ピルを服用している人にとっては、「ピルを服用していても脱毛はできるのか」「ピルって脱毛に影響がないの?」そんな不安を抱えている人が多いと思います。もし、ピルが原因で、脱毛効果や体に影響があっては困りますよね。
そこで今日は、ピルやピル以外の薬を服用していても脱毛できるのか、効果や影響、薬を服用しているときの注意点も含め紹介していきます。
目次
ピルってどんな効果があるの?
ピルとは、避妊を目的とする「経口避妊薬」のことをいいます。ピルは正しく服用すればほぼ、100%の避妊効果が期待できます。
ピルには女性ホルモンと同じ成分が含まれているため、服用すると、体のホルモンバランスが妊娠状態に近くなるため、排卵を抑制することができ、避妊効果があります。
また、ピルには避妊目的以外にも「生理不順の改善」や、「生理の量のコントロール」「生理日のコントロール」「月経困難症の軽減」「婦人科系の疾患治療」に効果があります。
ピルを服用していても脱毛はできるの?
ピルを服用していても、ほとんどの医療クリニックや脱毛サロンでも脱毛することができます。しかし、小さな個人で経営している脱毛サロンではピルを服用していると断られることもあります。
ピル以外に長期間服用している薬がある場合は、カウンセリングを受けるときに相談しておくのがいいでしょう。
ピルは脱毛効果に影響はないの?
ここでは、ピルの脱毛効果の影響について3つお話していきます。
色素沈着のリスクがある
ピルを服用していると、ピルの副作用として女性ホルモンのバランスが変化するため、シミができやすくなります。妊娠すると、エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンが増えます。
女性ホルモンが多いと体毛が薄くなり、男性ホルモンが多いと体毛が濃くなるのです。
この2つのホルモンには、シミのもとである、メラニン色素を増やす作用があるので、ピルを服用していると、体が妊娠中と同じ体質になり、肌荒れや色素沈着などの肌トラブルが起きやすくなります。
毛の量が変わるので脱毛効果を感じにくい
ピルを服用していると、先にも述べましたが、体が妊娠状態に近くなるので、女性ホルモンが増え、男性ホルモンが少なくなります。
女性ホルモンを多く含むピルを服用した場合、いつもよりも体毛が薄くなったと感じたり、また、服用をやめると体毛が濃くなったように感じたりすることもあります。
そうなると、脱毛の効果なのか?ピルの服用をやめたことによる体の変化なのか?毛量が変化してしまうので、脱毛効果を感じにくいのです。
光に対して過度な反応がある
脱毛クリニックや、脱毛サロンでは、脱毛するときに薬の服用を禁止しているところがほとんどです。禁止されている理由は、薬の中に光に反応する成分が入っていることがあるからです。
ピルの場合は、低用量のものであれば、光に対する反応も安全だといといわれています。しかし、中容量以上のピルは薬の成分が光に過敏に反応し肌がトラブルが起きて肌が赤くなったり、蕁麻疹が出たりする恐れがあるので危険です。
ピル以外で脱毛するときに気をつける薬は?
ピル以外にも、副作用に気をつけなくてはいけない薬があります。ここでは、脱毛するときに服用してはいけない薬についてお話していきます。
光線過敏症の副作用をもつ薬
薬によっては、脱毛時の光に過敏に反応してしまい、赤みだけではなく「光線過敏症」という皮膚炎を起こす恐れがあります。日常生活で当たっている太陽光に、体が過敏に反応し、水泡や炎症が起こるものです。
太陽の光と医療レーザーや、光脱毛の光は違いますが、薬の種類によっては、体が反応して「光線過敏症」の症状が出てしまうことがあるのです。重症になると頭痛や吐き気、目の痛みを感じる場合もあります。
精神安定剤や抗うつ薬、抗生物質、ホルモン剤、血圧の薬、経口抗真菌薬、糖尿病の薬など、これらの薬を服用している場合は、脱毛クリニックや脱毛サロンでも施術を断られることが多いのです。
ピル以外で常用している薬がある場合の注意点
ピル以外で病院から処方してもらってる薬が場合は、いくつか注意しなくては、いけないことがあります。ここでは注意点を2つお話していきます。
当日薬を服用した場合は施術をやめる
当日、常用している薬を服用した場合は、予約している脱毛クリニックや脱毛サロンに連絡をしてください。その際「どんな薬を服用したのか」を伝えて、予約の取り直しをしましょう。
また、薬を服用したことを隠して施術をすることだけは絶対にやめてください。肌にかゆみや腫れなどのトラブルが起きたり、体調が悪くなったり、自分の体に危険が及ぶ危険性があります。
「風邪薬ぐらい大丈夫だろう」と自己判断はせずに、必ずスタッフに伝えるようにしましょう。自分の体になにかあってからでは遅いのです。
それでも脱毛をしたい人は、薬を処方してくれた医師の判断が必要なので一度相談してみたほうがいいでしょう。
脱毛前日や当日だけ服用しないで施術するのもNGの場合も
脱毛前日や、「当日だけ薬の服用をしなければ大丈夫」と勝手に自己判断して施術をするのはやめてください。薬の持続期間は薬の種類によって異なります。服用した薬は、ゆっくりと吸収され、体外に排泄されます。完全に薬の成分が体内からなくなるまでの期間は、薬によって数週間も持続することがあります。
ですから、薬の種類や個人差によっては一時的に服用をやめても、体内に成分が残っている場合があるのです。また、常用している薬の場合は、継続して服用することで効果があるので、持病の悪化につながる可能性があり危険です。
必ず医師の指示は守るようにしましょう。
まとめ
ピルを服用していても脱毛しても大丈夫ですが、常用している薬がある場合は必ず、脱毛クリニックや脱毛サロンのスタッフに伝えてから施術を受けるようにしてください。もし、当日薬を服用したら、その日に連絡をし、予約を取り直しましょう。
薬の種類によっては、施術した後に肌トラブルや副作用が起こる危険性もあるので、カウンセリングで相談しておくのをおすすめします。