脱毛のためにサロンに通っていたけど、途中でやめてしまったという人の話をよく耳にしますが、最後まで通えなくなる理由の1つに、サロンへ通う「頻度」があげられます。
脱毛という施術は、1度や2度施術を受けただけで完了するものではなく、幾度となく通うことでようやく完了するものであるため、それなりの時間と期間を要することになります。そのため、最後まで通うことができずに、途中で挫折してしまう人が多くいることも事実です。
繰り返し何度も施術を受けることで徐々に脱毛されていくものですが、となれば、いったい何回施術を受ければ完璧に脱毛が完了するの?という疑問が浮かびますよね。
施術する回数は、その人の毛質や毛量、体質によって変動するものであり、なおかつ毛周期と呼ばれるサイクルによっても変動するものです。
毛周期とは、体毛が生え変わるための一定のサイクルのことをいいますが、脱毛のスケジュールはこの毛周期によって左右され、変動します。
では、脱毛のスケジュールを決める毛周期とはいったいどんな周期なのでしょうか。
目次
脱毛の頻度にとっても関係がある毛周期ってなに?
毛が、1度抜け落ちてから新しい毛に生え替わるまでの一定のサイクルを毛周期と呼び、その期間は、大きく3つのステージに分類することができます。
≪成長期≫
成長期と呼ばれるこの時期は、毛を作る元となる毛母細胞が活発に活動する時期です。
毛乳頭が毛細血管から受け取った酸素や栄養を元に、毛母細胞の活動が活性化されて発毛が始まります。
皮膚の下で新しい毛が成長を始め、徐々に皮膚上に押し上げられるように伸びていきます。
≪退行期≫
退行期は、毛母細胞の活動が終わる時です。
毛母細胞の働きが終わることで毛は成長しなくなり、やがて毛乳頭と毛を結んでいた力が弱くなっていきます。
≪休止期≫
毛乳頭と毛を結んでいた力はさらに弱まり、上に押し上げられる形で毛が自然と抜け落ちていきます。
1度毛が抜け落ちた後の毛穴から、また再び新しい毛が生えるまでの準備期間でもあります。
脱毛の頻度を高くしても意味がない、脱毛効果のないムダ毛とは
≪成長期のムダ毛≫
これらの3つのステージのうち、脱毛の効果がしっかりと発揮されるのは、成長期に入っているムダ毛だけです。
成長期だけでなく、この毛周期のすべての期間において照射の効果が有効であれば、脱毛はすぐに完了することができるでしょう。
ですが実際はそうではなく、ムダ毛の毛周期を無視して施術を受けたところで、脱毛の効果は発揮されません。
この3つのステージのうち、成長期に入っているムダ毛にしか施術の効果がない理由は、脱毛の仕組みにあります。
ここで改めて脱毛の仕組みを思い出してみましょう。
脱毛は、毛の黒い組織であるメラニン色素に反応する特殊な光を使って施術します。
毛が光の熱を吸収した後、しっかりその熱が毛乳頭に伝わることで細胞を破壊し、毛周期のリズムを狂わせ、成長できなくなった毛がやがて抜け落ちていきます。
レーザーや光脱毛で使用される光の熱が、しっかり毛乳頭に伝わることが何より大事ということになりますが、それが可能なのは、毛周期のサイクルの中で成長期にあたる毛だけです。
成長期にあたるムダ毛だけが、毛乳頭と毛がしっかり結びついた状態であり、施術で受けた光の熱が毛乳頭へ伝わり、ダメージを与えることができるのです。
≪成長期のムダ毛の割合≫
脱毛の効果があるのが、成長期に入っているムダ毛だけとなれば、それ以外の時期にあたるムダ毛には脱毛の効果はないということになります。
退行期は毛母細胞の活性化が終わり、毛乳頭と毛の結びつきが弱まるため、照射して光の熱を与えても、毛乳頭までそのダメージが伝わりません。
また休止期に入っているムダ毛には、そもそもメラニン色素が存在しないため、脱毛の効果を得ることは不可能です。
となれば、成長期のムダ毛だけでも一網打尽にしたいと考えるでしょう。
実際皮膚表面に見えているムダ毛はほとんどが、成長期か退行期にあたるムダ毛ですが、両者を見分けることは難しく、成長期に入っているムダ毛は、その部位に生えているムダ毛全体の約3割程度と言われています。
3割に脱毛の照射ができても、残りの7割は退行期か休止期に入っているため、いくら照射しても効果はなく、それらのムダ毛が成長期に入る頃に、改めて脱毛の照射をする必要があることになります。
脱毛の施術が1回で終了しないのは、このような理由があるからです。
≪部位ごとに異なる毛周期≫
しかもその毛周期のサイクルの長さは、部位によって異なるため、その部位の毛周期に合わせた施術が必要です。
サイクルが早い部位もあれば、長い部位もあり、ムダ毛が生えている部位によって毛周期の長さもバラバラです。
例えば初心者にも人気の高いワキは、成長期が3~5カ月と短く、Vラインは、1~2年と長くなっています。
同時に脱毛の施術を受けても、効果が出るタイミングや脱毛が完了するタイミングに差が生じるのは、そのためです。
効率よく脱毛するために頻度がかなり重要だった
1度脱毛の施術を受けて効果があったムダ毛は、やがて2週間ほど経過したころに、抜け落ちていきます。
その後、1度の施術で効果がなかった退行期や休止期だったムダ毛が、また改めて成長期として生えてきますが、そのタイミングに合わせて脱毛の施術を受けることが大事です。
1回目の照射で効果がなかったムダ毛が、次にきれいに生えそろったタイミングで脱毛の施術を受けると効果が発揮され、これを数回繰り返すことでさらに脱毛効果が上がり、やがてきれいにムダ毛がなくなることになります。
多少個人差はありますが、脱毛を始めたころは1カ月から2カ月おきに、徐々にムダ毛が少なくなってきたら、3カ月から5カ月おきを目安に脱毛のスケジュールを組むと、毛周期を生かして効率よく脱毛することができます。
まとめ
脱毛の施術を受けると、一刻も早くムダ毛とさよならしたいと思いますよね。
脱毛初心者ならば、特にそう思うことでしょう。
ですが、脱毛の仕組みは毛周期と深い関係があり、毛周期を無視して脱毛を進めれば、効率よく脱毛することはできません。
少しでも早く脱毛の効果を得たいからと、頻繁に施術を受けても効果はなく、むしろ肌が大きなダメージを受けることになってしまいます。
ムダ毛が生えている部位によっても、毛周期のサイクルの長さに違いがあるため、サイクルに合わせた脱毛スケジュールを組むことが大事です。
少しでも早く脱毛を完了させたいからこそ毛周期をしっかり把握する必要があり、自分のホルモンバランスや体調を考慮したうえで脱毛するスケジュールを組むと、とても効率よく脱毛することができます。
焦る気持ちを抑え、毛周期の仕組みとリズムをしっかり理解することが、脱毛成功へのカギとなります。
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