脱毛時のトラブルの一つに、かゆみがあります。我慢できないほどではなくても、長時間かゆみや、蒸れなどのトラブルになると、ストレスが溜まってしまいます。赤みや、かゆみなどの状態が悪化すると、痛みが出てきます。
場合によっては、脱毛施術の効果に、悪影響を及ぼすことも考えられます。
VIOなどのデリケートな部位が、痒いと、なかなか人に相談することもできません。今回は、脱毛時におこる、トラブルの原因や、対処法を紹介していきます。
目次
脱毛をするとかゆみが出る場合がある
脱毛すると、なぜ、かゆみが出てしまうのか、それは脱毛する仕組みが関係しています。クリニックで行う医療レーザー脱毛や、サロンで行う光脱毛があります。
この2つの脱毛方法は、体毛に含まれる黒い色素(メラニン)にレーザーが反応し、熱を発生させて、発毛組織を破壊することで脱毛の効果を得ることができます。
脱毛は、高熱を使ってムダ毛を処理していくため、どうしても皮膚が火傷のような状態になり、炎症をおこしてしまうことがあるのです。
脱毛時の炎症は、かゆみや痛み、赤みなどの不快な症状を、引きおこしてしまいます。
特にかゆみが発生しやすい部位は、皮膚が薄い顔や、毛が密集していて熱が加わりやすいVIOや脇などです。
脱毛後の肌は、熱をおび、乾燥しているので、少しの刺激で赤みや、かゆみなどが、おこってしまいます。乾燥が進むと、肌のバリア機能が損なわれてしまうので、自己処理による肌のトラブルが発生しやすくなります。
脱毛でツルスベのキレイな肌を目指すならば、しっかりとケアをすることが大切です。
脱毛をしたらかゆみが出た場合の対処法
脱毛をしてかゆみが出た場合、すぐに対処しないと肌トラブルにつながる可能性があります。ここでは、その対処法を3つ紹介していきます。
冷やす
脱毛後にかゆみを感じるときは、基本的には患部を冷やすことが重要となります。
脱毛後のかゆみの原因は、体にこもった熱や、肌の乾燥であることが多いです。
脱毛後に肌が熱をおびている状態ならば、その部分を水などで冷やすことにより、ダメージを和らげることができます。ドラックストアなどで売っている保冷剤を患部に当てれば、赤みなどの症状もいくらか和らぎます。
保冷剤や、氷などをそのまま当てると、刺激が強すぎるので、タオルで包んで使用するのがポイントです。または、水で濡らしたタオルを固く絞り、冷凍庫に数分入れ、患部に巻いてみたりするのも手軽にケアができます。
お風呂に入ると肌トラブルが、おきてしまうこともあるので、脱毛当日は、湯船につからず、ぬるめのシャワーだけで済ますようにすることも大切です。
保湿する
脱毛後は、肌が乾燥しやすく、肌が乾燥しているとカサカサになったり、ピリピリした痛みが続いたりなど、かゆみを感じやすい状態になっています。
乾燥した肌を防ぎ、肌のバリア機能を高めるために必要なのが、保湿ケアです。脱毛した部位はいつもより、水分が少なくなっているので、優しくケアを行いましょう。肌の保湿は、化粧水や乳液、ボディークリームなどを使います。
できるだけ、低刺激のものを選び、そして保湿効果の高いヒアルロン酸や、コラーゲンを含んだ製品を選ぶようにするのがポイントです。
脱毛期間中に保湿を行うと、肌の状態が良くなり、レーザーの出力を上げた状態で施術できるので、脱毛の効果が上がるといわれています。スピーディーに脱毛を終わらせるためにも、脱毛前後はしっかり保湿し、肌の状態を整えるようにしましょう。
かかずに安静にする
肌が痒くなると、どうしても爪でひっかいたり、かきむしったりしたくなりがちです。しかし、肌をボリボリかいてしまうと、傷をつけたり、傷から細菌が感染し、蜂窩織炎などの皮膚感染を、引きおこしたりすることもあります。
かくことで、更にかゆみの物質が増え、痒さが強くなるという悪循環を招いてしまうことにつながります。そのため、痒くなってもかきむしらず、安静にすることが大切です。肌の体調を整えることで、かゆみを軽減することができます。
また、十分な睡眠や栄養を取ることで、お肌に活力を与えると、細胞も元気になるので、かゆみも治りやすくなります。肌のかゆみを対策するためには、自分自身の肌のターンオーバー機能を最大限に保てるように、規則正しい生活をすることも重要です。
脱毛後にかゆみが出る理由
肌の乾燥
上記で紹介したように、クリニックで行われる脱毛は、肌や毛根に高熱のレーザーを照射し、ダメージを与えていきます。それにより肌は、軽い火傷状態になり、そして肌の水分が失われ、乾燥した状態になってしまうのです。
乾燥肌は、肌のかゆみと深い関わりがあります。通常、「かゆみを感じる神経」は、表皮と真皮の境界付近に存在します。しかし、肌が乾燥すると、その神経が角質のすぐ下までのびてきて、強いかゆみを感じやすくなってしまうのです。
冬は肌が乾燥しやすい季節です。冬になると背中や下着の締め付け部分が、痒くなることがありますが、これは、それらと似たような状況です。
かゆみを感じると、どうしてもボリボリとかきたくなってしまうこともあります。
しかし、肌をかくと表皮が荒れ、ちょっとした刺激にも敏感なり、更なる肌のトラブルを招きかねないので、かきむしらないようにしましょう。
毛が生えてくるときに痒くなる
脱毛後の肌は、負担がかかっており、非常に敏感で、ちょっとしたことでかゆみや、ピリピリさを感じやすくなっています。
そのため、新しく毛が生えてくるときに、かゆみを感じることもあるようです。
脱毛は、一回、施術すれば、永久に毛が生えてこなくなるわけでなく、何回も施術を行って徐々に生えてくる量を減らしてきます。
ですから、脱毛通い始めの1~3回目の頃は、毛が生えてくる量もまだまだ多く、毛が生えてくるときにかゆみを感じやすいので、気をつけましょう。
特にかゆみを感じやすいのが、VIOの脱毛をしたときです。デリケートゾーンは太くてしっかりした毛が生えてきますし、パンツなどの摩擦が原因で、かゆみが強くなることも考えられます。
かゆみが強いときは、大きめのパンツを履くか、肌に優しい通気性の良いものがおすすめです。
肌の蒸れ
肌が乾燥したら痒くなると先にも述べましたが、その逆で、蒸れても肌のかゆみに、つながってしまいます。
脱毛は肌に刺激を与え、施術後に肌が火照って蒸れてしまうことがあり、蒸れると、熱気や湿気がこもるので、汗をかきやすくなってしまいます。
汗には、塩分やアンモニアなどの成分が含まれており、これらが、皮膚を刺激し、痒くなる
原因となるのです。それだけでなく、汗をかくことで、皮膚表面の常在菌が増殖し、かゆみの原因となるたんぱく質を放出します。
そしてかゆみが、引きおこされるのです。また汗をかくことで、かゆみが増し、あせもや炎症などの肌トラブルにつながることもあります。汗で痒くなってしまう場合は、下着は吸湿性と速乾性のあるものを使用するといった工夫も必要です。
まとめ
脱毛する人は、誰でも肌のキレイな状態を目指して脱毛を行っていることでしょう。しかし、脱毛後、かゆみを感じて、無理やりかきむしったりすると傷つき、跡が残ってしまうことがあります。
この記事を読んで、脱毛後にかゆみを感じる原因を知り、適切な対処を行ってくださいね。