普段は目立たないお腹の毛は、ふとしたときに気になってしまうものです。「お腹の全体の毛は産毛のように薄いのに、へその下の毛は濃くなっていて、なんだかみっともない」と感じたことはありませんか。
お腹の毛は、カミソリやシェーバーで簡単に自己処理することができますが、「お腹の毛は剃ると濃くなる」といわれることもあり、不安に感じてしまう方もいるでしょう。この記事では、お腹の毛は剃ると濃くなるのか、お腹の毛が濃くなる原因やお腹の毛を処理するさまざまな方法について解説していきます。
目次
お腹の毛は剃ると濃くなるって本当?
結論をいうと、お腹の毛は剃っても濃くなることはありません。しかし、「剃ったら濃くなったように感じる」という方も、間違ってはいません。生えたままの毛の形は先細りになっていますが、剃ったときの毛は断面が平らです。その断面が平らの状態で毛が伸びてくるため、毛が太く濃くなったように見えてしまいます。
お腹の毛が濃くなる主な原因
お腹の毛は剃っても濃くなることはありませんが、他の要素が原因で濃くなることはあります。ここでは、毛が濃くなる主な原因を4つ紹介します。
- 生活習慣の乱れ
- ホルモンバランスの乱れ
- ストレス
- 加齢
それぞれ見ていきましょう。
ホルモンバランスの乱れ
体毛が濃くなるのには、ホルモンバランスが関係しています。男性ホルモンの分泌量が女性ホルモンに比べて相対的に多くなると体毛が濃くなるといわれています。
男性ホルモンは男性の体内にだけではなく、女性の体内にもあります。特に、中学生~高校生などの思春期、妊娠中、更年期といった時期は、ホルモンバランスが安定しません。男性ホルモンの分泌量が多くなったり、女性ホルモンが少なくなったりするため、体毛が濃くなりやすい時期となっています。
他にも、男性ホルモンの分泌量が多くなることの原因として、体重の増加や肉類を多く撮りすぎていることなどが挙げられます。
生活習慣の乱れ
野菜不足や脂質が多すぎるなどの食生活の乱れ、不規則な睡眠や睡眠不足などの生活習慣の乱れによって毛が濃くなることもあります。このような生活習慣の乱れが続くと、ホルモンバランスが安定しなくなって、女性ホルモンよりも男性ホルモンの量が優位になり、体毛が濃くなってしまう恐れがあるのです。
ストレス
お腹の毛が濃くなってしまう原因としては、ストレスも挙げられます。ストレスが溜まると自律神経が乱れて、男性ホルモンが優位になってしまうことがあるのです。自律神経を整えるためには、生活リズムを整える、ストレスを発散するなどの方法が有効です。音楽を聴く、筋トレをする、入浴をするなど、自分のストレスを発散できる方法を見つけておくと良いでしょう。
加齢
加齢にともなって、毛が濃くなることもあります。これは、加齢に伴って女性ホルモンが減少することにより、男性ホルモンのほうが優位になりやすいからです。特に、更年期に差し掛かると毛が濃くなりやすいです。加齢は人間にはどうしようもない現象ですが、有酸素運動を行う、質の高い睡眠を取るなどの方法で男性ホルモンの分泌を抑えることが可能なので、日頃から生活習慣にも気を配っておくと良いでしょう。
お腹の毛を剃って自己処理をするメリット
お腹の毛が濃くなるのは、主にホルモンバランスの乱れが原因ということが分かりました。自己処理が原因で毛が濃くなることはないので、普段からお腹の毛を自分で処理しているという人も安心してください。
むしろ、お腹の毛を自分で処理すると、下記のようなメリットがあります。
- 手軽にムダ毛を処理できる
- 費用が安くてコスパが良い
それぞれ見ていきましょう。
手軽にムダ毛を処理できる
お腹の毛は体の正面にあるので、背中やうなじ、VIOなどに比べて処理をするのが簡単です。手足ほど範囲が広くありませんし、凹凸もほとんどないので処理をしやすい部位といえるでしょう。
費用が安くてコスパが良い
ムダ毛をなくす方法としては脱毛なども挙げられますが、脱毛はどうしてもある程度の費用がかかります。しかし、自己処理は費用が安くコスパが良いものが多いというのもメリットです。
