しいかもしれませんが、洗顔や洗浄の際には十分に泡立て、タオルなどを使用する際は強くこすらないように心がけることが大切です。

また、肌に刺激を与えない素材や形状の服を選ぶことも、大切なポイントとなってきます。

自己処理は電気シェーバーで行う

脱毛施術が完了するまでは、施術前やムダ毛が気になるタイミングで自己処理を行います。この際には、摩擦や刺激を避けることが重要です。おすすめの自己処理方法は電気シェーバーを使用したシェービングです。電気シェーバーは刃で毛を切る仕組みですが、肌に刃が直接触れない構造を採用しているため、肌に優しい自己処理が行えます

体温が上がる行動を控える

脱毛施術を受ける当日は、運動や入浴、飲酒などの体温が上がる行動を控える必要があります。その理由は、体温が上がると血行が良くなり、肌に熱を持ってしまい、脱毛施術を受ける際に肌トラブルを引き起こす一因となるためです。また、脱毛施術後の肌にかゆみや赤みなどを引き起こす可能性もあります。

まとめ

脱毛期間中に肌が乾燥していると、以下のリスクがあります。

  • 肌トラブルが起こりやすくなる
  • 施術時に痛みが強く出る可能性がある
  • 照射出力を下げなければいけない場合がある
  • 脱毛効果が下がる恐れがある

これらのリスクを避けるために、脱毛期間中は化粧水や乳液、オイルを使用した保湿は必須です。ただスキンケアアイテムを使用するだけでなく、保湿力の高さと低刺激にこだわって選ぶことが大切です。

脱毛施術が効果的なものとなるよう、ここで紹介した部位別の保湿方法や、保湿以外に気を付けるべき4つのポイントを参考に肌のコンディションを整えてみてください。

 

無料カウンセリング予約 一部店舗でオンラインカウンセリング実施中