手は人の目に付きやすい部位で、手が綺麗だと好印象を持たれやすいのが事実です。しかし、手はとても荒れやすく、年中手荒れに悩んでいて綺麗な手には程遠いという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、「手が荒れる原因が分からない」「手を綺麗にするケア方法を知りたい」「手と同時に爪もケアしたい」という人に向けて、ハンドケア方法について詳しく解説していきます。
手が荒れやすい原因や綺麗にするためのハンドケア方法、ハンドケアに有効な道具や小物などを紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。また、おうちでできるネイルケア方法なども合わせてチェックしていきましょう。
手が荒れやすい原因は?
手は体の部位の中でも特に荒れやすく、人によっては1年中手荒れに悩まされているという人もいるかと思います。ケア方法を紹介する前に、なぜ手だけが荒れやすいのかを解説していきます。
手が他の部位よりも荒れやすい理由は3つあります。
- 皮脂腺がない
- 角層が厚い
- 外部環境の影響を受けやすい
1つずつ詳しく解説していきます。
皮脂腺がない
体の他の部位には皮脂腺と汗腺がありますが、手の平には皮脂腺が存在せず、手の甲も皮脂腺が少ないといわれています。皮脂腺とは文字通り皮脂を作り出す部分で、皮脂腺から出た皮脂は膜を作り、肌の水分の蒸発を防いでいるのです。
しかし、手は皮脂腺が少ないため、体の他の部位に比べると肌の水分が蒸発しやすく、乾燥して手荒れにつながります。
角層が厚い
手は角層が厚く、乾燥すると固くなってしまうため、ターンオーバーが乱れやすい部位です。古い角層が手の平に溜まってザラザラしてしまうという人も少なくありません。また、角層が厚いため、乾燥によるあかぎれやひび割れがすぐに起きてしまいます。
新しい皮膚が生まれてくるのにも時間がかかるため、手荒れが長引いてしまうというのも特徴です。
外部環境の影響を受けやすい
手は衣類に覆われていないため、冷暖房などの外部環境の影響を受けやすいです。エアコンに長時間当たると、乾燥して手荒れにつながります。また、手洗いやアルコール消毒を頻繁にする人も、洗剤などの刺激でバリア機能が低下して手荒れしやすくなるので、しっかりと対処しましょう。
手を綺麗にするハンドケアの方法
手を綺麗にするためには、日頃のハンドケアがとても重要です。ここでは、効果的なハンドケア方法を7つ紹介します。
- ハンドクリームで保湿する
- オイルでよりしっかり保湿する
- セルフマッサージでむくみを取る
- 日焼け止めで紫外線対策をする
- ハンドケア家電を使用する
- 寝るときは手袋で保護
- 水仕事のときはゴム手袋をつける
1つずつ詳しく解説していくので、少しずつでも日頃のケアに取り入れてみてください。
ハンドクリームで保湿する
まずは、ハンドクリームで保湿することを徹底しましょう。手が乾燥していると老けた印象になってしまいます。ハンドクリームを効果的に使用し乾燥を防ぐことが、綺麗な手への第一歩です。正しいハンドクリームの塗り方を下記で紹介していくので、覚えておきましょう。
ハンドクリームを塗るタイミング
ハンドクリームは手が乾燥する前に、なるべく早く塗るのがポイントです。
- 寝る前
- 水仕事・手洗いの後
- お風呂上がり
- 手の乾燥が気になったとき
上記のタイミングでつけ直す癖をつけましょう。
ハンドクリームには、しっとりとした濃厚なものや、さっぱりとした使い心地のものなど、さまざまな種類があります。濃厚なクリームは寝る前の集中ケアに、さっぱりしたクリームは普段遣いに、といったように使い分けると良いでしょう。また、香りの種類も多いので、好みやタイミングによって色々試してみることをおすすめします。
