現在では女性のほとんどが脱毛サロンでの施術を体験しています。
2カ月に1回行っている人もいれば、1週間に1回脱毛に行くという方もいらっしゃいます。
もちろんサロンによって脱毛周期は異なりますが、一般的な毛周期というものを理解していればもっと効果的に脱毛を行うことができます。
脱毛に1〜2年はかかるなど、なぜこんなに長くかかるの?と思ったことはありませんか。 それも全部毛の周期、毛周期が関係しています。
脱毛を正しく行うために、まずは毛周期について理解を深めましょう!
毛の周期について
まず毛周期とは、毛が生えて抜け落ちるまでの期間のことをいいます。
毛は大きく分けて、「成長期」、「退行期」、「休止期」に分かれます。
成長期とは、毛が毛母細胞から栄養をもらいぐんぐん成長している段階です。
退行期とは、毛の成長が止まり抜け落ちるのを待っている段階です。
そして休止期は毛が抜け落ち、新しい毛が生えてくるのを待っている段階です。
大きく分けてこの三段階で毛は生え変わっています。
そもそもどうして毛は成長するのでしょうか?
毛は、その毛根部分に毛母という細胞があり、そこに毛細血管が通っていることから栄養をもらい成長しています。
脱毛は、この毛母にダメージを与えることによって毛の成長をさせないようにするというのが目的です。
ではなぜ脱毛は一度で終わらないのでしょうか?
目に見えている毛は20%〜30%くらいとされています。
その他は全て休止期で目に見えて生えていません。そして、脱毛を行う毛は退行期であるため、一度の脱毛で脱毛できる毛というのは全体の10〜20%です。
全身の毛が生え変わるのが大体1カ月半〜2カ月とされているので、2カ月に1度脱毛にくるのが一般的です。
しかし、サロンの機械によって通う周期が異なるため、自分の通うサロンで周期を確認しましょう。
周期が早すぎても同じ毛に何度もダメージを与えるだけではなく、肌にもダメージを与えてしまいます。
そのため、脱毛周期を守って脱毛を行うことが効果的であり、大切なことです。
部位ごとの脱毛の周期
体の毛には「性毛」と「無性毛」と呼ばれるものがあります。
性毛とは脇、VIOなど思春期になると生えてきて、太くて生える向きもバラバラの毛のことです。
無性毛とは手や足などもともと生えている体の毛のことです。
性毛は無性毛に比べ毛も太く、毛周期も長いとされており、脱毛完了までには1年以上かかることがほとんどです。
それに比べ無性毛は性に比べて毛も薄く、毛周期も短いことから比較的すぐに脱毛効果が表れてきます。
この中でも一番毛周期が長い部位が脇の毛で、全身が1カ月半〜2カ月といわれているなか、2〜3カ月とされています。
そのため同じように脱毛をしても脇やVIOだけ毛が残り、時間がかかることがほとんどです。
脱毛の種類による周期
光脱毛とは、強い光を広範囲に照射し脱毛する方法です。
これに対してレーザー脱毛とは、集中的に熱を集めて照射し脱毛する方法です。
どちらも永久に脱毛に変わりはありませんが、実際効果としてはどのように変わってくるのでしょうか?
一般に、光脱毛とは1カ月半〜2カ月に1度を1〜2年繰り返し脱毛が完了します。
レーザー脱毛は光脱毛よりも強い光を当てるため、5回〜6回で完了する方もいます。
光脱毛を行う場合、性毛では12〜36回、無性毛では12〜24回は必要です。
レーザーを脱毛の場合、性毛、無性毛を問わず6〜12回程度とされています。
それならレーザー脱毛の方が良いのでは?と思いますよね。
それぞれのメリット、デメリットを踏まえながら自分に合う脱毛を探していきましょう。
まず、光脱毛のメリットはレーザー脱毛より安価で行えることです。
そして痛みも少なく施術を行うことができます。
しかし、期間がすこし長いのがデメリットで、「今すぐ脱毛したい!早く毛をなくしたい!」という方には向かないかもしれません。
レーザー脱毛のメリットは、光脱毛よりも短い期間で施術を行うことができます。
そしてレーザー脱毛は、医療機関でしか行うことができないため1回あたりの効果が高いとされています。
そのぶん、金額もかかってくるのでどちらがよいのかは目的や予算に合わせて選びましょう。
周期に合わせて脱毛することが大切
効果的に脱毛を行うためには、全ての毛にダメージを与えることが重要です。
そのため、上記でも述べましたが脱毛周期に合わせて脱毛を行うというのは必須でしょう。
目に見えて生えている毛は全体の20〜30%とされるため、一度その毛に光を当て、別の毛が生えてくるのは1カ月半〜2ヶ月後です。
その間に脱毛を行なったとしても、結局は最初に光を当てた20〜30%の毛にもう一度光を当てているにすぎません。
毛周期に合わせて、必要回数施術を行えば太い毛がもとのように生えてくることはありません。
はやく脱毛を終わらせたいからといって1週間に1度脱毛に通ったとしても、得られる効果は1ヶ月半〜2ヶ月通った人と同じということになります。
そして脱毛を周期的に行う際に絶対に気をつけたいことがあります。
毛抜きを絶対に使わないことです。
脱毛は、黒いメラニンに光が反応してダメージを与える仕組みになっています。
そのため毛抜きで毛を抜き去ってしまえばその毛にダメージを与えることはできません。それ以上に肌への大きな負担となるため、毛抜きでの処理は絶対にやめましょう。
そして日焼けも毛抜きと同等の理由で避けてください。
黒く焼ければ焼けるほど毛の黒さが目立たなくなり、光が分散して脱毛の効果が弱まります。
あまりにも日焼けしている肌は、火傷を起こす場合もあり施術を断られる場合があります。日焼けが収まるのを待ってから光を当てることになりますから、周期がずれて効果が低くなってしまいますね。
脱毛を効果的に行うために、周期に合わせて行うことそして脱毛するための最善の肌作りをすることはとても大切なことです。
まとめ
毛には毛周期があり、その周期に合わせて施術を行うことで最大限の効果を発揮させることができます。
早くムダ毛をなくしたいからといって周期を無視して施術をしても、脱毛サロンから断られる場合が多いばかりでなく肌にダメージを与えてしまいます。
そればかりか脱毛としての効果は発揮されません。
そのため、きちんと毛周期を守って施術を行いましょう。