カミソリなどは100円で購入できますし、電気シェーバーも3,000円程度で何回も使うことができるので、コスパが良いといえるでしょう。しかし、ムダ毛を生えなくさせる効果があるわけではないので、定期的に処理を続けなければいけないという点には注意が必要です。
お腹の毛を剃って自己処理をするデメリット
自分でお腹の毛を処理する方法にはさまざまなメリットがありますが、同時にデメリットもあります。次に、お腹の毛を剃って自己処理をするデメリットについて見ていきましょう。
- 肌トラブルや肌を傷つけるリスクがある
- 毛を根本から処理できない
- 剃り残しをする可能性がある
- 継続して処理を続けなければいけない
順番に解説していきます。
肌トラブルや肌を傷つけるリスクがある
お腹は特に皮膚が薄い部分です。カミソリでお腹の毛を剃ると、刃で肌を切って傷つけてしまう恐れがあります。また、肌がかゆくなる、痛い、ヒリヒリするといったカミソリ負けを起こしてしまうことも珍しくありません。
カミソリ負けは、カミソリが肌の角質まで削り落としてしまうことが原因で起こります。角質が落ちて敏感になった肌を上手に保湿してケアしないと、カミソリ負けを起こし、ニキビや吹き出物の発生にもつながります。
毛を根元から処理できない
カミソリやシェーバーで毛を剃ると、一時的には毛がなくなったように見えるとはいえ、毛根部分はそのまま残っています。そのため、残った毛根が黒く見えたり、少し経つとまた剃った毛の先端が出てきてザラザラとした感触になったりします。自己処理で剃るだけだと、ツルツルとしたお腹をキープするのは難しいものです。
剃り残しをする可能性がある
カミソリやシェーバーを使って丁寧に剃っているつもりでも、うっかりムダ毛を剃り残してしまうこともありますよね。海やプールなどの肌を見せるシーンで、ムダ毛がちょろっとだけ生えていたら恥ずかしいものです。自己処理の場合には、剃り残しのリスクがあるという点にも注意が必要といえます。
継続して処理を続けなければいけない
自己処理の場合、剃ってもすぐにまた生えてきてしまいます。お腹の毛は普段は見えない部分だからこそ、処理を怠りがちですよね。
海やプールなど予定がある場合は直前に剃れば問題ないですが、ベッドシーンなどのお腹を見せる出来事は予測できないこともあります。毛が生えていない状態をキープして、恥ずかしい思いをしないようにするためには、週に何回もムダ毛を処理する必要があります。
毛剃り以外のお腹のムダ毛を処理する方法
毛剃りは手軽でコスパが良いというメリットがある一方で、肌トラブルのリスクがあり、何度も処理しなくてはいけないというデメリットもあります。では、お腹のムダ毛を処理するのにもっと良い方法はあるのでしょうか。
お腹のムダ毛を自己処理する方法には、カミソリやシェーバーで剃る以外にも、次のような方法があります。
- 毛抜きで抜く
- 脱毛ワックスを使って毛を抜く
- 除毛クリームを使って毛を溶かす
これらの方法は、毛を根元から処理することができるので、次の毛が生えてくるのが遅く、自己処理のスパンが短くなるというメリットがあります。しかし、やはり定期的に処理をしなくてはならないという点は剃るのと変わりありません。
また、毛を抜いたり薬剤を使ったりするのは肌へのダメージが大きく、肌トラブルのリスクもあります。肌が荒れると、処理する前よりも汚らしく見えてしまうこともあるでしょう。
また、皮膚に強い刺激を受けることによって、色素沈着してしまい、黒ずんで見えてしまう恐れもあります。
お腹の毛が濃くなるのが不安な人はサロン脱毛がおすすめ
剃る、抜く、溶かすなどの自己処理には、肌トラブルや毛が濃く見える可能性がある、何度も処理しなければならないなどのデメリットがあります。
こうした自己処理のデメリットを解決するのが、サロン脱毛です。
サロン脱毛は、毛のメラニン色素に反応して効果を発揮する光を照射して脱毛をする方法で、光脱毛とも呼ばれます。皮膚に埋まっている毛根にまで作用してダメージを与えるので、施術を繰り返すことでだんだんと毛が生えなくなっていきます。
サロンでお腹脱毛をするメリット