ハンドクリームの効果的な塗り方
ハンドクリームをただ塗るのではなく、保湿効果を発揮できる状態で塗ることが大切です。下記では、ハンドクリームの効果的な塗り方の手順を紹介します。
- ハンドクリームを3cm位、手の平に出し体温で温めてクリームを伸ばす
- クリームが温まったら手の甲や指先の細かい部分にも優しく塗り込む
- 爪先にもクリームを伸ばし、マッサージするイメージでなじませる
ハンドクリームの量は多めがおすすめです。摩擦にならないように優しく細かいシワまでクリームを塗りましょう。
余裕があるときは、ハンドクリームを塗る前に化粧水を手に付けておくと、より保湿力が高まります。このとき使用する化粧水はお手頃のものでも構いません。乾燥が酷いときに試してみてください。
シアバターは保湿力が高い
シアバターは乾燥がひどい方にはおすすめの成分です。天然由来の植物性油脂で、保湿力が高いことが特徴です。肌なじみがよく、一度塗ると長時間保湿力が持続します。また、角質層まで浸透して油分の膜を作るため、高い保温効果を期待できるのです。乾燥が治らないという方は、ハンドクリームの成分にも注目してみてください。
オイルでよりしっかり保湿する
手の平には皮脂腺がないため、オイルで油分の蓋をして水分の蒸発を防ぎましょう。オイルは外部刺激から肌を守る役割があります。また、天然成分で肌に優しく、自然の美容成分を肌に与えられるというメリットもあります。
手の乾燥対策におすすめのオイルは次の4つです。
- スクワランオイル
- オリーブオイル
- ホホバオイル
- スイートアーモンドオイル
それぞれ特徴や使い心地が異なるので、お好みのオイルを選ぶ参考にしてくださいね。
スクワランオイル
スクワランは哺乳類や植物から抽出されたスクワレンに、水素を加えて作られるオイルです。もともと人間の皮膚にも存在するため、安全性が高く数多くの化粧品に使われています。肌に浸透しやすく軽いつけ心地で、オイル初心者の人におすすめのオイルです。
スクワランオイルは、肌にハリと弾力を与えてくれます。皮脂量を調整してくれるため、どんな肌質の人でも使用可能です。また、酸化しにくく長期保存ができるのも嬉しいポイントでしょう。注意点としては、10℃以下で固形になることです。寒い日には常温の部屋に置くようにしてください。
オリーブオイル
オリーブオイルはオリーブの果実から抽出されたオイルです。重めの質感でゆっくりと肌になじんでいきます。ビタミン・ミネラル・ポリフェノールなどを含んだ、美肌効果が高いオイルです。エイジングケアや、肌トラブルの緩和、乾燥対策に効果があります。
オリーブオイルの注意点は、食用のものは肌用に適さないことです。少し高価になっても、純度の高いスキンケア用のオイルを使用しましょう。
ホホバオイル
ホホバオイルはアメリカ南西部やメキシコ北部に自生する、ホホバの実や種から抽出されたオイルです。肌に浸透しやすく肌に馴染みやすいため、初心者でも使いやすいです。人の肌に近い成分で、酸化しにくく長期保存が可能なので安心して使用できます。
ホホバオイルの効果は、肌にハリやうるおいを与えてくれることと、肌の皮脂のバランスを調節してくれることです。そのため、乾燥肌から脂性肌の方まで幅広く使用していただけます。
ホホバオイルの注意点は2つあります。1つ目は、10℃以下の室温で固体になることです。冬場は常温に戻して使用してください。2つ目の注意点はごくまれにアレルギー反応を起こすことです。心配な方は使用前にパッチテストを行いましょう。
スウィートアーモンドオイル
スウィートアーモンドオイルは、アーモンドの種子から抽出したオイルです。肌にゆっくりと浸透していく刺激の少ないオイルで、温めることで肌により浸透しやすくなります。メラニン色素を作るのを抑える働きがあり、強い美白効果を期待できます。また、乾燥対策にも優れているオイルです。
スウィートアーモンドオイルを選ぶ際の注意点は、粗悪で安価なものが多く出回っているという点です。最高級のスウィートアーモンドオイルは高価なオイルなので、安価な商品には注意してください。
セルフマッサージでむくみを取る
自分に合ったハンドクリームやオイルをチョイスしたら、セルフマッサージに挑戦してみましょう。乾燥対策はもちろんのこと、血行が良くなって手に溜まったむくみの解消につながります。指がすらっと長く見える効果が期待できます。
ここでは、セルフマッサージのやり方をご紹介します。パソコン作業が多い人や手をよく使う人は手に老廃物が溜まりやすいため、効果を感じやすいです。ぜひ実践してみてください。
- クリームやオイルをひじから指先まで塗布する
- 手首からひじまでを手の平を使い圧迫する
- 親指の付け根(合谷というツボ)をゆっくりとプッシュ
- 各指の付け根から指の先端まで圧をかけながら流す
- 爪の脇を軽くプッシュする
- 手首を反らせてストレッチする
日焼け止めで紫外線対策をする
外出をするときは日傘や手袋、日焼け止めを使い、手の紫外線対策を徹底しましょう。夏場だけ対策している人や夏場も手に日焼け止めを塗るのを忘れてしまうという人もいるかと思いますが、手は年中紫外線対策を行ってください。
紫外線に当たると肌が乾燥したり、ハリや弾力を作るコラーゲンが低下します。紫外線はシミなどの色素沈着も引き起こすので、しっかりと対策をしましょう。
ハンドケア家電を使用する
セルフマッサージが難しい場合は、便利なハンドケア家電を使ってみましょう。手を入れるだけでマッサージしてくれるため、自分のマッサージ技術などに関係なく効果が得られます。手と指を揉みほぐしてくれるため、リラックス効果も期待できます。
ヒーター付きで血行を良くしてくれるものや、コードレスタイプのものなど、種類はさまざまなので、好みに合わせて選んでみてください。
寝るときは手袋で保護
寝る前にハンドクリームを塗ったら、就寝用の手袋を付けて保湿効果を高めましょう。手袋を使用することで、寝ている間の摩擦や外部刺激から手を守り、寝具に保湿剤がつくのを防ぐ効果があります。
就寝用の手袋は、通気性が良いシルクまたは綿素材のものがおすすめです。それぞれの特徴を紹介するので、好みのものを選んでみてください。
シルク素材
シルクは肌触りが良く、吸湿性、保湿性、放湿性などに優れている素材です。18種類のアミノ酸が含まれており、美肌効果がとても高い特性があります。高級で上質なものが多く、こだわりを持って使いたい人におすすめです。
綿素材
綿はお手頃価格で丈夫なので気兼ねなく使える素材です。吸湿性が非常に高いという特徴があります。手袋をつけたまま寝ると、熱がこもって体温調節がうまくいかず睡眠の質の低下につながる可能性があります。手袋が原因で睡眠に影響が出るという人は、綿素材がおすすめです。
水仕事のときはゴム手袋をつける
保湿ケアも大切ですが、水や洗剤に触れる回数を減らして手の負担を減らすこともとても大切です。水仕事のときはゴム手袋をして、手に負担をかけないようにしましょう。
洗い物の際はゴム手袋をする前に、ハンドクリームをたっぷり塗ると、より肌への負担を軽減できます。温かいお湯で洗い物をすると、スチームパックのような状態になって、高い保湿効果を期待できるというメリットもあります。
手を綺麗に見せるためには爪のケアも大切
爪の形が整うと、清潔感のある綺麗な手に近づきます。ここでは簡単に実践できる爪のお手入れ方法を紹介するので、日頃のハンドケアに取り入れてみてください。
簡単にできる爪のお手入れ方法