サロン脱毛がおすすめと紹介しましたが、サロン脱毛は自己処理に比べてどんなメリットがあるのでしょうか。ここでは、サロン脱毛のメリットについて解説していきます。
- だんだんと毛が薄くなっていく
- プロが綺麗に施術をしてくれる
- ファッションを楽しめるようになる
- 肌トラブルのリスクが少ない
それぞれ見ていきましょう。
だんだんと毛が薄くなっていく
サロン脱毛は光の照射によって毛根にダメージを与えて、毛を成長させにくい状態にするため、施術を行っていくとだんだん毛が薄くなっていきます。
効果を感じるまでの回数には個人差がありますが、大体5回ほど通うと「ムダ毛が生えるのが遅くなってきた」「ムダ毛が薄くなってきた」といったような効果を感じる方が多いです。
施術を繰り返していくとムダ毛がなくなっていくので、自己処理の回数も少なくなっていくでしょう。
プロが綺麗に施術をしてくれる
サロン脱毛はプロが施術をしてくれるので、自己処理のような剃り残しの心配が少ないです。お腹を露出する機会があっても、剃り残しに気がついてショックを受けるなんていう心配がありません。剃り残しに悩んだことがある方は、脱毛を検討してみると良いでしょう。
ファッションを楽しめるようになる
サロン脱毛に通ってムダ毛がなくなれば、産毛の黒によって暗く見えていた肌が明るくなり、毛穴も目立たなくなるので、肌を見せることに自信を持てるようになります。
また、サロンの脱毛機の中には、副次的な効果として美肌効果が期待できるものもあるのです。例えば、サロン脱毛の一つである「IPL脱毛」は、もともとシミの治療などに使っている光の波長を使います。そのため、肌のトーンアップや毛穴の引き締めなど、脱毛にプラスした効果が期待できるのです。
ムダ毛が少なくなり、肌も綺麗になれば、水着やへそ出しコーデなどのファッションも楽しめるようになるでしょう。
肌トラブルのリスクが少ない
自己処理の場合、カミソリ負けを起こしてしまったり、間違った毛抜きで肌が黒ずんでしまったり、除毛クリームの薬剤によって肌荒れしてしまったりと、肌トラブルのリスクがあります。しかも、毛が生えてくる度に何回も処理しなくてはならないため、毎回肌トラブルのリスクと戦わなくてはいけません。
一方で、サロン脱毛の場合は、カミソリ負けや肌が黒ずんでしまうトラブルなどがなく、肌荒れのリスクも小さいです。また、施術後はジェルやクリームでしっかりと保湿までしてくれるサロンがほとんどなので、綺麗な肌を保つことができます。
さらに、脱毛によって自己処理の必要性がなくなれば、自己処理による肌トラブルのリスクからも解放されるのです。
サロンでお腹脱毛をするデメリット
サロン脱毛は、自己処理で気になる肌トラブルやずっと処理し続けるストレスから解放されるなどさまざまなメリットがあります。しかし、一方でデメリットもあるので、詳しく見ていきましょう。
施術費用がかかる
自己処理に比べると、サロン脱毛にかかる費用は高めです。カミソリは100円ショップでも購入できますが、サロンでお腹脱毛をしようとすると1回あたり数千円~数万円がかかります。
将来的に処理の手間がかからなくなることを考えると、サロン脱毛は圧倒的に楽ではありますが、少し躊躇してしまう方もいるでしょう。
しかし、サロンは一部の部位を数百円で脱毛できるキャンペーンを行っていたり、学生が安くなる学割や友達を紹介すると安くなる紹介割などの割引制度があったりするところも多いです。こういった制度をうまく活用すれば、本来の相場よりも大幅に安い料金で脱毛ができることもあるでしょう。
カミソリなどは今後ずっと購入し続けなければいけない上に、手間や時間がかかり続けるので、総合的に考えるとサロンのほうがお得といえるかもしれません。
予約をして通う必要がある
サロン脱毛は、施術台や脱毛機の数に限りがあるため、施術をしてもらう際は事前に予約をしなければいけません。そのため、仕事などで忙しくて直前まで予定が分からない人にとっては、通うのが少し大変です。
また、人気の脱毛サロンの店舗の場合、行きたいと思っていた日に予約が取れなかったり、直前の予約変更ができなかったりすることもあります。脱毛前にスタッフによるカウンセリングを受けることができるので、そのときに予約の取りやすさを確認するのが良いでしょう。