【爪の長さを整える】
ファイルで長さと爪の形を整えましょう。先端の白い部分は少し残すのがポイントです。爪切りを使うと爪が割れやすくなるので、できるだけ使用しないでください。
【甘皮ケア】
入浴後に柔らかくなった甘皮をガーゼなどで押し上げましょう。余分な甘皮はニッパーで丁寧にカットしてください。
【ツヤ出し】
爪磨きを使い、爪の表面を整えてからツルツルに磨きましょう。
【保湿】
ネイル用のオイルを使って保湿します。爪の生え際や先端に念入りに塗り込みましょう。
さらに綺麗な手にするなら脱毛がおすすめ
手荒れを予防し、さらに綺麗な手を目指すならサロン脱毛もおすすめできます。サロン脱毛は脱毛専用の機械でムダ毛に光を照射することで毛根にダメージを与えて、育毛細胞を弱らせる脱毛方法です。
サロン脱毛を継続すると、徐々に毛が細くなって毛量も減ってきます。最終的には自己処理が必要ない状態になります。美肌効果も期待できるため、手荒れなどに悩んでいる人は、ぜひ検討してみてください。
綺麗な手のためにサロン脱毛をするメリットは以下の4つです。
- 自己処理による肌負担を軽減できる
- 指や手の甲のムダ毛を心配する必要がなくなる
- 保湿効果が高まる
- 毛穴が目立たなくなる
1つずつ解説していきます。
自己処理による肌負担を軽減できる
手の甲や指の毛が気になって、カミソリや毛抜きで処理をしているという人は多いでしょう。しかし、カミソリや毛抜きによる処理は肌への負担が大きく、手荒れの原因の一端を担っている可能性があるのです。
しかし、脱毛をすればムダ毛の自己処理の必要がなくなっていき、自己処理による肌への負担が軽減できます。
指や手の甲のムダ毛を心配する必要がなくなる
手の甲や指の毛は処理するのを忘れてしまいがちな箇所です。うっかり処理を忘れてしまって、ハッとした経験がある方もいるのではないでしょうか。指や手の甲のムダ毛は、人から目に付きやすいところなので、自分では「この程度なら」と思っていても相手からはよく見られている可能性があります。
せっかく手を綺麗にケアしていても、ムダ毛が生えていると台無しになってしまうでしょう。しかし、手の脱毛をすればムダ毛の処理を忘れて心配する必要がなくなります。手の先までケアが行き届いていれば、相手にも好印象を与えられます。
保湿効果が高まる
毛は水分や油分を弾く効果があるため、ムダ毛が生えているとハンドクリームなども弾いてしまい、保湿効果が半減するのです。サロン脱毛をしてムダ毛がなくなれば、ハンドクリームがしっかりと肌に密着して、保湿効果が高まります。保湿成分や美容成分も肌の内側に浸透しやすくなるため、より効果が得られるでしょう。
毛穴が目立たなくなる
手の甲や指の毛穴は目立ちやすく、悩んでいる方が多い部位です。頻繁な自己処理が原因で毛穴が目立ってしまっているケースもあります。
手の脱毛をしてムダ毛が生えなくなれば、毛穴が締まって目立ちにくくなるでしょう。産毛が少なくなると肌のトーンアップの効果も期待できるので、白くて美しい手元を求める方にはサロン脱毛がおすすめです。
まとめ
手が荒れやすい原因としては、皮脂腺がない、角層が厚い、外部環境の刺激を受けやすいという3つが挙げられます。手を綺麗にするハンドケアの方法は、ハンドクリームやオイル、マッサージ、紫外線対策などが有効です。さらに、爪のケアを取り入れれば、より手の清潔感と綺麗さが増すでしょう。
ムダ毛のないワンランク上の手の綺麗さを求める人には、サロン脱毛もおすすめです。
手は荒れやすい部位のため、日頃から手を綺麗に保つためには日々の努力が重要です。手の指先まで綺麗にすることで、人からの印象も良くなります。今回ご紹介した手のケア方法を少しずつでも日常生活に取り入れ、綺麗な手元を目指していきましょう。