脱毛完了までに時間がかかる
サロン脱毛は即効性のある手段ではなく、何回も通って毛を薄くしていくものです。そのため、「すぐにお腹をツルツルにしたい」という方には向いていません。
逆に、「来年の夏までにお腹を綺麗にしたい」など、脱毛に長期間かけることができるなら、サロン脱毛がおすすめです。海やプールで水着を着る直前に自己処理をして、カミソリ負けを起こしてしまうと悲しいですよね。サロン脱毛で十分にムダ毛対策をしておけば、お腹を見せるような機会でもムダ毛を気にすることなく楽しめるようになるでしょう。
お腹の毛を脱毛する際の注意点
これまでに解説した通り、サロン脱毛にはデメリットもありますが、さまざまなメリットがあります。「サロン脱毛をしてお腹のムダ毛をなくしたい」と思っている方も多いことでしょう。ここでは、サロン脱毛に興味がある方に向けて、サロン脱毛をする前に確認すべきことや脱毛期間中にやることなど、注意点をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
契約前に料金プランを確認する
脱毛の料金プランはサロンによって大きく異なります。お腹の脱毛をしたい場合、お腹のみを脱毛できる場合もあれば、お腹を含めた複数のパーツ単位の料金プランしかないところもあります。
「お腹のムダ毛だけが気になるからお腹だけ脱毛したい」という方は、パーツごとに脱毛料金が決まっているサロンを選ぶと良いでしょう。逆に、「お腹のついでに他のパーツも脱毛して綺麗にしたい」という方は、パーツがまとまったプランがあるサロンや全身脱毛プランを選ぶとお得です。
自分の希望に合わせて、サロンの料金プランを選ぶようにしましょう。
脱毛期間中は保湿をして肌が乾燥しないようにする
サロン脱毛は、自己処理に比べると肌トラブルのリスクが少ないです。しかし、肌が乾燥した状態で施術を受けると、肌がヒリヒリする、赤みが出るなどのトラブルが起こりやすくなってしまいます。これは、肌が乾燥していることで肌のバリア機能が弱くなり、刺激に弱いデリケートな状態になっているためです。
脱毛期間中は、とにかく保湿をして、乾燥しないようにしておくのが必須です。次のような乾燥対策を習慣にしましょう。
- 手洗いの後や入浴後は化粧水やクリームなどを使って保湿する
- 乾燥しやすい冬は加湿器などを使って部屋の湿度を高くする
- 正しい睡眠や食生活で皮膚のバリア機能を正常にする
肌が乾燥している状態だと、痛みが少ないサロンの脱毛でも、施術時に痛みを感じてしまうこともあるので、乾燥を徹底するようにしてください。
脱毛期間中は徹底的に日焼け対策をする
サロン脱毛は、照射の光が毛の黒いメラニン色素に作用することで脱毛をします。日焼けした肌は、肌の表面にメラニン色素が溜まっている状態なので、日焼けをして肌が黒くなると肌の表面にも光が反応して、火傷をするリスクが高くなってしまいます。
また、肌表面に光が反応してしまうせいで毛根まで光が届きにくくなり、脱毛効果が弱まってしまう可能性もあるのです。
脱毛期間中は、日差しの強い場所を避けたり、日焼け止めや日傘などのグッズを上手に活用したりして、日焼け対策を徹底しましょう。
まとめ
お腹の毛は、カミソリや電気シェーバーで剃っても濃くなることはありません。しかし、剃ることで毛の断面が平らになり、その状態のまま毛が伸びてくることから、毛が太く濃くなったように見えてしまいます。
毛を剃る方法は手軽なムダ毛処理方法ですが、少しでも毛が伸びてくると黒いポツポツとした毛が目立ってしまうのです。処理をした後に毛が濃くなったように見えてしまってはあまり意味がありません。
お腹の毛を綺麗にしたいという方は、サロン脱毛がおすすめです。施術を繰り返すことでだんだんと毛が生えなくなっていくので、お腹の毛の処理に悩まされることがなくなります。キャンペーンや割引制度などでお得に脱毛できる可能性もあるので、ぜひサロンのホームページなどをチェックしてみてください。